背の眼〈下〉 (幻冬舎文庫)
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背の眼〈下〉の感想・レビュー(889)
同シリーズの「骸の爪」が本格だったのに比べると、こちらはもっとオカルティックな感じの作品でした。相変わらず重く救いのない感じの内容なのですが、なんでだかこの方の作品の場合、「なんだか、切ない感じだった」くらいの読後感になるのが不思議です。最初の謎の声の意味にラスト近くになってからやっと気付いて、自分の鈍さに驚きました。
印を結ぶあたりで京極堂かと思っちゃった………引用なのね。全体的に冗長とまでは言わないが、半分くらいで良い様な……登場人物に好感は持てるし謎解きも楽しいのになぁ。
ホラーを期待していただけにちょっと違った。読後感が良いのもらしくないというかイメージ違いというか(向日葵のせいでしょうが)。しかしとてもデビュー作とは思えない。読みやすさ、面白さ、まとまり方、キャラクター、雰囲気などどれを取っても優れてると思う。
上巻のダラダラ感が、下巻の序盤もなんか・・・ね。解決後も、ちょっと引っ張りすぎ感。ストーリー的には面白かったけれど。賞取りには適してるんでしょうね。再読は・・・しないです。ハイ。
謎がどんどん説かれていくのが気になって一気に読みました。ミステリーかと思いきや、切ないまとまり方でグッとくるものがありますね。最後はほっこりですが。登場人物もキャラが立ってまして、真備と道尾のやりとりに笑ってしまう自分が居ました…結構好きです。
満足度は高かったです。ホラーやミステリというより、純粋に小説として面白かったです。登場人物がどの人もとても魅力的だし最後はホロッときて、やっぱりすごいなあと。
結構早い段階で、真相の一部は予想できる。全体的にホラー要素はそれ程感じないし、やっぱり本格の部類かなぁ。やっぱり「京極堂」がずっと頭の中に・・・・・・。
まさかの「憑き物落とし」のシーンで思わず笑ってしまったのは私だけではないはず…!解説でもオマージュ的に使われているとあったけど、あれはあの黒衣の男がやるからこそなんだなあ(そう思うと百鬼夜行シリーズも改めて凄い作品だ)。大切な人を失った人たちの「心の重さ」に焦点を当てているけど、その割に重すぎず暗すぎずな印象だったのはとても素晴らしかった。歌川はその重さに耐え切れず彼岸へ足を踏み入れてしまった人だけど、真備はきっと大丈夫。続編の「骸の爪」も楽しみ。
人の心が壊れた時、行き着く先はどこにあるのか?痛みを分かち合う相手がいなければ、生きていく先が見つからなければ…と、その答えを探してしまう。真備の言う「飢え」が、悲しみを癒す道を探し、招いた事件なのだろうと感じた。最後までわからない謎が残りつつも、もやもやせず何となく心の中で納得できる終わりだった。それにしても、事件が残したものは重い。村人の心に刻んだ傷跡は癒えないが、それでも前を向いて生きていく姿に涙した。暗く苦しい中に差し込む光がみえた。続編にも期待。
解説にあるように、特に下巻は京極さん風味が見てとれましたが、それにしてもキャラクターが立っていて、意表をつく展開が面白かったです。終わり方も良かった。もうしばらく、道尾作品を読みたいと思います。
1日で読了。道尾作品を読んで騙されない人は居ないんじゃないだろうか?それも良い意味での騙されかた。ゴビラサ、オグラアラマ 、意味不明な怪奇音にも納得。オカルト系なのかと思いきや、ホロリと涙をそそられる場面も。すっかり道尾秀介のファンになってしまった。久しぶりぶりにのめり込める作品に出会えた。
上巻からの伏線や謎も、納得できる範囲で解決です。「向日葵の~」は、やや複雑なラストだったので、分かりやすく解決してくれたのは有り難い限り。全体的に「憑き物落し」で有名な某シリーズのテイストがちらほら見られるので、そっちが好きな方も手に取られてはいかがでしょう。続編があるということなので、いつか読んでみたいと思います!
