思いわずらうことなく愉しく生きよ (光文社文庫)
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思いわずらうことなく愉しく生きよを追加
思いわずらうことなく愉しく生きよの感想・レビュー(904)
人はどうして愛するのか?何をもって愛するといい、どうあれば幸せなのか?肉体関係?結婚? そういうことではなく、自分の本能に従えることこそが幸せなのではないかと思った。もちろん理性あっての本能である。心から他人に求められらていて求めている。その当たり前の状況こそが(恋愛に拘らず)愛するということではないのかと読んでいて感じた。
なんとなく設定が「流しのしたの骨」に似てるなぁと思ったり麻子が「人形の家」のノラっぽく思ったり…テレビドラマのチラ見ではチャラっぽく思ったがよい意味での期待外れ、骨太のテーマをこれまでにない疾走感で読ませてくれた。時に奔放な貞操観念に嫌悪感を抱きもする江國小説だが話の核たる部分は進化を止めた男に対して女性はしなやかに環境に適応し進化を続けているということなのだろう。そしてその進化についていけない邦一や熊ちゃんに代表される男たちは恐竜のように絶滅して行くのだろうな、なんか寒気がしてきたわ…
ドラマ化を契機に久々に再読。 「思いわずらうことなく愉しく生きよ」という家訓を持つ犬山家の三姉妹それぞれの生活が綴られた、江國版“細雪”とでも言うべきお話。 三者三様の生き方と恋愛模様が実に面白く、同じ女性として色々と考えさせられる。それぞれに全く違った個性を持ちながら、ひたむきさ・のびやかさ・真っ直ぐさを魅力に持つ点で共通する三姉妹。様々な出来事を通して少しずつ変化していく彼女達の姿は、どこか滑稽でとても信じがたくて、なのに何故か微笑ましく輝かしい。非常に味のある作品に仕上がっていると思います。
ドラマは見ていないので、わからないのですが、週末土日で読めてしまいました。この小説のように何人(この場合は3姉妹の3人)か主人公がいて、それぞれに話が進むものの、つながりもあるという話の進め方…最近多いですね。 「世の中の女性ってまぁ大体の人がこんなこと考えている。もしくは考えたことがあるよね。」とどこか客観的にでも一部自分にも当てはまるところがと思える一作。もちろん、この3姉妹ほどの行動力はありませんが。ただ、女の姉妹って大事なのかもね。
〇ドラマを見出したら思わずはまってしまったので原作も。第一感想は「芯の強い女って邪魔くさいなぁ」。ドラマとは様々な所が違うけど、原作の方が女の面倒くささとか、強さが出ていてよかったと思う。あと、文章の色気はうっとりするほどだけど、カタルシスはとくにない。
★★★☆☆ またもや、ドラマ原作を読書。ドラマよりも原作の方が、三姉妹の心情がわかりやすい。ドラマでは、治子が主役のような印象だったが、こちらは育子の方が中心のように思える。タイトルの、「思いわずらうことなく〜」についても、ドラマではピンとこなかったが、小説ではピッタリ。
ドラマは見ていなく、久しぶりの江國香織として読了。作者らしく、主役の三姉妹はこだわりをもった女性として書かれている。好きじゃないけど、私は二女の治子タイプだろう。オンナのわがままを当然と思えるかどうかが、この本を楽しめるカギかも。
ドラマは知らずに図書館であった友人に薦められて読了。自由な両親に育てられて自由な三姉妹のキャラクターが立ってて良かった♪しかし、きっとすぐに私は忘れてしまうんだろうな(^_^;)江國香織は面白く読んでも、私にはあまり残らない。残念ですが。
まさに 『思いわずらうことなく愉しく生きよ』 だよね。 もっと楽に生きて良いんだよ
ていうか…ドラマになってたとか本気で知らなかった…中盤で帯あるじゃんってみたら『ドラマ原作』って書いてあった(笑)江國さんの文庫だっ て作家買いしたので^^
職場の人から貸してもらう。サクサク読めるのになんだか全然ページが進まない、と読んでて何度も感じた。そういえば前に読んだ江國香織さんのお話もそうであったし、内容は覚えてないものの、様々な男女の登場人物を視点としていたな、というのを思い出した。個人的には育子が好き。「恋愛を省いて、いきなり家族をつくれたら素敵なのに。家族を慈しみ、愛し、守る母親になれたら素敵なのに。」という一行に共感。彼氏はいなくてもいいけど、家族をつくりたいと、自分はよく思っているから。後々また読みたくなるような面白さを感じる作品であった。
NHKのドラマ見たかったのに見れなかったので買った本。長女はDV、次女ははっきりしない同棲、三女は貞操概念がない。DVを起こしていた夫は三姉妹の結束や育ちの良さが羨ましかったのかもしれない。それにしても共依存のDVが簡単に力関係を逆転させるところが一番サスペンスフルだった。長女が夫を言葉で、その振る舞いで脅かすようになる。その行為が物語全体のテーマにつながる。怒りは恐怖から発すること、家族に愛されたか否か。家族に愛された人間は自尊感情がきちんとしているので、最後には強いのだと感じた。
読むきっかけはドラマだったが、小説は小説でよかった。ワイン好きな麻子、治子が熊木と飲む焼酎、育子のビール。姉妹がカウンターバーで飲むシーン。お酒に弱い私はなんだかうらやましかった。そして、姉妹っていいなあ・・・と思った。
