幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)
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幼年期の終わりの感想・レビュー(468)
なぜ地球上で人類が繁栄したのか?悪魔の存在?古文書の言い伝え、核による滅亡寸前など、深いところで心が躍らされた。偉大なる異星人オーヴァーロードに守られながら一部は進化し、他は滅亡した人類。そのオーヴァーロード達ですらオーヴァーマインドに仕えているという皮肉な展開に驚かされた。現代の地球が一つになるには、異星人の存在しかないのかもしれない。
クラークが去った日に買ったのを、ようやく読み終えた。哲学的でミステリアス、計算されつくした伏線と登場人物。なるほど、素晴らしい小説なんだろう。けれど、僕はこの結末は好きじゃない。
この作品によってどれだけの者が作家を志し、あるいは作家になることを諦めたのだろう。SFをあまり読まないとはいえ、こんな傑作に出会ったのは初めて。もう何も言うことはない。素晴らしいの一言に尽きる。
やはりSFランキングで常に10位以内にランクインされているだけあって、発想、世界観、最後のオチに至るまで本当によく出来ている。「人類の進化とは一体何か?」というのが主なテーマだが、訳が読み易くてそんなに難しく感じなかった。読み終わった後タイトルを見ると、このタイトル以外有り得ない秀逸だと思う。発表から60年近く経っているのにほとんど古さを感じさせない。名作です。
ファーストコンタクトから約200年で人類があんなことになるなんて・・・。作者の想像力と、人類の可能性を見せてくれる一冊。
普段はSFというジャンルにあらゆる分野でほとんど接しないんだけれども、なんで買ったんだろうな?しかもこことのころずっと欧露古典ばかり読んでいたので、読み始めは目眩にも近いまさにジャンの気分。だけど「ちょっと疲れてきたのでライトなものが読みたい…」という思惑は大当たりだったようで、久々に速いペースで読了。続きが気になって家でも読んだ本は久しぶり。
Mushroom blue
内容はSFの傑作と言われるだけあって、SFにつきまとう幼稚なイメージとは程遠く、なかなかに深い。ミステリー的な要素があり、ぐいぐい読ませる。ラスト付近、特に人類の未来には少し残念な感じがしなくもないが…今の地球もだいぶ疲労してるよなぁ。老年期なんだと感じるよ。オーヴァーロード、早く来てくれないかなぁ…よし、週末は2001年宇宙の旅でも観よう。☆☆☆☆☆
ナイス!
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02/03 10:42
内容はSFの傑作と言われるだけあって、SFにつきまとう幼稚なイメージとは程遠く、なかなかに深い。ミステリー的な要素があり、ぐいぐい読ませる。ラスト付近、特に人類の未来には少し残念な感じがしなくもないが…今の地球もだいぶ疲労してるよなぁ。老年期なんだと感じるよ。オーヴァーロード、早く来てくれないかなぁ…よし、週末は2001年宇宙の旅でも観よう。☆☆☆☆☆
ナイス!
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02/03 10:42
生命の進化とは?テーマは哲学的だが、会話主体で読みやすかった。また、古典SFだが、主眼が科学的設定に置かれていないので、古びた印象は受けない。
クラークの作品はどれも僕の心をわくわくさせてくれる。なかでもこの作品は、SF的想像力の導きだした傑作である。未知の世界、魔法に等しい科学技術、星々の大海の向こう側、そして、生命の進化の果て。個としての極限に至ったオーヴァーロードと、個を取り払いなおも進化を続けるオーヴァーマインド。前者の姿に感動し、応援したくなるのは、僕がどうしようもなく人類であるからだと思う。「若者を狂ったように嫉妬する」とは、こういうことなのだ。人類の終末の光景は、あまりに切なくて、美しすぎた。
物語は最後まで異星人であるオーヴァーロード達に関する謎を含んでいて飽きさせないし、一部の終わりぐらいから描かれる様々な自然の景色がとても綺麗。終盤の展開も印象的で胸にしみるものがある。SFの名作という言葉がよく似合うSF作品の一つだと思う。
読み終えたあとに哀愁を感じさせる。人類は無力で、ただただ大きな力や流れには逆らえない。人は霊長類の頂点にたてても宇宙に出てしまえばただ無力で愚かな生き物なのだろう。静かに終わりに近づいていく話の道筋も苦にならない考え深い物語だった。
感動の大作…て感じ。一気に読みました。ミステリ的な楽しみ方もできそうだね。"ジャンは昔から優れたピアニストだった。そしていま、彼は世界最高のピアニストだった。"
いろいろと予想外なお話だった。オーヴァーマインドがそんなにいいもんだとは、思えないんだけどな〜。そんなもんになるくらいなら、幼年期のままでいいんじゃないかと思うんだが。こうなったら、オーヴァーロードたちがいつかオーヴァーマインドへの進化の道を見つけるのでなしに、自分たちの知性と個を保持しつつ、オーヴァーマインドのいいとこ取りを達成しちゃってほしいと思う。
文章が簡潔で読みやすい。三章にわたり様々な人物の視点から描かれているが、やはりジャンのことが一番心に残る。色んな作品がこれに影響されてるんだなー。「これでジョージにはライバルがいなくなった」
SF。好きな本。比較的穏やかに話は展開していき、物悲しさに包まれて終わる。成長とはなんだろう?幸福という言葉さえ、本の内容からすれば幼年期のわたしたちが夢見るものにすぎず、次の段階では全く見向きもされないものなのだろうか?時間や精神というのは実は融け合い、気づかないうちに影響を与えあっているというのは面白い。
SF界ではかなりの有名作品であると知り、今更ながら手に取りました。前半は勿論地球人が主人公であると当然のように思い込み読んでいましたが、だんだんと異星人のカレランに感情移入している自分に気づきました。そして、そのせいもあり胸が締め付けられるラストには本当に参りました。あまりの見事な作品故に、この内容を空想の世界だけのものと割り切れない気持ちになり、読み終わってから震えがきました。間違いなく傑作です!
