君は永遠にそいつらより若い
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君は永遠にそいつらより若いの感想・レビュー(280)
のほほんとした学生生活の中にきついエピソードが多々織り込まれてて、ただのほほんとした学生生活を面白く描きたいだけの小説では全然なかったと気付く。とても面白かった。
理解してくれなくていいから、自分に起きたことを聞いてくれればいいという気持ちが痛いほど分かってしまう。同情は不要で、ただ、知っていてくれる人がいるだけで、それはどんなにか支えになるのだ。
読んでいる時はダークな気持ちになりますが、読み終わると少し前向きになる感じはここから健在していたんだと実感。他人に話せない心の機微がすっと染み込む文章で綴る作者が好きでした。
津村さんの表現も主人公のホリガイも好き。しかし中盤辺りから若干冗長にも感じられた。前半部分のゆるりとした大学生活から一転、後半はなかなかダークだった。
★★☆☆☆最後まで読んでも内容がいまいち掴めなかった感じ。主人公を取り巻く人達はそれぞれ個性があってバックグラウンドがあるけど、そのどれもが中途半端で終わったかんじ。読み物としては色んな表現があって面白かったけど。ホリガイが個人的に好きでした。
個人的にはすごく好きです。聞き上手だけど、上手い返事ができない、自分に自信が持てない、そのもどかしさがとぼけながらも正直な筆致で語られていて好感がもてました。ヒロイン(?)のイノギも魅力的だと思うし、ジェンダーものとして見てもこういういい意味での曖昧さは他にない気がします。
なんていうか、特別に不細工とかではないけれどどこか「残念」な女の子の日常。残念なんだけれど、周りに振り回されるだけではないカッコいい一面もあり、読後感がとても良かった。
散漫としているようで、過不足無く語られているのかな。やっぱりこの人の作品は苦手。敬愛する友人に薦められて手に取ったけど、私には共感まで手が届かなかったよ。
涙が出てくるので通しで読めない。本の中の人たちはそれぞれがそれぞれに生きてるし、津村記久子さんはこういう本を書いて世に出して生きてる。読み終わって「これは文学だなあ」と思った。
どこか女版森見登美彦のような雰囲気。舞台が京都だから?女だけどDTだから?饒舌体の一人称は文系童貞力とかサブカルとかいろいろな言葉が当てはまりそうだけど当てはめることにそんなに意味はなさそう。彼女のリストカットで愛を証明する男がめんどくさい。というか登場人物が全員めんどくさい。これが青春なのか?モリミーの小説の登場人物もめんどくさいしな、関西系めんどくさい学生小説「女の横綱」といったところでしょうか。太宰治賞受賞ということですが、そういや太宰もめんどくさかったなーと。めんどくさい人が好きな方にお薦め。
やけに語りがだらけていて、読みづらかった。うーん、好きな人は好きなんだろうけど、私はあんまり好みやないなあ。まあ、一個人の感想だから、気にする事はない
地方公務員に合格し、あとは卒論だけとなったホリガイ。
「陽気なポチョムキン」なホリガイは「並外れて不器用なのは、わたしの趣味のせいではなくわたしの魂のせいだ。」と言いきる。
自分探しなど血迷ってもしそうにないホリガイに好感!
ホリガイとホリガイの大学の友人たちの話。
☆☆☆☆津村さんの作品を久しぶりに読みました。こういうトーンの作品は嫌いではありません。器用でない女子大生の心理、生活が良く描かれていて良かったです。関西の空気も良く伝わりました。こういう恋への憧れはわたしはわかります。就職戦線を勝ち抜くにはどうしたらいいかという啓発的な要素もあります。相手を怒らせたときに自分の無神経なところに目がいく繊細な主人公を応援したくなります。
まさかこういう展開になるとは…。遠くの出来事を身に引き寄せて、なんとかしようと動く、ホリガイのその心意気が素敵だ。かなり辛いエピソードもあったのに、なぜだか救われた気分になる不思議。
ジャック・ロンドンと続けて読んだら物語と周波数をあわせるのに苦労した。「痛みを覚えるような寒さ」と「ぬるま湯の入った洗面器の中から顔を上げられない」苦しさは別だけど、どちらも耐え難いことの変わりなし。こっち(「君は永遠に…」)だって命懸けだよ。この2冊を続けて読むと小説ってなんでもありだなと嬉しくなりました。しかし、まさか職業志望動機から最後にあんな行動にまで走るとは!あの部分の物語の加速度には「おおっ」となりました。
初めての作家さん。太宰治賞受賞作。冒頭シーンからすぐに理解するのは容易ではなかった。なのに、なんでだろう、どんどん読み進めてしまった。おけつの歌とかゆるい感じと同居する切迫感。ホリガイさんは流されてるかもしれないけど、判断は間違っていないのかも。許せないのは弱い者への暴力。イマヤマダ、ホリガイ 河北、アスミちゃん。銀色の車、イノギさん。穂峰君と翔吾君。
22歳「童貞の女」ホリガイと、彼女を取り巻く若者たちの物語。傍若無人に奔放に生きているように見えてその実、人一倍繊細で傷付きやすく、他者にどう見られているかものすごく気にする若者たち。その生き辛さや痛々しさがよく表れていました。ホリガイは自己評価がえらく低いようですが、なんのなんの、温かい心を持ついい女です。そして、ホリガイとイノギの再会から明るい物語が始まることを願います。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 04/19
