セリヌンティウスの舟 (光文社文庫)
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セリヌンティウスの舟の感想・レビュー(258)
知りたいから、推理するという殺人を介さない謎解き。 推理(議論)の誘導に、多少の不自然さは感じるが、良い設定だと思いました。 実際のところ、人間関係にここまでナーバスにならなくても・・・と思います。 変わっていく中で、どう形成していくかが、人間関係だと思います。
「大いなる茶番」の一言で片付けられるのだが論理を組み立てては壊しと延々続くやり取りは面白いし何より「セリヌンティウス」「メロス」「ディオニス」という章のタイトルセンスの良さには痺れる。「メロスとディオニス王は共犯関係にある」という考え方の面白さも○。
一つの疑問からここまで膨らませて推理を進めていくのはすごい。でもなんかむりやり過ぎないかーなんて思ってたけどちゃんと理由があってあーなるほど。小説っぽくないというかほぼ話合いで埋められてるんでストーリー的な展開はほとんどない。石持作品のなかでも異質な方だと思う。けど面白いんだよなー。
海難事故の描写を除くとワンシチュエーションで物語が展開されているのが個人的に好み。。。結末のカギは、あれだけディベートした割に、あっさりしたものだったけれど…。登場人物のキャラがそこそこ立っているので、これ映像化したらおもしろいと思うけどな~。
「どうやって」という謎を解くハウダニットが主軸のミステリを読んだのって久々な気がする。『走れメロス』が例えとして絡んで来たり、ディベート形式でいろんな角度から真相に迫ろうとするのが面白かった。ただあれで絆が切れなくなるかと言われるとなー……
最終的にこの議論が必要だったのか。。。その一言に尽きる。初めから信じてたじゃない~結論も信じてるだった。。。けど、愛する人を亡くすと無駄な議論が心の整理に繋がりそれが必要なことなんだなって思った
論理的すぎて読んでて着いて行けなくなったりしたが、自殺の真相への道筋に走れメロスを取り入れていたおかげか、最後は理解できた。半分死んでいる という表現が印象的
全体的なイメージとしては、若干地味目。自殺の真相を話し合い、解き明かしていく。走れメロスを例えに使ったのは面白かった。自分の半分が死んでしまうような出来事、そんな事に直面した時は、自分もどんな選択をするのか、はっきりと言い切れる自信はないなぁ。
先が気になって読み進めていけるけど、美月の自殺の動機がいまいち……死を体験したものだけが、思いを共有できるという言葉は良かったけど。
実に石持さんらしい作品といえるのかな。一つの事件に色々な側面をみせ、展開していくさまを、そして「走れメロス」に事件をたとえるところも、楽しく読み事ができました。でもみんな少し考えすぎな感じが、そんなんだと人生辛くないかなと、思ってしまった。
信じる、とは何か。ただ盲目に信じるのか、全てが分かった上で信じるのか。ミステリとしては盛り上がりに欠けるかもしれませんが、小説としては面白いテーマだと思います。ただラストは何か違うような・・
面白かった。相変わらず石持浅海は良作を書きますね~。あまり共感できそうもない意思をきちんと納得させる理論展開はすごく好みです。でもこんなディベートチックなのが嫌いな人もいっぱいいそうですね。
急ぎ足になってしまったけど、読了。作者は理系なのか、何か納得。回りくどくてじれったい、いらいらもしたけど、人間ってそんなもんかもしれないとも思ったし、それがミステリーかも。所々読むのが辛かったけど、全体通しては読みやすかった。後味が良いんだか悪いんだか!!やっぱり、良くはないな、と、個人的感想。
私は自殺はどんな理由があっても反対という意見を持っているので、登場人物たちが美月に肯定的なのが腑に落ちませんでした。そこ以外は、面白い切り口で展開する、なかなかの推理物としてよかったと思います。
人が死んでいて、「誰が」がわかっていて「なぜ」もまぁわからんでもないのに「どうやって」が謎という、いわゆるハウダニットのミステリ。とはいえ、嵐の山荘ではないのだから科学的捜査は済んでいて死因もわかっているわけで。心理劇っぽい展開で好き嫌いが別れる作品だと思う。結構好き。絆の由来たる思い出シーンを除けば一部屋の中で進んでゆく物語なので、舞台劇にしたらよさそうかもと思った。
