木練柿(こねりがき)
木練柿を追加
木練柿の感想・レビュー(279)
遠野屋さんも信次郎との出会いを楽しんでるというのが感じられて、ちょっとうれしくなってしまう。章ごとにトラブルが解決するので、今までより心が痛い感じに心配しながら読まずに済んだ。
第三弾が出ていたとは知らなかった。発売からの経過を考えると四弾も近いのでは?しかしなぜこのシリーズに名前をつけないのだろう。二弾から読み始めてしまった私は、ああ、弥勒の月から読みたかったと後悔した。内容は登場人物の設定が秀逸で、伊佐治の「二人の化け物に挟まれて、まともなのは自分だけ」と、呟きが聞こえてきそう。月に向かってすくっと立つ清弥さまの姿が想像できたり、伊佐治の家庭の暖かさが感じたり、ああ、いいなー
だんだん少しずつだけど信次郎のことを理解している遠野屋がいいですね。行動の裏に隠された事実と心情を理解してる感じが。なんやかんやで信頼関係が出来てますな。伊佐治がそこをうまくさらに中和してる感がなんとも。
表紙からもわかる通り、季節は秋なのでもうちょっと早く手に取ればよかったなと。時代背景・・・には詳しくないですが、季節の描写は見事。個人的には遠野屋より梅屋でのエピソードが好きです・
四編の短編集。妙な信頼関係と、少しの希望と、お金にまつわるあれこれ。梅屋のひとたちが、ずいぶんと魅力を増してる。というか太助くんが微笑ましすぎる。お互いに、実力は信じているんだろう彼らの、少しだけ柔らかくなった人間関係もいい。そして信次郎もうほんと好き。
岡っ引を続けている伊佐治の心の中にあるもの。信次郎がつい出してしまう愛嬌。清之介の動き。この三人の関係に余裕が出て来て、ミステリーの謎解きをたっぷり味わえた。最後の「木練柿」では、おしのとおりんの母娘の姿がありシリーズ物の良さを感じた。3冊終えてなお、先がある気がする。次作希望!します。
こちらは初読。前2作に比べて女性が前面に出ているからか、少し柔らかな印象でした。人の力でどうにか為ることもあれば、どうにも出来ないこともあるけれど、時間は淡々と過ぎていく。それを淋しく感じる時もあるけど、ある種の救いだと思えることも・・・。
今度は短編集。この方が合っていると感じた。木暮信次郎と遠野屋清之助の間柄は少し理解しあったようだ。信次郎の謎解きがますます冴えわたる。伊佐治も実は謎解きがしたくて岡っ引きがやめられないということがわかる。清之介とおりんの結婚前の話がおしのの口から語られる。伊佐治の息子太助に嫁いだおけいもいい娘だ。タイトルの「木練柿」はおこまちゃんを中心にした短編なので読後感は前2作より格段に良かった。まだまだ続きそうな予感がする。
短編だったので読みやすかったです。でも長編の深い闇を描いた話も好きだなぁ。いろいろなキャラの話でどんどん物語が面白くなってきました。おけいちゃんはいい子だなぁ。清之介とおりん、おしのの話に引き込まれました。
★★★★★「弥勒の月」シリーズ。遠野屋のまがまがしいまでの佇まいは、成りを潜めた感。一瞬登場した松庵先生は「ガールズストーリー」の松庵先生?「おこま」がかどわかされたあたりから、闇が動き始めるかに思えたが・・・
また遠野屋さん絡みで事件が起きます。信次郎さん大喜び(笑)何か遠野屋の座敷で3人が話してるのが浮かぶ。辛辣な信次郎の言葉もさらっと流す2人。たまにオロオロする伊佐治さん。この馴染み様は何だろう。お互い心の底明かさん駆け引きやのに全て知ってるような。レベルの違う空間にいる伊佐治さんが好き。性格悪いけど事件解決する手腕はスゴイ。だから横柄でいられるんかもしれんけど。もっと信次郎さんの心の中が知りたい。。けど彼は謎のままの方が面白いんかな。自分でも分かってないんかもしれん・・・生きてくのは試練だらけだね。。
短編だったからか、とても読みやすかった。それでもきちんと一つ一つの話の中身も濃く、引き込まれる内容だった。続編が待ち遠しい。
