ハローサマー、グッドバイ (河出文庫)
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ハローサマー、グッドバイの感想・レビュー(453)
何とも素晴らしい作品。SFガジェットはかなり抑えられているので「一応」初心者にもオススメ。問題はこの作品の売りでもあるラスト。一瞬思考が止まるというか今まで読者がどれだけ丹念に読み込んできたか、ある種の読解力テストみたいな問いかける一文。うーん、SFにしてミステリですね~。一応私なりのことは考えつつ検証サイトで調べてみると、どれほど緻密に練られた作品かわかりました。ちなみに続編でラストについて具体的に語られているそうなんですが、むむむ……。河出さん、待ってますよ。
十年くらい前に読んだSFマンガに、サンリオSF文庫版のこの本が紹介されていて、「手に入らないような本をおもしろそうに紹介するなよ」と当時の僕は思っていました。ウルフくんは僕の脳内にスネ夫の姿で登場しました。
SFを求めて読んでいたら、いつの間にか主人公とブラウンアイズとのいちゃいちゃっぷりに身をよじらせて悶えていた。いまいちSFっぽくないけど、彼らが幸せになれればそれでいいやと思ってたら、まさかの急展開に唖然。え……どうすんのよこれ?というまま終盤に一気になだれ込み、最後の最後で一気にハイテンションに。続編待ってます!
序盤~中盤あたりは非常に微妙。ただ終盤(特にラスト数ページ)まで進むと噂どおりの「傑作」だった。 翻訳物特有の癖のある文章だが、最後まで一気読みがオススメ。
イギリス人らしい破滅SF。青春恋愛小説でもあるらしいけれど、そういうことにはあと300年は用のない俺には関係が無いことだ。サンリオの頃に読んでれば少しは印象も変わっていたかもね。「夏への扉」もそうだけど、恋愛物というだけで評価が2ランクぐらいアップするこの現状はどうにかならんもんかね?オチを猿にでも分かるようにハッキリ描かないのは、クリスタファー・プリーストを思い出した。彼もイギリス人だった。
期待し過ぎたせいか、正直そんなにスゴイとは…。や、実は三分の一で飽きて一ヶ月ほど寝かせてから残りを一気読みした輩なのですが。俺には合わなかったみたい。
シンプルな題名どおりの展開。地球人そっくりの異星人たちを主人公に、粘流〈グルーム〉という自然現象、アイスデビルやロリンといった特異生物、戦争の不穏な気配を、甘酸っぱいひと夏の青春に絡めつつ、ラストにすべてを繋げてゆく仕掛けが見事。そうか、そういうことか!と唸ってしまった。利己主義の特権階級に一矢報いる自然の摂理。ドローヴとともに快哉を叫びたくなる。ただリボンの無残な変貌は、作者のブラウンアイズ贔屓のせいだと思えなくもない(^^;) コーニィ氏のSF作家としての手腕が冴えわたる素晴らしい作品だった。
少年と少女の一夏の恋と成長、という普遍的なテーマをしっかりした構成とSF的アイデアで料理して、その子供と大人の狭間で揺れる微妙な瞬間を閉じ込めた名作だと思う。個人的にはもちっとセンチメンタルというかリリカルにできたんじゃないかなあ、とか思うんだけど、んなことは言っても詮なきことだね。
150Pぐらいまでなんともいえない苦行のような気持ちで読み進める。そこをすぎたら流れに乗ってあれやこれやの波乱を経て……最後の一行で思わず吹いた。それなのね……。
途中からオチはある程度読めていたのですが、生態系に関する説明の足りなさのため素直に感動できませんでした。ロリンがなぜそういう行動をとるのか、さりげない描写でもいいからあれば良かったのに(単に見落としてるだけ?)。自然界において生物が他の種族に対して利他的行為をとる場合はそれなりの理由があると思うのですが。これは普通に恋愛ものとして読むのがベストなのかも。
序盤は退屈で、中盤はブラウンアイズと戦争の行方が気になって、終盤は一気に物語に引き込まれていった。残り3章あたりからがすごい。SF的なトリックで状況が一転し、最終1ページで一気に全てをひっくり返してくれた。これ以上ないくらいいいオチだと思った。
ブラウンアイズは序盤と終盤でキャラが結構変わってしまっているような気がする。それを言うと、ドローヴも同じか? まあ、彼らの成長していく青春小説ということで。表紙から期待させるような爽やかさは薄いけど、青春小説として名作なのは間違いなし。
