ニジンスキーの手記 完全版
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ニジンスキーの手記 完全版の感想・レビュー(24)
06/26:マロン
「私はみんなを愛している」。繰り返し出て来るフレーズは、愛を求めて得られなかった神の道化の魂の叫びか。ディアギレフ宛に書かれただろうと言われる手紙からは、愛と憎しみの狭間での苦悩が感じられる。
04/30:ナッツ
ニジンスキーは、性的嗜好ではなく、ナルシシズムの延長で男と情交出来たタイプだろうが、その相手となった人物に宛てた手紙がふるっている。「あんたのちんぽは僕のものじゃない。僕のものじゃない。僕は彼のちんぽの中のちんぽだ。僕ちんぽ、僕ちんぽ、僕ちんぽ。あんたはちんぽだ、でもちんぽじゃない。」やはりその屈折したナルシシズムの果て、自らの身体にペニスの代替物を刺して果てた、三島由紀夫との通底を見るのは、強引だが間違いではないだろう。「神はたったひとりの女と子どもとたくさんつくる「ちんぽ」である。」チンポ好き過ぎ。
1919年に「神の命令」によって書かれた、ニジンスキーの手記。自分の過去やディアギレフへの愛憎、妻やその家族に対する思いに混じり、人類への愛、神への愛、自分の考えた発明やトルストイ主義、政治問題等、思いはすぐに矛盾し、支離滅裂な部分もある。頭で考えるのではなく、心で感じる大切さを説くニジンスキー。短文で反復が多く、正直読みにくいが、本からニジンスキーが立ち現れて思いを読んでる人間にぶつけているよう。ただただ愛されたかった、人間を愛する狂人、ニジンスキー。
12/03:mimi
09/21:祥子
07/19:エリー
07/01:やまと
発狂後の手記、ということで心構えて読んだ。のべつ幕無しにあふれてくる彼の「感情」は、理性も常識も超え、心の赴くままに書き連ねられていてこちらに迫ってきて、読んでいてぞくぞくしました。息をつく暇がないのは、でも、ちょっとした快感。私は神だ。私は神が嫌いだ。私は感じる。・・・ニジンスキーっぽい文体がしばらく消えなさそう。
05/01:selma-na
文体は狂気によるものというよりも、流行した「自由連想法」の結果だと個人的には思う。精神科医に進められて書き始めた日記であるようだし。だけれども皆がこんなふうにはならないのは確かだろう、切実過ぎてなみだが。語彙の少ないニジンスキーの書き間違いなど、原書で読めばさらに感じるだろうな。
こわい本に出会ってしまった。ニジンスキー発狂後の手記。文章は明らかにおかしいのに、それを普通に読んでしまえる事が怖い。目の前で本人が話しかけてくるような、妙に生々しい文体。神のような踊り手も鍛錬によって変身した人間であるように、こちら側からあちら側へは、細くても確かに橋がかかっているのだと、いつのまにか理解させられてしまう。繰り返される「私」で曖昧になる主体性の境界。半分くらい読んだ所で、彼の美しい肖像を見るのが怖くなった。光のない瞳の奥にある、何か底知れないものにおいでおいでをされる。
05/18:毬
伝説のバレエダンサー、ニジンスキーの発狂後の手記。明らかに様子のおかしい文脈、幼稚な言葉の羅列で語られる、神と精神と欲望と絶望と愛。言葉では表現不可能な闇、闇、闇。実は昔一度読んだきりで封印していた本書。一歩間違えるとあちら側へと引っ張られ戻れなくなる恐怖があったからだ。研ぎ澄まされた感覚は常軌を逸し、崇高な魂は強靭さを併せ持ってはいなかった。美しさとは何か。神とは何か。愛とは何か。生きるとは?私は最後の手紙でやはり泣いてしまった。どこからか、心が軋んで割れる音が聞こえた。
全然関係ない横槍で申し訳ないんですが、tomo*tinさんのコメントから、読んでみたくなりました、この本。東京風景さんのコメントとともに。 ニジンスキーさんのこともニーチェのこともよく分かってないですが。 あと、tomo*tinさん、いつもナイスありがとうございます。手前勝手ですが励みになっております。
ナイス!
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05/03 07:14
--/--:読みたい
--/--:R
--/--:ハジメ
--/--:モンス
ニジンスキーの手記 完全版の
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感想・レビュー:12件






















