煙突の上にハイヒール
煙突の上にハイヒールを追加
煙突の上にハイヒールの感想・レビュー(350)
表紙とタイトルを見て、何気なく手にとって借りた一冊。そう遠くない未来にあるかもしれないと思うようなエピソードの短編集。空の旅やロボットや感染症と…5つの話の中で好きな話は第1話と第2話です。
現代日本のちょっと未来にあるかもしれない話を集めた短編集。最初ジャブから入りつつ、後ろに行くほど小川一水の本領発揮な感じ。全編とおして、普通の人の普通の生活をSFガジェットと絡めて描いて、最後はほっこりして締める。SF初心者向け。
私たちの居る“今”と地続きの、或いは少しだけ未来の日々を描いた5編のSF短編集。ハイテク機器があったりパンデミック後だったりするけれど、どの話も基本的には“日常”が描かれており、ちょっぴり切ない状況の人がちょっと幸せになるお話。SF嫌いな方にもお勧めしたい1冊。
「天冥の標」シリーズなどの本格長編SFしか読んでいない一水さんですが、こんな身近な近未来短編SFもまた良いです。読みやすさはいつものことですが、それぞれ読後感も爽やかでした。「煙突の上にハイヒール」という題名に惹かれて読み出しましたが、内容を知らないとまずこの題名の意味はわからないでしょう。これから外出する度に煙突を探してしまいそう、ていうか今時煙突見つけるほうが難しそうでしょうけど。。猫を見ると必ず、首輪を確認しそうですし、雨の日にオープンカフェでじっとしてるといいことありそうな。。でもって、芳緒にはこ
全体としてとても読みやすい短編集。SFとはいえ、どれも日常から離れすぎていない話。「おれたちのピュグマリオン」と「白鳥の朝に」が特に印象に残る。
短編集。それぞれひっかかる所はあるが、一番重たい話ですら読後感は悪くなく、それぞれ面白かった。19人乗りの飛行機の中で読んだせいもあり、空の爽快さを強く感じた表題作が一番気に入った。
5作の短編集。空飛ぶ機械や人型ロボット、猫カメラ、新型ウイルスなど各話に少し変わったものが登場する。物語そのものは切なかったり、あたたかさがありよみやすくて一気に読了。「煙突の上にハイヒール」と「イブのオープン・カフェ」と「白鳥熱の朝に」がよかった。
短編集。SF的なテクノロジーを使って、日常のみずみずしさや優しいあたたかさを書いたのが、新鮮でよかった。「白鳥熱の朝に」にしたって、悲劇の先で、やっと顔を上げて生きようという話になっている。小川一水の本は「老ヴォールの惑星」に続けて2冊目ですが、これから少しずつ読んでいきたい人です。
『カムキャット・アドベンチャー』が猫好きには堪らない…!『イブのオープン・カフェ』はどこか神秘的なところがお気に入り。裕也みたいな男は大嫌い。タスクの健気さが好き。『おれたちのピュグマリオン』はなんか…気持ち悪い…。理解できないよ!ロボットとか…。貴志祐介の『硝子のハンマー』の介護ロボットを思い出した。中村佑介さんの装丁イラストが可愛くて好き。2011/297
近未来には実現されているかもしれないテクノロジーを外挿することで、変化する生活と、変わらない人間の本質を浮き彫りにしてみせた日常系SFの短編集。/「イブ~」では、介護ロボットの最後の台詞にほっこりし、「おれたちの~」では、女性型ヘルパーロボットの開発を発端に切り開かれる新しいモラルと衝撃のオチ(笑)に思わず吹いてしまいましたが、本書の白眉は、やはりパンデミック後の世界を描いた「白鳥熱の朝に」でしょう。結局伝染病よりも、人間の方がよほど怖いと思う反面、だからこそ、結ばれる人と人との絆に胸を打たれます。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 07/22
わたしもMEW欲しい。廉価版とか出ないかな。そしたら、多摩川の川べりで、飛行訓練したい…と妄想がふわふわと広がる。もしかしたら、近未来、こんな世界になるのかな…と思わせる短編集。でも、最後の『白鳥熱』は、もの哀しい…ラストにほのかな希望が見えるけど。『ピュグマリオン』はちょっと「腐」的な要素が透けて見えて、最後はこうくるのか〜〜と驚き。
主人公の多くはちょっぴり不幸な人たち。けれど近未来の道具がみんなを幸せにしてくれる。まるで青いタヌキ。お気に入りの一冊になった。
ちょっと飛び上がってみませんか?の帯に胸を鷲掴みにされました。日常SFの良作品揃いの短編集です。なかでも、猫にカメラを着けるお話「カムキャット・アドベンチャー」がお気に入りです。猫視線で世界を見てみると、日常が非日常に変わることでしょう。表題作も楽しめます、イメージ的には空中撮影に使う背中に背負う、プロペラで、パラシュートが無いバージョン。気持ち良いんだろうなぁ。人生に疲れたら、ちょっと飛び上がってみませんか?笑。
ハートフルな短編集。センスオブワンダーのスパイスが上手く配合されていて良い♪
