絶望ノート
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絶望ノートの感想・レビュー(471)
読後感、つまり後味は良くない。イジメの被害に遭っている中学2年生の日記と、彼をとりまく人物の物語。2年2組の生徒や担任教師が、次々と大怪我や殺されたりしていくのだが、このあたりの描写は、綾辻行人の「アナザー」を思い起こさせる。もちろん本書はホラーではないので、それなりの謎解きも用意されているのだが・・・。 要は、ジョン・レノンにかぶれた、ダメな父親が蒔いた種が元で・・・、って事になるのかな。物語中盤まではグイグイ引っ張られる筆致だが、後半は尻すぼみの感・・・。上手い着想だと思うのに、もったいない。☆4個
まんまと引っかかっていた私。フィクションの匂いはあったけど、最終的な狙いがどこなのかわからなかった。希望がない表現ばかりが続くから少々げんなりしたが、終盤からの展開には一気読み。二転三転する仕掛けは面白かった。父亡き後、母との関係はどうなるのか、そして異母兄とは?興信所の男は?警察はどうなった?など後から湧き出る疑問は解決されない。
サクサク読めるところに落とし穴があるので、どこにミスリードされているのかと身構えていたが、やはりこんな結末だったか。とはいうものの、中学生のイジメの執拗さはリアルで、子供を思う両親の愛情は哀れで、最後の告白はちょっと後味が悪い。
著者が著者だし、日記にしては物語的だし、これは何かあるな、と考えながら読み進めたので、ネタ明かしされる前になんとなくはわかってしまった。細かいことはやはり明かされてから納得したけれど。結局ショーンは愛されていたのか否か。しかし、一番恐ろしいのはこんな日記を書き上げるショーンそのものだと思う。そしてこんな日記を書き上げるショーンは、実際とても頭が良いのでは。前半の日記はちょっと長すぎかなー。でも全体的にはおもしろかった。
真相は?ということが気になって、後半は一気に読み切ったんだけど…。う~ん、タイトルどおりの読了感。救われないなぁ。でもあの人とショーンの関係には驚いた。
ヨーコが病院にお見舞いに行ったシーンで「あれ?」ってなったのでなんとなく展開は読めたけれど、それでもどこまでが本当でどこからが虚構なのかがわからなくなる。早くラストまで読みきりたい!と思わせる作品。あの人は結構深く話の本筋にかかわってるんだろうな、とは思っていたがそう来たか、ジュリアン。ラストの照音はもう自業自得だな。
だれも信用できない子ども、話す相手もなく、話しても聞いてもらえない、聞いても信じてもらえない、家と学校しかない小さな世界で生きるのにあまりにつらい子どもがいるということ。いじめの惨さや醜さやおぞましさ、そして悲しみのどん底があるということ。いろんな見えない現実を考えたり学んだりした本だった…と思っていた…ので、終盤のこの読者を裏切る虚実はないでしょう。おもしろがっているの?怒るよ!
家庭に学校と、思春期の真っ只中で、延々と呪詛を日記に書き連ねる少年の真実の姿を描いた作品。皆が皆、正しくておかしい。どんな立場に居ても、嫌なことはしたくないし、好きなことは堂々としたいよね、当然の欲求だよなと改めて実感した。そういう意味で、日々色んな欲求に悩まされ、時にめちゃくちゃな方向で自爆してしまう私としては、非常に好感のもてる作品だった。現実はナイフより鋭し。ショーンよ、大志を抱け!
流石としか言いようが無い、非常に面白い作品だった。歌野の本を読むとその時のタイムリーなネタが使われてるからそれが過去作だとああそうだったなぁなんて思い出しながら読めて楽しい。本書はタイトル通り、いやがおうにもデスノートを連想させるような内容だし、DQNネームを絡めている点も○。しかしながら文字の持つ力を非常に思い知らされた、ノートの使い方が秀逸過ぎるよ。いちいち納得のいく論理でまさかこういう使い方でくるとは...。世のお父さん、お母さん方もどうか気を付けてくださいw
う〜ん。読了感は悪い。凄くもやもやしたような不愉快な気分になる。親の立場として読んでしまうのでどうしても腹が立ってしまう。そりゃ駄目な親だったかもしんないけどさ。途中、泣けたりしたのが尚更悔しい。始終不愉快でたまらない本だったが、それ以上に真相が知りたくて読まずにはいられなかった。
だいぶ進むまでいじめ描写がきつくてくじけそうになったけど、終盤にさしかかってなんとなく筋がわかってくるとすごく楽しくなった。後味超悪い。怖っ! でも面白かった。
中盤までは、ただのいじめ日記をいつまで読まされるんだろうか、と思ってたけど、だんだんおもしろくなってきた。多少強引な結末というか、無理矢理な感じはあったけど、無難にまとまってる。予測してたけど、主人公恐すぎる。
