月の扉 (光文社文庫)
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月の扉の感想・レビュー(655)
石持さん初読みです。突っ込みどころ満載で、物語の終え方もどうかなぁ~と思わないではないのですが…。全体を包む独特の雰囲気は捨てがたいですね。「師匠」の存在が鍵になっているのに、物語で詳らかにされることはなく、謎のまま終わっていく。いったいどんな人物だったのでしょう。そればかりが気になって読み進んだようなものです。
沖縄繋がり。「耳をふさいで…」が福本伸行を思わせる、裏の読み合いひっかき合いだったので期待して。那覇空港。まんまと武器を持ち込んだハイジャック犯達。ハイジャック進行中に殺人?事件が発生。たまたま居合わせた座間味Tシャツ君が「座間味くん」という身も蓋もない名前で名探偵に。正直、盛り込み過ぎじゃね?と、思う間も無く、面白い。息をつかせぬ急展開で、ハイジャック犯が設定した時間制限と相まり、時間切れの恐怖?不安が襲ってくる。ハイジャック動機、殺人動機、トリックは全部まとめてうーん?だが、一気読みさせる何かがある。
沖縄で不登校児童の教育キャンプを主催する石嶺。彼を「師匠」と慕って集まるスタッフたち。師匠は、「7月16日の皆既月食の日、午後11時ちょっと前に、月の扉を通って『あちら側』へ行く」という。それは、広い場所で行うことが必要だとも。そして、「そのくらいの時刻に、どこかでこの月を見て、そして私と一緒に行きたいと思っていれば君たちも連れて行ける」と。ところが、その日を目前に、師匠が略取誘拐の名目で不当に逮捕された。このままでは、あちら側へ行けない・・・読みごたえあり。結末は悲しい
ハイジャック+トイレの密室殺人で、なかなかユニークな設定になっている。ペーバータオルが無かった時点で、××が怪しいとは思っていたが、トリックや動機、詳細までは分からなかったから、最後の謎解きまでしっかり楽しめた。途中から割り込み主人公の座間味くんがハイジャック犯に対してヅケヅケとモノを言い良い味出しているな。最後の月の扉を使った師匠の技も気にしていたが、そうゆう顛末か…まぁしょうがないか。
面白かったー。推理も良かった。ハイジャックの動機は、最初は納得し難かったけれど、読んでいくうちに私も師匠の力に引き込まれてしまったかも。
不思議な小説だった。ハイジャックが起きた機内で予想外の事件勃発。犯人も事件のことが分からない。更には管制塔や警察には機内の様子がさっぱり分からない。この構成が面白い。不意に探偵役になった乗客が活躍するが饒舌だ。結末も含めて不思議だが、沖縄・月蝕という背景だからアリか。
緊迫した雰囲気になるはずのハイジャックが、主人公たちと座間味くんのやり取りがあることでどこかコミカルな話になり、軽快なテンポで楽しく読めた。師匠の存在とその思想がファンタジー要素を吹き込んでいたが、実際にこんな人がいたら日本は、世界はどうなるのだろう。意図せずとも強烈なカリスマ性を放つこの人物に会ってみたいと思った。
”師匠”と呼ばれ、大きな出来事の要因ともなっている石嶺なる人物のカリスマ性をあえて(だと思うのですが)深く描いていないところが、各登場人物に感情移入しやすいという効果を生んでいます。石井浅海死の作品はまだ本作を含め3作しか読んでいませんが、「月の扉」はとても読みやすく面白い作品だと思いますので、石井作品初めてという方にも「月の扉」はおススメです。
一気読み。ハイジャックというあらすじを見て、うーんと思いながら読み始めたのだけれど、すごくおもしろかった!野心のないカリスマのくだりに、なるほど。
予想の裏切り方はよかったです。どうなるのか、結末が気になるところに違う方向から切り込んでくれました。一応納得。宗教ではないけど色は強かったですねー。座間味の彼が最後に参ったのは、だれのお墓??あと、警察の個人的な事情のために逮捕したのをそんな簡単にカミングアウトしていいのか謎でした(笑)
正に読み終わって、ちょうど電車を下りたら、皆既月食が始まりました!忘れてたので、ホントにびっくり。こんな偶然にときめきました。月の扉の向こう側かぁ~。行きたいような、行きたくないような。。。……あ、雲が出てきて扉が見えません。。。座間味くんと真壁さんがいい味出してます。
飛行機内での密室ものというのは、初めて読んだ。読みやすかったし、面白かった。真壁と座間味くんの会話も読んでて楽しかった。論理的な推理で気持ち良かった。
とあるフリースクールの関係者たちが、月食の夜に飛行機をハイジャックした。 その理由は…ファンタジーと言ってしまえばファンタジーというか、今ひとつリアリティがなさすぎるというか。 新興宗教のような洗脳のような。 もちろん、そういう雰囲気を狙っているのだろうけれど。
【★2】石持作品は二作目。ハイジャック犯側の視点と機内で発見される乗客の死体、極限の閉鎖状況でスリリングな犯人探し…と言う内容に惹かれたもののイマイチ乗り切れない。描かれている状況は明白なのに進行がもどかしいというかまどろっこしいというか。てっきり犯人側が殺人犯探しするもんだと思って読み始めたので座間味君介入は面白かった。
長編ではあるが、楽しく一気に読み終えられた。座間味君の論理、スッキリと楽しめた。 スリリングな印象、スピード感も結構あった。 ハイジャックの動機、実現性に多少疑問があったが、それはあくまでシチュエーション作りのためと割り切って読める。
数多く言及されているように、ハイジャックと密室、すなわちサスペンスと本格ミステリがきわめて自然に両立しているのが見事である。幻想的な月の光が差し込むように、犯罪の全容が徐々に解明されゆく様が興奮を呼ぶ。奇妙な犯行動機もまた朧げで、なぜだろう味わい深い。――沖縄のビーチで見上げる月は、確かにそれ自体がミステリだ。
こういうクローズドサークルの作り方もあるのかと感心しました。その日が何の日か座間味君がなかなか気づかない(知らない)ことに違和感を感じましたが。
ハイジャックされた機内で密室殺人が起きるって設定だけでもわくわくしますね。 状況により、犯人が絞りやすいのが難点ですが、状況の一部に幻想性を持たせて、そちらに興味を引かせることにより、ずいぶんカバーされていると言えましょう。 探偵役がランダムに選ばれているのに、事件が解決して、運が良かったなぁと思うところも少々。(^^;
面白かった!!師匠の持っている「何か」に、読者まで引き寄せられます。終盤まで続く月食のふしぎと密室の謎。犯人たちが皆、純粋な想いを持っているせいか、話はまるで月の光のベールで包まれたような空気感の中進んで行きました。 何といっても真壁と座間味くんの会話が面白い。ただトリックや被害者の行動は想像の域を出ないような・・・。真実と銘打つには弱いと思いました。ミステリとしてはいまいちかも。 設定がとても良いので、師匠のキャンプの話をぜひ読んでみたいです!
