名もなき毒
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名もなき毒の感想・レビュー(1477)
所々解らないところがあり、前作があったことを知りませんでした。 とても重かったです。 常識が通じない、話し合いができない人がいる、身近にいたらどうしたらいいのでしょう。
「誰か」の続編だったのですね。設定に記憶があって、もしかして既読だったか?と思ってしまいました。「睡蓮」とか「シーナちゃん」とかで。生きていく中で、うまく行かないことが続くと、悪いことをしているわけではないのに、どうして?…、と思うことはありますよね。だから、登場人物たちの気持ちが理解できる部分がありました。特に、外立くんの辛い境遇とか原田いずみのお兄さんの結婚式の回想シーンとか、読んでいて涙が零れてしまいました。でも、杉村さん、探偵業はやめた方がいいと思うのだけど。
すっごくおもしろかった。サーッと読めた。いままで読まなかったのがまったくもったいない。宮部みゆきのほかの作品も読んでみたい。
今多コンツェルンの会長の娘婿になった杉村がまたまた事件に巻き込まれ、周りの人たちの助けを借りながら何とか事件を解決。原田いずみという特異な性格の人物の登場により心がざわつくが、宮部氏の作品には性格や考えに感情移入できる素敵な人物が何人も登場するのが楽しい。この作品においても、美知香や秋山氏、ゴンちゃんから外立君に至るまで多くの人物と最後まで付き合えた。それにしても、宮部さんの作品のストーリー展開の面白さには飽きが全くこない。これからも多くの作品を読んでいくのだろうな。
毒は誰にでもあるものだと思う。それが裡に籠り自らを病ませてしまうか、表に出て他人を傷つけてしまうかの差は、些細な日常の出来事の積み重ねなのかもしれない。主人公のように守りたいもの、そこへ帰ればほっと息をついて安心して過ごせる場所が、毒を中和してくれるんだと思う。それがなくてち中和されない毒が溜まって全身を巡った結果が原田いずみなのかな、と。取調官がすべてを聞き終え、原田いずみと話をしなくなった時、彼女はまた不条理な怒りを抱えて周囲を攻撃するんだろうか。
「こんなにも複雑で面倒な世の中を、他人様に迷惑をかけることもなく、時には人に親切にしたり、一緒に暮らしている人を喜ばせたり、小さくても世の中の役にたつことをしたりして、まっとうに生き抜いている』これを立派な人間と言う北見。それこそが普通と言い切る杉村。どちらも正しい。『誰か』再読して読み始めたので、お人好し杉村の《己の分を知る》バランス感覚が好ましい。それでいて自分自身にも毒が内包されている事を承知している。毒が噴出することは無いが、毒に変質しそうな嫉みや悪意の感情は私にもある。今更ながらタイトルが秀逸
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 01/31
文庫フリーク@灯れ松明の火
原田いずみの両親がなすべきだったのは、娘を専門の病院で受診させることだったように感じる。『幽霊人命救助隊』の後なので、原田の場合は心の病だと思う。やはり宮部さんは読み応え有り、です。
ナイス!
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01/31 23:50
原田いずみの両親がなすべきだったのは、娘を専門の病院で受診させることだったように感じる。『幽霊人命救助隊』の後なので、原田の場合は心の病だと思う。やはり宮部さんは読み応え有り、です。
ナイス!
