“現代家族”の誕生―幻想系家族論の死
“現代家族”の誕生―幻想系家族論の死を読んだ人はこんな本も読んでいます
“現代家族”の誕生―幻想系家族論の死を追加
“現代家族”の誕生―幻想系家族論の死の感想・レビュー(11)
戦後日本史を一般的な家庭の(特に母親)視点で追ったものと考えれば興味深い。テレビとかで「お正月にはお節料理」なんてのは単なる刷り込みだったわけで伝統でもなんでもないわけである。何故か全ての部分で批判的。現代の食生活や子供のしつけは乱れているから、昔に戻ろうと主張したいのかと思いきや、昔を調べたらやっぱり貧しくて血縁の力が強くて自由が少なくあんまり良くないのが分かっちゃったんだな。ちょっと何と戦っているのか?分からない感じ。
この著者の本、「家族の勝手でしょ!」、「変わる家族 変わる食卓 真実に破壊されるマーケティング常識」と続けて読んできて仰天することばかりだったが、この本を読んでその理由が見えてきた。激変する時代の中で母たち世代がどのように食卓を支えてきたのかを探ることは、その社会変動を読むことにもつながる。おふくろの味やおせち料理というのはそもそも何なのか?古き良いき時代の食卓というのがそもそもあるのかどうか?自分の母や父の子供時代の話を思い返しながら読み進めた。このシリーズは多くの人に読んでほしいと思う。
今の祖母の世代は合理化の一環という感覚でインスタントや冷凍食品を使い始めた世代だったわけで、今で言う「食の乱れ」がこの世代から始まっているという結論は、言われてみれば当たり前ですね。このシリーズに共通する結論ありきの文章がちょっと気に入らないが「なるほど」と思わせることはあるしデータも多く資料としてはよいのでは。
「今のおばあちゃん世代までは、きちんとした昔ながらの食事を作ってきた人たちのはずなのに、それを食べて育った娘たち(現代主婦)は、今なぜ」という質問には、かなり乱暴に言えば、「急激な時代変化の中で、そもそも「昔ながら」の食事を作ってなかった」ということ。やはり「おばあちゃん世代」から変わっていた。そもそもの問いこそ、我々の思い込みだったということ。では何でそんな思い込みをするのか。これは「昔はよかった」論が流行るのと繋がってくる気がする。
食の乱れが現役世代の事象に見えながら実はその親の世代にその兆候(すでに伝統的食の断絶など)があったということを、多くのインタビューから解いていく。結論は分かりやすく、アカデミック寄りの本だと思えば分かりやすいという評価だろうし、実用書だと思って読むと、インタビューの羅列がちょっと冗長。でも、主張、主題には気付きがあり、読む価値ありの本だと思う。
前著『変わる家族 変わる食卓』への反響を受けて、前著調査対象者の母親40人にインタビュー調査を行い、その反響へ答えていくもの。調査の分析そのものはなるほどと頷かせられ面白い。しかし「一人ひとりの生活者の生きた現実に即し」ながらも、結局は世代論的方向に収斂させていくような論の展開は、時代の傾向に同調することが大事と考える調査対象者達の背中を押す結果に繋がりそうで、どこか苦いものが残る。マーケティングを出発点とする調査の功罪と限界を見たような気がした。
12/21:おからパン
05/03:やま
12/16:t2enonu
07/24:るさんちマン
05/29:どんぐり
今読んでいるみんな最新5件(1)
“現代家族”の誕生―幻想系家族論の死の
%
感想・レビュー:6件















ナイス!