かつて、こんなに美しいミステリーがあつただろうかそんな帯をみるとついつい手が伸び、帯とあらすじだけでこれは間違いないだろうと購入。ランキング上位だだとか誰かから評価が高いよと聞かされるとついつい手が伸びます。で、読んでみましたが、正直帯のコピーの意味はわからなかった。なんとなく考えれるところはあるけれどうーん、ちょっと違う、登場人物の座間味くん彼ののキャラクターはものすごくたっていて面白かったけど、なんで座間味くんあんな優秀なの?それが結局全然わからん。あんな優秀ならば、救うこともできたのでは?!
ハイジャック事件と閉鎖状況での殺人という二重構造によって、最後まで緊張感を途切らせることなく楽しむことができた。この作品の特徴として挙げられる幻想要素はもちろんのこと、本格ミステリでありながら社会派ミステリを思わせる部分もあり、あらゆる面で奥行きを感じる物語であった。正体不明の探偵役、座間味くんのキャラクターもおもしろい。
宗教的・・・?それが悪いんじゃなくて、あれだけ頭の切れる座間味くんなら真壁氏や聡美ちゃんを助けられたような気がするんだけどなぁ。
ミステリーとしておもしろい。 少し、幻想的なところが多くて、難しいところもあるが。 座間味くんのキャラクターがおもしろいので、続編に期待。
タイトルが幻想的ですてき、と思ったけど、内容的に現実ばなれしすぎていまいち好きになれなかった。だいたい、座間味くんっていったい何者なの?笑
再読だったんだけど、きれいな感じですらすらって読めるんだけど、なんかちょっと物足りない気がしますね。石持作品ってトリックや解いていく過程はおもしろいんだけど、動機の面でちょっと弱いっていうか、納得いかない感じがします
読みやすい。スラスラと最後まで読める。書きたい事は有るが何を書いてもネタバレになるので書けない。ただ、ラストは好きじゃない。書かれてないだけかも知れんけど、親バカが何の御咎めも無かった様に感じたので納得は行かない。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 06/24
最後になるまで三人組の目的がよくわからなかったが、座間味君の推理からの展開は美しいとまではいかないがスッキリしたかなと思う。登場人物も個性的で読みやすかった。
おもしろいんですが、少し中途半端でしょうか? ただ、設定が上手なのでうまく話が進んで行きました。。 魅力的な登場人物が多いのが魅力です。なので、個人的にはもう少し一人にいい意味で集中して欲しかったかもです。。
ハイジャックと密室を題材にしたミステリ。同時進行とは畏れ入った。ちょうど出張中の飛行機の中で読んだので、妙にリアル(笑)過去読みの石持作品では、「セリヌンティウスの舟」に近いかな。/あらゆる可能性を想定した後、疑問点を根こそぎ洗い出し、矛盾を消去する。「Rのつく日」や「人柱」とは雰囲気は違っても、きちんと石持作風なので安心する。
ハイジャックのクローズドサークル物。最初はなんだこの宗教狂いの奴らはと思ってたが……最期は……イヤミスになるのかな。引き込まれるまで少し時間かかったけど凄く面白かったです。
石持浅海やばい。まじはまるかもしれん。正直突っ込み所もたくさんあるけど、準本格な推理小説だと思う。斬新な世界設定に、ホームズ役ワトソン役被害者役の割り振りも面白い。オチは賛否両論だけど、俺は好きだな。BG、月の扉と来たので別作品も触ってみようかな。
この作者の作品は2作目。前に読んだ「BG、あるいは…」よりも読み易くなってはいますが、非現実な話にちょっと困惑。トリックとしてはとっつきやすいですがミステリとしてはちょっと物足りない気も。ですが探偵役の座間味君が良い味を引き出してくれてたので楽しめました。
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感想・レビュー:165件









































