ちぐはぐな身体―ファッションって何? (ちくま文庫)
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ちぐはぐな身体―ファッションって何?の感想・レビュー(173)
お洋服が好きなら楽しめる本だと思う。自分の今まで着てきたお洋服を思い浮かべながら読んだ。わたしのどんな内面が現れて、あのファッションをしていたのかな。
看護学校で教えていた時のくだりが最後まで忘れられないくらいツボだったww一番身近な、一番確実な、一番信頼して疑わないはずの「自分のからだ」に対するバイアスに気付いた。これがいわゆる身体論なのかな。
ファッションというのは規定の何かを外すことであり、ずらすことであり、くずすことであり、つまりは共同生活の軸とでも呼べるいろいろな標準や規範から一貫して外れているその感覚のことだ。//ようやく読みたかった本書が読めました。わかりやすくやさしい語り口で鷲田さんはやはりすごい。わたしがいうまでもなくおすすめです。
これは、知的興奮がハンパない本だった!ファッションについて考えるうちに、自分の存在や身体感覚にまで自然と考えが流れつく感じがとても面白い。日本人は自粛好き…というくだりは、東北大震災の時の一連の騒動を思い出すと、すごく頷ける。
1時間22分で読了。鷲田清一の文章を読んだのは受験以来だが、相変わらず読みやすい文章であった。ファッションを身体論の見地からここまで語れるのか!、とおもしろく読ませていただいた。またこの本を読んだおかげでルドフスキー等にも興味を持てた。是非読んでみたいものである。ところで本の中盤に出てきた「自粛」の話は、震災後のどっかで聞いたような話でなんとも耳が痛かった。
服装って何?、何がファッションなんだろう?、なんて考えながら読んでみました。自分を隠すためであったり、制度を守ったり崩したりするためであったり、性を強調したり無視したり、服装にはいろいろな考えがあるんですねぇ。 私はあまりファッションには興味がなく、だぼっとした服が好きなのですが、昔は体にびちっとしたベルボトムのジーパンが好きでしたね。体を無理やり押し込んでボタンを閉めたものです。('-'*) きゃー。「衣服というギプス」だったのかもしれません。
〈ファッション〉や〈モード〉という営みから探る身体論の本。自分の身体というものは全く思い通りにならないものだ。流行や社会からの要請に雁字搦めにされ、しかし思った通りにならず、足掻く。加えて、私たちは自分の身体の全てを、自分で直接見ることはできない。背中や後頭部、そして顔。そうした直接見ることができない部分があるゆえ、私たちは自分の身体全体を、想像力を用い部分部分を結合させて捉えるしかない。そういった「ちぐはぐ」な身体を、時に補完し、時に救済してきたものがファッション、衣服である。(コメントへ続く)
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(続き)時代の要請を捉えた批評的な衣服は、巧妙に隠蔽された文化や制度といったものを浮き彫りにし、その要請から私たちを支え、自由にしてくれるものだ。私たちの身体の「不均衡=ちぐはぐ」さを原動力にして、ファッションは突き動かされているのである。
ナイス!
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06/17 22:35
(続き)時代の要請を捉えた批評的な衣服は、巧妙に隠蔽された文化や制度といったものを浮き彫りにし、その要請から私たちを支え、自由にしてくれるものだ。私たちの身体の「不均衡=ちぐはぐ」さを原動力にして、ファッションは突き動かされているのである。
ナイス!
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06/17 22:35
鷲田先生、ヨウジなんて着るのか…ハイカラ。彼の平易な文体と深い教養は最高。内容は古いものの、服飾の哲学はこの視点からそう変化していないだろう。
『想像力が衰弱すると、かろうじて服がそれを支えてくれる。服が想像力をもう一度かりたてる。だから、無理をしなくてはならないのだ。気張らなくてはならないのだ。じぶんを下りられなくするために、だ』つねに張りを持ってちぐはぐで生きてたいな
『モードの迷宮』で一気にファンになった鷲田さんの本というわけで購入。なるほどと思う考察ばかりで、服を着るのがより楽しくなりそうです。なんだろうか、ファッションは社会とは無関係ではありえないんだなぁと思わされます。
なぜ衣服があるのかから、キレイ/キタナイといった価値観、ファッションデザイナーの社会へのメッセージ、色々と考える視点をくれる本でした。これを読んで、じゃあ最近のあのファッションは何なんだろうと考えてみると楽しいと思います。
哲学的で少し難しいけれど、やさしい語り口のおかげでとても読みやすかったです。からだとは何か、ということから始まり、ファッションの本質に迫ります。川久保玲さんと山本耀司さんをピックアップされていて、規定の枠にとらわれないファッションについて考えさせられました。なるほど!と思うことがたくさんありました。それにしても、具体例がどれも面白かったなー。北イタリアの修道院トイレ事情とか、ある大学生達の思う「汚いもの」とか。でもいかんせん古い本なので「最新」情報ではないので注意が必要ですね。
