明日の記憶 (光文社文庫)
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明日の記憶の感想・レビュー(694)
再読。切ない切ない切ないよー。再読の今回のほうが内容を知ってるだけに前半から胸が締め付けられる思いで読みました。特に渋谷の交差点でメモをかき集める場面とラストはもう本当にやばい。映画も好きですが、私的には主演二人の姿を思い浮かべながら読む原作が最高にいい。とても大切な作品です。
冗談でよく口にしたりする病名だが、実際には恐ろしい病気なんだと改めて感じた。後半はページを捲るのが辛くなる話にも関わらず、もし自分ならと読了後も考えさせられる。
若年性アルツハイマーについての知識が物語の中で自然に盛り込まれているので、味気ない専門書とかパンフレットとかを敬遠しがちの人におすすめ。ただ、こういう題材だからこそ結末はしっかり提示して欲しかった。
人の名前を忘れていく描写がリアルで、読み進めるうちに目を背けたくなる。あと備忘録の漢字の間違いやひらがなが増えるのを読むのが辛い。いつか自分も未来の伴侶や子供を、自分を忘れるのかな。怖い。きっと物忘れする度にこの本を思い出すなあ。心に残りました。
過去の記憶によって現在の自分が作られているからこそ、アルツハイマーにより記憶を徐々に失っていく主人公の恐怖と不安、苛立ちが伝わってくる。やがて嫁や子供たちが分からなくなり、自分すら無くしてしまう。退行して幼児化してしまい、残される人の迷惑が掛かることを想像するとやりきれなくなるな。そして最後のシーンは思わず泣きそうになってしまった。記憶を失っても、また同じ人を好きと思えるのは心を打つわ。
一人称で淡々と書かれているため、ただでさえ感受性が強いのに主人公に感情移入しすぎて苦しくなった。ぼわーっと、まさに頭の中に白紙が入り込んでいるような気さえしたほど。涙なしには読めなかった。映画化されていることを知らなかったので近いうちに鑑賞したい。今年読んだ中で最も心に残るであろう一冊。
五十歳になったばかりで仕事も順調。娘はもうすぐ結婚し、おじいちゃんになる。物忘れは多くなったが、年のせいだろう。若年性アルツハイマーと診断された主人公の、見ている側からでなく、本人から語られるこの病は重い。記憶がなくなり、人格がきえ、数年で死に至る。大量のメモ、焦り、哀しみ。急速に記憶が消えて行く怖さは、背筋に寒いものが走る。自分はこうならないなんて言えない。私にだってある未来。私という人間について、考えさせられた作品。
近頃もの忘れが多くなったけど、夫婦円満でもうすぐ孫も誕生、部下にも慕われ仕事も順調―――そんな50歳間近のサラリーマンがある日、若年性アルツハイマーと診断される。あと6,7年の命、しかもその間に自分はどんどん「人間」では無くなっていく恐怖と不安が、一人称で語られるためリアル。一方で、記憶がどんどん薄れても、今まで築いた人との繋がりに主人公が救われるエピソードが多く散りばめられていて良かった。ラストは哀しいけれど温かい気持ちにさせてくれました。
とても重かった。淡々とした文章の中に、主人公とその家族の生き方がぎゅっと詰め込まれていました。夫が弱気になって自分を捨ててくれと言われたときの妻の対応は、やはり夫婦ならではだと感じました。そのままの自分を見せること。信頼がなければ、できない。
若年性アルツハイマーに侵される広告マンが主人公の話。2人称、3人称で描かれる作品と違い、1人称で描かれるこの話には現実的にありえるリアルな恐怖が描かれ衝撃を受けた。最後の主人公と●●が佇むシーンはとても美しくもあり切ない。関係ないがこの話を読んだ後から物忘れが激しくなった気が。
題材が重い…ただ荻原さんの書き方なのか、若年性アルツハイマーとどう闘って行くのか、気になって読み進められた。病状の進行状況と本人の自覚との差が辛い…備忘録がひらがなになって行き、家中にメモが張り巡らされている事も想像でき、更に辛い…そしてますます辛い事が起こることが想像されるが、ラストの乗り越えて行けそうな夫婦の姿に少し救われた。素晴らしい作品でした。
若年性アルツハイマーという病にかかってしまった人のお話。途中、病と闘って上手くかなくて焦って、時に病と正面から向き合おうとしたり。。。でも、最後の最後には、病と闘うことすらできなくなる状態になってしまうことに、この病気の最も怖いところを感じた。
本文が一人称でありながら備忘録の記述を含めることに最初違和感を感じたが、それは主人公本人の意識と客観的事実のギャップを明確にするための手法なのだと途中で気づく。すなわち病の進行につれて備忘録の記述が崩れていく一方で、一人称は常に正常でいるつもりであることを読者は目の当たりにし、何かを感じずにはいられないのだ。小説でアルツハイマーを描く意義も、きっとここにある。
友人に借りて、あっという間に読了。とても読みやすいのに、生とは、自分とはなにか、考えさせられました。記憶を無くしていく様が、本人視点で描かれているからかも。主人公が感じた恐怖と同じく、脳が機能を失ったら、自分の存在は無くなると思っていたけど、最後のシーンを読み終えて、周りの人が覚えていてくれる限り、自分は自分でいられるのかもしれないな、とも思いました…。涙。