「楓葉の客」「海石榴の道」「宵に咲く花」「木練柿」の4つの短編。 どれも面白かったけど、やはりタイトル作品での清さんのおしのへの過去の告白や、おりんと出会って遠野屋に初めて来た時の話が心に染みた。 信次郎の鋭い感性と同居する性悪さは変わらないけど、どこか似ているような遠野屋さんとの距離というか信頼関係というかが少しづつ深まっている気がする…、なんて言うと信次郎に怒られそうだけど。。遠野屋さんの為にもおこまちゃんには無事に育って欲しい。次の作品が待ち遠しい。
短編になっていて、意外な人達がピックアップされてて面白かった。主人公達の周囲にいて日常から彼ら接している人達だから、それぞれの立場からの彼らに対する目線があって。なんというか主人公達も家族がいて仕事があって普通に生活してるんだなと感じた。それにしても最後を見るとまだ今後一波乱ありそう…。
このシリーズは、だんだん深く面白くなってきます。(と言いつつ、第1作はまだ積読です。)前作の夜叉桜は、主人公である遠野屋の主人清之介を中心にして物語が回っているところが最大の魅力でしたが、今回はその不思議な魅力をかもしだしていた同心新次郎のニヒルでありながら本当は心優しい?謎の魅力、そして脇役の岡引伊佐治の渋さが格段に光っていましたね。あさのあつこさんの文章力・物語の構成力に感服すると共に、時代ミステリーの醍醐味を十二分に満喫いたしました。ご馳走さまでした!
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 08/18
シリーズ3作目。シリーズを重ねる毎にあさのさんの時代小説に魅了されていく!前作までの長編と違い本作『木練柿』は短編4作という事もあり、主要人物だけじゃなく脇役の魅力満載♪ なかでも女中頭おみつの男を袖にする流れだったりヒヨドリとの格闘のエピソードだったりが人柄が滲み出ていて好き(^^) あと信次郎をたしなめる際のキレが増してた伊佐治がやっぱり好きだわースカっとする!もちろん清さんは格段に好きで幸せに包まれて欲しいと切に思わざるをえない。4作すべて良かったけど表題作が断トツ!
夜叉桜の続編。さらに面白くなっててスラスラ読めた。前作につながる登場人物にスポットが当てつつ、新次郎と伊佐治が事件を解決していく。登場人物の人柄や過去、人間関係が見えて面白かった。特に梅屋の話「宵に咲く花」の若夫婦が素敵だと思った。梅屋に行きたい!
今回は清之介の人間くささが満載でそこはよかったような、もっと謎めいてほしかったような・・。次は新次郎の人間っぽいところに踏み込んで終わるのかな。
シリーズ初回からのキャラのつくりこみと人物の心情の機微の描き方が秀逸。このシリーズは江戸という人情の時代に生きた人々の生活を通じ、人生をテーマにした話が多く、心にみずみずしさを与えてくれる。清之介、信次郎、伊佐治、それぞれの生き方を通じて「生きること」について考えさせられた。
遠野屋の主、清之介と北定町廻り同心、木暮信次郎。相反している様に見えるこの二人、質は違えど「闇」を抱えるもの同士、どうにかなるのかならぬのか。二人の掛け合いを読んでるワタシの心が右往左往し時に思わずクスリ。まだ暫くは、岡っ引きの伊佐治さんにも元気でいてもらわないとね。まだまだ話は宵の口でしょ、この続き待ってます・・・。
相変わらず面白かったです。積ん読が長かったのですが、一番好きなシリーズです。雑誌で新しい話が始まっていたようなので、次ももうすぐかな⁈木暮さんの言い回しは、クセになりますね。伊佐治の気持ちに納得でした。離れられないんものですね~。
『弥勒の月』『夜叉桜』に続く待望のシリーズ三作目。遠野屋と信次郎・・・相反する二人だが、互いに心の奥底に常人には計り知れない闇を抱えている。 その二人の葛藤を老獪な岡っ引き伊佐治が見守る。このバランスが絶妙だ。いつもながら行間からいろいろなものをビシバシ感じる。姿勢を正して読みたいシリーズだ。2010/01読了
久しぶりにこのシリーズを読んだので、設定を思い出すまでに時間がかかった。一度リズムをつかめると一気に読み終えた。1時間半程で読めるくらい面白かった。