普通の推理小説は「誰がやったのか」が多いですが、これは「どうやってやったのか」が主軸。事実を知りたいけれど、それは相手を冒涜することになるのかと懊悩する主人公たち。物証ではなく相手の心証を推し量る、という点でおもしろかった。そんな手段をするか?とは正直思うけれど。 ダイビングをするので知っているポイントがでてきたのも嬉しかった。
石持らしさが突き抜けた作品でした。ロジックはやっぱりクイーンではない。氏の作品によくあることだが、登場人物内で完結できる論理があればミステリは成立するのか?、と少し悩むところである。
数年前に読了しました。石持作品デビューです。その後彼の作品を読んでません。感想は松竹梅で言うなら竹でした。
万人受けする作品ではないが、個人的には好き。ある点に着目しては話を展開していくところは、細かすぎると思えなくもないが、自殺の理由などには理解できるところもある。
これだけで話を持たせちゃいかんよな。背景とか設定的には悪くないんだけど。ここだけを取り出しても成り立つのが本格なんだけど。これ以上は追求できないし。ラストは一瞬前に気付きました。キサラギみたいにならなかった。
面白かったのか、面白くなかったのか、よくわからない作品だった。少なくともカタルシスはない。感動できるかどうかは、主人公たちの考え方にどれだけ共感できるかって言うところが大きいと思うけど、そういう極限状況になったことがないので、なかなか難しいところ。そのへんが、ささらなければ、ああ、そうなんだという感じになってしまうかな。いづれにせよ、三好さんは大変です。
要約すれば、友人が自殺したことについて仲間たちで議論するという地味な設定であるのにおもしろい。石持浅海の独特の倫理観を許容できたら楽しく読める。
普通の推理小説だったら気にしないような細かい部分をいちいち追求していくことに我慢ができれば楽しめる…かもしれない。石持作品らしい独特の倫理観を受け入れられるか。
こういう小説もありかな、という感じ。登場人物にリアリティを全く感じないけれど、いかにも作り事めいた感じなので生々しくなくて逆に読み易い。ただ、1度読んだらもういいかなぁ…。
人の死生観というのは、自分あるいは本当に身近な肉親の死に対面したときに、それまでのものと全く違ってくるものなのではないかと思う。共に死に直面した仲間の持つ一体感、そして仲間の死からその真意を導きだそうとする残された仲間の心理。あまり動きのない心理劇ながら、最後までおもしろく読んだ。
…この人たちはなぜこんなに理屈をこねくりまわしているのか分からない。なんとなく読み続けている石持浅海ですが、彼女の作品は決して面白くはない。論理的というより理屈っぽいし、登場人物にも魅力はないし、動機は毎度「え、そんなことで?」と理解に苦しむものだし、トリックも詰めが甘いし、でも物語の核心を的確についた文章がキラっと光っている。でもやっぱり面白くはない。
うーん。仲間を信じてるからって理由で延々とひとつの所で議論していく展開がすこし苦痛だった。メロスの例えもいまひとつ…。信じてるなら理由なんかいらないだろうってどうしても思ってしまうし、あの方法で絆が途切れなくなるとは全然思えない。(全否定になってしまう… )
ミステリ小説って、種明かしが一番のハイライトだと思ってたんだけどこの作品は、ぜんぜん違いますね。もちろん種明かしも面白いんだけど、答えに辿り着く過程をじっくり味わう様に書かれているところがステキです。
「疑わないことがただひとつのルール」という事にびっくり!ミステリーの中にとても深い友情を感じました。ああいう出会いだからこれほどの強い絆なんだろうな。ラストは悲しいけど、あれが一番しっくりくるかも。やっぱり石持さん好き♪
『月の扉』、『水の迷宮』同様に一筋縄ではいかないミステリーだった。”信じる”と”友情”いうことを考えさせられる作品だった。
セリヌンティウスの舟の
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感想・レビュー:73件














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