償い (幻冬舎文庫)
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償いの感想・レビュー(856)
重い内容でした。「の心を傷つけるのは罪として裁かれないのか」軸となるテーマには考えさせられました。心に傷を負ってしまった人間は出口が見えない闇に包まれて抜け出すことができないのです。自分で生きていく選択をしなければ、立ち上がっていかないといけないのです。最後に男と真人には未来への希望が見え、心底安心しました。キャラクターも個性的かつ魅力的でミステリーとしても充分楽しめるストーリーで、おもしろかったです。しかし後半は一気に読まずにはいられないので、読むタイミングには注意が必要です!
ミステリーとしてもお話としても面白いのになんだかタイトルが邪魔をしてる気がする。主人公が頭がキレるので刑事モノのようなさくさく感でした。15歳で知り尽くした目をしている少年というのも心惹かれるものがありました。
最後、犯人があの人だったというのは意外というかちょっと残念だったけど、その結果が出るまではすごく面白かった。人生を投げ捨てた主人公がどんな形であれ生きがいを見つけ日々を過ごせるようになっていく心模様が良かったです。
前読んだ「vs」もそうだったが、矢口敦子さんの本は、サスペンスとひとくくりにすることができない。 「償い」もそう。 主人公・日高は、以前医者だったが暗い過去を背負いホームレスになった。 その日高の前に、かつて彼が命を助けたことのある少年が現れる。 日高が流れ着いた街で起こった弱者を狙った連続殺人の犯人がその少年ではないのか、自分がしたことは結果的に間違っていたのではないか。 犯罪被害者がその後も過去にとらわれるのだから、刑で償っても「償い」には本当の意味ではならないのだなと思う。
はずれじゃなかった!最後の事件の真相はわりと淡白。事件と並行して主人公の心境が変化して行く。元医師とホームレスの設定に期待しすぎてしまいました。…でも読みやすくおもしろかった。
読者をして「自分の価値」に直面させる力量をもった熱い作品だが、正直読後感はいいものではない。人間というものは好む方向へ自ら進むもので、誰彼を操れると思うのは、ただの傲慢である。
元医師がホームレスとなり寝起きする街で事件が続発する。結末の予測をかきたてられる展開に引き込まれるが、終盤の展開に偶然が多くて興味がそがれてしまった。また、ところどころで語法に癖があるのも読みづらく感じた。
元エリート医師とエンパスの少年のお話。最後の畳み掛けるような展開が気になったが、真人のキャラが立ってたのでミスリードも含め、概ね楽しんで読めた。真人は選ぶ言葉こそ理知的だが、中学三年生の少年らしい。
重い話だった。内容も重量も。事件が立て続けに起こるので、整理するのに時間がかかった。日高のように自分の周りにこんなに事件の関係者が潜んでいると、かなり恐い気がする。美和子さんみたいにドライに生きることも必要だと思う。「償い」ではなく「祈り」ながら生きればいいのではないだろうか。
面白かった。読中のミスリードも何の違和感もなく入ってきて少年の心の軋みが聞こえてくるようだった。泣いているのは他でもない少年だったのだから。心も肉体と同じ素材でできているのに肉体を殺したら罰せられるのに心を殺しても罰せられないというのはおかしいとは思うけど肉体さえ生きていれば心が蘇ることはないことじゃないと信じたいと思った。とても読みやすかった。自分に人の悲しみが聞こえてくる能力があったら 辛いだろうな・・・
すごくおもしろいと書店でオススメされていたので購入。割と厚いわりには読みやすく、すぐに読み終わった。途中で特に退屈だと思わせるようなところもなかった。ただ、特におもしろいという本ではなかったかな。1点。
暗い雰囲気。テーマがテーマなので仕方ない。はっきりした結末は描かれてないが、日高は少し前を向けたようで良かった。全体的にもう少し削っても良かった様な…。
36歳の医師の日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになる。郊外の街で、社会的弱者を狙った連続殺人事件が起き、日高はある刑事の依頼で「探偵」となり、やがて彼は、かつて女児と間違え、レイプされようとした少年を男から命を救った現在15歳の知的な少年が犯人ではないかと疑い始めていくが、結局犯人でなかったけど…かなり問題ありな少年( ̄∀ ̄)主人公もわざわざホームレスなんてならなくっても…(°□°;)出だしは興味をそそられたけど、あんまり私好みではなかったかな(/ω\*) ただ台詞の一つ一つはかなり意味
真人の言葉は、哲学者のようだが、思春期特有の不安さも垣間見れた。日高は、医者からホームレスになったというなんともぜいたくな身の主人公。確かに登場人物が多すぎて、この事件なんだ?ってなったりもしたけど、すぐに読んでしまった。
