田村はまだか
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田村はまだかの感想・レビュー(878)
朝倉かすみさん著書の1冊目。声に出して読みたくなるタイトル、NO.1。たむらはまだか。 アラフォー達の同窓会の3次会、「おとなのどろどろ」をそれぞれに抱えながらも、田村はまだか、と、その一瞬だけ、少年少女の顔が戻る様子が、演劇を見ているように浮かんできた。
1話目がとてもよかった。連作なので一気読みをおすすめします。2話目以降はそれほどでもなかったけど、いいシーンがちょいちょい出てきた。
【図書館】田村はまだか。 やっとこれた。 チャオ!に、集まった小学校同級生。色々な、人生。 文章が、テンポよくて、内容もリアル。チャオ!に私も居たい。 朝倉作品好きです。
ぐいぐい引き込まれていく面白さは無かったが、胸に残るような場面がいくつもある作品だった。自分も「チャオ!」で田村を待っている一人だった。と言えそうなほど現実感がある気がした。
一気にサクサク読めた。文章がシンプルというか、リズム感があって、分かりやすい。自分の想像の中で、バーのマスターがリリーフランキーさんに思えていい感じだった。強い力ではないけど、でもやんわりと繋がってる感じがいい。田村という特別なキャラがいつの間にかみんなを繋いでる。あの頃は変なヤツだと思っていたが、みんなを繋ぐ鍵になる事があるんですよね。
期待しすぎたせいか、話が進むにつれどんどん読むスピードが落ちてしまった。同級生たちの中で感情移入できる人があまりいなかった。願わくばこの設定で奥田英朗さんに書いてほしい。40代になってから読んだら少しは捉え方が違ったかな?
これは、夜に読む本ですね。昼間に読むと面白さが半減するという本。ラストだけ昼間に読み終えて、なんとも言えない気分。大人になると色々あるんだなーと、若ぶって読んだけど、私も子供じゃないのを痛感。「田村はまだか」って言いたくなる。
「田村はまだか」と男女6人が待っている。一章ごとに個々にスポットを当てることによって、不思議なことに読み側も「田村はまだか」とソワソワし始める。独立した話のようで登場人物が微妙にリンクしていて、読み飽かなかった。「感応連鎖」を思い出した。朝倉さんはリンク作家?
軽いテーマの本だと思って読み始めましたが、どうしてどうして奥が深い作品でした。人生四十年も生きて来ると色々あるんですね。第2話の焼き鳥屋で上司が部下を叱る場面描写が素晴らしい。
図書館で題名を見ただけで読みたい!と一目ぼれ。小学校の同窓会の3次会で同級生 田村を待つ5人。待っている5人のそれぞれのドラマを垣間見ながら、田村のキャラクターが浮き上がる仕掛け。田村よ来いーと思いながら読んでいたが、最終的には来ないで終わっても良かったかもしれないなあ。
小学校を卒業して28年ぶりの同窓会のあと、田村久志を待つ五人とスナック・バーのマスター。田村を待っていたからこそ展開されたドラマを読むことができました。40歳になって、人に言えない経験や苦い思いを抱えながら田村を待つ五人の姿が愛しい感じがしました。その五人を見つめるマスターの花輪春彦のまなざしが、とても温かいのです。そして一番印象に残ったのは、五人の心に生きている小学生の田村君です。女の子のジャージを着ていても、田村があまりにもかっこうのいい男の子で、ユーモアさえ感じました。
田村を待ちながら、待つ側の人間の過去に触れながら進むストーリーがユニーク。小学校の同級生という遠すぎず近すぎない距離感がまた絶妙な味わいを出していると思う。ただ、個人的には最後の「事故」はいらなかったと感じた。
同級生の田村を待ちながら一人一人のストーリーが出てくる新しい感じで新鮮だった。話に流れがあるわけではないが一気に読めた。名字が「田村」の人はどんな気持ちで読んだか聞いてみたい。
クラス会の後の三次会で遅れてくる田村が来るのを待っ同級生5人。彼らの話を聞くうちにスナックのマスターまで一緒になって田村を待つ1話がよかった。他の同級生達の話とか田村の事故の話はなくてもよかったかも…。
短編集かなと思っていたら、続いていたんですね。1話の終わり、ああ田村に会えなかったなと残念に思って2話にいったら、同窓会メンバー各々の話にマスターが加わって、それぞれの話もまた良かった。でも個人的には1話だけで終わってよかったと思う。こいつらどんな奴らなんだ?で、田村はきたんだろうかとか、疑問形の余韻を残したままにして欲しかった気もする。