気になる作者さんなので、何作かちょこちょこ読んでますが、これはよかった。ちょっと変わった主人公と関わりあう人々のエピソードは、淡々としつつも、感情面ではジェットコースターのように昇ったり降ったり、どこに流れつくのだろうと思っていたら、そういうことか。すごい綿密な構成。これはやられました。
ポトスライムの舟より断然こっちが好きです。自然な関西弁が心地いい。津村さんの感性は私を鋭く切りつけてくる。ホリガイの気持ちがわかるなぁ、なんて思う反面、ならば私ってとても寂しい人間じゃないかとも思って苦しくなりそうだった……。でも最後はホリガイにほんの少しの光が見えて、私自身がなにより救われた。
愛なのかなぁ?って考えて、愛なんだろうなぁって感じた。間違える人居ないだろうけど、カバキのことじゃなくてホリガイのことです。流動的な感情は曖昧で確信できるとは思えないけれど、きちんと伝わればいいねと願います。★★★★★
うまく言葉にできない。好きなのか、嫌いなのかもわからない。かといって「普通」という感想は絶対にない。重くゆらゆらとしたものが漂っていたはずなのに、最後トンネルを抜けたあとみたいに光が差す不思議な感じ。どろどろとしそうなのに、さっぱりしているのも不思議な作品。
☆☆☆☆ 主人公も変だし、周りの人達もどこか変。なのに、それがちっとも嫌な感じがせず、可笑しくって、やっぱり津村記久子は自分の好みに合う。「最悪を想像して最悪に備える」というのに、とても共感した。ラストに怒るいくつかの出来事は衝撃的で予想外。イノギの過去は辛すぎるので、個人的にはそのエピソードを省いてほしかった…・。(図)
イノギさんが好き。すてきだ。特に、191ページのイノギさん。河北みたいなやつはどこにでもいる。たまらなくむかつく。吉崎はまあまあいいやつ。そして、ホリガイはわたしに似てるような似てないような。エピソードのあまりのリアルさに、ところどころ声に出して笑えて、また身にしみて胸が痛くなった。良質な読書体験でした。津村さん、今後も注目していきたい。
題の意味が深い。ラストで、すとんと腑に落ちた。生と死、男女という枠の無い人としての魅力についても考えた。太宰治賞、あっぱれ。
だらりと生きるトリガイの中に小さく波打つ切迫感が、次第にその振幅を大きくしていく様に引きずられるように読んだ。ひりつくような痛みとやるせなさに心をかき乱されながら、同時に笑い飛ばす力も貰った気がする。しょっぱくて、でも爽快だ。
p.217 「どうしてわたしは、彼女から打ち明けられた時にそのことを言えなかったんだろうと歯噛みした。」転移した後悔が手繰り寄せた福音。『ミュージック・ブレス・ユー!』然り、津村紀久子はこういう感受性を衝く。きっとこれからもそれを書いていくだろう。
「カソウスキの行方」で惚れて、「ポトスライムの舟」でこき下ろし、もう読まない、と思ってたのにタイトルに惹かれてまた読んだ。そして良かった。人間のメンドくささとか、うざったさとか、そういう処を秀逸なユーモアを交えて人物を描いているのが魅力的。ポチョムキンな女の童貞のホリガイさんが魅力的だもの。辛くて苦しい物語だけど救いがあってよかった。
太宰治賞を受賞した、その意味が分かるような気がします。人のココロの奥底にある人には見せたくない部分、けど、ココロを許した人には見せたい部分、そんな微妙な所を上手く表現してあるのだと思います。ホリガイさん、「変わっているね」と評価されることの多い彼女だけど、その彼女の個性は強烈で分かる人にはとても魅力的なものなのかも。たぶん、時間を置いて再読したらまた新たな感じ方があるであろうと思う作品でした。
最初は何の話かわかりにくかった。筆者のユーモアが素晴らしくて、のんびりした平坦なストーリーだけど面白い女童貞の物語かなと思って読んだ。登場人物がそろったころから、トリガイやみんなの抱える事情や心模様がグッと深まったので、夢中になってグイグイ読めた。読み終わってすぐに最初から読み返すと、わけのわからなかった文章がものすごくグッとくる文章になっててさらによかった。
いいなあと思う男子の、おけつを称える歌をつくるところとか、しかもそれをこっそり声に出して歌ってしまうとか、情けなくてどうしようもないところが、ほんと女の童貞ってかんじ。このしょっぱさが、たまらないです。さいごの一行があたたかくて、救われたきもちになった。
『ポトスライムの舟』を先に読んだのですが、此方の方が好きです。最後にタイトルがすとんと腑に落ちました。決して明るい話では無いのにすっきりとした読後感ですね。
今まで読んだ津村本は「もどかしいけど、ここからどこにも行けない」という登場人物が多かったのだけれど(最後に事態が好転するのも他力本願)、この本の主人公は自ら動くことができた、という意味で、爽快感が。学生時代のうだうだした感じもよく出ている。そして汚女子としての親近感が<いいのか? わかりにくい冒頭部にケリをつけるラストが、辛くて、でもきっぱりしている。
女の童貞って表現おもしろいなあ。めんどくさくなく病んでる人がたくさん出てきた。唯一、河北のめんどくささだけはいかんなあ…。
彼女のユーモアセンスは凄い。集中力が途切れたのか、後半完全に失速してるのは勿体無い。
また、時間をおいて再読しよう。読み終えた後表紙をみるとぐっとくる。しかし、ブラジャーの金具でかかとを負傷とか、好きだわやっぱり。ああ、これはすごいよ。
君は永遠にそいつらより若いの
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感想・レビュー:109件

















