犬山家の三姉妹、麻子、治子、育子。麻子は夫婦ふたり暮らしで夫のDVに怯えながら、共依存し息を潜めて生活している。治子は外資系企業のバリキャリ。恋すると一直線、同棲中の恋人がいる。三女の育子は恋に意義を見出せず、わりと簡単に肉体関係を持ってしまう。この3姉妹の抱える問題が次から次に起こる訳ですが、各人の問題にかなり密に関わる姉妹たち。共に育ってお互いのことをよくよく知っている、そして家訓である「思いわずらうことなく愉しく生きよ」を地で行く彼女たち。DVの被害者である麻子でさえ、根本のところはそうなのだからこ
ドラマを観た後でじっくり。ドラマも面白かったけれど、小説の方があっさり終わった感じ。三姉妹だけれど性格が全く違う三人の恋愛を描いていて、江國さんの心情描写に改めて感服。しばらく江國さんにはまりそう。
ドラマのまとめかたの方が好きでした。3姉妹が、全然性格が違っても、通じ合えるのはすごくよく分かる。何年か振りに江國香織を読んだけど、今読むとしっくりくる年かなあ…
めずらしくドラマから入った本。江國香織って普段は読まない(初めて)んだけど、食わず嫌いだったかも。ドラマとちょっと設定が違うところもあったりして、でもドラマのキャラに重ね合わせながら無理なく読めた本。原作の方が良いと感じることが多い中、これはお互いが補強しあえてるなと感じた。
ついこの間、NHKでやっていたがエンディングに疑問を持ち、手に取る。やはりラストが違った。自由奔放な治子らしい最後でにんまり。女性に向けた、女性のための1冊。
再読。熊木の残したメールに怒りを覚えたり、リカちゃん人形に絡まれたり、熊木の未練がましいメールに動揺する終盤の治子以外は三姉妹全員何も共感できない。予想はしていたけれど、江國作品にありがちなこととして再読なのにストーリーをあんまり覚えてなかった。
女性の心理がよく描写されている(のだと思う)。男性に頼ってきってしか生きられない長姉、キャリアを追及する次女、その中間をすすむ三女。それぞれの人生観が恋愛と通して細かく描かれている。男性としては非常に興味深い。そしてあとがきが非常によくまとまっているのにも感銘した。ただ心理描写の場面がころころと転換するので、ちょっと気を抜いていると誰の心理かわからずおいていかれてしまうので注意。
麻子、治子、育子それぞれに共感出来る点があるなと思いながら自分は誰に一番近いだろう?仕事をしているところからすると治子に近いが、麻子や育子のような感情も持ち合わせる。一番のびやかな治子が熊木への愛がありながら冷たいメールで全てを遮断してしまう。熊木は一生気がつかない愛情だと思う。人間は実にややこしい。三姉妹各々の夫や彼氏、男友達、父親どの男性も繊細で弱い。そしていざという時に何も役に立たないのに、そこにいるだけで心強い存在。三姉妹の強さは家族が源になり形成され、誰もが詰まるところ形式により生かされている。
タイトルとキレイな表紙に惹かれて買った。半分読み進んだところで、ずっと前に既読であることに(やっと)気づいた。全く憶えてなかったことにびっくりした。しかし、なかなか変わった姉妹だと思う。
流れる時間の中で、少しずつ変化し進んでいく3姉妹(家族)の力強さを感じた。表題のように生きるには自分を持つことが大事だが、それは「ひとり」であることと背中合わせなような気もする。果たして表題のように生きることが良いのだろうか・・・。とか悶々しました(笑
昔読んだのにドラマを見ても内容がさっぱり思い出せず。改めて読んで見ました。こんな話だったんですな。三女の設定が全然違っていてちょっとビックリ。思い煩うことなく愉しく生きよ。それはこの世界においては異常でもあり、狂気でもあるのだなと。できるようでなかなか出来ない。やってしまうと周りからずれてしまう。それにしても、治子ちゃんみたいな子は憧れるなあ。切るべきときに切り離す。その潔さ。私にはできなかったな
『人生は考え抜くものじゃなく、生きるものなのよ』「のびやかである」、というのは武器だと思う。快楽も不幸もきちんと満喫し、常識より信念が先に立ち、欲しいものは躊躇せず取りに行く、必要なければ執着はしない。最強の生き方。しかも努力して手に入るものではなく、だからその素質を持たない女は、奔放に生きる女に対し必死に陰口をたたく。わたしの目にもこの三姉妹はとても気色わるく見えた。『天使みたいにいい子』だなんて、本当に家族を形容する言葉なのか?しかし彼女らはそんな評価、気にも留めないのだ。これ以上の家訓は存在しまい。
ドラマを見終わってから読み始めたのですが、設定が全然違って別モノとして楽しめました。姉妹がそれぞれ問題を抱えているにせよ自分らしく生きていて読んでいて気持ちよかったです。私は一人っ子なので、姉妹の仲のよさに憧れてしまいました。
向田邦子を少し思い出させる家族描写。DVだのキャリアだの友恋だの今様なものが散りばめられているが、家族や愛情を書くスタンスは不変なものなのかも。自分が女系家族てはないので実感がわかないけど、女姉妹がいるってこんなもんなんかな、と少し思った。タイトルは本当にそのまま。家訓とは守ろうとしないと守れないものなんだろ。
思いわずらうことなく愉しく生きよの
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