少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)
少女には向かない職業を追加
少女には向かない職業の感想・レビュー(532)
自らの居場所をなくしアルコールに逃げる義父、次々と男性に依存し女であることに執着する母親。 子供よりも精神的に成熟してない大人たちに辟易してしまった。
一般文芸としての最初の作品ということで、近年の桜庭作品を読んだ後だったのでだいぶライトな印象。それでも少女が思春期に抱える「破壊衝動」というものには自分の思春期の経験からとても共感できるものがあった。「砂糖菓子の弾丸~」の方がクオリティは高いかな。
【今月のテーマ:恩田陸・桜庭一樹作品を読もう!1冊目】学生時代は、現実の平凡で冴えない自分を自覚してしまう為、少女が主人公の作品は苦手だった。今だと大人目線で冷静に楽しめる。お調子者キャラの葵が養父を殺してしまうという展開にドキドキし、最後まで一気読み。殺人って自分とは程遠いものだと思っていたけど、実は少しの殺意と偶然で誰でも犯してしまう身近な罪。葵の動揺や苦悩がリアル。静香のキャラクターが危険な魅力に満ちていて、うっかり私も静香の話に引き込まれてしまっていた。結末はああするしかないと思うけど切なかった。
★★★☆☆ 初の一般向け作品。読みやすい。明るいふりをすることに内心疲れた女子中学生と、地味な図書委員のふりをする破壊願望を持つゴスロリが人を殺す。設定はラノベっぽいが、書き方は確かに一般向け。現実と対極の中2ワールドを描くのでなくて、現実と切り離せないその世界の不完全さを描く。イッちゃってないし、破壊を楽しめもしない。力も頭も精神力も弱い。実際に殺せば怖くて泣く。少女に殺人は向かない。
本当に桜庭さんは少女の心理描写が上手いなあと思った。内容は重いけど読みやすかった。ラストはなんだか引っかかってムズムズする感じがした。でもこの感じは嫌いじゃないです。
新年早々この本を読み終わる← 桜庭さんの読み進めやすい文章ですらすらと読めた。 義父の時はえ、え?と呆気ない気がして、読み進める手が止まらなくなりました。 男の子と警察官が周りにいて良かった、 桜庭さんの心理描写は言葉から背景にまで及んでいて、言葉にするのがホントに上手いなと思った
タイトルを見て、少女に向かない職業・・って何だろう?と疑問に思って読みました。爽やかな青い空の装丁からは、想像がつかない内容でした。最後は、ちょっと物足りなかったかなぁ。もう少し深くつっこんでいってほしかった。
未熟な大人に押し潰される子どもを描いた作品を読む(見る)のは好きではないので、桜庭さんの本でこれを最初に手にとってしまったこと自体が間違いだったのかも。個人的にこういう話は現実で充分、お腹一杯なので。せめてもう少し救いがあれば良かった。救いこそがフィクションの中にしかないものだと思うのだけれどなぁ。
文章はさらさら読みやすいのに内容が重くて、そのギャップに混乱した。静香の方の動機がいまいち弱かったのが残念。失速した感じ。葵のヒリヒリした気持ちは14歳の頃の友達を思い出した。
ライトノベル作家でもある著者らしく、会話の口調や少女たちのキャラ設定がラノベ的でわかりやすい。葵は面白発言をかましてるゲーム好きなツインテイルの女の子だったり、静香は学校ではメガネの図書委員→オフはゴスロリで謎めいてたり、イメージしやすいでしょ。読みやすく、すいすいとページが進みます。 葵の、フツーの少女っぷりが心地いいです。その場その場で感情がころころかわったり。それから、田舎暮らしの子が都会にちょっと憧れてたりね。 ミステリー要素は強くはないけれど、少女そのものがまさにミステリーだから。
最後はやっぱり・・・おっとアブナイ!言っちゃうとこだったー。あまりに狭すぎる世の中。もっといろんなことに目を向ければ違う選択もあるはずなのに、あの歳では難しいのかしら。そうするしかなかった悲しさですね。
『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』に少し雰囲気が似てると思った。主人公に共感できる部分があり、切なさを感じた。ただ、終わり方が若干拍子抜けなように感じた。
なんて救われないラスト…。アル中オヤジの殺害を企てるというのは貴志祐介の『青の炎』を思い出した。桜庭一樹はやはり少女の描写に長けている。中途半端なお年頃の中学生たちの危うさが丁寧に書かれている。ふたりは加害者であると同時に被害者だったのだから。誰か彼女たちに救いの手を差し伸べる人がいてほしかった。2011/313
始めの一文から引き込まれました。こわいのに先が知りたくなる、もっと読みたいとどんどんページが進んでいきました。 読んでる間は変な感情になる。同意できるようなできないような。心がリアルすぎて、自分も同じ境遇だったらこうなっちゃうんじゃないかなあと思ってきます。不安のようなかんじもするし。 でも、また一つ自分が成長できたようなきがしました
同じ作者の、「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」とほとんど同じような話に思えた。少女たちなんか同一人物と言ってもいいのじゃないか? と思う。ページ数の割に物語があっさりしていて読みごたえがなく、彼女たちの世界の狭さに辟易した。
中学生と言う微妙な年頃で危なっかしい心がリアルで現実味があった作品だと思う。終わり方に物足りなさを感じたりしたけど、それもリアルだと思えたので良かったのかも。もっとグロテスクで怖いのかと思っていたけど思ったよりも怖くなく最後まで一気に読めた。
やっぱり桜庭一樹さんが描く少女がすき。どんなに設定が変わっても変わらないものがそこには流れてる気がする。現代の少女、というか人間の軽くて重い人間心理がすこし窺えた気がした。
アル中おやじを殺そうとするあたりが「青の炎」を思い出しました。アル中おやじってみんな嫌いよね。特に若き学生たちは。しかし「少女には向かない職業」ってまんま殺人者だったとは・・・
少女には向かない職業の
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