FINE DAYS (祥伝社文庫)
FINE DAYSを読んだ人はこんな本も読んでいます
FINE DAYSを追加
FINE DAYSの感想・レビュー(939)
軽めの恋愛短編集4本。相変わらず「死」が頭の片隅をよぎるなぁ。透明感のある文章で、独特のセリフ回しがさらさらと読みやすい。非日常の不思議な事柄に折り合いをつけながらも生きていたり、言葉少なに語る登場人物に共感できる。ベタな終わり方だが、「シェード」の世界観が好き。現実と過去の交わりそうで交わらない二重奏が心地よい。ただ、「死」を思わせる割には読後感がふわりとライト過ぎるんだよなぁ。『無限の可能性の中から一瞬で選び取られる終焉のない永遠』
言葉の選び方がいちいち自分の趣味に合う。恋愛小説という観点でこの本は読みませんでした。「眠りのための暖かな場所」が私は一番好きです。立川と主人公が互いに抱く「こうなりたい」という憧れが痛々しくもあり、切なくて。言葉にしにくいけど、この主人公が好きでした。
歪んだ恋と純粋な恋がそれぞれ2つずつって感じですかね。『FINE DAYS』、『眠りのための暖かな場所』は暗くて歪んでて、私の1番苦手な形の恋愛話でした。でも父親の過去の恋に触れる『イエスタデイズ』、若者が老婆から聞かされるランプシェードにまつわる昔話『シェード』。この2つはすごく心が暖まりました。
影のある心象や愛情の物語に、ファンタジックな設定が絡めて描かれる。 それが切なさや深みを与えてくれる要因なのだけれども、ファンタジー部分の暗さの方に引きずられてしまって、気持ちの落としどころに迷ってしまった。 もしかすると、そういう割り切れなさの方がリアルなのかもしれないけれど。
Story Seller以来の本多作品。かなりファンタジーな独特の世界観での恋愛話?の内容。個人的に、この雰囲気は嫌いじゃないが、肝心の内容と文章が苦手。何となく落ち無し、山なし、谷なしな感じで物足りなかった。
「眠りのための暖かな場所」が好き。やっぱり笑顔が一番怖い表情ですよね(笑)「シェード」はなんとなくフジテレビの「週刊ストーリーランド」を思い出した。 / 本多孝好さんの癖というか作品傾向なんだろうけれど、物語そのものが大きく進行するというよりも、過去の出来事を「実は(あるいは)〜でした(だったかもね)」と語って新しい解釈を見せるものが多い。出来事の見え方がクルクル変わってくるのは面白いなぁと思いました。
通勤で読むのに最適。物語に入りやすく、さらりと読めるのは、少し頭の体操をしたいとき、少し嫌なことを忘れたいとき、重宝する。言葉に癖がないのか、相性がいいのか、本多さんの書く物語はどれも、素直に身体に入ってくるので好きです。
ファンタジーを絡めた、不思議な恋愛短編4本。文章はするりと入ってくるが、ストーリーがちょっと薄いかもなと感じてしまった。サラリとした物と言うなら確かにそうだ。本田さんは、以前アンソロで短編を一つ読んだだけなので、長いのを読んでみたくなる
本多さんは、好きな作家さんの一人。もう少しメジャーになってもいいのにな、とも思う。この本は、たぶん再読。ずい分前に読んだので細かいところは覚えてなくて、初読み感覚でした。イエスタデイが好きだなあ。
死を間近にした父親から、35年前に別れた元恋人を探すように頼まれた。手がかりは父が描いた彼女の絵。二人が住んでいたアパートでであったのは若かりし頃の父と彼女だった―。4つの短編集。本多孝好=透明感ですね。最後の『シェード』が好き。あの名作に似ていますが…それでもイイと思うのはどちらも温かい物語だからなのでしょう。少しSF混じりですが、どれも優しいお話なのでこの季節にピッタリの1冊でした☆
スッキリと透明感溢れる本多孝好さんの短編集。ちょいホラーなSF短編が4篇。自殺や事故死を誘発する謎の美少女の物語『FINE DAYS』は恩田陸『六番目の小夜子』を彷彿させるゾクゾク感。癌で余命幾ばくも無い父の依頼で父の元恋人とを探す『イエスタデイズ』。タイムスリップの果てに若き父との邂逅って浅田次郎『地下鉄に乗って』を思い起こしました。残りの2篇もなかなか味わい深くてよかったな~予言イラストのお姉ちゃんの話は長編で読みたいっすw
初本多孝好です。4つの短編からなる本でしたがどれもさらっと読めたね。 若者から共感を呼ぶ恋愛小説!のキャッチフレーズのわりに共感できなかったのは感性の問題?それとも若さ?笑 個人的には最後のランプのお話が好き。負けてはいけないのは相手ではなく自分の弱さ。 そして唯一主人公が女の子だった話は軽くトラウマ。内容は重いのに量が不十分だし、終わり方がよくわからんくて怖さ倍増。星を見るたびにビクつく人生は嫌だなぁ。
晴れた日が続く中、転校してきた女子生徒の「自殺者が出る」という噂。その通り、教師一人が飛び降り、また生徒一人も飛び降りた。でも、真相がどうであれ、結論は読み手に任せられる。あまりにも晴れた日だから。『FINE DAYS』。父の最期の願い、残した彼女と子どもほ探し、過去の日々へと戻る『イエスタデイズ』。予言の絵を描く姉を飼い続ける弟を、檻から出したいと願う『眠りのための暖かな場所』。ひとつの骨董品ランプシェードを巡るお話『シェード』。どれも不思議でどれも目が離せない。どう理解するのも多分正解。そんな短編の世