凄い大雑把に言っちゃうと日記に恨みつらみが書かれると実際の相手にも不幸が訪れる。なんで?ってなお話です。デス・○ートみたいな展開ですがこれはミステリー。その裏側には明確な理由が存在し超常現象的な力は介在しません。読者は「ふっ、こーゆー事なんだろ?」とニンマリし「あれ?なんでよ?」と疑問を覚え「あー、なるほど」と納得するのです。ふぁ~っはっはっはぁ。変なテンションでごめんなさい。キーワードは「人を呪わば穴二つ」でしょうか。読めば分かります。
デスノート的なあらすじが気になってずっと読みたかったんですが図書館で見つけて読みました。『葉桜の季節に君を思うということ』が面白くて期待してましたがちょっと読みづらくてがっかりでした…ラストのデスノートの種明かしの部分は納得いきましたが主人公が腹黒くて嫌な気分になりました。
せっかくキャラが立ってるのに後味がとても悪い。それを望んで読んだので満足。歌野氏の作の中では比較的好き。「葉桜~」とかよりずっと好みだった。
分厚かったけど一気に読破できたのも著者の筆力のなせる技かと。ただのイジメについての物語とは当初から思ってなかったが、やはり「葉桜~」の作者さん星一徹ばりの卓袱台返し。 ただそこに力を注ぎすぎるとあちこちに無理がたたってくるのは仕方の無いことだろう。読後感が悪い作者のひとりだが、そこはそれ人好き好きだから。
後輩くんからの借り本。どさっと置き土産に感謝(^-^)
中2男子の日記に端を発するクラスの異変。ノートに記された“いじめの加害者”が次々に襲われるーー。
歌野晶午らしい、怒涛のどんでん返しは圧巻。伏線の回収も興奮するスマートさ。読めて良かった(>。<;)
私もスケジュール帳に、「日記」らしき記録をつけるタイプだが、“人に見られるもの”という意識はなかった。「人を操ることの難しさ(頁373)」を、こんな切り口からみせられるなんてっ!ブログやツイッター、この作品のコワさが現実味を帯びる。
共感できない。95%主人公に対して同情的になっていたので、後半の裏切りには可愛さ余って憎さ百倍主人公に憎しみさえ覚えてしまった。最後の数十ページでこの小説の歪(いびつ)さが露呈され、誰が誰を殺したのかといった事を推理する楽しみよりも、やるせなさ、主人公に対する怒りがこみ上げてきて後味の悪さが残る。イジメとじゃれ合いの境界線は、当人たちの心の問題も絡んでくるので線引きが難しいですね。ポジティブな性格かネガティブな性格かで、受け取り方が違ってくるからイジメの問題は難しいと思った。
ページの殆どが主人公の日記で構成されているのだけれど、その内容がネガティブすぎて読むのが嫌になる。この作者の傾向からして最後に何かあるんだろうなーと思いながら読んでるから、途中の暗鬱な描写が続く場面はとばしました。
読むのが苦痛になるほどの湿度の高い陰鬱さ。後半になってその陰鬱さすらもトリックだったことに気付かされて唖然とする。日記を書くに至ったことが余りにも幼い動機であったためか、読後に残ったのは絶望感というよりはやるせない、主人公への失望感の方が強かったかも。「葉桜~」などと同じ手法ではあるけれど、格差やネットや「デスノート」的な側面など、豊かな脚色によって別の色を帯びた話になっていたと思う。
そうそう、君のキャラだけがどうにも解せなかったんや!カミングアウト卑怯やわー。(意訳:すっかりノーマークのところからパンチを見舞われた気持ちである)まだ母親の件とか、妹尾さんの件とか、いっぱい積み残しあると思うんですけど?
長い長い序章の後、あっという間のどんでん返しの連続でした。最後に彼はどうなるのか?それにしても、こういうことが現実に起こり得ないとも限らないと思わせるあたりが、昨今の世相と、歌野さんの筆力だと感じました。
長いし内容も重たいから、2日かかってようやくの読了。途中まではある程度予想ついてたけど、うわー…最後、そう来んの?照音、君ねぇ…まさか、そんな事するなんて思わないって普通。怖くて重いけど、こういうメンタルなのも好きかなぁ。
言葉の力に頼り過ぎた照音が、自らの言葉が作り出した運命によって破滅することを予感させる物語。意識の表層と深層について考えさせられました。あの結末はゾッとする程、素晴らしい。
読み終わった直後の感想は、「うわぁ~、嫌なやつ」って感じ。 殺人犯をいろいろ想像していたけど、全部裏切られてしまった。 内容(「BOOK」データベースより) いじめに遭っている中学2年の太刀川照音は、その苦しみ、両親への不満を「絶望ノート」と名づけた日記帳に書き連ねていた。そんな彼はある日、校庭で人間の頭部大の石を見つけて持ち帰り、それを自分にとっての“神”だと信じた。神の名はオイネプギプト。エスカレートするいじめに耐えきれず、彼は自らの血をもって祈りを捧げ、いじめグループ中心人物の殺人を神に依頼した。
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