依存 (幻冬舎文庫)
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依存の感想・レビュー(199)
素晴らしい。西澤さんの男性嫌悪心がナチュラルに滲み出ているのがとても心地いい。 あ、いや、本筋はそれじゃない。 探偵役・匠千暁の過去と因縁が明かされる話、ということになるのだろうか。しかし話はそれにとどまらない。何と言っても語り部がウサコである。お馴染みの四人組の中では今一つ影の薄かったウサコ。これは彼女の胸中が初めて語られる話でもあり、だから、彼女のための話でもある。ウサコ萌え。
前作『スコッチゲーム』がタカチの過去を描いた話なら、今作はタックの過去に関するお話。匠千暁シリーズらしい推論に推論を重ねる展開がかなり細かく、さらにその推論の底には悪意が見え隠れするのが見事に西澤作品らしい。美也子さんのどす黒いラスボスオーラも凄まじいです。ラストシーンから始まり、そのラストシーンまでの流れと交差する順番で物語が展開していき、その2つの時間軸で一貫したテーマが語られます。その構成は匠千暁シリーズどころが、西澤保彦さんの著作でNo.1に面白かった。
幻冬舎から出るタックシリーズは、黒が基調となった表紙が多かったので新鮮。今までの物語を反転する重要なターンという感じだ。 今までと毛色が変わりすぎて驚いた。タックの直截すぎる愛の告白(?)や過去の真相に読みながら呻いた。ボアン先輩の存在に癒される
最初にこの次の話の身代わりを読んでしまったのでようやくここまできた、と言う感じ。ストーカーってやつはなぁ。いつもと語り口が違うせいもあるのか、最初戸惑ったけど、細かく交互に繰り返されながらも絡んでいく話がうまいなと思ったり。読みやすかったり。読み終えたのが7/28でした。身代わり再読してみよう。
結局のところ、しっかりした文体やら練り込まれたストーリーやら、評価すべき部分も多い西澤。文句言いつつ読んでる訳だから。今作はシリーズで一番読み易かった。お約束の飲酒シーンとディベートシーンの少なさが要因かと。
小さな推理合戦が続き、タックの大きな謎が少しずつ見えてきて最後に「お~!そうだったのか!」っていうのが面白かった。匠千暁シリーズの王道作品といった感じがしました。前作は5年以上前に読んだので、忘れているエピソードが山盛りで残念。ボアン先輩ってこんなにかっこよかったっけ??
千暁の生立ち秘話とオートロックマンション裏口に挟まれ続ける小石の問題。交互に語られるepが小さな謎に繋がれて宛ら二重螺旋といった趣。人死になし、心理方面に寄った謎、偏った理論。三拍子揃ってしまっているのだが構成が好みなので無問題。テーマは家庭内鬱系。だが推理合戦やタカチの勇姿など見所も多く充分に楽しかった。中でも関係を公的証明する事の難しさやその不確実性の行に垂涎。解釈の幅万歳。僕らは恐ろしくファジーな認識の中で生きている。全てを明確にする必要はないが意識もしない状態はあまりよろしくないし勿体無いな、と。
明確な「シリーズ物」ではないけれど、同じ登場人物がでてきて、そこそこストーリーが繋がっている、という小説はたくさんあって、いつもならそれは特に気にならないんだけど、この作品は、とてもそれが気になるというか、「知ってて当然」な話の運びに、ややイラっと(爆)。
タック&タカチシリーズ 長編五作目。気になっていたタックの過去が明らかに。大学生にして仙人と呼ばれる所以はここにあるのか。。過去の事件と現在進行形の事件、それぞれのキャラクタの葛藤など、いろいろ詰め込まれてて、もうおなかいっぱいな感じです。一番の見せ場はタカチのタンカ切るシーンだと思ってしまう(すみません)。4人のその後が描かれるのが楽しみです
☆4 ずっしりと読みごたえがあった。過去を現在で解説・言い換えしているようで、ちょっとクドイ気も。にしても、ずいぶん重い過去背負ってたんだなぁ・・・。
西澤本初読です。シリーズものとは知らずに読みました。結論からいうと文体や話のもっていき方が苦手。語り手ウサコのセリフと心情が一人称故に煩雑で、まとまりのない喋り方そのままで読んでいて疲れます。あと登場人物達のディベート模様が受け付けないかも。西澤作品リピは今のところ予定なしです。
