むかしのはなし (幻冬舎文庫)
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むかしのはなしの感想・レビュー(617)
淡々と物語が語られていきます。読み進めていた途中から、この本のイメージみたいなものが変わった気がしました。短編ですが、それぞれが ほんの少しづつ繋がっているのが興味深く、面白かったです。昔話の終わりのように、めでたい最後では終わりません。読後、 静かに 切なさが残る不思議な本でした。
★6。読み終わった第一印象は、何か伊坂幸太郎の本みたいだったな〜という感じ。それぞれ独立した話の体をしながら、実は関連がありましたという構成になっていたんだけど、今一物語に入り込めなかったかな。個人的には長編か、一話一話落ちのある話が好きだって事でしょう。次は長編にします。
不思議な本だと言うのが、第一印象。どの話も一人語り。ホストが誰かに送るメール、空き巣が刑事に語る、女子高生がカウンセラーに語る…など。地球に隕石が落ちるまでの、残された時間の中で、どんな風にその時を迎えるのか?それをかぐや姫や浦島太郎になぞられて。どうも、SFが苦手だからか、馴染みにくい本でした。
昔話をモチーフにした短編集と思いきや、それはほんのエッセンスであって、最後まで読むと各話もリンクしてより大きなテーマが見えてくる。今更ながらほんとにしをんさん上手いなあ。全体に漂う厭世感の理由が判ってから、ずーんとより重みの増す物語、なのにさらりとした語り口で余計沁み渡る。「4年以内に7割の確率で大地震が」と言われている今、これを読んでしまったのは呼ばれたのか?
少しずつ何かがつながっているお話で終末のフールと設定は重なっているんだけどまた違う趣、しをんさん流の軽快さを残しつつノスタルジックな読後感があります
三浦先生流の昔話。全体的に切ないというか、読んだあとになんとなく寂しい気持ちになる。でも嫌な感じではない。
昔話をモチーフにしていますが、オリジナル要素がとても強く、解説を読むまではまったく解りませんでした。
「ディスダンス」と「たどりつくまで」「花」が好きです。
昔話をモチーフにした現代版昔話。それぞれ独立の短編のようで徐々に繋がっていく。繋がりが見えてきたあたりでイッキ読み。その繋がりが前提で読んだわけではないので、徐々に見えてくる様子にドキドキした。
途中まではバラバラで、むかし話なのか、SFなのか分からないなーと思ってたけど途中からの繋がりが分かってからがおもしろかった。もちろん、それぞれ単体の話もおもしろい。読み終わって、繋がりが分かった上でもう一度最初から読みたいなと思いました。淡々した描写、一見関係なさそうに見える話のリンクなど、好きなテイストな作品でした。
昔話と現在話、そしてSFとてんこ盛りな設定で綴られる短編集ですが、読み続けると分かる連作形式と淡々と語られるしをんさんテイストがいい感じを醸し出しています。 「入江は緑」「懐かしき川べりの町の物語せよ」が印象深かったです。
前回読んだ秘密の花園とはイメージが違って伊坂幸太郎さんみたいだなと思った。独立した短編集かと思いきや、背景には地球が隕石によって破滅するという共通点が…これに途中で気づくというのが奇妙な感じを増してよかった。
終わった…。このままお話が続いて行きそうな余韻を残す読後感でした。読み進めるうちに段々リンクしていく中でこれは!と気づきながら読むのが楽しかったです♪
はじめてSFっぽい設定が出てきた。『隕石が堕ちてきて地球が終わる』という話は他にもあるがこのお話にはリアリティが薄いため、民間伝承の昔話のような雰囲気があって楽しめた。各短編が一つの世界観を作っていく気持ち良さ。解説の通り、モモちゃんの中に残酷で優しい、行天を見た!
それぞれ日本昔話をモチーフにした短編なのだけれど、読み進めるにしたがって少しずつ情景や人物がリンクしてきて流石しおんさん。
すべて一人称の短編で、途中でそれぞれの背景のつながりが見えてくる。面白かったのは「ロケットの思い出」と最後の「懐かしき川べりの町の物語せよ」切羽詰まった状態になった人達の、どこか冷めたような、滑稽なような語り口が面白かった。「懐かしき…」を読む時は何度もページを行きつ戻りつした。最後の屋上のシーンが、じわっと胸にきた。
不思議な連作短篇集。昔話をモチーフにしていながらインスパイア程度、かと思えば急にSF要素が入ってきて。短篇集かと思ったら連作だったというのは嬉しいサプライズなんだけど、話のリンク具合が極めて弱い。リンクによって話が膨らんでいるわけでもなく、ストーリーたちがふわふわ浮いているだけ、という感じ。でも全編を通したメッセージみたいなものは伝わってこないんだよな。面白いのに、なんだか不思議な後味。マシュマロみたいな作品でした。手がこんだ造りだし、私がみつけていない他の要素もあるのかもしれないなぁ。時間をおいて読み返
昔話をモチーフにしながらも、引用は最小限におさえて独自の物語に仕上げているのでそれほど元の話を意識せずに通読した。このままで充分楽しめたし、SF的設定に戸惑ったりもしたが、最後の解説で「そういえばそこの設定は昔話を生かしてるじゃん!!」と気づき、さらっと読んだことを後悔。さすが直木賞候補作。(直木賞って獲った作品より、その前に候補になった作品のほうが面白い気がする。)
