カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)
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カラマーゾフの兄弟 4巻の感想・レビュー(584)
ここまできて、この小説が世界最高峰のひとつと数えられることがつくづくわかりました。語れば、永遠に語れるような小説です。イワンの苦悩とスメルジャコフの虚無に心を掴まれ、延々と語られる裁判シーンに、言葉を尽くしても真実に辿り着けない怖さを知り、「愛憎」という感情に圧倒され、衝撃的なラストで終わる第4巻。エピローグ、どうなる?
年末に読了。長く描かれる裁判の模様。人が人を罰する事の難しさを知った。自分が陪審員だったらどう判決を下したのか・・・それにしても判決云々ではなく人としてこの本を読んでどう感じるか・・・読み応えのある巻だった。名作と呼ばれる理由が分かった。
言葉が主人公の裁判を小説は書きやすい。だが、言葉だけを主人公にしないために裁判までのプロセスを描く小説がある。そこでは裁判中でも言外の表情や身振り、声にならない息、間合い等がその人の高潔さを引き出す。否、その人が高潔なのではなく、高潔さが降りてくるか、その人が高潔に成るのだ。同様に、言葉が真実を指すのは、真実が降りてくるか、真実に成るかである。どちらも真実を一つと決める権力の下で可能だ。この小説の裁判は、権力が言葉に真実を押し込める場だ。それゆえ登場人物達は、多種多様な身振りや表情で権力に抵抗を試みる。
図。スメルジャコフ! 「カラマーゾフ的なもの」という言葉が印象的だった。頁を閉じたあと虚脱感からエピローグがあるのを忘れてしまった。しまった。
ボリューム的にも700ページあり大迫力の第4巻。少年たちとアリョーシャの関わりイワンとスメルジャコフの会話そしてドミートリーの裁判での参考人の発言、検察官と弁護士の対決。ここにきてスメルジャコフの存在が非常に大きな意味を持ってくる。一番面白い巻だった。
恐ろしく長い裁判前夜と当日。スメルジャコフはなんとも小賢しい悪党だった。この不幸な人物の物語をもっと読みたかったと思う。社会秩序を乱さんとするロシアの道徳が勝ち、キリストの教えたるロシアの良心が法の下に負けたのか。真実の証明、罪と人間を分かつことは本当に難しい。エピローグへと続く。
ずっと、グルーシェニカよりカテリーナの方が良い女性だ、と思っていた。しかし、マグマのようなカテリーナのミーチャに対する憎しみのようなものが噴き出す裁判のあたりで、そんなに良い女性ではないかも、と思った。逆にグルーシェニカは、ミーチャのおかげで、良い女性になったのではないだろうか。
読書をすることは疲れる(良い意味で)と言うことを初めて教えてもらった名作。「父さん、どうしてこのぼくが父さんを愛さなくてはいけないんです?」と言うひっくり返し方には驚かされました。ロシア的とは何かということについてはまだ掴めていないので、解題をしっかり読み込みたいです。
エピローグはあるけど、やっと最終巻。兄弟たちのそれぞれの葛藤。女たちの思惑。神は存在するのか、悪魔の誘惑は?色んなものが渦巻いて、もう怒涛の巻でした。一気に読んでしまった。このエネルギーは、さすがに名作だと思った。
犯人が誰なのかは本質ではない。何が正しくて何が間違っているのかなんて作者は言っていない。過剰ともいえる描写、生き生きと活躍し必要以上に人間くさい登場人物を通して読者一人ひとりが考えればいい。しかしスメルジャコフはなんで自殺したんだ?
