骸の爪 (幻冬舎文庫)
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骸の爪の感想・レビュー(797)
★★★☆☆うーん。文体が読みやすいし、先も気になるし、設定とか登場人物も好みで面白い。けど真相も含め、事件自体がつまらん。京極作品に近い雰囲気が少しある。
仏像の解説に関する知識が面白かったです。伏線を大量にばらまいて最後で一気に回収した感じ。読み終わってから最初のおどろおどろしい文を読むと複雑。全員がムクロだったわけですね。
決定的に誰が悪い(いや、悪い奴もいたけど)ということがなく、勘違いがさらなる勘違いを呼び、殺人事件という形になってしまったお話。オカルト部分を仰々しく書いてるのは引っかけなんだろうなとか思いながらも面白く読めた。唐間木老人の最後は泣けた。事件の傍観者だったのに、悲劇を体現したような最後。無駄にこのおじいさんしゃしゃってくるなぁと思うくらいに描かれていたのはこのためだったのかなぁ。関わった人間が多くて、事件の本質が拡散して見えるが、唐間木という個人の死に全ての要素を収束させていることで、そこで気付かされた。
なかなか面白かった!多くの登場人物がいて、それぞれが犯人かもしれないと思わせておいて、何度もドンデン返しがあるという道尾作品らしいミステリーとしてクオリティのとても高い作品。ただ「背の眼」のようなグロさ、インパクトは薄まってしまった。もっと怖い表現ができたと思うがミステリー作品としての展開が優先してしまった感じ。ちょっと惜しかった。
勘違いからうまれた悲劇。引き込まれ、そして切なくなります。真実は時に残酷。残された者は何を思うのか。骸の爪というタイトルもまた読み終えてみるとしっくりきます。
勘違いの嵐という印象。会話に無駄がなさ過ぎて逆に息が詰まる気がしてしまった。でも、中身は仏像がらみの知識が面白く、文章もストレスなく読めて良かった。個人的には真備さんがもう少し変人でもいい気が。
色んな謎や会話の終わりが気になって、真備さんの話すことに夢中でした。真備さん、凄すぎる…。でも、最後は前作と変わらず切なかったです…古い木からのくだりで展開はよめてしまいましたが、その描写を読むと少しうるっときてしまいました。個人的に仏像やお寺が好きだったりするので、題材も好みで楽しめました。
後味悪っ!ラストの展開早過ぎて、ついていくのが精一杯。それでこそ道尾作品なのか?!結局、幽霊の仕業はゼロなのか、1個ぐらい謎が残るのかと思ったのに。昆虫がそんなに都合良く動くもんかなー。真備さん頭良過ぎるよなー。
ホラー作家の道尾と、霊現象探求家の真備、助手北見による、背の眼に続くシリーズ二作目。設定が仏像の工房で専門的な用語も多く序盤はなかなか読み進めることが出来なかった。しかし中盤からの事件解決に至るまでのスピード感は流石です。印象深いのは卍の由来ですかねぇ。マンジを見たら思いだし笑いしそうです。
仏像をテーマに、こんなにトリッキーな作品を創れるのかと驚きました。前作『背の眼』よりも切れ味が増し、なかなかすごいことになってます。犯人の意外性だったりトリックの斬新性だったり、あらゆる面でレベルが高く、もっと評価を受けてもいい気がしました。
伏線拾いまくりだねって印象だけ。多分ね、この作者にあまり良い印象を持ってないからこんな感想ってだけで、先入観なく読んでたらもっと違った感想になったはずなんだ。初めて読んだ「向日葵の~」が個人的にかなりいまいちだった割には色んなところで評価が高いみたいだから、嗚呼多分ボクとは合わないんだろうなと思ってしまったのが良くなかったんだろう。しかしまぁ強いて言うなら話が冗長な気がしなくもない。もうちょっと簡潔に出来そうってのと、過去の事件で反省してるならもうちょっと早く真相を明かすべきだと思う1冊。
主人公の道尾の人物像が見えてこなくて困りました。 でも本作は張り巡らされた伏線の数がすっごい。そしてなんとなく知識も増える。胸毛のくだりで笑ったのはぼくだけではないはず…
真備シリーズは短編の流れ星の話しか読んでいなかったので先入観無しに読み始めたら苦手なホラー?思いきやよく練られたミステリでした。不思議現象が全部ホラー的に片付けるかと思ったらしっかり回収されビックリ。最後の古い木がとても悲しかったけどそもそもどうして二十年前に告発しなかったのかと疑問に思いました。真備さんの奥さんの話が気になるのでホラー苦手だけど背の眼読んでみます。
こいつが犯人じゃないかなぁ、と思ってそいつだったらがっかりする方ですが、がっかりしませんでした。二転三転する展開についていくのがたいへん。
始めましての道尾さん。なんだか、登場人物たちの思わせぶりな発言が多かった印象。何か言いかけてやめる、とか。 *何を考えているかなんて、他人にはわからない。誤解をなくすためにも、自分の想いはきちんと伝えなければならないんだよね。人には言葉があるんだから。
この登場人物が犯人かと確信していたが、やはり外れてしまった・・・。犯人が犯行に到った動機がせつなくて悲しい気持ちになった。「けっきょく人間なんてみんな、もぐらみたいなものなのかもしれない。相手の本当の姿なんて見えないまま、暗い中を鼻先で探り合って、爪の先であちこち土を掻いて、なんとなく上手いこと生きて―」だからときおりこうして、誰も知らない枝道に迷い込む人が出てきてしまうのだろう。そしていちど枝道の奥へと踏み入れてしまったら、もう声も届かないのだ。
お勧めの1冊です!