初めてのみうらしをんさんの作品。昔話をモチーフにする短編集というところになんとなくひかれて読んでみた。単純に設定を現代風にした物語というわけではない。(途中、昔話をモチーフにしてるということを忘れて読んでいた。)どう語り変えられたのか、あれこれ考えながら読めて楽しかった。しかも、モチーフになっているのは、「昔話」の物語上の構成とか、ストーリーとかだけではなく、「昔話」の在り方そのものにまで及んでいるのがすごい。大きくは短編全部が、小さくは、例えばモモちゃんを彩る「伝説」も、ある意味昔話だよなぁ、と思った。
上手い。後半になるに従ってじんわりくる。昔話をモチーフに近(?)未来を舞台の話しになっているが、実はその話しも昔話としてよんでいるような・・・。つかみ所のない一冊だった。
短編が明確なつながりではなく、ある話のバックグラウンドになっていたり、伏線になっていたりと、とても複雑なつらなりになっていた。どれもそこはかとなく物悲しい話。虚無感と暴力性というところにはあんまし魅かれない。
読みやすいような読みにくいような。モチーフとなっている昔話を意識しないほうが目も進んだかもしれない。猿婿入りという話はこの本ではじめて知った。
決してすごく面白かったわけではない。しかし、7つの独立しているかに見えた物語が実は連作短編であり、1話目から巧妙な伏線が張り巡らされていることに気づいた時、もう一度最初から読んでみようかという気にさせる何とも不思議な作品だった。
一冊読み終った達成感より、胸の苦しさが勝ってる個性的なキャラと(自分に重なるような)すごく平凡な登場人物、みんな幸せになって欲しいのに簡単に上手くいってくれないもどかしさにいい意味で眉間に皺が。死んだり大きな不幸なしなのに泣きたくなる三浦しをん作品
高校時代幾度なく読んでいた一冊を再読。蜘蛛の糸のようにかそけくも強固な運命の絆を保ちながら、どこか悲しげに紡がれる連作短編集。語られる物語。
『桃太郎』や『かぐや姫』といった昔話をモチーフにした連作短編集。最初は全然繋がりのない話だと思いますが、読み進める内にその繋がりに気付かされます。どの短編も誰かが誰かに語る形式を取っており、三浦しをんさんのアイディアがつまった作品だなぁという印象でした。ロリコン(笑)
最後の解説を読むまで作者の意図に気付かなかった。読解力がないのだろうか。短編の数を重ねるごとに少しずつ横の繋がりが強くなっていくことには気づいたけれど。挿入される昔話との関連性はいまいち分らなかった。ただ最後まで読んだ読後感は何だか物悲しいものだった。自分だったら地球で最期を迎える方がいいな。モモちゃんのフルーツサンドがおいしそうで仕方なかった。
再読なのだが、ほぼ中身を忘れていてびっくり。逆に新鮮に読めたのは良かったが。現代から始まった物語が少しずつ未来に飛んで、最後にキレイなリンクを見せて終わる群作短編集。昔話を一応下敷きにしつつ、大胆に作り変えられていて、ベースの昔話との設定の違いも面白かった。
最初の3編くらいは話が繋がってるふうに読めなくて、連作短編だと思ったのは勘違いだと思い始めていた。けど、中盤から今までの話が繋がりはじめてから面白くなって、ラストの中篇は最高だった。 ただし同じ「近い将来、地球滅亡」というネタなら、「終末のフール」のほうが好きだ。
連作短編。単純に面白かったです。それぞれのなかで葛藤がありながらも、淡々と終末への日々が過ぎて行く過程の描写が好きです…。私はどうかな?やっぱり家族と家でゆっくり暮らすかなぁ、嫁と子供が一緒に居ることを期待して……………。
解説がネタを割ってて泣けた。 現代風にアレンジされたおとぎ話群を意外なラストが纏める短編集。 そうきたか。
群像劇というか連作短編というか。現代物と思い読み進めていくといつの間にかSFに…全体的に淡々としていて、最後まで読んでタイトルに至る感じ。その後の想像の楽しみがある話ですね。
昔話を下敷きにした短編連作かと思うと途中からトンデモSFになる小説。個々のエピソードは特にどうということもないんだけど、「今」の物語が「むかしのはなし」となり、昔話の再話という構成とリンクするラストの余韻は実によろしいかと。どうでもいいけど「ディスタンス」はそのまんまLOに載ってそうな話でなんともアレ。ロリコンは小林宏之を見習えよ(ry
“3ヶ月後に隕石がぶつかって地球が滅亡する”そうなった時、私はどうするのだろう?私は、モモちゃんみたいになるのかなぁ〜なんてしみじみ考えた。固定観念から “モモちゃん”=小さい女の子 だと思い込んでいたのでちょいとやられた感があった・・・(汗)
しをんさんの作品だから、一筋縄ではいかないのだけれども、期待したほどでもなかったので少し拍子抜けた。途中からロケットがらみの連作の作品に自分が今ひとつ乗り切れなかったのが原因かも知れない。
設定は伊坂幸太郎さんの「終末のフール」みたいでしたが、面白かったです。最後の話のモモちゃんが好きなキャラ。諦観とは違うように感じましたが、モモちゃんの言葉は深いです。
むかしのはなしの
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感想・レビュー:180件















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