最初に読んだのが「向日葵の~」と「シャドー」だったので、ホラーが苦手な私はこの本をずっと敬遠してましたが・・・。気の迷いか、読んでみるとやはり面白かった。そんなにオドロオドロする訳でもなく、真備の鋭い洞察力と判断力等で謎が解き明かされていくのが面白かった。終わり方も余韻があって良かった。あの後、真備と話をしたのだろうか?
伏線が結構あったけど、全てが怖い結末でなく切ないエピソードも混じっていてありがたい。最後の亮介君の言葉を聞いた時の真備さんの反応が気になる。霊も人間もどこか哀しげだった。
初道尾作品は、なかなか面白かった。でも読後のふわふわしたなんとも言えない感は、最後までミステリーとホラーを両立させていたためなんだろうなぁ。登場人物が少なかったから、どっちつかずの上巻では、ホラー落ち予想をしてたけど。
これがデビュー作ですか。凄いですね。上巻で巻いた伏線が下巻で見事に回収されていく。霊という謎めいた所もあるけれど、これはこれでありかと、最後の亮平君のコトバなんかは何となく救われるような気がして。面白い小説でした。
一気に読み終えてしまいました。心霊現象を調査することをベースに解決されて行く事件。駅員さんとの最後のほうの会話で涙してしまった。「…だってさ、仕方ねぇもの。…」そうね、哀しんでも恨んでも、死んだ人は帰ってこないんだものね。。。私も幽霊がいるといいなと思っちゃうな。横溝正史的でもあり、京極夏彦的でもあり…哀しいお話だけど、面白かった。好きな作家さんがまた増えました。
駅員さんの人物像が福島っぽくて良かったです。なまりも本当にそのまま、どこもおかしいところがないので故郷を思い出しながら読めました。ラストの駅員さんとの会話に感動して涙が出ました。でも「背の眼」は結局…心霊現象ってことでいいってことなんでしょうか、真備さん。
幼馴染の女性の死をきっかけに霊を追い求める主人公が、オカルト現象を徹底的に論理的に解明するという話は面白かった。第5回ホラーサスペンス大賞。
怖いのが嫌なので、霊的現象はすべて解決されて欲しかったのですが、そうではなかったけど満足です。内容的には暗いのにキャラクターが楽しいからか、読みやすかったです。骸の爪も早く読んでみたい。
上巻なかなか話がすすまなかった。後半になったら伏線だったとわかったりするもちょっと冗長気味。でも文章は拙いわけではなくそれなりに面白かったです。もっと読むのがきつくなるような本かと思ってたよ。
面白かった! 珍しく手放しで絶賛してしまう。内容の細かいことよりも、今まで読んだ本格ミステリの中で最後が秀逸。被害者の家族は生きていくために、山岸の強さを持つしかない。でもその救いの提示は、この内容だったからこそ。この最後は二度と誰も使えない。
解説にも書かれて(たぶん)いる通り、某有名シリーズのオマージュ感満載の仕上がりになっています。まだまだ伸びしろがあるように感じられますし。ホームズと特殊能力もちのワトソンの心での接近もこれからシリーズを重ねるにつれ濃くなるのでしょうか。ミステリーを軸とした愛憎劇に見所があるように感じました。
道尾さんのデビュー作。そのせいなのか、得意のどんでん返しのインパクトがイマイチです。登場人物も少ないので犯人もわかりました。また伏線がやたら多く、『そんなことあったけか?』と、下巻から上巻に巻きもどり、確認することもしばしば。ただ、霊現象とミステリー、その境界をうまく絡めた作品ではあると思います。
村に残る天狗の逸話。起きている事件は本当に天狗の仕業なのか、それとも。道尾の聞いた不思議な声は、白い服を着た女は、背中に現れる不思議な眼は、一体?道尾・真備・北見の3人は亮平という少年と共に事件の真相にたどりつく。人は皆、闇を抱えている。悲しみから抜け出していく勇気が、きっと大事。
上巻はとにかく不気味で怖かったのだけれど、下巻は主人公のキャラクターに人心地がついた。スルメ、お気に入りです笑。そのへんの緩急のつけかたとか、上手だなー。ちょっと物足りない部分もあるにはあるのだけれど、ともかくこれがデビュー作ということが凄いね。他の作品も読んでみたい!
背の眼〈下〉の
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