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01/31 23:50
こんなに売れてる作家なのに、本は初めて読みました。この本は当たり! 資産家の家に婿に行き、そこで妻やその家族とうまくやりながら事件を解決していく。どの人物も魅力的に描かれている。分厚い本だけど、夢中になって最後まで読めた。
連続毒殺事件を追いながらいろんなストーリーが流れて行く… 人間だけが持つ毒についての話や義父の権力についての話など、印象に残る話がたくさんでした。あと「普通」って話が印象に残った。主人公のおだやかな人柄が私はすごく好きで読みやすかったです。
原田いずみのキャラが衝撃です!スリルを通り越して恐怖すら覚えるほど。名もなき毒とは何なのかを考えつつ読み進めていくと、作者の意図する答えは終盤に本文の中に。いろんな要素の毒は物語の中にもいろいろと出てきますが、最終的にはやはりそういうことなのかと。 さまざまな毒がある一方、杉村のようにまあお人好しというか他人に対する優しさとか毒と相反する益のようなものの存在も人は持っていると思います。この本を通して毒に対して考える半面良い事(何かに対するありがたみ)も忘れてはいけないなという気持ちになりました。
「誰か」に続く暗い話。現代社会に潜む様々な「毒」がもしも身近にあったなら・・・ 想像するだけで、とても怖くなる話。ストーリーはとても面白いが、読後感は、あまりよくないかもね。。。
青酸カリ、薬物混入、シックハウス、土壌汚染といった事件・社会問題から、怒りという人間の心の問題まで、複数の毒にまつわる事象を巧みに織り交ぜて読ませるのはさすが。人の命を奪い、人生を狂わせる毒を浄めることの難しさにやりきれない気分になる。後半までひきこまれて一気に読んだけど、原田いずみと真犯人がばったりは盛り過ぎ。ちょっと残念。
読了。かなり読み応えがあり、自信としてはまあまあかなと。人にとっての毒とはがテーマかなと。今までの経験や家庭環境因子や社会への不満などなどと勝手ながら解釈。個人的には原田さんの状態に似た人が身近にいたので なんか、過去を思い返す作品となりました。
毒といってもトキシンという意味だけではなく、社会にあふれているいろいろなものを毒と呼んでいる。どんな人も毒を含んでいるんだろう。私だって例外ではない。毒は自己を蝕むだけでなく、他人にも影響を及ぼす。気を付けなければ。
久しぶりの宮部作品。やっぱりするする読めて面白かった。ふと本棚を見ると入っていて、いつ購入したかも定かではないんだけど。そんな風に、ふと気が付くと自分の中にもあるんだろうなぁ・・・。「毒」。 シリーズ2作目と知って驚いた(>_<)今度、機会があれば1作目も読んでみよう。
財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査の為、私立探偵・北見のもとを訪れる。そこで出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった・・・さすが、宮部さん、現代ものでも納得できる箇所多くあり、ぐいぐい読ませてくれました。 シックハウス症候群、住宅地の土壌汚染問題、あいまいな瑕疵担保責任の構成、老人介護問題、そして勝ち組、負け組みの存在をやむをえないとする格差社会。どこにもぶつけようのない怒りのエネルギーは結局は”毒”となり、あらゆる所に潜む事にな
ここでの毒とは誰でもが抱く煩悩なのだろう。普通は煩悩をコントロールできるのだけど、原田いずみは、それができない。毒を吐き続ける。厚い本だけど楽しめた。
ここでいう毒とは人間の持つ煩悩かもしれない。そして煩悩の塊である原田いずみのような人間はこれから増えていくだろう。
再読でもおもしろい。出てくるひとたちや、彼らが抱える問題は自分の周りにあふれているとおもう。原田いずみですら、程度の差はあれ、自分がうまくいかないことを人のせいにする人ってたくさんいるし。
自身の内に秘めている「毒」。その「毒」とどう向き合っていくのか。もしも「毒」が外に漏れ出してしまいそうになった時、どのように対処するのか。成人して「大人」と認められるようになっても、未だに上手く「毒」をコントロールできなくなる時があります。そう考えると、人間誰しもが原田いずみに成り得る危険性を持ち合わせながら生きているのでしょう。きっと、人生が終わるその瞬間まで「毒」と向き合い続け、上手く付き合っていく術を探し続けるのだろうなと思いました。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 12/23
