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臨場の感想・レビュー(377)
検視官という刑事ドラマでよくでてくる鑑識という部署に所属して変死あるいは変死の疑いのある死体の検視を行う人が主人公の話、残された現場や遺留品、死体の状態からなんでも見通す人的な短編集だが、ワザとミスする話もあり、最後の章ではこれで終わり?、続きは出るのか?ともっと続きが読みたくなりました。横山秀夫で警察小説をすすめるとしたら「第3の時効」、「半落ち」に続いてマイ横山秀夫ベスト3に入ります。
様々な事件に検視官倉石が関わる話。簡単に言ってしまえばこうだが、内容はかなり奥深く倉石の観察眼には感動してしまう。様々な犯罪には加害者と被害者がいてそれぞれの環境がある。それを死体となった状態から自殺か他殺かを判断し人情深く結論を出す倉石。判断を出すまでのストーリーもよかった。
短編集ということすら知らずに、読み始めました。 作家さんはよくこんなことを思いつくなと感心してしまいます。 特に山芋の句には「やられた~!!」と、心の中で叫んでしまいました。坦々と進んでいく中に、倉石の人間味が時々顔を覗かせるところがいいですね。 半落ちもすばらしかったので、他の作品も読みたくなりました。
「終身検視官」の異名を持つ男、倉石の活躍を描いた8編収録の短編集。倉石すごっっ!と何度も唸りました。ちょっと凄すぎて現実離れしてるというか、いかにも小説、という気もしますが・・・。どの話も面白くて一気読みでしたが短詩の意味に驚いた「鉢植えの女」と、倉石のぶっきらぼうな優しさが光った「餞」が特に好きです。全体的に切ない話が多かったかな。長編で読んでみたいと思いました。
横山さんの作品はほとんど読んだつもりだったが、図書館をぶらぶらしていて、ふと目がとまり、「この表紙、見たことがない…」と気付いた。ドラマを観て、読んだ気になっていたようだ。短編連作なのに、ドラマで観たなあと思う話なのに、読み出したら止まらない! ドラマも良かったが、こちらの方が鋭さや重さを感じる。ただ、ドラマと違い、章ごとに視点が変わり、人間関係が読みにくい部分もあり、何度か戻って確認し直すところもあった。
やっぱりかっこいいなぁ倉石さん。ドラマでは内野さんが演じていましたが、あたしの中では大杉漣さんのイメージ。他に惑わされず、死者だけを見つめる姿が素敵です。倉石シリーズもっと出ないかな。
今回で2回目。何度読んでもいいですね。倉石検視官は、まさに”検死官”ですね。クールな男の中の男、カッコいいですね。ストーリーもよく錬られており、変に浮いたところがない、タイトル通りの臨場感がいいですね。これぞ警察もの小説の鏡。また読もっーと。
★★★★ 久しぶりに横山作品が読みたくなり、再読。倉石さんカッコよすぎw しかし横山氏、最近は全く書いてないのか? 新刊出てませんよねぇ…。
なんか急に硬派な話が読みたいなぁと思って久しぶりの横山さん。これこそプロだと思えるような倉石検視官の仕事っぷりにほれぼれします。普段はぶっきらぼうだけれど時々人としての優しさが見える倉石さん。「校長」と慕われるのもわかるような気がします。とても面白かったです。
著者の作品を何作も読んでいると若干“警察小説”に食傷気味になるが、これはおもしろく読めた。 だが全編を通して主人公の検視官をめぐる周囲の視点で描かれるため、章によってあたりはずれがある感も否めない。 死者と向き合うと言うのはた易いが、それを仕事とするとどうしても感覚が麻痺しがちとなってしまいがちだ。その点倉石はずっとぶれずに死者の生前の姿、その思いまで汲み上げようとしており好感が持てた。
「半落ち」以来の横山さん。わたしは警察で働いた事が無いので(当たり前か)こんな型破りな検視官が組織の中でやっていけるのかどうか疑問が残る。まぁ、それは置いといて、素人にはわからない検視官の仕事内容が興味をそそる。身内が事件に関わりすぎるのが気になるけど、全体的に読みやすかった。2009/4読了
異能に近いような洞察力を持った検視官とそれをとりまく警察官の物語。警察官たちの良くも悪くもにじみ出てくる人間臭さに切なくなりました。そうだよなぁ・・・。警察官だってニンゲンだよなぁ。聖人君子じゃないよね。被害者、加害者たちの平凡な、でもドラマティックな人生にも泣かされます。