イワンとスメルジャコフ、3巻にほぼ登場しなかった二人が、再び物語の中心に回帰し、ドミートリー、そして教会を出て成長したアリョーシャらの様々な思惑を抱えたまま、そして不利な事実だけが積み上げられたまま、裁判の幕が切って落とされる。今までの複雑な人間関係が法廷において精査される。フェチュコーヴィチ弁護士の意見が至極的を射ているように感じたが、判決は思わぬ展開に。5巻は単なる補論ととらえていたが、どうやら読む必要がありそうだ。
やっと読み切った・・・・。もうなんかね、この本からほどばしるパワーが凄い。圧倒される。みんなヒステリー起こしすぎ(笑) 最後は意外な展開を見せて終わりました。続きが気になります。
結構かかるかなと思ってたけど、読み始めると一気に読んでしまった。心の半分が19世紀ロシアの法廷から戻ってきていません。結局のところ、実際にミーチャが父親を殺したのかどうかは、分からない。いや、リアリズムを意識して読むと、彼は殺しはやってないのだけれど、ミーチャが無実と云うこともあり得ない気がする。単純にスメルジャコフが悪人で、ミーチャが善人と云う二元論的な発想では書かれてなくて、それぞれの人物の世界が重なり合って、不思議なハーモニーを産み出している感じ。心理的なスケールの大きさが半端じゃない。
ページ数が多い巻ではあったが、一気に読み終えてしまった。最後の裁判ではこれまでの伏線が一気に集結し、圧巻であった。みんなそれぞれの狂気に溢れていた。さて、あとは解題を読まなければ。どうしても。
重いシンフォニーも、ようやく第4楽章まで読み進めた。圧巻の裁判シーンと、衝撃の判決へたどりつきましたね。あとは、薄手のエピローグ。
非常にスリリングな裁判シーンを読み、今まで苦労して読んだ甲斐があったなあ、と思いました。すごかった…。三兄弟ではイワンに一番興味がありましたが、彼の心の中も複雑怪奇で読み応えがありました。難しいし理解できてないところもたくさんあるけど、高潔さと卑しさをあわせもった人間たちが活き活きと描かれているなあと。いやほんま、がんばって読んでよかった…。エピローグも読みのがせません。
今までの膨大なエピソードがこの法廷劇へと収斂していくのは一種の快感。そしてスメルジャコフとミーチャ・イワンとの対比はますますカラマーゾフ的な二人を好きになれますね。それにしてもカーチャ怖い。でもスメルジャコフはもっと怖い
裁判のシーンは圧巻。もう、このシーンのために今までの話があったといっても過言ではない。みなさん非常に、人間くさい。ドミートリーの単純さは相変わらず。自分みたいですきだ。父親しの犯人が、もしスメルジャコフだとしたら、イワンの代理だったのかなぁ?当時のロシアの思想を知っていたら、深く読めているはず。「賢い人とは ちょっと話すだけでも面白い」一番印象に残ったことば。一度読んだだけでは、絶対この魅力を把握しきれてない!
ようやく読み終えた……。裁判のシーンが圧巻。検事と弁護士、両方の言い分ともに正当性が感じられ、こちらを納得させる力を持っているのは筆者の卓越した腕前がなすものであろう。なぜミーチャが大方の予想に反して有罪となったか?そこをしっかり読みとれなかったことがくやしい。この小説に関して特筆すべきなのは、その世界観の広さである。裁判以後の世界の広がりを読者に想像させる余地をもたせている。ざっとあげてみただけでも、兄イワン、ミーチャのその後、アリョーシャとリーズ……いろんな物語の可能性が広がっていく。
裁判の様子を読んでいると、事件の真相は一つなのに、外から見るとどんな風にも解釈できてしまうのだなと思った。個々の事実を繫ぎ合わせて作った検事と弁護人それぞれの見解がまったく違っているのに、両方とも筋が通っている。しかし、両方とも誤審なのである。この裁判の場面には怖さを感じた。また、イワンの幻覚症の場面も興味深かった。
裁判モノ、では登場人物たちがforとagainstに分かれて嘘を付きあう。慣れないせいか今までよりも単調さ、読みにくさを感じた。フョードル的父親の糾弾は胸に響いた。確かに絶対に子供たちに罪はない。
暗い物語の中で眩しく輝きだす少年たち、己の真実に苦しむイワン、そしてコインの表裏のように表情を変えようとする真相。最後まで読み終えた後のわくわく感と空虚感は呼んだ人にしか分かりません。是非読んでみてください。
「ドストエフスキーは人物のセリフが長すぎる。現実であんなに長くしゃべらない」という不満があるかもしれません。確かにその通りです。ところが、よく読むと、まず人物のセリフを一気に書き、そのあとでそのセリフをしゃべっていた時のその人物の様子を描写したり、他の人物が同じ時間にしていたことを描写したりしています。だから、読み手は、ある程度、文章をまとめて読むことで、人物を中心に物語がどれだけ詳細に語られているのかを知ることができるのです。つまり、読み方のコツは、ある程度の文章をまとめて読むことです。
三兄弟間の展開が楽しめた。なんだかんだいって「愛情?」。スメルジャコフの冷徹さにひるむ。彼の終わりはカラマーゾフに対する復讐だったのかとも思う。彼の本心が知りたい。
いよいよ大詰め。イワンvsスメルジャコフ、イワンvs悪魔、検事vs弁護士といった対決が面白い。反逆~大審問官と同様イワンには感動させられた。知的であり、シニカルでありもっともカラマーゾフ的でありながら純粋で、人類の根源的な苦悩をも本気で背負ってしまう彼は美しくそして哀しい。3巻の感想でドミートリーがいちばん好きだと書いたが、イワンもまた愛すべき男だ。それから裁判のシーンを読んでいたら怖いことがあった。検事の論告を聞いていたら、検事の言っていること(ストーリー)が正しいと一瞬思ってしまったのだ……。
こってりと濃厚なまさしくロシア文学の神髄のような第4巻です。よいものは古びない、今の時代でも共感できる箇所がいくつもあります。ただ読むのに時間がかかりました。通勤電車の中で1ヶ月。あと1冊頑張ります。
カラマーゾフの兄弟 4巻の
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感想・レビュー:120件














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