読み始め,タック,ボアン,タカチの登場人物に,既読かな?と思ったけれど,シリーズの別の本みたいです。人は自分の都合の良いように記憶を変えてしまう。このテーマって,割とよく取り上げられるけどこんなに作品の中で色々と例が出てくるのも珍しい。っていうか,大学生ってこんなに議論好きだっけ?と思ってしまいましたが,シリーズの長編だけでも全部読みたいと思いました。これだけだと,謎が多すぎです。
★★★☆ミステリ的にはストーカー事件とか小粒であんまり高くないと思う。タックの兄の事件も読者にとって真相解明は不可能だと思うしね。ただ、相変わらずラストのインパクトは強いね。評価は悩んだけど、タックの過去を扱うというシリーズの中心的な存在として付けました。
新作「身代わり」を読んで面白いと思って、遡りです。タック&タカチシリーズと言われていますが、私的にはボアン先輩に一番感情移入できます。
またしてもシリーズの途中から読んでしまった。なんでみんなフェミ入った考え方何だろとか、何で全ての事に長々と推理しあうのかがちょっと不思議だった(笑)でも面白かったので最初から読みます。
再読。やはり素晴らしい……。これ以上ないくらいにグロテスクで、凛々しい。歪さがたまりません。しかし、タックはかわいい。タカチは格好良い。/ボアン先輩はある種の「理想の教師像」として書いているのかなあ、となんとなく思いました。
予想してた内容より重くて焦ったけど面白い。ただ時系列に読んでないと辛いかもしれません。それと急にウサコの主観になってるので最初は違和感が拭えなかったのと、新キャラが馴染めない。繋がりがあるから必要かもしれないけど、今更タカチの隣に女の子はいらなかったのでは・・・。
とりあえず第1部終了ということでしょうか。タックの過去は意外な感じで普段のタックの雰囲気からは想像できなものでしたね。しかしこのシリーズは本当にキャラクターと話の内容のギャップが凄いですね~。ゆがんだ愛情って怖いし、こういった人たちが身近にいないとは言い切れないのも怖いですね。
★★★★☆立て続けに出てくるゆがんだ愛情、そしてゆがんだ記憶の具体例(というか作品中では実例)。そのゆがみが最大限に爆発した後、それぞれの道を歩み始めるラスト。重いけれどもすばらしいです。
タックの過去が明らかになる本作。内容は面白いしグイグイと引き込まれるけど真相は重い。このシリーズ段々と真相が重くなってきているような気がする。最後のウサコの語りに光明があるのが救いか・・
悩みなんか無さそうだったタックやウサコがこんなコトを考えていたなんて…とある意味衝撃。同時に、自分の中で彼らが人形から人間に変わった。
読んでて、ずっと苦しかった。これまでタックとタカチの物語をずっと読んできたから、早く二人に幸せになって欲しかった。ウサコのタカチに対する思いとか、ボアン先輩の視線とか、すべてが苦しくて悲しい。ああ、早く皆が前みたいに笑えるように。心から祈る。
『スコッチゲーム』はタカチの過去が描かれていたが、今度はタックの過去が明らかになる。これまでは若干存在感の薄かったウサコの内面も描かれているのがよい。というか、ウサコの語りでなければ最後まで読みきれなかったかも。それくらい重い。迫力あり、感動あり、とにかく堪能いたしました。タック&タカチシリーズの集大成的(この後も続くけど・・・)な作品。
西澤作品はたっぷりに注いで、なおジョッキから溢れるビールだな。愛と束縛と、依存関係による複雑な人間関係のなか、我が事でも信頼ならないような登場人物の心の奥にどこまでも遡行していく。その筆致はどこまでも辛辣なのだが、コワレたものとして扱わない、逃げない。これぞ極上の成長小説か。
ウサコに対して、消えない反感を持ったのは私だけ? いままで心をゆるしていた友達に、裏切られた気分。ウサコを少し軽く見ていたかもしれないと思い、それだけに衝撃は大きかった。
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感想・レビュー:67件














ナイス!





