日常から離れ過ぎずに未来を魅せるライトSF。ちょっとだけミステリー色もあり、不思議を楽しめる。「おれたちのピュグマリオン」と「白鳥熱の朝に」がお気にいり。
短篇集。どれも現代とは少しだけ違う独特の世界で、リアリティがありながら、SFも楽しめた。太った飼い猫が誰から餌をもらっているか確かめるために猫にカメラをとりつけたが、その映像に映っていたのは…という「カムキャット・アドベンチャー」が一番よかった。
タケコプター的ギミックMewが出てくる表題作に、暫し個人で空中を飛べる未来に心を馳せた。いいなあ、こういう未来。「おれたちのピュグマリオン」は「接続された女」を別テーマでやってて面白かった。
秀作揃いのSF短編集。 そのどれもが安定した面白さを維持してるのはさすがの一言。 個人的に特に気に入っているのが、 キャットカムズ・アドベンチャーと白鳥熱の朝にの2編。 前者は森見登美彦のようなダメ学生たちの生態を、 後者は同作者による天冥の標2巻のような絶望と混沌の寂しさを味わえる。 SF好きであればぜひ味わい、堪能していただきたい一作だった。
日常SFの短編5編。今までに読んだ小川さんの大掛かりなSF小説とは異なって、ちょっと未来のあり得そうな話。最初の3編はほんわか系で、こういうのもいいなぁ~と。後ろの2編は正直、ぞっとした・・・「ピュグマリオン」はそこまで行っちゃうの?と思い、「白鳥熱」はあまりにあり得そうで。ミナよりもタスクがいてくれたほうが嬉しいな。
ひさびさに日常系SFの面白い作品。小説宝石で連載されていたからか、普段よりも一般向けを意識されてそうで、思いっきり自分の趣味のど真ん中でした。「白鳥熱の朝に」の悲しいやりきれなさとかいいですね。
積本の山に埋もれていた...かつ初読の作家さん。実は結構人気で昨年売れていましたよね? 中村画伯のイラストによる表紙が多いので、善くも悪くも他の売れた作品と混同してしまいそうですw。SFというややハードルの高いジャンルにも関わらずそれをかなりライトなアプローチと、日常風ながら実は非日常な、少し胸の奥がツンとするようなストーリーを凄く自然に、上手に取り込むことでSFとしてのテイストがかなり口当たりよく消化されます。上手いっすねー。イメージよりも甘くなく程よくビターで、想像を越えて面白かったです。近未来に起こ
少し未来の短編集。最近の恋愛小説と云うと有川さんの評価が高いけれど、SF作家という目に見えない抵抗感さえ取り払えば小川一水もそこに並びうる作家なのではなかろうか。
大河SF『天冥の標』を執筆中の著者。『第六大陸』など長編も素晴らしいが短編も作者の違った魅力が詰まっている。これまでの個人的短編ベストは『漂った男』と『千歳の坂も』の2本だったけど、今回1本追加。表題作における「飛行体験」のリアルさも鳥肌モノだけど、『白鳥熱の朝に』の、淡々と日々を描きつつじわりとくる感動は圧巻。「天冥」第二部と類似のモチーフを異なる視点で描いています。未読の人はぜひ読んでください!
相方が好きで良く読んでいる小川一水さん。たまたま見つけたので読んでみた。おおがかりなSFではないけれど、ちょっとだけSFちっくな設定。近未来にありそう?特に、鳥インフルエンザによるパンデミック後を描いた「白鳥熱の朝に」はとてもリアルで、心がすっと寒くなる。表紙も中村祐介さんで印象的。(図書館より)
ロボットが人間に近くなるちょっとした未来のお話。さくっと読みやすい。介護ロボットのタスクの「最後に誰かに聞いて欲しかった」がいいですね。
SFって哲学的な感じが強い気がするけど、それがあまり感じられなく、サクッと読めました。ピュグマリオンは嫌いじゃないけど、自分は自分意外になれないと思う。
おれたちのピュグマリオンは新しいホモか!と読んでる最中に思わず言ってしまった。新しい恋愛の形だなぁ、と。 煙突の上にハイヒールは私もあの状況にいたらMewを買いそう。空を自由に飛ぶのは男の子も女の子も若いのも老人もみんなの夢だなぁ。小川さんは最後にそっと希望をのせてくれるのが素敵です。
バランスのいい作家だなと感じた。右にも左にも傾くことなく、ずっとシーソーの真ん中で立っているような……。きっと、お話ごとの軸になる状況、状態、情勢が、作者が趣味で考えた(真剣に考えていたらごめんなさい)雰囲気でのSF要素で覆われているからだと思う。だから無理がなくて、かといてもおざなりでもない。ライトっていうのはこういった感じのことなのかなあ。
日常に混ざる小さな未来の話。ゴローさんの話は既にある未来かも。最も遠いのはミナかタスクか。作者のSFは大好きなのでこんな話もアリかと思いながら読んだ。そして一番異色だったのが最終話。しかしどの話も、技術の発展には必ず倫理や感情の問題があることを含んでいるような気がした。
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