顔のない敵 (光文社文庫)
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顔のない敵の感想・レビュー(150)
多分唯一無二の対人地雷ミステリ連作短編集。NGO団体や自衛隊、警官等様々な人物の視点から対人地雷問題が語られていて勉強になった。各話探偵役の事件に対する姿勢も著者の作品らしく独特で良い。
地雷を扱う一風変わった趣向だけれど想像以上に面白くて驚き。とは言っても2、3話までは夢中になって読んだがその後はそれほどかなあ。ちょっと気になる点も多い。「違和感を感じる」という表現が一カ所あってそこもなんだか。
すっごく印象に残っていたのにタイトルを忘れていた本と再会。石持浅海『顔のない敵』。地雷をテーマにしたミステリ。熱意、技術、広報活動、資金調達、撤去活動に必要ないろいろなことを知り考えさせられる一冊でした。トラバサミの人とサイモンはスタンスが対逆なのに、同じような現象を想定しているのが皮肉か。戦争関係のテーマ導入にもよいかも。
対人地雷をテーマにしたミステリ短編集。対人地雷とミステリの組み合わせがユニークで、中々興味深いですね。ミステリとしても良くできていて、石持浅海らしいロジックが良いです。ベストは、テーマと真相が良く合っている「顔のない敵」。
前回は前半のみしか読めていなかったので再読しました。地雷というあまりかかわったことのないテーマだったためか、石持氏の作品のなかではかなりゆっくりなペースでの読破になりました。悪くない話ばかりだったのですが、この方の作品は長編のほうが私には合うかなぁと気づいた作品でした。
★★★★☆まずまず良い短編集だった。驚愕の展開といった感じではないけれども、唸ってしまう場面がいくつかあった。対人地雷シリーズではないが、デビュー作という"暗い箱の中で"はホワイダニット短編の名作。
非常に良かった。今年の個人的ベスト10は間違いないです。特殊な状況下の高水準本格ミステリ。『扉は閉ざされたまま』も大好きですが、これも甲乙つけがたい作品。
最新型スマート地雷「ドリアン」。えらいこと考えるもんだ、と思ったら作者の創作とのこと。さすが理系出身の作家さん、すっかり実在するモノだと。ムカデ型地雷除去ロボットは実在するのか?
対人地雷をテーマにしたミステリ。闇雲に反対と声を上げるのでなくこういう方向から反戦を考えてゆくのもアリだ、とも思う。そういう意図で書かれたものではないかもしれないが。社会派に見えてきちんと本格ミステリしている所も良し。非常に好み。短編の登場人物が再登場して物語がリンクしている所もいい。
地雷を利用した殺人事件とは、確かに斬新。時系列がバラバラのなかで徐々に人物の関係がわかってくる連作ならではの構成もよかった。
石持作品はこれで4冊目なのだが、今までどうも登場人物の考えや行動、設定などに「?」となり、リアリティを感じなかったのだが(まるきり「それは無い」という設定はそれはそういうものと読めるのだが)、初めてリアリティを感じた。「面白い」という表現を使うと内容の重さと合わないかもしれないが、小説として今までで一番面白かった。
傑作。読む話読む話全て文句なく満足。これぞ論理小説。最初の方はワントリックに長編小説のような読後感でうまいなぁと思ってたけど変化球を挟んで登場人物が重なってるとか。どの物語も愛おしいとか言っちゃう俺はおかしいな。あと名探偵論など。
短編ではあるが、1つのテーマが見る方向や年代が多角的に展開されていて、いろいろな立場から対人地雷というものを見ることができました。テーマは重く寒気を感じつつも、賛否両論はあるかもしれないですが、一方的に悪と決め付けられない結末に暖かさも感じました。もちろんミステリとしても楽しめました。
対人地雷をテーマにした短編ミステリ。社会派ミステリっぽくみせて、論理的解決の鮮やかさは本格ミステリそのもの。同じテーマながら手を変え品を変え趣向をこらしていた。
対人地雷の話が6話収録されています。人間は、なんという負の遺産を次世代に残してしまったのだろう、と、恐ろしさ、残念な思いがします。枯葉剤もそうですね。人を、人としてみない戦争、この世から、消えてなくなる日がくるんだろうか。空襲におびえたり、学ぶことの替わりに、軍需工場で、役に立つかわからない部品を作らされ、幼子は親と引き裂かれて疎開。そんなことは、2度と起こしてはならないと、強く感じました現在も、対人地雷の無害化、撤去に多くの人が携わっています。常に危険と隣り合わせの仕事。1日も早くロボットの開発を願う
既に読んだ本だというのをすっかり忘れて再読。対人地雷をテーマにした短編集。この特殊な、誰も取り上げないだろうテーマを使って作品を作るところは、真保裕一の小役人シリーズに通じるところがあるかも。重いテーマを上手く作品に落とし込んでいると思います。
表紙は好きです。内容は、テーマが「対人地雷」なので全体的に重めなのは仕方ないけど、お話によって同じ人物が探偵役だったり犯人だったりしたのがちょっと残念かも。
地雷が散布埋設されている地域のすぐ側で生活しなければならない実態と、その地域の地雷除去に奮闘する人物が何人か登場します。そんな人達の愛憎なのでかなり捻くれていてミステリというカテゴリに収まりきらないナニかを感じます。
石持作品の魅力は「論理」と「登場人物の性格の悪さ」にあると思うのだけど、今回のこれはどっちも中途半端。そもそも倫理観がアレな石持キャラに社会派っぽい話はそりが合わなすぎる。イイハナシダナーって落とそうとするには無理がある。「暗い箱の中で」は(まだ)楽しめた方。(青)
地雷、日本人が普段まったく意識しないもの。ある国の人々には命を脅かすもの、それでもその上を通らなくてはいけないもの……。さまざまな地雷に関する連作短編ミステリ。殺された彼が別の話では探偵だったり、かつて救われたものが新たな事件に関わったり、と。なんだかとても大きな人の歴史の流れに触れた気分もします。個人的には、デモンストレーションの場で行われた復習劇に賛成。
地雷が今回のテーマ。自分には関係ない遠い土地の話、と思ってはいけないんだと思う。少なくとも未だに戦争をしている国があるという事は認識するべき事柄。世界平和など口で言うのは容易いが、現実のものとするには世界中を変えなければならない話だと思う。平和についていうのはどこの国でもできる。戦争後に祈りを捧げたり黙祷なんて誰にでもできる。変革を望むわけではないが、身近でなければ所詮、関係ないこと。自分はそうじゃないと言いたいなら行動を起こせばいい。行動が伴わないのならば、ただの口先だけの人間にしか過ぎない。
他の作家さんの作品を読んだ後に石持さんの作品を読むと その読みやすさと内容の素晴らしさを改めて実感する。 読みやすいからと言って内容が薄い訳じゃない。 対人地雷をひとつのテーマにした短編集。 一話一話完結してるものの、登場人物が被ってて 読み飽きない。時間の使い方が絶妙。 『顔のない敵』という言葉が納得。 ただ、やっぱり『生と死』『殺人』の部分で考えると 犯人に対してその結末でいいのか?と疑問を抱く。 だから☆4つ。 あとこの短編集の他にもうひとつ作品が収められてるが こちらも
顔のない敵の
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感想・レビュー:44件














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