若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)
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若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来の感想・レビュー(689)
自分自身の思いを代弁するような本に、久しぶりに出会った。年功序列というシステムが、原則として(給与にせよ、ポストにせよ)「後払い」によって成り立っていることがひとつ。しかし、そのシステムの持続可能性が既に破綻しており、バブル世代~若者の大部分にとっては「掛け捨て」になることがひとつ。 自分自身が感じていた閉塞感の正体がよく分かった。僕は、自らの勤務経験を通じて、ピラミッド型組織では「人に気に入られる力」=popularityが何よりも大切であるということを知った。年功序列で報われるタイプではない。爽快。
年功序列はいわゆる日本型雇用システムの良い点であると個人的に思っていたが、全体から考えると複数の人間の上に立つ昇進後のポストが全員に保証されるのは原理的にはあり得ない。それが成り立っているというのはどこかに問題が発生するわけで、それを見事に解説している。
今読むとああなるほどなーと理解がすんなり行くところも多くて面白かった。でもこれ大学生~高校生くらいの時に読むのが意識の高め方としては適切なのかもしれんね。
『働くこと』について考える良いきっかけになった。日々の業務をこなすことだけに追われて、「主体的に生きること」「自己実現を目指すこと」を本気で考えていなかったんじゃないかと思った。自分を押し殺して会社のために働くのではなく、会社を利用して自分の価値を高められる働き方ができれば。。。長期的な視点で今後の働き方を見つめなおすのも大事だと思った。
日本企業は昭和的価値観に重きを置き、年功序列システムを維持しようとしている。そんな中で僕らの世代は、年功序列システム崩壊を前提に行動していった方が良いと感じた。年功序列システムは中身が形骸化した制度になってきていて、日系大企業では30代になると基本給の伸びが頭打ちになる。出世コースから外れると、毎日仕事は変わらずルーティンワークの日々。このころからリストラ候補にも名を連ねるようになる。この事実に、30代になって多くの人が気付く。会社はもうレールを与えてくれないので、自分で自分の信じた道を突っ走るしかない。
2006年の本。超売り手市場のバブル世代が貧乏クジを引いているという点や、新卒者と企業側のミスマッチが年功序列を擁する企業側に瑕疵があるという視点、とても面白かった。私はこれを読んだ上で年功序列レールに片足をのせている自分を肯定したい。それは自分が女であり、家事を請け負う妻であるという面からだ。しかしこの考え方こそ、昭和的価値観なのかもしれないな、とも思う…。
年功序列に関する論評。若者の立場から見て、かなり的を射ている意見やと感じた。ちょっと若者視点で書かれ過ぎている感はある。この制度は、長年日本が維持しながら高度成長を続けてきた制度やし、日本人の気質的には合ってるようにも思う。けど、そんな社会が嫌だと思ってる人が数多くいるし、そういった人たちが、少しずつ社会を変えていって欲しい・・・けど、今の社会で出世するのは、年功序列賛成派。となれば、この価値観は簡単には変わらない。40歳以上のおっさんに読ませて、感想を聞きたい。
コンサルタント業を営む著者が、現代企業において勤労者(特に若年層)が直面する閉塞感の正体を暴き、将来指針の提示を試みたもの。年功序列制度(なお、著者は、天下りも広義の年功序列制度とする)がねずみ講だと著者は看破し、中高年層がこの既得権を死守すべく、労働者派遣制度の拡充、日本型成果主義の導入を図ったと見ているようだ。その結果、雇用喪失・非正規労働者化等の不利益を若年層が被り、少子化・30歳代の鬱の増加に至ったものと見ている。一方、既得権打破の困難性を顕わにし、わかりやすい表現ながらも読み応えがある書籍だ。
φ(._. 年功序列:若い頃の頑張り(羊)に対する報酬を将来の出世で支払うシステムはすでに崩壊。日本の成果主義1990半ば〜従来の制度、組織温存しつつ末端社員を選抜→依然キャリアパス1本、年功序列と大差無し。少子化と社会保障崩壊、格差の関係と罪。とにかく恩恵を得るのは年寄りだけ、そのツケ払いはすべて若者にさせる国。/読んでてとにかく絶望的な気持ちになるんだけど、、、。しかし、高校生のなりたい職業一位が公務員って寂しい話だわ。。。