★★★☆☆真備さんだけがお利口さん過ぎて、他の登場人物も読者も置いてけぼり。伏線回収も多過ぎて、最後に真備さんが一人で、ただ答え合わせしてる感じだった。もう少し、真備さんが悩みながら真実を見つけて行くような描写があったらな、と思いました。でも、色々な善意の勘違いが重なる事で、悲劇へと繋がって行くストーリーはお見事でした。
出だしはよかったのだ。黒い闇。塗り込められた闇と、足元を照らす丸い光の世界に引き込まれて、わくわくした。しかし、その後の展開は、予定調和的に、説明的に、思えてしまい、うーん、合わない、、、熱で呆けた頭で読んでいたからだろうか…。
いつの間にそんなとこまでわかってたの真備さん。頭よすぎ。笑ラットマンと続けて読んで、勘違いが生んだ悲しい結末がダブった。読み終わった後も引きずらせる効果、顕在。ダブったのは人物も。意外な接点。豆のにしかわ、飲んでみたい。
面白かった~!一気読みで、読書熱再燃!?『背の眼』に比べてホラー色はなくなり、どこまでもミステリだった。仏像いいなぁ、仏像。お寺行きたくなるなぁ(寺社好き、仏像好き)。勘違いが生み出した悲劇で、このなんとなく寂しい感じが道尾作品に惹きつけられる要因のひとつだ。気がかりなのは真備と奥さんの再会!それが一番気になって読んでるのに~。
真備さんの推理力凄いなあ。というか道尾さん(作者さんの方)の作品にはいつも惹き込まれる。気付くと読み終わってて面白かったけど終わっちゃったって落胆してしまう。摩耶ちゃんが悲しいな…。偶然がこんなに重なり合うことも凄いけれどそういう話を編み出した道尾さんがもう本当に在り来たりですが凄いとしか言いようがない。どうしたらこんな複雑に絡み合った話を作ることができるのだろう…。
背の目よりホラーっぽくなく、すべての謎が回収される感じですね。背の目のあの雰囲気が頭に残ってるだけに、非現実なことがあるんじゃないかって、思わせぶるところが何とももどかしい。確かに面白かったけれども、前作の方が好きです。
ホラーの雰囲気を味わいたくて読んだけど、全然ホラーじゃない。ミステリだ。わざとらしいなと思いながらも、夢中になって、読んでいました。そういうことだったのか!の連続です。悪意だけじゃない。色んな事の積み重ねで、こうなってしまった…。悲惨だ。
仏像をめぐるミステリーで、たまたま京都で読了。今回は伏線に少し気がつけた!この人の物語はドラマの映像を観ているみたいな描写で、いつも夢中になってしまう。
畳み掛けるような謎解きと、悲しい物語が圧巻!!!おもしろかったです。一人一人のキャラが立ってる!唐間木老人のキャラが個人的に好きです
面白いなぁ!真備先生のキャラ好きだなぁ。道尾さんは作者と同一人物じゃないとわかっていても、どうしても被せてしまう。道尾さんはなんか好きじゃない。(作者は大好き)仏像がテーマだったので手に取りづらかったけど、読み進めると止まらなかった。色んな伏線が最後でひとつひとつ解かれていくのがほんとにすっきりするし、面白い。登場人物も頭で思い浮かべられるくらい描写がしっかりしていると思う。道尾さん読破したい。
真備シリーズ第2弾。今回は仏像がテーマ。説明の部分が長く、展開も遅いですが、やはりどんでん返しの連続技は何度見ても気持ちいいものですね(笑)
背の眼ほど怖くなく、ミステリとして読めました。仏像とか、お寺とか、今まで特に興味がなかったけど、いろいろあることを知り、少し興味がわいた。いろいろな伏線、謎は最後には全て解き明かされ、スッキリしたのでよかった。
道尾作品はほとんど読んでいる。好きな作家のベストスリーにも入る。が、本作は謎解きをする項目が多すぎやしないだろうか?解決編に入ってから、ひとつひとつ細かく説明がなされていくのだが、「んー、まだあるのか…」と唸ってしまった。真備や庭師のキャラは好きだし、仏像というものを深く知ることもできたが、「カラスの親指」以降の作品の方が好きだなぁ。
前作の世界観が気に入っていたので第2作目読んでみました。山奥の工房で仏像製作に携わる人達の間に起こる怪現象に道尾・真備コンビが今回も挑みます。ちょっとしたワンシーンの一つ一つが最後の種明かしに上手く絡んでいるあたりが今回も見事でした。情景の描写の方法も仰々しくなく、自分の好みに合っています。
『背の眼』に次ぐ真備シリーズ二作目。事件の謎や思わせぶりなセリフがありすぎて、何が何やら分からないという状況に。けれど、謎解きが始まるやいなや真備の整然とした推理に胸がすっとすると同時に、勘違いを利用した話の展開と、いたるところに散りばめられたヒントに驚かされた。そして、「でもまだ明らかになっていないあれは?」と思っていると最後にガツン。前作と比べるとどうしても地味な印象で、謎解きの章まで退屈に感じるかもしれないけれど、最後まで読んでもらって、真備の推理と明かされる悲劇を味わってほしい。
骸の爪の
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