黒死館殺人事件 (河出文庫)
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黒死館殺人事件の感想・レビュー(180)
推理小説は、娯楽に加え教養が確実に必要だった頃の作品群の中でも一番と言われてる作品なんだ、ということが、これでもか、というくらいわかってしまう推理小説です。宗教学、神秘科学、悪魔学、ドイツ文学、等々分からない事、理解出来ない事が多すぎて、犯人がどうとかまでに、頭がいっぱいいっぱいでした。
膨大な引用と蘊蓄(その上、解説によると筆者の捏造も含まれると言う…!)に惑わされ、筋は追えるものの、はっきり理解出来ない、まさに奇書と言うべき作品でした。黒死館の構造すら結局分からずじまい…。特に探偵と被疑者との引用合戦が難解で、その詩が一体何を暗示しているのか全く理解出来ない部分も多いのですが、知をひけらかす傲慢さと独特のテンポにどこと無く心地良さが感じられます。二転三転する推理と、法水が垂れ流す雑学を舞台でも見るように読み流すのが、正しい鑑賞法なのかも知れません。
探偵小説の不可能性・・・ミステリと呼ばれる戦後の探偵小説のさきがけは法水麟太郎の推理をかい潜り、気づけば事件が解決しているこの小説に違いない。現象としてのみ存在する事件の証拠を解読しては外れ続ける探偵を、リアルタイムに密着し先回りする語り手に振り回され、多数の図表を提示されても黒死館全体の見取り図が想像できない苛立ちの中で、ふと読者は外国語ルビの多い読みにくい文章に目を移して気づく。外国語ルビと地の漢語が同時に発音できないのだから、語り手は人間じゃないのでは?言語に真を置く推理は崩壊し、衒学の哄笑が響く。
あまりにも衒学的に過ぎて苦笑モノだったけど、嫌いではないです。好みが分かれるだろうなぁ~。10代の多感な時期に読んでいたら心酔していたかもわからない。
如何にも曲折紛糾奇異を超然した奇矯の世界である。序篇が極めて入り籠み難く、解し難い蘊蓄を莨の烟と共に流出させたる法水の辞に眩惑される事が暫々起こる。然し乍、彼のその遊戯的衝動から成る驚くべき断定、常に審美性を忘れない推論は即ち神業の如き捜査法に相違なく頗る昂奮を齎すのである。だけど、詩の例はわっかんねー。それでも、すっごく面白かった!!癖になる。心酔者が多いの納得。反対に放棄しちゃう人がいるのも納得w法水さんが愛しいわー。他の法水シリーズも是非読みたい。再読したくなる本。
クソ法水のファッキン豆知識につきあってやるよりなにか他に有意義な時間の使い方があるのではないかと途中何度も思いながらなんとか読み終わった…
実家所蔵本。再読です。以前、読んだ時は溢れんばかりの薀蓄に脳内幸福成分がドバドバ出ていた記憶しかありません(・_・;)二転三転する事実や心理戦、館の構造、トリック、動機、人間関係などメモやノートで整理しても追いつかないと思います。でもすごく、好きだという気持ちになります^^
ミステリ界三大奇書の一つ。黒死館で起こる自殺と殺人事件に対して探偵が挑む探偵小説なのだが、トリックや動機云々を遥か超越したところで繰り広げられる中世魔術や医学、書物等の膨大な蘊蓄の披露、心理合戦で軽く探偵小説の粋を飛び越えている。読んでいてあまりに難解、膨大な情報量に振り回されてしまい頭がショートしそうになるが文字や世界観に浸るのはとても心地好い。トリックなど正直よくわからないが、なんとも愛おしい小説だ。
日本三大奇書の一角を担う本作。ゴメンナサイ、半分くらい読んで断念しました……物語としてはとある館で起きた殺人事件を探偵が解決する御話ですが、合間に挟まれるのはこれでもかという程の量の薀蓄薀蓄薀蓄薀蓄薀蓄薀蓄!! 聞いた事もないような文献の名前が縦横無尽に飛び回ります……ぶっちゃけ本筋なんて覚えられません。そして薀蓄も普通に生きている限り使えないものばかりです。この本を理解できる時……その時は自分は人間をやめているかもしれませんw
読み終えるのにかなり時間が掛かって、今までで初めて途中で読むの断念しかけた。膨大な知識に本筋が隠され正直理解は出来なかった。考えるな!感じろ!的な小説。
推理小説として読むべきではないのかもしれない。飽くまで推理小説という形を借りたファルスだと思って最後まで読んだ。そう思って頭を空っぽにして読めば、飛躍している(ように思われる)論理も楽しめた。今のところ再び読もうとは思わない。
読めない漢字を辞書で引く度に冷める熱量がもったいなかったが、間違いなくすごいものを読んだのだ、という実感はある。蘊蓄垂れ流し系とも違う、一般人とは全く別の知識領域で遊ぶ作者と法水の語りを、ついていけないなりに楽しんだ。
この読書感は、ユイスマンスの「さかしま」にも通ずるデカダンな感じ。モダニストが狙って難しいこと言ってたのと違って、この人は書きたいものを書きたいように書いてこうなってる。恐るべき才能で僕にはとても理解できないところだらけだけど、天才が天才をまさに発揮してる作品を自分目線で「わかりにくい」と断罪する気にはなれない。三代奇書でも圧倒的に読みにくいけれど、これを生んだ脳が地上に存在したことを確認するためになら読むに値する。
開始5頁で放り投げる人は全うです。 理解しながら読める人はいないでしょう。小説の筋などもはやどうでもよく、このような小説が三大奇書として祀りたてられているとことを知るための探偵小説ファンのための本。
この本について語れるとは思えないので、率直な感想だけを述べるならば、思ってたよりは読みやすかったけど読みにくかったという点に尽きる。あと、意外と面白かったです。