家にあった(誰が買ってきたのだろう?)から読みました。なんか変だと思ったら、続編だったんですね。主人公夫妻が苦手です・・・。なんでって訊かれても困るけど、苦手です・・・。ってゆうか、この本の登場人物はみんな苦手です・・・。あと、実在する病名をちょろっとだして投げっぱなしやめた方がいい。
杉村の日常を淡々と(ちょっと違うかな)書いていて、途中飽きてしまうかなと思ったけど、そこはやっぱり惹き込まれた。原田いずみの存在は大きい。この前の作品気になるなあ。
久しぶりの宮部みゆき作品。単行本からずっと気になっていて文庫化を待っての購入。圧倒的な筆到で現代社会の「毒」を描いた作品。アルバイトで雇った原田いずみはトラブルメーカーで経歴詐称とクレーマー。解雇された彼女は無差別に元同僚への嫌がらせ。エスカレートし事件へと発展。折しも世間では青酸カリによる無差別殺人が...。 作中ではシックハウス症候群と土壌汚染についてよく調べてあってとても勉強になった。600pもあるのにあっという間に読ませる筆力は流石の一言。「誰か」の続編となるが先に読んでも充分に面白かった。
宮部みゆきさんの本はブレイブストーリーに続き2作目だったけど夢中で読み進めてしまう本でした。自分の心の中にも「毒」があってこれから一生をかけて向き合っていくんだな、と思った。
名もなき毒。皆、多かれ少なかれ毒を持っている。でも、自分なりのストレス発散方法で、その毒を外に少しずつ出している。原田いづみ、外立君は、それがうまくできなかったんだなあって思う。誰でも二人になる可能性があるんだと思うと怖い。
【図書館】序盤で気付きましたが前に読んでたみたいです。誰か、の続編にあたる作品でしたね。原田いずみのような人の持つ毒って近付きたくないしとても恐ろしいけれど、そういう人が少しずつ増えているような気もします。みんなどこかに毒を持ってて、でも上手く付き合ってる。それが壊れてしまうことが多くなってきてるのかもしれません。やるせない気持ちになりますね。
人間なら誰もが心の奥に秘めている「毒」がテーマでした。とても面白かったです。原田いづみはすごく恐かったけど、自分の持つ「毒」を自分の中でうまく処理できない人って多いんじゃないかなと思った。うまく自分の中で処理できる人もいればできない人もいて、たまに「毒」を吐き出しながら生きてるんだろうと思う。最後は読んでいて悲しくなりました。
「人間は毒」みたいな観点。やはり、人は善良と信じたいです。 こんな複雑な人間関係。 まぁ、殺人事件じたい、普通じゃないんで、火曜サスペンス劇場的な感覚で読めばいいのかな。
再読。非常に面白かった。っていうか、ある意味怖い。原田いずみのような人を採用してしまうかもしれない可能性もあるし、その他の毒も自分の生活で接してしまう可能性がある。様々な毒に侵されている現代の生活の危うさを感じずにはいられない作品だった。
出張中に読み終える予定でようやく帰りの飛行機で読了。前作はまだ読んでいないけど関係なしで楽しめた。主人公はこれから探偵になるのかな。
タイトルを『名もなき妻』だと思い込んでた。妻と毒って形が似てるよね!! 物語に出てくる無差別殺人と困ったアルバイトと土壌汚染がどう絡むのか、ハラハラ・ドキドキ面白く読めた。
★★★★☆ 非常に面白かった。やっぱり宮部さんは、短編より長編の方が良いですね。先が気になって途中から一気読みでした。タイトル通り、恐ろしい「毒」の話がたっぷりでした。 最初、図書館で桐野夏生「緑の毒」を借りようとしたら貸出中の為に代わりに借りた本(笑)だったんですが、大当たりでしたwww 「火車」「理由」に続いて宮部長編3冊目ですが、今のところ 3冊共 面白かったです。今後も定期的に 宮部長編作品を読んでいきます!
宮部みゆきの著作を読んだのは、何年ぶりだろう。今回、図書館で借りてきて読んだのが、この「名もなき毒」だが、上手いなぁ。さすが宮部みゆき、しっかりと読み手を引き込ませてくれる。シリーズ物の第二作らしいが、一作目を読んでない自分でも十分に楽しめる内容。 毒物混入による連続無差別殺人事件を軸に、頭のイカれた女を別の事件に絡ませて、登場人物も多く長い物語なんだが、飽きさせない。 この頭のイカれた女ってのが、読んでて気分が悪くなるほどの嫌悪感を抱かせるんだが、それに比べて、連続殺人事件の方の犯人の描写が少し希薄。
久々の500P近い長編だったが割とサクサク読めた。続編ということも知らずに読んだが全く問題なし。ミステリーやサスペンスを期待すると物足りなさを感じるものの、現代社会に蔓延する身近に存在する「毒」を見事に切り取った作品だった。
名もなき毒の
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