弥勒の月 (光文社時代小説文庫)
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弥勒の月の感想・レビュー(326)
あさのさんが時代小説?と思って、なんとなく食指が動かず積読本になっていました。ところが・・主要登場人物の3人に心惹かれること!修羅を通り過ぎた者、背負った者、心に飼った者、形は違えどそれぞれの陰影が味わい深くて、少々暗い内容なのに浸かっていたい、3人を見届けていたい、と思うのです。
久しぶりに江戸ものを読みました。誰しも心の中に闇があり、上手に蓋をして日々の営みを行っている。その闇を巧みに利用し、人の命を奪っていく。その卑劣さ。最後まで誰が犯人か分からない。また、その理由も。あさのあつこさんは初でしたが、本を読むというより、ドラマを見ているような気持ちでページを繰りました。続きがあるようなので是非読みたいと思います。いい本に出会いました。
【再読】「木練柿」を読了後、衝動を抑えきれず再読。「弥勒の月」を初めて読んだ時も「夜叉桜」を衝動買いしたなぁ。遠野屋に肩入れし過ぎてしまうので、信次郎を疎ましく思うことも。でも、この巻のラストの信次郎に惹かれ、続編の再読がとても楽しみになった。伊佐治も含め彼らの活躍を期待しています。
全くの偏見ですが、時代物というと人情溢れる感じをイメージしてしまう自分は、この作品の登場人物たちの殺伐とした雰囲気にあれ、となってしまいました。事件は解決しますが、なんだか作品に馴染めないままに終わってしまったので、とりあえず次作も読んでみたい。
同心の進次郎と岡っ引伊佐治が事件を解決していく第一弾。進次郎の父にずっと仕えてきた伊佐治が不満を覚えつつ次第に進次郎を認めていく過程がいい。しかし身投げしたおりんの亭主清之介の過去が壮絶でこの先どうなるのか分からない終わり方だったのでとても不安です。次の巻でも触れてくれるといいけど(T_T)あさのさんの時代ものは、えっこの人が!という展開が多く今回もやられました。最初は進次郎が好きになれなくてなかなかすすまなかったけれど、やっぱり父を尊敬していたんだと分かりほっとしました。まだ次を買ってないので注文しない
あさのあつこさんが初の時代物で描くのは人の持つ闇と狂気。信次郎、伊佐治、清之助…それぞれの過去が明らかになり、謎が解けても悲しい闇が残りました。残念ながら登場人物に愛着が持てず引き込まれないうちに終わってしまった印象です。次作品「夜叉桜」を読もうかどうしようか…。
それぞれが寡黙な「男」として描かれながら、徐々に明らかになるそれぞれの「男」の生き様。話が進むにつれて物語に広がりと、闇が広がっていきます。決して快活さや明るさはありませんが、月夜の情景を思い浮かべながら物語を楽しむことができる1冊です。
個人的時代小説ブームのため再読。先を知っているおかげで、少し距離を置いて読めたのが収穫です。初めて読んだ時は、事件の真相よりも、主要人物の緊張感漂う関係にゾクゾクしてましたから。
事件と過去。弥勒が見えてきたときに奥行を感じました。事件も裏にあるものも悲惨なんだけれど、信次郎、伊佐治、清之介の癖がだんだん噛み合ってきて、つながっていくことですすんだ物語。ガチでぶつかる姿は面白かったです。読み応えとこれからが知りたくて、『夜叉桜』購入しました。
初あさの作品。闇と月が効果的ですね。信次郎は苦手なタイプですが、続編があるようなので読んでみようかな。信次郎、伊佐治、清之介が変わっていくのか、それとも全く変わらないのか。気になるということは、やっぱり魅力的なキャラクターなんでしょうね。
初あさのあつこ。しかも時代推理小説。時代小説が初めてとは絶対思えない。きわめてうまい!主人公たちのキャラ設定がよく、ぐいぐい引き込まれる。これ一作でおしまいかと思ったらあさのさんも書き続けたくなり「夜叉桜」を上梓したとのこと。早速続編読まねば。 解説が児玉清だが好きな人にはいいのだろうが、私にとってはしつこくてくどく冗長だった。
あさのあつこさん初読みです。とても切なく後味も悪いのだけど、読んでいる間ずっと綺麗な月の情景が頭に浮かんでいるような小説でした。どこか影のある遠野屋清之介の過去が明らかになり人間的な部分が見え始めた頃から清之介に感情移入して、とても辛かったです。全ての真相が明らかになった後の清之介とおりんの出会いの場面は切なすぎです。
あさのあつこさんの作品は初めて読みました。今回もあまり調べないで読んでみたのですが、謎解き時代劇的な作品でシリーズ物みたいですね。犯人の忍者っぽい人が逃げてしまったので、この後対決していく感じになるのでしょうか。機会があれば続編も読んでみたいです。
このシリーズは「夜叉桜」が初読み。その面白さに「弥勒の月」が1作目と知りながら、手に入りやすかった「木練柿」を先読みしてしまい、更に深みにはまってしまいました。順に読まなくても面白さに変わりはありませんが、やはりメインキャラクターの、清之介、信次郎、そして岡引・伊佐治の生い立ちや出会いを知りたくなり、結局弥勒の月に辿り着きます。シリーズ3作共甲乙つけ難いのですが、この本の良さは、1作目独特の性格付けの粗さが、かえって情景描写の繊細さとミステリーとしての深みを際立たせている所にあるような気がします。秀作!
