ガーディアン (カッパ・ノベルス)
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ガーディアンの感想・レビュー(206)
摩訶不思議な力に守られるふたりの女の子の話。それをあるものとして利用していくところが面白い。円にもこれを理解してくれる人があらわれるんだろうか。
相変わらず上手い物語の作り方をするなと、感心してしまいます。今回は「ガーディアン」と言う存在とそのシステムを巧みに使い、一つは穏やかな印象の物語に、もう一つは緊迫感のある物語に、2つの物語を楽しませてもらいました。それにしてもガーディアンって、容赦なく過保護すぎると思う、何がそこまでしているのか、分からないところが、いろいろと想像できて良いです。
悪意から守ってくれるガーディアンという存在が前提にあり、そこから生まれる謎は、ガーディアンというものがなかったら成立しないもので、読んでいて上手いなと思った。
存在するはずのないものに常に護られている、それは善なのか悪なのか?そんな風にされたら周りの人から孤立して疎外感に苛まれそうやわ。ある意味、可哀想な女子二人の物語。冴の章は現実的にして暖かい思いもあって好感を持てたが、円の章では悪意ばかりが前面に現れ好きにはなれず。
おじいちゃん、なんで冴章で成仏できひんかったん?
冴の章と円の章とでガーディアンの印象が随分違ったな。ガーディアンが別人になったのかと思うくらいに。亡き父親に護られている、ということだけ聞くと「いい話」っぽいんだけど、実は結構残酷な話か。冴自身が分析した「それを知った人たちの反応」のどれもが理解や共感できるものだから。冴の章、動機までは別として悪意の持ち主は呆気なく分かるし、最後の日の出来事も予想の範囲内。けど、円の章よりもこちらの方が好き。
★★★☆☆特別な能力を有する2人の女性が活躍する物語。ジャンル分けがしにくい作品だった。設定はSFに近いものなのだけれど、ストーリーとしてはミステリなのかサスペンスなのか。人によっては取っつきにくい内容かもしれない。けれど、そういうところが石持浅海の特徴であり、個人的に気に入っているところでもある。キャラクターたちがどこか人間っぽくないところは相変わらずだったが、そのなかでも特に円は異質だった。もし僕がガーディアンの能力を得ることができれば――そう考えると、その特性ゆえに周囲から孤立してしまいそうで怖い。
石持さん独特の世界観がすごく良く表現されている小説だと思いました。一見読んでみると写生がとても残酷に見えるけれど、主人公が冷静さを保っているからか、あまり気にしないで読めたと思います。ミステリーなのかなんなのか、なんか不思議なカテゴリーにこの小説は位置していると思う。ガーディアンという存在がいたとしたら、自分はどんな風にこの力を活用しているのか?と考えさせられました。落ちもあるし内容も深くて読み応えがありました。円の章では、降りかかる事件を少女が手駒を操っていくような感覚が新鮮だった。
「冴の章」では、ガーディアンが、過剰防衛ではあるが、冴を守っていることが分かるし、最終的に、冴の制止で、復讐を止めたので、まぁまぁの終わり方でした。が、「円の章」ガーディアンは、ますます過剰反応をし、円に殺意を向けた者に対する報復のすさまじさ、凄惨さは、目をそむけたくなるほど。しかも、円の意志には従わない。ガーディアンが、地球上にただ一人、とは考えにくいので、他人に悪意を持って接した場合、必ず過剰に報復される世の中が来てしまったら怖いと思いました。
石持さん初読みでした。目の付け所が凄いですね。自分の周りにもしガーディアンがいたら…というリアルな感情が描かれていて生々しいですね。口先ではなんてことない風を装っても体は正直に反応してしまいそうです。「守る」と一言で言ってもその守り方はいく通りもあって…。なかなかに奥が深いテーマですね。
冴の章はすっごく好きだけど、円の章はちょっと残念。おじいちゃん最強なのは読んでて楽しいけど・・円があんな子に育ってしまってはダメじゃないの~?
