ほかに誰がいる (幻冬舎文庫)
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ほかに誰がいるの感想・レビュー(270)
某所にて百合っぽい本と紹介されていたのに釣られたため読んだ。前半は割と好きな感じで女の子が憧れの人に尽くす。しかしストーカー入ってる、みたいな感じ。ちょうど半分くらいのところでえりの行動に「ひっ」と声をだして言ってしまった。最後の最後で「嘘だろ・・・」と虚しくなる話でした。読んでから、えりは幸せだったのかなとしばらく考えます。
タイトルに惹かれて購入。最初から最後まで自己完結の世界だった。物事の渦中にいると周りが見えなくなったりして、その為に失うものも多い。自分にとって唯一無二の存在に出会い最期まで想いを貫き通せた えりは幸せだったのかもしれないけど、違う彼女の未来も垣間見えてただけに複雑な気持ちにもなる。生まれ変わったと思われる えりの魂が、少しでも長く穏やかでいられますように。
『あの人のことを考えると、わたしの呼吸はため息に変わる。 16歳だった。 あの人に出会うまでに16年もかかってしまったという気持ちは、後悔に少し似ている。 眠れない夜よりも長いわたしのため息は、いつか、あの人に届くのだろうか』 読メ登録前にも読んでた本。 久しぶりに読み返した。ある少女の狂気の物語。でも物凄い純愛なんだと思う。ラストも悲しい。後味があまりよくないけど、何か惹きつけられる。きっとまた読見返してしまうと思う。
これは、思い込みのまま突き進む一目惚れの話という事だが…なんとも狂気のホラーのようである。あまりにも一方的な想いで〝わたしたち〟であり続けようと、手段を選ばないところがすごい。そして天鵞絨は、今も全くそんな事になっているとは知らないところが…コワイ…。狂気と紙一重の愛?は、なぜか目が離せなくなってしまう。
再読。「愛と狂気の物語」というべきか。うーむ、彼女の「あのひと」への感情は「愛」と呼んでいいのだろうか。エゴというか独占欲というか、これが「愛」なら、私は望まない。或る意味、その辺のホラーよりも背筋が凍る話だった。
引き込まれた。この本は強い吸引力を持っている。本城えりの狂気に近い一途な愛。怖くなりながら、読むのが止まらない。彼女の人生は玲子のためにある。他の要素はおまけにすぎないのだ。「ほかに誰がいる」この言葉が胸をうつ。わたしはそう思える人に出会えるだろうか。
「一目惚れを書いてみたかった」とあとがきで記していましたが、凄いですねぇ。恋すること、愛することにはさまざまな形があってよいと思いますが、これはどうなのでしょうか。狂おしいほどの純愛を書ききるのかと思いきや、朝倉さんは結構意地悪だなぁと読みながら感じた次第です。「あぁこわいこわい」などと感想を述べたら、怒られてしまいそうですね。
多感期の純度の高すぎる欲望と願望。えりは同性の同級生れいこに強く憧れ、その思いは自己陶酔な世界を築く。だがれいこに「かれ」が現れて2人の世界は崩壊。同級生タマイの最期に立ち合ってからは、えりの前にタマイが現れるようになる。妄想と行動はエスカレート。れいこの父と思われる中年と関係を持ち、妊娠するが、赤の他人と発覚。 空気が切り詰めてるのはずっと感じる。ただの狂者で終わらせるのはかわいそうだけど、…憧れをうまく受け入れていたら普通に過ごせたのか?後味はただ苦い。内容が好きではない。
自分にとって特別な同性と、「わたしたち」として一つで居たい気持ちって、10代の女の子なら一度くらい感じたことあるんじゃないかと思う。読みながら、中学高校で憧れてた女の子のことを思い出した。
純愛?狂愛?純度が高すぎたが故に静かに溢れ出た狂気というかなんというか。一般受けするものではないし好き嫌い別れそうだけれど私は好きかな。文が読みやすいし硝子みたいなキャラが美しく描かれてる。
「憧れ」というには重すぎるぐらい一途に玲子を想う主人公えり。初めは「美人の同級生に憧れる事ってあるよね~」なんて共感しながら読んでいたけれど、だんだん狂気じみていくえりの行動と思考にぞっとした。年を重ねて、何事にも淡白になってきた私からみれば、狂えるほど誰かに執着できるエネルギーが続く事がすごいと思う。
こわい。ある少女への憧れや愛情が呪いのように主人公を支配する。こうすればあの人は私を好きになる、これをしないと私とあの人は近づけない、などの短絡的な思考に寒気がしたし、どんな手段を使ってでも彼女と繋がろうとする執念が恐ろしい。簡単に言ってしまえば狂ってる。最初から。これも純愛?