初。キャラは立ってるし続きが気になって読み進めたが、ラストの展開が…。え、ホントにそれでいいんですか?っていう。人死にが多すぎて、どの事件がどんなのだったかわかり辛かった。なによりも、日高がホームレスになった理由が理解できない。いくら不幸が続いたからって、一足飛びにそこまでいくかなぁ。人の繋がりも偶然が多すぎてご都合主義的。いやでも、面白かったんですけどね(笑)。
矢口さんは初めてです。題材と状況とは裏腹に推理小説になっているが、もっと心理描写を中心に書いたほうがよかったのでは・・・。すごく重い内容が軽くなって終わってしまった感じで残念です。
過去を捨てホームレスに成り下がった主人公・日高が、過去に救命した少年と再会する。少年の悲観的な死生観、周囲で起こる殺人、主人公の過去など興味を引く要素が次々出てくるし、会話のテンポも良くリーダビリティは高い。でも事件や関係者があちこち散らばり過ぎて、最後きちんと片付いていない感がある。洋平と関口、殺したのは結局誰?倫也は?本当に日高の考え過ぎ?小学生との出会いも偶然過ぎな気もするし。『償い』のタイトルの割には日高の償いの気持ちが見えてこなかった。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 11/29
各登場人物のキャラクターは魅力的。ただ、雰囲気重視のせいかいわゆるご都合主義な展開もしばしばみられ、推理ものとしては内容がやや薄っぺらい印象を受けました。主人公が少年を疑い始めてから結末が気になってきて急いで読み進めたら……あれだけ伏線を張っておきながらラストはあっさりしすぎて消化不良の感が否めません。題材はいいのに、社会派ミステリーという枠にはめてしまったためにかえってそれを生かしきれていないのがもったいない。
「証し」に続いて2冊目。この作者がなぜミステリーを書いているのか謎。どちらも、ミステリに仕上げたばっかりに陳腐な推理ばかりが目に付いて、本当に残念。偶然が多すぎるのも気になるかな。妻子を失い世を捨てた人が好奇心で事件に首を突っ込むだろうか?「証し」とはまた違った違和感がいっぱい。きっとこの方の本は二度と手に取らないだろう。ブックオフ2冊で150円に納得。
漫画版を途中まで読んで、結末が気になっていたので手に取りました。読みやすい文体。人物描写と心理描写が巧みで判りやすく、路上生活者の日常も興味深くてぐいぐい引き込まれた。時々神視点と本人寄り視点が混乱するけど。最後はやや駆け足。中年の描写と比べると、あの少年の存在感はどこか漫画的というか、人物像がやや現実離れしてるように思えた。医師が過去に助けた少年が…という展開にふと「Monster」を思い出しましたが、オチはぜんぜん違っていた。
警察が情報流しすぎだし、微妙な証拠でも捕まえすぎ(苦笑)_タイトルでもある精神的な殺害に対しての『償い』がテーマ。気づかない方が生きるには楽だよな。気づいてしまった者が背負い、後悔して優しくなれるならいいが、ホームレスになったりや自殺するのは償いにはならないでしょ。
前半が、少ししんどかった。いろいろな伏線があるんだろうけど、疲れました。ミステリらしい、謎解きもあるので、結構楽しめました。心に刺さるほどでは、ありませんでした。
一気に読めたが、ところどころ会話が堅苦しくて、読みづらいところもあった。山岸さんも署長もいい味だしてたし、日高もよかった。
友人に借りた作品。 初めて著者の作品読みました。 元医者のホームレスが、警察から頼まれて「探偵」になる。 連続殺人事件の犯人が、かつて自分が命を救った少年ではないかと疑い、見事に探偵をこなしていく。 人を救うこと、罪を償うことを問う作品。 ホームレスが探偵になる設定とか、妙に大人びた中学生とか、ちょっと入り込めず、なかなか進まなかったな。 最後はあっさり。 こんなに長編なのにあっさりすぎ。 後半3分の1は面白かったから、ハイペースで読めた。
最初の段階で、何となく全景が見えてしまうので、ミステリーとしてはドキドキ感が少なく思います。その上、登場人物にものすごく魅力的な個性がなく、全体的に同じ温度ですよね。償う=無様でも罪を背負って生きる、と言いながら、それ以上に自殺で解決が多く、余計に虚しく悲しく感じます。みんな病んでいても良いんだけど、何か一つ、又は一人、きらりと光るものがあっても良いんじゃないでしょうか…残念。
読みやすい文章。わかりやすい伏線がちりばめられ、それが速やかに回収される、それが心地よい。亡くなった方が多すぎるけど、極悪人はいなくて、読後感はなぜかスッキリ。エピローグがもう少し長いと嬉しかった。
ストレートな文体ですぐ読めたが、その後真人が肝心の「償い」をどうしたのか、日高が立ち直っていく段階とか、山岸のその後とか、とにかく消化不良な部分が多すぎて、読み終わった感じがしなかった。途中では割と心情を述べる部分が多かったのに、事件が解決(真人が告白)してからは事実だけというか…
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