初めの方のエピソ-ドがエンドに結びついているなんて心憎い。▼夏の本として読む心算だったけど、ほとんどは雪の話のような。。。「凍る」という言葉の使い方だけは慣れなかった。▼ロリンの存在は、文明に対する壮絶な皮肉でもあるんだろうな。
微笑ましいシーンがいくつかある。特にリボンを救出するシーンや、ブラウンアイズと船の上で過ごすシーン。あと人物描写がうまく、事件後のリボンの変容は面白い。青春小説とあるように、主人公ドローヴの成長が見える。にも関わらず、ラストの所でまた悩むんだな。「母の理想通りの人生を演じ続けるのはどうだろう」だなんて。そしてハッピーエンドにしないところもまた自分好み。
ものすんごい小説を読んでしまった・・・。今が夏で本当によかった。ブラウンアイズがとても可愛らしいんだけど、この娘はどことなくヤンデレの気質があるなあ、いや、ちょっと嫉妬深いだけでこんなもんかなぁ、リボンも可愛いなぁ、てかリボンの方がいい女なんじゃないの・・・とかニヨニヨしながら読んでいたはずなのに終盤で、あれ・・・?鬱はやめて、鬱はやめて・・・。祈りながら読んでいました。ああ、リボン・・・。ラストはかなりの衝撃でしたね。ドローヴと一緒に高笑いしたい気分。続篇もものすごく読みたいなあ。
ブライトアイズ可愛すぎる。こういうライ麦畑みたいな主人公は苦手だけど、勇気や優しさみたいなものを持っている子なんで、結局好きになれる。 ラストいいけど、SFの作込みの甘さが気になってしまう。
(☆☆☆☆)良さの大体が後半部分につめこまれていて前半と後半の印象が大分違うというか、正直前半は退屈だった(苦笑)。だが言われている通りオチは良い。また、ブラウンアイズはなんかエロかわいいが、かなり願望的なキャラなので女性の方に受けるのかどうかがちょっと気になる。
もどかしいほど悠々とした歩みの少年少女の恋愛模様も大変良いのですが、「これぞSF!」と快哉を叫びたくなる仕掛けが動き出した終盤の駆け抜けるような展開はそれこそ「凍えるほど」素晴らしいものでした。寓話的な余韻を残す幕切れも見事としか。神話や言語に刻印された古代人の「科学」に思いを馳せつつ、この素晴らしき「出会いの夏に、さよならを」!
恋愛描写が妙にエロい。終盤、バットエンド一直線、逆転するにもページ数が足りなく無いかこれ、と思ったけど、枚数をいくら重ねてもこれ以上鮮やかかつ、すっきりとしたオチはつけられないだろうな。すごい。
【★★☆☆☆】ラスト1頁へのトリックは確かに巧かった。しかし、青春恋愛モノでもあるのだが、如何せんキャラに魅力を感じられずぐだ~と読み進めることに。テキストに魅力を感じられなかったのが一番イタイ気がするが。
序盤はそれこそ少年と少女たちによる青春小説。と思いきや、中盤以降は少年と少女による恋愛小説であり、少年が大人になってゆく狭間においての戦争小説であり、そしてそれらが上手く噛み合った上での終盤は見事なまでのSF小説だった。読んでいる途中で何度か伏線めいた文章に出くわしては、どのような結末になるのだろうかと思っていたが……まさかの、鮮やかなくらいのどんでん返しには舌を巻くほかない。全ては最後の3ページのために。青春恋愛SF小説の傑作だ。ドローヴとブラウンアイズの“未来に”祝福を!
SF版ライ麦畑でつかまえてかと思った。ドローヴは汚い大人やインチキな戦争に対して、ラックス、フリージング、冷血野郎!と叫ぶ。でも実は自分もインチキな政府側にいてそれがさらなる悲劇や葛藤を生む。胸が高鳴るような冒険、ゆっくりと深まるブラウンアイズとの恋愛の描写や、これぞSFといったオチもあり、とても楽しめた。反面、戦争の下らなさと陰鬱さといったら…。様々な経験をし少年から大人へと変わりゆく主人公の内面もよく描かれていた。続編があるなら読みたい。表紙の女の子はブラウンアイズなんだろか?久しぶりに本をジャケ買い
オチの意味がわからなかったので調べた。……ああ、うん、なるほど、そういうことですか。どうやら中途半端には理解できていたらしかった。/ドローヴは一種の鏡なので、彼の幼さが癇に障る、許しがたいと感じた人はつまり、そういうことです。
ハローサマー、グッドバイの
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