アルツハイマーの進行具合が淡々とリアルに書かれている。主人公がつけてる備忘録が、段々と漢字を使わなく書かれているところが「アルジャーノン」を思い出して、切なくなった。記憶を段々無くしていくってほんとに恐怖だ。まわりを信用するしかないから、信じてる人に裏切られても気をつけないと気づけない。この主人公は家族に愛され、幸せだった。。。
小説としてはこの終わりでいいのだと思いますが、実際の戦いはこれから始まるところでしょう。アルツハイマーは非常に恐ろしい病気ですが、過度に悲劇性を演出せず、淡々とリアルに描きつつも、(決して悪い意味ではなく)やっぱり小説には限界がありますね。私自身もそう遠くない将来に直面するかもしれない事実として、しっかり心に刻むためのよいきっかけになりました。
どんどん症状が進行してゆく主人公の姿がリアルで読むのが辛かった。 作品はきれいに終わったけど、このあとの展開を考えると何だか気が重い。 身近な人がなるかもしれないし、自分がなるかもしれない病気だから本当に怖い。
アルツハイマーや痴呆症への理解が深まる作品。苦しむ様子や病の進行の様子がリアルでありながら、読了後は家族や友人の優しさに包まれる気分になれます。
奥さんとともに病に向けて努力する姿がとっても応援したくなります 記憶が薄れ現実と乖離していく中で 信頼する人に支えられてこその落ち着いた結果だと思いたくなりました。 素直で居る事信じあえる人が居る事が本当に大事。 ただ、、、介護の物語の始まりはここから 生前どんなに素晴らしい人でも、その人の記憶が無くなり 見た目だけその人になった時果たして常に初心を持ち続ける事が出来るのか・・・。 最後はまるで経験したみたいな凄く綺麗な終わり方でした。
仕事をしながら、若年性アルツハイマーにかかり始めたことに気づく。もし、自分が・・・と考えるととても恐ろしくなる。主人公がもがき苦しんでいる姿が、厳しいが印象的な一冊。自分の存在価値を考え直す作品でした。
重いですよね。自分自身の将来、両親のこととか色々考えさせられます。ラストは救いがあるという方が多いようですが、僕は逆にその後とか考えると辛いかなと思いました。
鬱々とした息遣いが聞こえそうなくらい、ただ、苦しみが語られ続ける。自分の中に閉じ込められていく自分。幸も不幸も空白と成り行く。その心理描写はあまりに現実的過ぎて、途中で目を背けたくなる。だが一人の男の記憶を、生きた証を、私は覚えていたい.... その一心で読み進んだ。終盤。この部分の有り難み、溢れる程の輝きは、物語を真摯に受け止めたものに、より一層響くことだろう。もし私がAになったらと考えてしまいそう。でも、今も誰かと繋がって居ることで、私は私で居られる。それは変わらない。前向きに。びしっといこう。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 08/04
読んでいるうちに、まるで自分がアルツハイマーになったような臨場感がありました。だんだん病が進行していく恐怖を感じました。「アルジャーノンに花束を」を思い出しました。回復する見込みのない病で、どう締めくくるのかと思いましたが、とても美しい終わり方で、胸を打たれました。
再読、これはやっぱりいい。アルツハイマーになったの目線で書かれてるから「もし自分がアルツハイマーになったら」と考えてしまい怖くなる。うちの祖母はアルツハイマーだったけど、やはりこんな心の葛藤があったんだろうな。
切ない。悲しい。怖い。もしパートナーが若年性アルツハイマーになったら…と考えるより、もし、私が…の方がずっと怖い。迷惑をかけてしまうのが怖い。それさえもわからなくなってしまうのが怖い。渡辺謙と樋口可南子の映画も結構前に見た。どちらが泣けるかと言われたら映画。もう一度はちょっと怖くて見れない。ラストの穏やかさに少し救われる。戦いはこれからなんだろうけど。
記憶が喪われていく恐怖、次の日に目覚めた時に全てが判らなくなっているかもしれない恐怖。。。こういう恐怖は抱えたくない。▼より症状の進んだ人に癒されるのも変だが、菅原老人に再会してからの主人公が一番幸せに見えて、このままここで一生を終えるのも悪くないと思えた。こうなると、生きる喜びはどこにあるのだろう。日々を懸命に過ごすことは、健常者でも当り前で、例え病気であってもそこは変わらないのではないか。そんな問い掛けを痛切に感じた。
救われない話で読んでいて辛くなる。 普段あまり考えることの無い『もしも』を想像してしまう作品です。 ただ暗い一辺倒の話ではなく、希望を見出すような描き方が今作の良い所だ。
明日の記憶の
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感想・レビュー:175件














