信次郎、清之介、伊佐治それぞれのキャラクターがしっかりしていて、読み進めていく内にそれぞれに感情移入しやすく、あっという間に読みきってしまった。 続編「夜叉桜」も読んでみようと思います。
物語が動き出してから、引き込まれ一気読みでした。最後の清弥とおりんの場面は切なかった。
ミステリー仕立てになっているが、ミステリーというには物足りないし、人情モノというにもイマイチ。飛び込みで死んだ妻の死因に納得がいかないという夫は、岡っ引の伊佐治と、その上司の同心・木暮信次郎に事件の調べなおしを依頼する。せっかく色々調べ、新たな死人も出て、ミステリーとして盛り上がってきたと思いきや、最後はややファンタジーな方向に話が流れ、謎解きの楽しみはないし、人間模様もありきたりと言えばありきたりで、遠野野の正体やら物語の結末やら驚くほどの展開ではなかった。
初めて読んだあさのあつこの本。読み終えて、何故この作家が売れているんだろう、と不思議に思った。時代小説ってだけでロマンチックでドラマチックになるものだろうから、そんな感じではあるが、時代小説である必要を感じなかった。台詞も漫画のような印象。重厚感皆無。ライトノベルのよう。つまらない。
家内の本棚から借りた一冊。 あさのさつこ氏の作品は初めて。 時代もののミステリーなんだというのも読んで知ったほどで。 読みながら通勤電車の目的駅に近づいても、このまま乗って読み続けたくなる、と言う感じです。 さらに作中の遠野屋で出される旨い茶。 これが実に旨そうで。。。
所どころ状況把握ができず首をかしげたけど、闇がこぼれるのを抑えきれなくなった後半から面白くなった。けど伏線回収も微妙で全体的にすっきりせず→児玉清さんの解説を見て続編があると知り「だよねー」これは読まなきゃ(-.-)! あまり好きになれない信次郎だけど、ラストの清之介に叫んだ台詞で少しホッ。スカッとするので、伊佐治には信次郎にもっと父親的説教してほしい。清之介・・・闇が切ないよ。結果を知った上で巻末の回想シーンを読んだら涙が溢れ出て仕方がなかった・・・。弥勒の裾に必死で縋らなくても闇をかき消せますように。
あさのあつこさんの、時代小説。なかなか手が出なかったけど挑戦。すっきりしないので、次を読まねば。でも…人によって助けられることって、あるなぁ。助けて!と思って助けてもらえることばかりじゃないし、助けたいと思って助けられるものでもなく、難しいけど。
初のあさの作品です。はじめはイマイチ気乗りしなかったですが、中盤からグイグイ引き込まれ一気読みしました。時代小説ならではの人情味があって、文章も読みやすく、内容も深くとても面白かったです。あとがきに児玉清さんが書いていましたが、作者自身まだまだ登場人物像が掴めていないそうで、早速続きが読みたいです。
何だろう、モヤモヤする。決して良い終わりじゃないが、他にもっと後味の悪いものがいくらでもあるし。シリーズとして続くから仕方ないことかもしれないが、中途半端。散漫した状態で放り投げられた感じ。このままじゃ終われないから、次も読むんだけど。。。
話は面白いのだけど、内容も文章も、さらっと気持ちよく読める話ではなかった。信次郎の横暴な態度は好きになれないなあ。主馬がなかなかいいけど、その後どうなったのだろう。気になる。
読み出したら止まらない。面白いのだろう。人物も魅力的だ、が。あまりにも、闇が濃くて纏わりつきすぎる。救いがない。読んだ後も心がドロドロした。
△たしかにページをめくる手が止まらない、面白い作品。しかし、私にとっては紙一重で駄作といわざるを得ない。それというのもまず読了感が悪い。謎の仕掛け方、解き方がちんぷんかんぷん。ちりばめた伏線、エピソードも放りっぱなし、正直ちょっと残念です。しかし、ぐいぐい読ませる力は間違いなく横綱級です。キャラの立て方はバッテリーとあまり変わらないように感じました。信次郎を嵐の大野君でドラマ化したら面白いと思います。
屈折し過ぎる程に屈折しているが頭のきれる同心木暮信次郎と、信次郎の父親の代から岡っ引きとして行動を共にしている伊佐治。小間物問屋・遠野屋の若おかみの身投げから、主である清之介を巻き込んで蠢く深い闇。あまりにも痛くて悲しい清之介の過去と葛藤の日々。主要キャラ3名が打撃を受けた状態で終わっているので真実を知ってしまった清之介の行方が気になる。
弥勒の月の
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