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 11/09
この人の書く小説は、「透明感」というコトバがびったりくる。決して単純なハッピーエンドではないし、読者の想像に任せられちゃう部分もあるけれど、不思議と引き込まれる。人を選ぶかもしれないけど僕は好きです。「イエスタデイズ」と「シェード」がお気に入り。
やっぱり本多さんの淡々とした文章が好き。引き込まれる。4つともこれからを考えさせられるような終わり方で想像力がかきたてられるのもいいな。ちょっと不思議な恋愛短編集って感じ。個人的には「シェード」が好き。童話っぽい話が語られているせいか読後は蝋燭の火ぽっと灯ったような暖かな気持ちになった。
本多さんのお話、最近の私にハマるようで読んでて落ち着きます。
FINE DAYSの淡々として、でもまわりの人に偏見なく同じように優しい主人公が素敵。イエスタデイズの主人公も、凛とした真山さんも、変わってしまったお父さんも。眠りのための〜もシェードも、キャラクターがみんな魅力的。お話はちょっとゾッとするようなのだったり、ファンタジー入ってる感じだったり色々だけど、どれも優しい感じでよかったです。
久しぶりに本多さんの本を見つけたので、読んでみました。不思議な世界でしたね。ほっとした終り方だったり、えっ、それからどうなるのって思ったり、余韻が残ると言えば、ちょっとカッコ良すぎるな。もう少し書き込んで欲しいと思いました。
4作品中4作がヒット!ハッピーエンドでなくても不思議と読後感がいい。作中に流れる時間がせかせかしていないからかもしれない。シリアスなシーンにも心なしか温かい空気感があるというか。気持ちを落ち着かせてくれる、そんな1冊でした。
この人の書く短編は素晴らしい。これの前によんだ「正義のミカタ」が色々とらしくなかったので、これを読んでるときは「これこれ、これが本多孝好だよ」とニヤニヤしてしまった。特に気に入ったのは「イエスタデイズ」。透明な切なさ。
恋愛やらミステリー風なものまで幅の広い作品が揃っていて、どの物語も最初から最後まで楽しめました。本多さんの描く男性や女性が淡々と描かれているところが好感が持てる。主役が強く前に出ないので周りを取り巻く人間関係が引き立ち、ゆっくりと考えながら読むことができました。特に「眠りのための暖かな場所」と「シェード」がお気に入り。ひとつひとつの会話が面白いのも本多さんが描く物語の魅力ですね。
パズルのラストピースのように、今の自分の隙間にぴったりとはまる一冊でした。読み終わった瞬間、完成されたパズルの画だけにライトが当たって。消えない傷を抱えているほうが、優しくなれるかなと最近切に思います。
本多さんは本当に淡々と物語を書くけど、今回はその淡々のなかの愛がみんなクールだったように思う。べたべたしないところがいい。FINEDAYSと眠りのための暖かな場所がよかったな!
恋愛要素にファンタジーやミステリーの要素が入り 不思議な感覚を持ちました。作者の作品を初めて読んだせいかもしれませんが、表現が独特で夢中になってしまう時もあります。 「イエスタデイズ」、「眠りのための暖かな場所」が印象に残りました。
表題のFINE DAYSを始め短編四編で綴られている。四編ともミステリーチックをベースにSF的隠し味を使った恋愛物語って感じでした。個人的には最後の「シェード」が好きかな。物語性が他の三篇ほど衝撃性はないが、とても心地よくページをめくれた。老婆の語りが自分のすぐ横で聞こえてくるようで気持ちが上から水が流れてきてスーと洗い流されるような読後すっきりとしたそれでいて水の冷たさが微かにのこるようなそんな物語でした。
「Fine Days」「イエスタデイズ」「眠りのための暖かな場所」「シェード」という四作品からなる短篇集。裏表紙には”恋愛小説”と記載されているが、”SFミステリー恋愛小説”という方が合っていると思う。著者が書かれた作品は初めて読んだのだが、私的に感じた四作品に共通する点は、独特であり穏やかに流れる時間の中で、不条理な人間の心と心のぶつかり合いが描かれているということ。「逃げたい」「自分は間違っている」と思いながらも「正しい」「間違ってはいない」と押し切りながら生きていく登場人物一人一人に共感した。
生と死がテーマの短編集。4つとも恋愛物だが、細かいジャンルが全部違うため読んでいて飽きない。「FINE DAYS」と「眠りのための暖かな場所」がお気に入り。
最後の「シェード」が良かった。O・ヘンリーの「賢者の贈り物」の現代版のような。
FINE DAYSの
%
感想・レビュー:205件













