狂っていく、というよりは、元より持っている静かな狂気という名の偏愛。朝倉かすみのこの文章感覚はすごいなぁ。
妄信的な恋愛がひたすら主観で語られる小説。覚めない恋というものはなんだか呪いみたいだね。 とはいったものの、自分にはこういうのに共感する感性が無いので、気味の悪い女だと思う以外にあんまり感想が出てきません。「こういうものを書いてみました」っていうのは理解するし、細かい心理描写とか上手だなあとは思うんだけど...。
ホームから走り去る電車の窓から目があった、賀集玲子に一目惚れしてしまった16歳の本城えり。憧れから始まった思いが どんどんエスカレートしていく様が、なんとも恐ろしいのだけど、不思議と理解できるような気もした。 彼女に近づき一つになりたいと願いながら行う 様々な儀式というか、おまじないも 怖いといえば怖いんだけど、乙女っぽくて嫌いじゃない。 どんどんと倒錯した世界に嵌り、破滅へと突き進む主人公に惹きつけられて、一気に読了。いやぁ、凄い世界でございました。
怖いなぁ。ひとの、想いの丈は狂気に陥りやすいから、怖い。私の好きな朝倉サンの節回しは、本作では控えめだけれど、折々の表現にドクリと胸が鳴る。例えば。「気持ちをことばにするときに、まず、距離ができる。(略)モニタにあらわれる文字やことばは、だから、わたしから遠く離れているように思えてならなかった。」気持ちは、ことばに置き換えると、いつもちょっと違和感がある。時に大きく違和感。彼女みたいな想いは特にそうかもしれない。やっぱり、怖い。
ちょっと難しい世界やなぁ…。ある種の究極の純愛やとは思う。もし、「天鵞絨」への讃辞が連ねられていたら、とても読めたものでは無かったとも思う。彼女の露出や描写の抑制の塩梅が絶妙やわ。
多分、30年前なら絶賛していた。読後にちょっと困ってしまうのは、感性が硬化したのかな?面の皮も厚くなっとうし。
takayo@灯せ松明の火
あ~30年前なら絶賛していた。。。って感覚、わかるような気がします。私も、若い時はこんな、わかったようなわからないようなこんな感じ好きだったと思うわ~感性が鋭敏だった・・というか頭でっかちだったというか・・・もっとナルシストだったというか・・・(笑)
ナイス!
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04/22 20:18
あ~30年前なら絶賛していた。。。って感覚、わかるような気がします。私も、若い時はこんな、わかったようなわからないようなこんな感じ好きだったと思うわ~感性が鋭敏だった・・というか頭でっかちだったというか・・・もっとナルシストだったというか・・・(笑)
ナイス!
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04/22 20:18
一途に想う「私」の陶酔した世界は、恥美的であり誰も踏み込めない聖域である。美しくも儚い究極の愛は、個の宇宙観を持って破滅へと向かうしかないのか・・・詳しくはブログにUPしています。 http://mityururu.blog136.fc2.com/blog-entry-203.html
偏愛のおはなし。ひとりよがりで、孤独な少女が閉じた世界で愛を育てる。未完成で習作かと思うほどだ。彼女がそこまで愛した少女の魅力が描かれてないせいだと思う
再読。自分が信じるたったひとつのためにすべてを投げ出すことになんの躊躇もない。その愚直な在り方に崇高さのようなものを感じました。痛いほどまっすぐな盲信と陶酔。ひとつになりたいという渇望の果ての結末には息を呑みました。ふとした拍子に階段を踏み外してそのまま転がり落ちていくように、ただただ破滅していく片恋の物語。主人公の静かな狂気に恐怖よりも哀しみを感じました。
文章は淡々としていて、とても読みやすい。同性の友人を異様なまでに想うあまり、主人公の狂気が読み進めるほど姿を現し始めるのだけれど、なぜ女性同士の関係を描く作品にはどれも、こうまで男性が介入してくるのか。フィクションといえばそれまでだけれど、美しい友人に想いを寄せる子がいくら血縁関係があるからといって、脂ぎった中年男性との子を孕みたいと思うのか不思議でならない。とにかく救われない話だった。
あの子が好きだった?運命だった?声をきいた?名前を呼んだ?天鵞絨だった?天鵞絨になった?長い夜を一人で駆け抜けた?ハンマーを振り上げた?降り下ろした?耳を切った?何色だった?殺害した?ひとつになった?繁殖した?幸せって何だっけ?幸せって誰だっけ?っていうか誰?感謝した?浄化した?何色になりたかった?他に誰がいた?そんな数え切れない思いばかり渦巻いては消えてゆく愛のものがたり。肯定は出来ないけれどそんな仕組みだったのならそうならざるを得なかったのだと思う。今はただ足の震えが止まらない。
あまりにも淡々とした文章で書かれているせいで、ともすると私の周りでもこういうことが起こってるのかも、と考えてしまいました。自分の足を傷つけるあたり、うわっ、痛い痛いと思いながらも怖いもの見たさで目が離せませんでした。
狂愛という言葉がしっくりくるのだろうか。主人公えりの一途すぎて狂っていく人生がどうなっていくのか、目が離せなかった。 でもこんな愛は、もう愛とはいえないとも思う…。
読み始め、よくある百合小説かと思う。自分は少し特別で、みたいな。しかし読み進む度に、憧れは狂気を増し、淡々と加速する。壊れると言うより、ほどけるという感じで、えりは生きていく。最後にえりは結ばれることができるのか。読み始めたら止まらない作品。
「一途な愛情は狂気にも繋がる」ことを、現代風な味付けにした作品に思えた。自分があまり「人に溺れない」タイプなので(動物には溺れる)、主人公の心情にも行動にも「あほですか?」と突っ込んでしまう。思い込みの激しさがイタイ。個人的には「肝、焼ける」の方が好き。
最初は女の子が女の子に憧れる場面で微笑ましかったのですが・・・どこまで転がっていくのか。いわば狂気。正直、ひいてしまいました。
ほかに誰がいるの
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感想・レビュー:96件


















