正社員になるのですら大変なのに加えて、仮に正社員になっても浮かばれないんじゃ、やだね…。だから何でもいいから主体的に生きるようにしましょうということ。昭和的価値観とはなんとも厄介だ。昭和的価値観に染まる前の若者たちに是非読んでほしい一冊。
日本の労働システムを俯瞰できたような気がする。自分がしたいこと、働く意味を考えた上で、このシステムのどこにフォーカスを絞るかが大切だと思った。
読み物としては面白かった。データがあまりなく経験談が多いので読みやすい。ただひたすら不安を煽られただけな気もするが。「年功序列制度はもう破滅してるんですよ。それを信じて割を食うのはあなたたち若者ですよ。キャリアは待っていれば会社が与えてくれるものではないのだから、自分で自分の道を考えなさい」というメッセージだと受け取った。会社は働く場所だと割り切っているので、最低限の賃金さえ貰えればいい派なので、最終章の著者からのメッセージはちょっと心に痛かった。
現代日本の年功序列制度の歪みを書いた本。「若者が変質した」という瑣末な議論ではなく、大局的に「日本が年功序列を維持していくのは構造的に無理」と喝破していて説得力がある良書である。リーマン・ショック前の一時的な好景気に書かれているが、これによる売り手市場も大枠の構造の変化ではないことを示している。今でも全然読める本です。
仕事辞めたくなった、入社前でブルー、就活不安って人に 年功序列という昭和的価値観が生み出した魔物。それが、近年の若者が入社3年で辞めてしまう理由。年功序列がいまだに跋扈する日本。そんな中、明るい未来を手に入れる方法を示唆している。それは自己実現のために働くこと。なんのために働くか徹底的に考えつくすこと。見出した答えに向かって主体的に走りだす。それこそが年功序列組織特有の暗さを微塵も感じさせないで生きる秘訣。なんとはなしに就職して会社に閉塞感を抱いている人。就職前でブルーになっている人には目からうろこの本。
★★★★☆:若者が3年で辞める理由のルポ的なものを期待してたけど違った。サブタイトルの方が主題。年功序列の負の側面を叩く。若者の自分は、中高年層への敵意が煽られた(^^;)。「若いうちは、つべこべ言わず与えられた仕事をこなせ」的な言葉を鵜呑みにするのはやめようと思った。「会社」という場を使っていかにキャリアアップするかを考えて仕事をしないと一生「マックのアルバイトと同じ(by外資系人事)」で終わってしまう。こ、怖い。企業は「若者を縛りつける」のではなく、若者が働きたいと思える組織づくりをすべきだろう。
年功序列制度の批判をしている本。ただ「技術者の育成」などの面における年功序列の仕組みについては肯定的に書かれていました。全体を読み終えて感じたことは、年功序列制度を採用している企業にしろ、採用していない企業にしろ、働き手が「自分でキャリア(能力)を開発していく」という気構えが重要であるということ。でした。
年功序列制度、昭和的価値観の否定。なるほど賛成と思うところは多かったけど、銀行員のこと他人に金貸すことが楽しいわけないみたいなこと言ってたのは、なんか違うなと思った。
やべえ、じいちゃんの言ってた論理(若い奴が辞めるのは会社の篩にかけられている所を自分で飛び出しているからだ、云々)が若者視点から経営者視点からと否定されている。そうだよなあ、未来が見え透いてたら辞めちまうよなあ。レールが保証されてないのに安心して乗れる訳無いもんなあ。だったら自分で歩くのも途中で降りるのもかなりアリな自由だよなあ。年功序列って難しいのな。
タイトルから若者叩きの本に思えるが、年功序列制度の批判の本になっている。本書は2006年に出た本だが、今の状況はおそらくさらに悪いものになっている。この問題は移民を受け入れたとしても、受け入れた移民が日本企業のためにおとなしく働くとは思えない。
タイトルから若者叩きを想像していたけど真逆の内容だった。年功序列の最大の問題は、年齢を重ねなければ高いポストを得られないということではなく、年齢を重ねたすべての社員に高いポストを与えなければいけないという点にある。経済成長が打ち止めになった現在では、すべての社員に与える高いポストを企業が用意できるわけもなく、年をとってもずっと下請けのような単純作業に従じるケースが増えている。
【殿堂入り】もはや絵空事の終身雇用と年功序列。そして、それらが生んだ根の深い問題。生きていくうえで、最低限把握していなければならない現状がうまく纏められている。
本書が書かれてから2006年であり、もう四年の月日が経っているが、社会情勢がこれほど変化したように思えた今でも、その本質が全く変わっていないことに驚かされる。作者の語り口も巧妙で、楽しく読むことが出来た。ただリヴァイアサンに搾取されるだけで終わらないよう、生きる動機と向き合って行かねばならないと感じた。間違いなく良書。