発売から随分日にちが経ってしまいましたが、ようやっと読めました。最後に夜叉桜を見てからかなり間が空いてしまっていたんですが読みやすかったです。比較的まったりしていて、短編集だからかもしれませんが前作より気を緩めて読めました。相変わらず信次郎の台詞はどぎつくて、清之助と信次郎の会話ははらはらしてしまいますが、気に入ってるシリーズです。
今回は短編集。どれもよかったけど、やっぱり「木練柿」が一番かなぁ。清之介とおりんの過去の部分が印象的でした。でも気になってしまうのは信次郎。言葉は悪いけど、毎回事件を解決してかっこいいと思ってしまう。彼の内面にもふれてみたい…。
清さんと、みんなの暖かさがぬくぬくでいい。そしてだんだん、小暮さまの考え方もちょっとだけ、解って来るような気すらする3作目。まだ続いてほしい!でも、清さんの今の生活が壊れるような話になったらやだなぁ。。。
読み応えのある作品集でした。シリーズ3作目で、際物に振れ過ぎることなく、マンネリに陥ることもなく、新たな謎解きあり、登場人物たちの造形に触れるものありの秀逸なものでした。それにしても、あさのさんの執筆力は、ますます磨きがかかっています。登場人物で、狂気との端境に立たせた者と凡庸とも言える立ち位置に就けた者の対比と邂逅には、設定の妙もあり、飽きることがありません。4作目にお目に掛かれる頃合いも近いのでしょうか?楽しみです。
このシリーズ人の醜い面も細かく書き込まれてますがはまってしまいます。同心の小暮信次郎はなんというか本当にひねくれ者ですがなぜか憎めない、嫌いになれません。一方信次郎と対する形で存在する遠野屋。こっちの方はだんだん人間らしくなってきて非常に嬉しい。初めは怖かったけど…おりんとおこまちゃんのおかげやなー。今回は短編で展開していたこともあり読みやすかったし信次郎、遠野屋の周りにいる女性キャラがすごい立ってます!!「梅屋」「遠野屋」の中のことも少し分かったしこれからもこの物語を見守っていきたいです。
おみつ、おけい、おふじ、おしの、おりん。遠野屋や伊佐治の近くにいる女性陣がとても魅力的に描かれている。このシリーズ、あさの作品の中でイチ押しです。
短編集の為か、2人の周りに居る人物が多く、しかも魅力的に描かれていて嬉しかった。特に女性陣!!!気風の良い女性人達のお陰で、信次郎のよい性格も山椒のような風味のように感じた。清之介の過去は色々出てきた。次は信次郎の番か?
まじめに商売を営んでいる清之介だが、なぜか事件が舞い込んでくる。タイトルにもなっている「木練柿(こねりがき)」では遠野屋の歴史と清之介の過去が少しずつ透けて見えてくる。それを暴いていくのは木暮信次郎なのだが・・・。信次郎の手下の伊佐治の過去にも言及がある。女房が営む「梅屋」にまつわる話も出てくる。このシリーズの中心人物は、清之介だと思っていたが、実は木暮信次郎なのだ。信次郎の謎がますます深くなり、それは伊佐治や清之介にとっても、深い闇である。信次郎の過去が見えてくる日は来るのか、きっかけを作るのは誰か。
読みながらこんなに悶絶したことないわ!とまたもや思ってしまいました。このシリーズ、なんかすごい萌える。清之介と信次郎の、お互いの喉に刃をつきつけあっているような関係が、読みながら毎度ゾクゾクします。たまらん。話が短い分、脇の登場人物にフォーカスがあっていて、それのピントの合い方が、実は結構辛辣な部分があるのがたまりません。萌えるって言っちゃうとそれで終わってしまうけれど、でも萌えるんだな…なんというか、1話読みながらごろごろ転がってしまいそうな心地です。作者に踊らされている…!!
シリーズ3作目。表題作が特に印象深かったです。清之介と義母のやりとりが胸にぐっときました。これからどうなっていくのかとても気掛かりですが、心から応援したくなりました。
木練柿の
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感想・レビュー:112件











































