アルトゥーロの島/モンテ・フェルモの丘の家 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-12)
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アルトゥーロの島/モンテ・フェルモの丘の家の感想・レビュー(25)
小さな島の父との生活で充足していたアルトィーロ少年が継母ヌンツァータの出現によって成長していく『アルトゥーロの島』。豊かな自然の楽園で、瑞々しい輝きを放つ彼が鬱屈し、ひねていくのはまさに青春小説王道。 友人・愛人関係を書簡形式で描く『モンテ・フェルモの丘の家』。手紙の往復、それが途切れる間に大事件が起こり、その度に驚かされる。親密な関係の中で人を思いやり心配し、会いたいと繰り返す。タイトルの家はマルゲリーテと名付けられ、すぐに失われる。だからこそノスタルジックに人々の心に残り続ける。
12/19:Ken
10/05:おめるた
イタリア文学と言えば、モランテ!と個人的には思うのですがいかんせん日本ではマイナーなようですね。アルトゥーロの島は、文章がとても綺麗です。文章だけで此処まで背景を美しく描写出来るモランテは、本当に凄い。
「アルトゥーロの島」孤独の中で、少年が作った虚構の世界に浸っていられるのも子供の間だけ。成長と共に現実を知らなければならなくなります。野生児の様に育った割に、案外、草食系なアルトゥーロだったように思います。「モンテ・フェルモの丘の家」書簡形式で綴られ、徐々に人間関係や各人の事情が明らかになるあたりが面白かったです。次々と事件が起こり、何もかもが失われていくばかり。残酷ですが、失ってこれまでのしがらみが無くなり(亡くなったのですが・・・。)、自由を手に入れたかのようにも見えました。
12/27:ぼくベスト
『アルトゥーロの島』は少年の成長といってしまうと何だか違和感が残る。たしかに少年が苦悩しながら行動していくのは成長といえるかもしれないが、その「成長」の一言でいわれて腑に落ちないのがこの作品なのだ。もし、この作品を少年の成長と言ってしまったら、「僕はそんなんじゃない!」という声が聞こえてきそうなのだ。
「アルトゥーロの島」瑞々しい、少年の成長物語。少年の眼を通して描かれる島の風景は美しい。「モンテ・フェルモの家」多数の登場人物の手紙によって紡がれる物語。暖かいけれど、どこか切ない喪失感を孕む話。
08/02:chico
『アルトゥーロの島』思春期の少年の甘酸っぱい成長を丹念に描いてます。細部の美しい描写がとても素敵でした。『モンテフェルモの丘の家』原題は『町と家』だそうです。タイトル同様、ちょっと現実を突き放して距離をとった書簡形式。人が死にまくったり、結構ドラマチックだけれど、でも小説にのめりこんで登場人物に親近感を覚えました。文体と物語が程よく混ざり合うような感じでした。読み終わって須賀訳のタイトルを改めて見ると、とても好き。
04/17:毬
01/31:Slave
01/21:inugai
12/05:retro
11/06:千鳥
--/--:ぴゃっぴゃ
--/--:masamichi
アルトゥーロの島/モンテ・フェルモの丘の家の
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感想・レビュー:12件














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