読んだぞ!という謎の達成感を感じる本。でも目が眩んで惑わされて、本線をたどるのでやっとだった。いろんなミステリに影響を与えているんだなということはよく分かった。
文献名が多くて多くて。たとえ話されたって私には分かりませんでした、というか旗太郎の扱いがあっさりしすぎなんじゃないのかなとか思った。探偵さんが余計な推理しなければあの人とあの人は死ななかったんじゃないのとか思う
どこまで事件の本筋に関係あるのかよくわからん情報や詩の引用が大量に詰め込まれてるし探偵役の推理ミスが多すぎてなんだこれはと思ったけど、文庫解説の「自分の好きなオモチャをこれでもかと詰め込んだオモチャ箱」に納得
当主の自死に引き続き「黒死館」に住まう人々を襲う惨劇。刑事弁護士の法水麟太郎は、その該博な知識をもってして事件に挑む……という内容なのは解った。あまりにも膨大な情報/蘊蓄(その真偽のほども含め)に圧倒されて、話の筋なんて憶えてない。いや、憶えてないというか、どうでもよくなるというか。昔は難解だと思って投げ出したけど、少しこらえて先へと進んでいくと、語っている内容が衒学的に過ぎるだけで、意外にも文章自体は平易なのに気づく。まあそれでも苦労はしたけど。最初から全部を理解しようとせずに気楽に読むのがいいかと。
modern_hamlet9(モダハム)
読了お疲れ様でした。難解な作品という評判のため、手を出しづらいと思いますが、dさんの感想を読んで、よし、読もう、と思い直される方がいるかもしれませんね。私もP.D.ジェイムズ制覇を目指そうっと(笑)
ナイス!
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05/18 07:38
読了お疲れ様でした。難解な作品という評判のため、手を出しづらいと思いますが、dさんの感想を読んで、よし、読もう、と思い直される方がいるかもしれませんね。私もP.D.ジェイムズ制覇を目指そうっと(笑)
ナイス!
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05/18 07:38
知らないことばかり出てきておいてけぼりにされるよ。けど僕はそこが好きでした。こんな本があっても別にいいと思うし、もっとあるべきだとも思いました。色んな意味で面白いよ。どう推理すればいいのか皆目見当がつかなかった…ていうか無理だと思う。作者が化け物じみているので、その作者の生み出した探偵はもっと化け物じみているよ。色んな描写も微細でなんか伝わってくるものがありんすな〜がっは。稚拙な説明ですいません。とある読者の一つのとるに足らない感想と言うことで、がっは。
日本三大奇書として御存じな御方も多い本書。100ページ読んでブチ切れ一度読むのをやめた。「博識な俺スゲーだろ」という作者の西洋コンプレックスと自慢には辟易した。まぁ時間がたってから読めば評価がかわるかもしれないが。
疲れたわ!! 読みづらすぎにもホドがあんだろ!! 「昔の話だから」というレベルではない。ところどころ面白かったけどね……。部分的にはね……。文体やらなんやらよりも、殺人を全く防げない探偵は、「名探偵」なんですか? ……ってまあ、そんなことを言ったら、某「推理しない探偵」の方がよっぽど名探偵だよね、ってことになるんですけども。
ああああああ時間かかったあああ。衒学趣味は好きなのでいいのだけれど、何か読みにくい文体だった。読めない漢字が多いのも一因でそれは自分のせいなのだけれど。お願いだからもうちょっとふりがなルビを増やしてください(切実)。話としてはそんなに嫌いじゃないんだけど、名作かと言われるとそうは思わなかったかな。
評価:★★★ 日本ミステリー三大奇書の一つ。とてつもなく衒学的な推理物。主人公の法水が圧倒的な蘊蓄によって殺人事件に挑む。9割事件の推理と関係ないが、歴史学、宗教学、医学、犯罪学、天文学、占星術、美術などそのカバーする範囲の広さと博覧強記ぶりには感服せざるを得ない。作者はリアリティをかなぐり捨てているので、推理の面白さや緊迫感よりも、法水の作り出す不思議な雰囲気を味わう作品。判らないことが多すぎて、半分くらい興を削がれた。
なんだこれ。予備知識なしで読んだら、自分に日本語が理解できてるかどうか試されてるのかと。わけわからん。なのに読了できた。すごい。美文調なのがまたいいな!最後の言葉がかっこよすぎ。しかし探偵がかしこいバカに見える。
衒学的すぎて意味不明。3大奇書の一つだそうだが奇書でも何でもない。作者の知識自慢。これなら中井英夫先生の「虚無への供物」を読んでください。全然読みやすくてそれでいて奇書と感じさせてくれます。
まさに奇書。探偵役は、膨大な量のオカルト的擬似科学を根拠に推理(?)を展開。はたして本当に犯人は真犯人だったのか…?(それにしても途中の推理を間違えすぎです(笑))
桃源社版を読んだ。迷宮のようなオカルト要素の散りばめ。気になったほんの一部分を調べるだけで、創作の助けになりそうなほど。何度も推理を間違える点も面白い。真相が逃げていくよう。メタ的に
奇書と言われても思わず、納得してしまうほどのグイグイとひきこまれてしまう凄い作品でした。オカルトなどの膨大且つ洗練された薀蓄がたまらなくて途中、事件の真相が気にならなくなるくらいでした(笑)一度読んでよく、理解することができないからこそ、何度も読んで噛み締めるのがぴったりの本だと思います。また、再読したいです^^
黒死館殺人事件の
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感想・レビュー:69件


















