※会社を辞めるつもりはありません(笑)かなり悲観的・批判的な内容でびっくりしたが、これくらい言われた方がやる気がでるってもんだ
独立編で仏門に入った人の話で、寺にオープンカフェや音楽イベントなどが出ていて「なんだか読んだことがあるぞ、この感じ」と思っていたら『虚空山 彼岸寺』…ここか!別の坊さん関係の本でみた人や!と意外なところで意外な人に出会った気になりました。
年功序列というリヴァイアサン、既得権との戦い、崩壊している雇用制度、食い物にされる若者等々……読んでると、「もう日本詰んでね?」としか思えなくなってくる。この本の舞台は殆どが大企業であり、私の職場の様な中小企業はその範疇に入らないこともあるけれど、体制としては勿論踏襲している訳で、人事を生業としている私としては気が重い、そして避けては通れぬ本でした。ただ、非力で頭の良くない若者は現場で声を上げるしかなく、彼らは(会社にとって)都合が悪いと退職に導かれ牙を抜かれ、結局一部の人のみが潤う社会。病んでるなぁ。
世代間の闘争をしなければいいように若い世代は搾取され続けるであろう。でも、産業・情報構造の変化は判断をする仕事の量を激減させ、誰でもできる取替のきく単純作業のみを残した。そういう中でどう人間は労働の意欲を維持するのだろうか。自分にむいた仕事という価値観を見直す必要があるのではないだろうか。
内田樹はこの本について 「仕事をするのは「昇給」のためであり、「やりがい」というのは「職務給」システムのことである。要するに人間は金が欲しいんでしょ、という若い著者の「クール」な諦念(と申し上げてよろしいであろう)が全体に伏流している。」 と言っているが城さんはそんな人ではない、と思う。
年功序列の道を歩んできた人たちが、年功序列の恩恵を最大限得られるように、若者にツケを背負わせている、そんな感じですか…。 働く上で心の片隅にでも記憶しておいた方がよい内容の本だと思いました。
読者層には人気出る本だろうなとは思う。価値観を敵に回し、人にやさしく書いてある本だと思う。価値観を敵にしている分、同意を得やすいし、そりゃ三年以内にやめて正解!!みたいな感じにもなり得る。しかし、実際問題として、この価値観の中でどうするのかはあまり重要視していない気がする。この本を「言い訳」にしてやめる人が出てきそうで怖い。でも年功序列のことをうまく分析している本で、とてもいい本です。
1990年代後半になって転職市場が初めてできた。そのため40代はリストラの憂き目、バブル世代も成果主義の洗礼にあった。就職意識を高めて入ってきた若者はミスマッチ就社に耐えられない。派遣は1998年90万人 99改正 03に200万人。フリーターは2倍以上200万人に。2007‐12年に団塊280万人が定年、退職金は80兆円超。新人抑制ー管理職増大ー若者負担集中ー労基無視という流れが。名ばかり管理職非団体も問題。給料も派遣300万・フリーター200万と安く蓄積できず、若手は年功序列が壊れ将来取り返せない(1
一見タイトルから「若者は根性が足りない!」というよくある若者批判を想像したが、実際読んでみるとタイトルは本書の核ではなく、サブタイトルにある年功序列のシステムが今現在の日本にどのような影響を与えるかを分析している。特に、若者を犠牲にして生きながらえていると現代社会を批判する著者の主張は、私自身そのように感じている若者の一人として非常に心強く感じた。虐げられ、これからも虐げられるだろう我々は、次世代に対し同じような対応をするのではなく、我々自身が変えていかねばならないだろう。非常に勉強になった。
就職活動中に常々感じていたことにざくっと切りこんでくれたのが痛快だった。そして、その目線で物事を見る人がいたことも嬉しかった。年功序列の問題点を確認したいなら読むべき。全体として内容の段階を踏んでいてスムーズなので、最初無理だと思っても途中からおもしろくなるかも。もし年功序列を変えようとしている人が読めば、その手強さにも気づくことができる。著者の意見を踏まえて年功序列体系を今一度眺めると、制度に対抗するのではなく、文化へに対抗しなければならないことに気づくためだ。敵はあまりに強大だ。
題名から想像するに、今時の若者はダメだ論かと思ったが、さにあらず。年功序列制度およびそれを支える現在日本の最大既得権者である中高年正社員や経営者への批判本であった。若者を犠牲にすることによって制度・既得権を守ろうとする動きが、昨今の若年層の雇用問題である派遣、フリーター、ニートなどの原因となっている構図がよく分かった。
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ナイス!