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 10/23
古典SFにして空想科学物語のテンプレ。タイトルが何を意味するのか、予想しながら読むと楽しいかもしれない。世に「超展開」なる言葉が生まれて間もないが、それは50年以上前に発表された小説に内在していた要素なのだ。
今まで「ミステリーとか純文ならともかくSFの古典はちょっと・・・」と古典SFは避けてきたけど、思ったよりもずっと面白かった。 未来技術の設定にはまったく古臭さを感じなかったし、(SFにしてはという留保はつくけど)人物の描写も結構丁寧で割と親しみを持って読めた。 第三部になって「霊的な存在」が登場したのはあんまりSFらしくなく残念だったけど、「究極の知性を得たオーバーロードの上の存在」を描かなくてはあのオチは成立しないのでまぁ仕方ないのかなぁと。
流石古典SFの代表作。60年経っても文句なく面白い。新訳のおかげで古さも感じない。
人間に感情移入していたはずが、「幼年期の終わり」に触れた時保護者たるオーヴァーロードに視点を移していた。彼等はこれからも知識を蓄えて、別の手法でのブレイクスルーを目指すのだろう。悪魔的姿の彼らがそう見える理由はSFらしくて好き。
これを読んだ後だとエヴァとかゼノギアスの理解が早いw子供の頃に読んだ印象と、大人になってから読んだ印象が大分違うなあ。終焉の一幕は夢に見そうなくらい壮麗で不可解なのがとても印象的。
読みおわって一日経ったんだけど未だにこのラストをずるずる引きずってます。ある程度後味悪い作品には慣れてるのに、何でこんな辛いのか分からない。でも好きって感じの読後感
今までSF小説のようなものを読んでこなかったことを後悔した一冊。最初から最後まで全部面白かった。「幼年期の終わり」というタイトルの意味する物がわかった時には、感動さえした。やがて自分たちよりも高位の生命体となる人類を、乳母のように教師のように見守り導いていく悪魔の姿をしたオーバーロード。SF小説に出てくる異星人はすべておぞましい侵略者だろうと思っていた自分には、ちょっとしたカルチャーショックだった。これからSFの名作と言われている作品をどんどん読んでいこうと思う。
個人的に「世界の終わり」というものに変な執着があるのだが、この物語における世界の終わりはとても綺麗だった。世界の終わりに響くバッハの旋律。クラークは本当にロマンチストだと思う。
未知の文化との接触でその文化は進歩にさらされる。次なるブレイクスルーは人類と地球外生命体とのコンタクトによるものか。2001年宇宙の旅と通じるイメージを感じた。
グレッグイーガンの次に手に取ったのでガチガチのSFを想像して読んだが、どっこいかなり読みやすかった。しかし、オーバーロードの存在や、時間という概念に対するかなり大胆なアプローチが興味深く、読みやすくも深い小説となっている。
SFっていいなぁ…得体の知れない存在に侵略って話も好きだけれどそうではなくて保護者として、オーヴァーロード達がいたのがよかった。最後カレランはどんな気持ちで太陽に背を向けたのかな。
「すべての人に絶えず満足を与え続けるユートピアなど存在しない。」という一文が印象的。はじめはオーヴァーロードたちの得体の知れなさが恐ろしかったが、読み進むにつれて苦難を享受する権利を失った人間たちや、オーヴァーマインドと一体化する子供たちのほうが恐ろしくなった。ラストは進化の袋小路に入り込んだオーヴァーロードたちの姿が最後に取り残された人間ジャンと重なり、なんだか切なくなった。旧訳版も読んでみようかなぁ。
アメリカ中心っぽい記述(英語を話せる人間がほとんど=進歩、という記述)が多少、鼻につきましたが、いろいろと考えさせられました。著者が何を理想としているのかが不明(になるように記述されている)なので、何が進歩なのかについて読み手の読みとり方が自由にできてしまう。巽氏の「沼昭三が進歩小説でなく、人類家畜化小説として読みこみ家畜人ヤプーを書いた」という解説は興味深かった。私は自由連盟に共感いたしました。
初めて意識してSFを読もうとして読み始めた。外的存在が自立進化の可能性を模索するところ、また人間よりも上位の存在が出現するところなど、この作品には多くのSF作品の根幹が詰まっているように感じた。個人的に一番好きな人物は第一部のストルムグレンだろうか。知的で老齢ながら好奇心(?)もあり、総督にも信頼を置ける器の起きさ、作中で一番理性的で共感できた。第一部終盤、彼はきっとカレランの姿を捉えることができたのだろう。しかし彼に口外させないことで、筆者は人間とオーヴァーロードの信頼関係を見事に描ききっていると思う。
幼年期の終わりの
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感想・レビュー:162件















































