十三角関係 名探偵篇―山田風太郎ミステリー傑作選〈2〉 (光文社文庫)
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十三角関係 名探偵篇―山田風太郎ミステリー傑作選〈2〉の感想・レビュー(36)
01/23:松井和翠
01/04:としちゃん
主人公である茨木歓喜先生のキャラクターに引っ張られてぐいぐいと読まされる。ミステリーとしてのはっきりとした評価を下せるほどこのジャンルをを読み込んでいるわけではないけれど、戦後間もない時期の退廃的な世相の色が鮮やかである。表題作は無数の人物と設定は縦糸と横糸のように絡み合って読者を翻弄する様が面白い。しかし、どちらかと言えば『帰去来殺人事件』の方が話のコントラストがはっきりしていて、好み。
風太郎先生の性格が投影された荊木歓喜シリーズが収録。表題作のラストの悪をなしながら善人である人という語りと、唐突に道徳は人間が創り上げたもので天然自然にはないという二宮尊徳の哲学が語られてハッとした。財政再建のため封建支配を切り崩す重商政策を行い、守旧派と公儀に睨まれて、藩乗取りを企てたとして処刑された仙石左京という「悪役」の姉を妻としたため罪を問われ自害した悲劇の人・山田孝徳という祖先を持つ風太郎、そして孝徳の孫で尊徳を自身の哲学に適合すると再発見して驚喜した加藤弘之の奇妙な附合を感じざるを得なかった。
帰去来殺人事件が抜きん出て傑作である。探偵自身も罠にはめる構造と胸に染みる人間心理。表題作は歓喜先生の魅力があまり発揮されていないように思われ残念である。説教じみた語りが多くこれでは鼻につく。対して被害者の魅力は作中人物のみならず読者をも魅了してやまない。それだけに一見理不尽な犯人の動機に同情と理解が生まれる。
08/23:10B
02/09:cocakota
01/28:@〒
物理トリックが使われている作品は全般的に微妙、と言わざるを得ないのだけれど。それ以外、心理トリックであったりアリバイトリックであったり、読者を手玉に取るようなことをされると、ただ踊らされるだけ、と言った感じ。凄かった……!
01/11:zamzam
12/31:illusion
12/22:waterfall
■「帰去来殺人事件」:探偵役である荊木歓喜の過去の因縁が事件の背景にあり、歓喜も事件の“外部”にはいられない〈荊木歓喜自身の事件〉。出産と時を同じくして起きた殺人という皮肉の利いた状況設定と、それと密接に連関した大胆不敵なアリバイ・トリックが秀逸です。
酔いどれ老医者探偵:荊木歓喜の憎めないキャラクターがまずもって素晴らしい。長編の表題作はタイトル通り、思惑が複雑に絡み合った、結末を知ると実にとんでもない内容。終盤の「嘘倶楽部」のシーンから結末までの流れは目が離せなかった。バカミスだと聞いたが、そこまでバカミスという印象はしなかった。しかしそれ以上に、中編の『帰去来殺人事件』が白眉。何度もミスリードを誘うアリバイやトリックもさることながら、結末での歓喜氏のセリフに惚れる。寂寂たるラスト・シーンも味わい深い。解説でも述べられていたが、まさに最終話的な一編。
「お女郎村」や「帰去来殺人事件」は傑作。長編の「十三角関係」はすさまじいのだけれど、なんだかすごいことになっているなぁ、とぼんやりとしか思えなかった。読みやすいはずなのに時間がかかってしまった。
11/15:エラリー9
06/21:poca(漫画以外)
04/10:Unbekannt
03/26:だがやもん
12/06:tekesuta
10/08:みそ
06/01:festin_d_esope
04/23:冬至楼均
06/23:てっちゃん
--/--:topoonie
--/--:しゃー
--/--:sin
--/--:タケ
--/--:Rove
--/--:j
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感想・レビュー:12件














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