なぜひとは装飾したり着飾るのか??それは人生に根拠がないからだと説く。究極の真理がないことを隠すため、ないことを思考し絶望することを避けるために気分をそらす対象を緻密に作り、欲望をでっち上げる。ファッションとは、ほんとうに隠されるべきものは何もない身体に、隠すべきだという解釈を付け加えることで欲望を緻密に作り上げたものなのだ。また、自分の不完全な自己像を補てんし社会と距離を掴むためにも僕らはファッションを活用する。欲望を試行錯誤するのがファッションってことなんだなぁ。勉強になった。
身体を保護するための服?きれいに見せるために服を着る?家庭科ではそんな説明をするけど哲学者の切り口はやっぱり違う。皮膚と衣服のあいだの隙間は自分の内部?外部?ファスナーが作りだす内と外。普段目に見えてるけど気にしてなかったことが文章にされていて、目から鱗ぽろり。
高校生を対象に書かれているということで、口調が優しくとても読みやすい。しかし、その内容に関しては、高校生向けだからと読み流してしまうのがもったいなく、さまざまな示唆に富んでいる。以前身体論では、石福さんの『身体の現象学』をお勧めしたのですが、身体論ってなーに?という方や着るということについて考えたいという方は、こちらを読むと良いのかも。私は、けっこう着るものを気にする方なので、実感しながら読むことが出来ました。確かに、衣服には社会との付き合い方が表れているのかもしれません。
ファッションの本質を、流行よりも社会的・哲学的側面から捉えていて興味深い。
「衣服」を言及するのではなく、あくまで「ファッション」の軸から逸脱せず淡々と追究していた印象。
読書離れの甚だしい若者には馴染みやすい話題なのでは。
鷲田さんの本は面白い!ファッションを発端に「わたし」の存在についても考えられる。俺自身「確かに!」と頷いてしまう部分が多々。10代向けなので読みやすいよ。
哲学としてのファッション。断片的でちぐはぐな自らの身体を、吊り橋のように繋ぐファッションという機能。もう一枚の皮膚は考え始めるとほんとうに裏と表がいつもセットになっていて、注意深く表を見せているつもりが、いつのまにか裏をちらりと見せることにつながっていたりする。
「みっともない身体」を引用していた本。それより読みやすい、というか具体的に書いてある印象。挿絵(写真)を見るだけでも興味深いかも。ヨウジヤマモトとコムデギャルソンがご贔屓のようでした。
すぐれたデザイナーは、"哲学者"であると同時に"ジャーナリスト"でなくてはならない、ということばが深い。
真・善・美の中で、美を巡る闘争が、歴史的に一番初めに「人それぞれ」に直面した。だから、「こんなんじゃないんだ!」って言って抗い続けるファッションの鋭さと切なさは、すごく説得力があって、強い。
ファッションを哲学する。以下引用。「ぼくらはけっして『身分相応』の、飼い馴らしやすい存在になってはいけない。ほどほどのサイズ、人あたりのよいイメージの中にすっぽり自分をはめこみ、そこで安眠を決めこんではいけない。つつましくおさまりきった“私”をたえずぐらつかせ、突き崩すこと。そう、自分の存在がちぐはぐであるという負の事実をぼくらの特権へと裏返さなければ……。」
女性服のバリエーションが多く、男性服が少ないのは何故か。新しいテクスタイルは、時代の手ざわり(テクスチャア)を微細に感じとることから生まれる。とある生地製作者は、新しい生地を考えだすとき、いつもまず新聞をくわしく読む…等々。また一つ、知りたいことを知ることが出来ました。
古本屋でジャケ買い(笑)「なぜ私はこの服を着るか」「なぜこの服を着たいのか」という問いに対するこたえが、こんな明確に言葉にできるなんてびっくり。とか何とか言いながら本書でいちばん「うむうむ」と頷いたのは、著者の、ヨウジの服への眼差しだったりして。写真がカラーだともっと嬉しいな〜
何気なく手に取った本だったけれど、最近考えていることに多く触れていて面白かった。1995年が初出なので具体例なんかはちょっと古いかも。
おすすめの本としてよく名が挙がる、有名な良書。 川久保玲(コムデギャルソン)や三宅一生や山本耀司を例にとった ファッションやモードについての哲学的な考察から、「じぶん」や身体イメージの形成についてアプローチする。鷲田清一の文章は、内容も浅くない割にやわらかくてとっつきやすい。すぐ読める。ただ、その最新モードとして紹介されている例が、 発行年の関係でそれぞれ10年以上前のものであり、そこが残念。 基本的な考えや考察といった内容はすたれないけど。
ちぐはぐな身体―ファッションって何?の
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感想・レビュー:43件




















