『舞田ひとみ11歳』の倉持刑事から連想して、『臨場』が読みたくなったので読んだ。再読の形だけど単行本では初読み。いやいや、倉石刑事やっぱりかっこいいなぁ。しかしこの本、「」や<>のないページ皆無なんじゃないの?あっという間に読み切れる。いや、そもそも明日はとある試験日なので今日は読書してる場合じゃないはずなんだが…
人の死を見極める仕事、検視官とゆうこんなにも重い仕事があることに驚きました。生きている人間を知らなければできない仕事だと思いました。
何気なく借りて読んでみたのですが、読みやすく面白かったです。この作者の他の作品にも興味が湧いてきました。次はクライマーズハイを読んでみたいです。
警察小説はほとんど読まないのですが、TVドラマから流れて読んでみました。小説を読む限りでは地方警察の中の風変わりな検視官・倉石として描かれていて、倉石本人というより第三者から見た姿が少しずつ明らかになっていく感覚が不思議。この短編をTVドラマに組み立てて人間関係を構成させ、さらにその役者さんたちの演技が蘇って忘れられない警察小説になりそうです。そして横山秀夫デビューだったりして(笑)
短編はあまり好きではないけど、コレは別格。現場の状況と登場人物の心境が非常に上手く描けていると思う。倉石を変人っぽく周囲は言っているようだけど、倉石こそ人情派の警察官じゃないだろうか。ところどころ胸が熱くなりました。
よかったです!短編のサスペンスもいいですね。倉石の周りの人が主人公となり、その姿を浮き彫りにしているのが面白い。倉石自身の内面がわからないけど、読む人が想像できるし。一つ一つのお話に重みがあります。個人的には表紙のテープの模様がかわいいと思います。★★★★☆
ついついドラマの俳優さんの印象が強かったけど、連作短編どれも読みごたえありました。斎田梨緒という司法試験合格後の「修習生」の悲劇を描いた「声」が、よかったです
特殊な能力に秀でた人間はどこか浮世離れする。そのためまわりから正当な評価をもらえず、理解してもらえないことが多い。この本はそれを如実に語っているなあと思った。倉石の鋭すぎる洞察力に敬意と驚きとせつなさを感じた。
検視官の倉石が、鋭い洞察力で事件を解決していく連作短編集。死体の裏にはさまざまな人間模様が隠されている。熱い男「倉石」が解明する真相は、時に感動的だったりする。
横山作品をいくつか読んで今さら気づいた。私、横山さんすきだ。ドラマの方は見ていないんやけど、映像が目に浮かぶよう。相変わらず人間を描く巧さは健在。個人的に「餞」が好き。どの話も苦みや焦燥、もう蓋をしたはずの傷。そういうものも描かれているのに読後は決して悪くない。それはきっとそれぐらいに、いや、それ以上に優しさや克服するための足場が結末に垣間見ることができるからなんだと思う。
ドラマを先に観てしまったので結末は全て知っているというのに、感動し、涙し、弾んだ気持ちにさせてくれる。スゴイ。実際を想像したら耐えられる現場ではないのですが、最期の言葉を聞いてくれる・探してくれる検視官、重い仕事ですね。
倉石検死官が強烈なキャラで暴走していきそうなのだが(してる?)、脇役が語る形の連作短編集で、飛びださずに「組織の中の異質」な感じがうまく出てる。読んでいて安定感があり、これだけで終わりだったとは勿体ない。もっと沢山シリーズもので出てるかと思ってました。
ドラマ『臨場』の原作。まさか短編しかないシリーズだとは思いませんでした。スーパー検視官の倉石さんはホームズ的「探偵」で真犯人をすぐに見抜いてしまうため、語り部は脇役の人々です。ドラマを見ていなかったら、同じキャラクターが出ていることに気がつかなかったかもしれません。倉石さんの不器用な優しさが心にしみます。ドラマ化に当たって続編が4本収録された『臨場スペシャルブック』も読みたいですね。
ドラマ化にあたって再読。主役は倉石というよりも事件とそれにかかわる人々が主役という感じ。倉石はたぐいまれなる観察眼で事件を真相解明へと導く。「餞」のラストには感動。「十七年蝉」のラストには気になる言葉が。
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