久しぶりに面白い小説に出会った。ひたすら田村を待つ第1話。皆が田村のことを語り彼の人物像が膨らんでいく。皆の期待が「掴めそう」に膨らんでいる雰囲気が読んでいて目に見えるようじゃないか。そしていつの間にか彼らと一緒に田村を待ってしまっている自分がいる。第2話から第4話までは、正直、中だるみである。しかし怒涛の展開を見せる第5話。そしてほっこりした気持ちになれる最終話。自分が登場人物の彼らとほぼ同い年というのもあるのかもしれないが、たっぷり共感し、そして一緒に田村を待った気分になれた楽しい一冊だった。
小学校6年生のとき、田村は虎刈りで、桃色のもらいものジャージを着ていた。遠足の弁当はおにぎり二個だけで、おかずは「忘れたこと」になっていた。そして、田村は強烈な記憶を同級生に残した孤高の小六だった。その田村が同窓会のため28年ぶりに故郷に帰ってくる。・・・「田村はまだか?」男3人、女2人の同級生は、同窓会に間に合わなかった田村を二次会場のバーで待ちながら、夫々の思いに浸る。中年を過ぎた人なら分かるだろうけど、同窓会には、気恥ずかしさやハメを外させる何かがあると改めて思う。
39歳でなく40歳の設定だから、いろいろあったり、まだいろいろありそうだったりして、疲れが見えつつも重すぎないいい感じになるんでしょうか。面白かったです。あんな展開になるとは、驚きでしたけど。
クラス会の三次会でスナックバー”チャオ”に集まる40歳の男女5人が、それぞれの思い、それぞれの理由で同級生”田村”の到着をまだかまだかと待つ。登場人物一人一人のエピソードには対した面白みがないので、読み進めるのに挫ける方も多いかもしれない。しかし、脚色しすぎずない平板なエピソードだからこそ”田村”を待つ意味が期待に変わるのであり、そこに唯一”田村”を知らぬ”チャオ”のマスターの存在が加わることで読み手にも「田村はまだか」と思わせるのである。
田村を待つ、同級生5人+バーのマスターの昔話。「ばりばりばり」が印象的で、みんなの昔話には、他の人の話で出てくるあの人みたいな人がいて…。ただ、田村を待つだけではなく、それぞれの「あの頃」を清算しているようで、これが40歳になるってことなのかと、同年代の自分は思う。
タイトルが印象的で、見かけた時から気になっていた本。まさにタイトル通り、「田村はまだか」っていう本でした。田村を待つ彼らと同じく、「田村はまだか~!」っていう気持ちで読める、不思議な本だと思います。
クラス会の三次会。遅れてくる『田村』を待っている5人の男女+マスター。同じ教室で同じように机をならべていたかつての同級生も40にもなれば色々あるもんで…。そんなみんなのエピソードも興味深い。各話繰り返し出てくる『田村はまだか』のフレーズ。読んでいて、こっちまで『ほんま、田村何してんねん!』って言いたくなってくる(笑)登場人物と一緒になって待ってるんやね。ちょっとビックリの展開もあったけど、なかなかいいかんじなお話。このバー、居心地よさそうでいいな(*^^*)
まさか最後に泣けるとは思わなかった(T_T)僕もタキシードで彼を迎えた気分。
満40歳の男女がクラス会の3次会で訪れたバーで、まったり話をしながら、田村を待つ物語。一話目がすごく良くて、すぐに引き込まれました。田村はまだか!って、言いたくなります。●一人一人の内面も絡めながら、物語は進みますが、一向に現れない田村。●終盤に物語が大きく動くのですが、たんたんとした描きかたが好きな感じでした。
連作短編集。40歳男女5人が、クラス会の3次会でまだ来ぬ田村を待つ。田村の過去だけでなく、5人と店のマスター(表紙の絵はマスターだった。田村かと思っていた)の過去と現在も描かれる。『からまる』よりも微妙にだが、それぞれのエピソードが関連していて面白かった。私は千夏の話が一番よかったな。ただ待つだけで結局現れないと思っていた田村があんな事になるなんて!
クラス会の3次会、登場人物それぞれの持つエピソード。懐かしさと共にぼんやりと物思いに耽る雰囲気が良かった。あと、印象的だったセリフ。「全速力で走れよ、きみ」
小学校時代はだいたいみんな同じ場所にいて、そこからスタートしたはず。40歳になり、それぞれの道を歩んでいる5人+田村。クラス会の三次会で遅れてくる田村を待つ間にいろいろな思いに耽る5人。それを眺めるマスター。40歳って今までを振り返る年齢なのかもしれない。これからの人生を踏まえて。いつも一緒にいるわけじゃないけど、会えばお互いのことが理解し合える大人の友達っていいなぁ、性別問わず。面白かったです。
田村はまだかの
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