雨月物語

雨月物語
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雨月物語の感想・レビュー(49)

タイトルどおり、新説雨月物語。さすがの文章力で、あやしくも美しい文体で綴られます。ただ、原典があるせいか、ひねりがやや弱い気がしました。あと『菊花の約』の仕掛けがよくわからなかったです(これは私が頭悪いせいだと思いますが)。おもしろくなくはないんですが、「岩井志麻子ならもっと!」と思ってしまいました。

上田秋成の母である「うぶめ」が語った、「死せる女の雨月物語」。という設定で、『雨月物語』各話を女の目で語り直す。女性の登場人物がいる『吉備津の釜』や『浅茅が宿』はともかく、『菊花の契』や『夢応の鯉魚』まで女の視点を貫いてたのは見事。特に、『仏法僧』のアレンジと、『貧富論』でのまとめには感心。「待つ女を、美しいと思いますか。待つ女は、怨霊になるしかないのです」「ただこうしてひっそり、そばにいるだけでよいのです」男は不実、女は愚か。そして、男も女も哀しい。人の世の理からはみ出しても、哀しい。

09/07:あ。
「雨月物語」未読という人でも楽しめる一冊。全体を通じて「女の情念」がモチーフとなっている。岩井テイストの幅の広さを感じた一冊。怪談集としてはイマイチ。怖さを求めるならやはり岩井の岡山弁小説のほうが勝っている。「雨月物語」入門として読んでみるとかなり読みやすい良書。

07/16:しみ
恐ろしくも、哀しく、美しい話ばかりであった。

03/18:dart
01/22:あいか
12/22:砂糖菓子
12/09:まりこ
原作を読んでないので~アレンジ具合が分からないけど。初めの2作がややこしかってんけど。その後はなんとか分かりやすかった。。『吉備津の釜』の吉凶占うのは京極堂さんがやってたo^^o榎さんと一緒に。うん。裏切った男を呪い殺すことってできるのかしら。。。そこまで強い心って結構憧れる。呪いたいワケじゃないけど。 鯉の話。。。どんだけ悔やんでも人殺しといてお坊さんやってるんはどうなの。。バレなきゃ高僧にもなれるのか。苦しんだにしろ何か解せないね

一番好きな「白峰」は私的に補完して頂きました☆他は「……えっ!?そうきますか?」と驚かされましたが。全て女性視点で書かれてるので原作とは違う意味・観点にでゾッとします。

10/28:Fnk
江戸時代の怪奇小説の翻訳版ですが、原典を女の視点から見た作品になっていてる。女の「情念」の凄さというか不気味さが際立っている。原典は未読なので、読んで比較すると面白そう。

09/12:茉莉花
09/05:志田
08/27:yakko
08/13:魔女りん
時空を超えた怪異と淫靡,女の情念。★★★★★

05/19:yomuco
05/16:るんるん
オリジナルの清澄で硬質な印象が、母であり女である語り手たちによって見事なまでに志麻子色に染めあげられている。原典のファンとしては、そんなに無理やり女の情念絡めんでも…と思ってしまう作品もあったが、『吉備津の釜』は原典とはまた別の魅力ある作品になっていて驚かされた。上手くまとまっているものと、うーんそう来たか…(悪い意味で)が半々という印象。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 05/07

04/15:ととと
既存の雨月物語とまた違った趣で面白かったです。怖くはなかったけど、憐憫さを感じるものが多かった気もします。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 04/13

04/12:ゆー。
03/18:masami-k
03/12:haru
人として耐え難い苦難や絶望の果てに、人としてのカタチをとれなくなったものをかつて「鬼」と呼んだのだという話を思い出した。やはり、「雨月物語」の世界観に魅了される。どの話も妾(わたし)という女視点で描かれているのが岩井流なのかな。好きだったのは『仏法僧』。あたかも憑依するように視点が移り変わる。「雨はれて月朧なる夜」に訪う者たちは、忌むべき異形のモノというよりも、生と死の狭間を乗り越えて逢いにやってくる愛しき者のように思えてならない。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 03/12

それは幾人もの人間が魅了され、語り継がれてきた物語。雨の降る月の夜、一人で読むにふさわしい物語を、現代のホラーの名手が、無念な女の言葉を借りて書きつづります。個人的に好きだったのは「仏法僧」と「夢応の鯉魚」でした。特に良かったのは、視点の妙。すべて無念な女の視点で固定されており、ひとひねり入っているのが素敵。有名作「吉備津の釜」などは普通なら磯良か袖の視点をとりそうなものですが、磯良の母の視点をとるとは!
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 03/07

02/24:凶香
02/23:ゆりっぺ
01/13:なみ
★★★☆☆

岩井さんの本だったのでかなり気合を入れて読んでみましたが、思っていた以上に怖くなかったです。情念、妄念が成仏を妨げ、かつ成仏を善しとしない物の怪と成り果てた存在が哀れだと思うのみでした。

古典を作者が独特の視点から語り直したもの。原典を尊重しつつ、どこから読んでも岩井作品なのはさすがです。いつものくどいくらいの美文が素材にちょうど合っているのかな。大変面白く読みました。

12/23:のんぴょ
12/21:kkh
実は期待度が低かったのですが、とても面白かった、というのが正直なところ。有名な雨月物語を全て「妾(わたし)」という女性の視点で描いたというのが画期的だと思いました。元々の雨月物語の題材自体が面白いので、どう料理しても面白いとは思うけれど、特に兄嫁と魔性の物とが一人の男を争う「蛇性の婬」が良かったかな。あとこの話、外枠があって上田秋成(雨月物語の作者)の母の物語がついているのもまた楽しいかな。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/12

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雨月物語の 評価:69 感想・レビュー:17
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