「冴の章」がよかった。がーディアンの存在を知ってしまった、チームの反応がとてもリアルだと思う。円のガーディアンにタイするスタンスは極端すぎるような気がする。それにしてもやっぱり子どもより孫の方が断然カワイイし、守りたくなるのは真実なんですねえ。
ガーディアンを持った主人公。まっすぐ育ったことに感謝ですね。力を嫌うことも無く、また特別視しない状況での中で、周りが受け入れることもすごいです。ま、嫌って敵対できないということもありますが。どうおさまるのかなあと思いました。私は自分の友人にそういった力を持った人がいたら友達でいられるかわからないです。「守る」という意味の深さを感じました。
「冴の章」は探偵栗原のミステリーって感じもするけど、「円の章」は超能力美少女ホラーって感じ。私は「冴の章」の方が好きだけど映像化されるんだったら「円の章」だろうな。
☆☆☆☆ 著者のことばにあるように、間章を挟んでまったく毛色の違う物語が紡がれます。最初の物語のつもりで、もう一つの方を読んだので、ガーディアンの力の恐ろしさにぞくぞくしました。甲田の気持ちも理解できるような気がします。
ガーディアンの力を目にしたら、普通の付き合い方は出来なくなりますよね。だから、もっと必死にこの存在を隠すと思うんです。でも、それは私じゃなくてガーディアンがしているんだから…と何か自分のせいではないことを盾にしている感じが気になりました。自分自身の力でなくても、他人からみたら一緒でバケモノと思われて仕方ない訳ですよね。でも彼女を選んだ栗原の存在は素晴らしいし、ガーディアンがそれを認めた…というくだりも面白い。石持さんにしては優しい感じの終わり方だな…と結構気に入った一章でしが…続→
2章に分かれてるけど後半は余計かもしれない。冴の章だけだと綺麗に収まってたのに。後半の円は宮部みゆきの超能力者の主人公みたいだ。
★3.5 2章に分かれている必要・・・無かったかもしれない。できれば冴の章でおじいちゃんが円に憑いただけで終わっていれば4.0だった。とはいえ、この手の話は嫌いではないので、石持さんのほかの作品を読んでみようと思う。
幼い頃に父を亡くした冴はずっと不思議な力に護られてきた。それは彼女に悪意を持った攻撃に対し「カーディアン」を発動させる力。すごい設定ですがすんなり入っていけたのは、流石の石持さん。円の章より冴の章の方が好きでした。
この作者の持ち味って、ひとひねりあるちょっとしたナゾだと思っている。そこからすると、今回のお話のナゾというか、ミステリは弱いかなぁ~超常現象がテーマなわけだし。ということで、この作家を読むのであれば、他の本を薦める。おもしろくないわけじゃないけどね。
注意点として、ミステリーと言っても謎解きじゃありません。「ガーディアン」と名付けられた不思議な存在。その存在に護られた「2人の女性」の物語です。同じ「ガーディアン」を持つ二人はある意味違った境遇に置かれ「ガーディアン」に対して異なった関わり方をします。違ったスタンスで「ガーディアン」を捉え、行動しているように見えます。ただそのどちらも「あぁ、自分でもそうなるかもなぁ」と納得させられる話でした。ある意味「ガーディアン」に翻弄された人間模様を楽しむ作品だと思います。謎解きメインではないのでそこだけご注意を。
冴には見えない護衛がついている。それは彼女の身に危険が及んだときに発動する不思議な力。彼女は亡くなった父が娘を護ってくれていると信じ<ガーディアン>と呼んでいる。<ガーディアン>という超常的存在を肯定した上で、物語は進行する。前半は冴の話、後半は冴の娘・円の話。前半はそのファンタジー設定を踏まえた上での軽いミステリーという体裁だったのに、後半はいきなりバイオレンス色が濃厚になり、面食らった。うーん…。つまらないわけではないけど、何を描きたかったの?という感じ。設定が生かされてないなー
石持浅海の上手さもあり、読ませるもののあまり面白くなかった。というか、石持浅海に合わないように思う。前半のほうが個人的には好きだった。
後味が悪いかも。危険から守ってくれる、絶対の力を持ったガーディアン。っていうとファンタジーっぽいけど、進行のしかたはこの人らしくいたってロジカル。なぜ?どうやって?をひたすら突き詰めてます。でも、後半の話は後味が悪いを通り越してちょっとエグかったです。
前半、異常な設定を「日常の謎」的な筋立てで読者に理解させ、後半のバイオレンスホラーに持っていく展開に巧さを感じる。面白かった。
一話と二話でガーディアンの性格?が全く変わってしまって怖かった。一話だけの方がすんなり終われたかも。二話は凶暴っていうか無差別っていうか…。
娘とその子供(孫)を守る不思議な力、うーん 素材としては面白いんですが… ちょっとエキセントリック過ぎかな!? /(^_^;
なんかこう…後味は良くなかった。胸にチリリと不安を残すような終わり方。出来れば「勅使河原冴の章」だけで終わりたかった。「栗原円の章」の奈々子の思考(円のガーディアンの力を利用しようと、言い換えれば自分の「盾」にしようとした)には一番「うわ…」と思った。でも、もし自分が同じ状況に陥ったら、同じこと考えるかもしれない。特別な力を持つ人間に対して、「力」など抜きにして自分と同じ立ち位置で関係を築けるのか、それともその「力」故に関係を結ぼうとするのか、それとも恐れから最初から関係を放棄するか、自分はどれだ?
特殊設定ファンタジー。石持作品でこんなに人が死ぬ話を読んだのは初めてかも。人の弱さとか浅さを書くのが地味にうまい。登場人物の倫理観の薄さは相変わらず。ガーディアンの能力に対する反応で一番残酷なのは実は奈々子だと思う。ラストは少し物足りない感じ。(青)
初・石持浅海!第一部は主人公に女性を据えているのに、地の文が硬い印象でちょっと違和感。第二部は、甲田のように主義や思想よりも、人物そのもののカリスマ性に心酔したいタイプが世の中にはいるんだよなぁ…というのを理解できるため、私はこっちの方が楽しく読めました。でも、この分量でこの内容を書ききるのは非常に難易度が高い。後味が悪いのはそのためかと。
ガーディアンの
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