澁澤龍彦初期小説集 (河出文庫)

澁澤龍彦初期小説集 (河出文庫)
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澁澤龍彦初期小説集の感想・レビュー(57)

02/04:サクマ
澁澤龍彦の最初期の小説を九篇集めた短篇集。『唐草物語』収録作から二十年ほど隔たったものを含む初期作品集ということで、習作的なのかと思いきや、既に一種の完成に達している作品がはいっていた。くっきりはっきりとした要素で幻想を紡ぐスタイルはもうある。後期との違いとして、小説の題材の選択傾向が挙げられ、現代日本(当時の)が舞台の作品が多い。好みなのでもっと読みたかった。金魚に嫉妬「撲滅の賦」、言葉が現実を侵食「エピクロスの肋骨」、エロティックかつ美しい「犬狼都市」、変態の幻想「人形塚」あたりが特に気に入った。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/27

08/20:para
07/25:takemotto
淡い幻想と濃い幻想が入り混じった短編集。人外に嫉妬する者や、恋い慕う者を描く。 耽美で悠久を感じられる作品群である。

これが50s〜60sに書かれたものだと思うともう…なんかもう!耽美のなかにユーモアとか滑稽さがあり、そしてそれがはなにつかず、淡々と事実を写し取っているだけのように淡泊なのに、起きている事実は荒唐無稽で幻想…。理想的すぎて目眩がします!

05/23:もろろろ
剥いても剥いても同じ構造の繰り返し、そして境界すらもわからなくなる、そんなたまねぎのような世界が執拗に登場する。「エピクロスの肋骨」は単に変身譚と言うよりも、ペン一本であらゆるもの達の姿を変えてしまう作家と言う存在をメタ的に語って遊んでみた作品なのではないか。他、短いが「錬金術的コント」がなかなか。「犬狼都市」は……澁澤作品全体に言える「これって全部夢なのでは?」感が強い。そして『南総里見八犬伝』って言うの禁止。

03/22:はめこ
03/06:ヒロ
「犬狼都市」は獣とのアレコレを知る入り口となった思い出(?)の作品。澁澤の翻訳は好きだけれど小説自体はそれほどハマらずにきたけれど、その理由が佐藤亜紀の解説で分かった気がした。そうそう、どこか明るいのよね、と。読んだ後にあまり後ろめたさを感じさせないから私の好みではないのだわ。私は他人が隠し持っている欲望とか後ろめたい趣味とかを覗き見るのが好きなのです。

再読。『撲滅の賦』、『エピクロスの肋骨』、『錬金術的コント』、『犬狼都市』、『陽物神譚』、『マドンナの真珠』、『サド侯爵の幻想』、一種のSF『哲学小説・エロティック革命 二十一世紀の架空日記』、『人形塚』の9篇の幻想短編小説集。ごく初期の頃から澁澤龍彦は「玉ねぎ」の、剥いても剥いても永遠に剥け続ける、また、1点のみに集中した内部構造という喩えが好きなのだな。この本に収録された作品、映像か舞台で見たい。意外な事に舞台に向いていると思った。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/07

『人形塚』や『犬狼都市』は好きな系統だけど。『サド侯爵~』のように微妙なものもあった。ぶっとんでる発想や展開は確かに幻想的だが、どうもその奥底で淀んでいる作者の思想やら歪んだ寓意やらが目障りでならない。それも含めて澁澤龍彦の“スタイル”なのだとするならば、相性が悪いとしか言えないのかも。個人的に、ぶっ飛んだまま見えなくなってしまうような足場のないファンタジーは一つのお話として受け入れられない。

09/07:
08/04: ・ω・ 
07/24:蝋子蜜子
07/15:けよ
07/13:小椋
独特の文体に呑まれてどっぷりと作品世界に浸ってしまいました。幻想的ながらに生々しく耽美ながらに軽さとある意味での可笑しさがある。蠱惑的な短篇集です。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 07/07

幻想主義とも言えるのでしょうが、姿勢としては耽美にも見えるオートマティズムぽい手法による作風。。情事を成就するために金魚に嫉妬する男や、むしろ楽園のはずであるサナトリウムから脱走した男、両性具有の皇帝達は、充分に詩的で観念的で哲学的。ダイアモンドの中で、獣の血を宿す乙女や,果てしない航海をしている亡者、牢獄で夢想するサド侯爵などの独特な世界観は幻想というよりむしろ「アリス」のごとく寓話的で蠱惑的ですらある。アイロニーに満ちたと今なら言える魅力ある一冊です。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(1) - 05/14
rakim
学生時代に専攻していた一環で渋澤氏に夢中になりました。当時一部読んだものの再読です 澁澤氏は50歳代で亡くなっていますが、もっと長く生きてほしかった。熟成した彼の作品に触れてみたかったです。
ナイス!ナイス! - 05/14 10:44


02/07:hosoya_manga
すごく面白かった!

09/26:VUOY
再読。「やっぱりたまらなく好きなんだよなァ、こういう世界が」と再確認。 私の脳みそでは残念ながら彼の表現している半分も理解出来てないのに、何故こんなにも惹かれるのか。でも彼の描くエロティシズムがすっごくしっくりくるんだもの。 「エピクロスの肋骨」の「違う。恋人なんて、そんな水っぽい、そんなややこしい関係たあ~」の一文は究極の愛の告白のように感じる
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/26

06/22:牧 高城
06/18:後藤正午
06/08:野良
04/30:charFoo
04/07:ねじけ
04/02:
03/11:monado
02/24:
12/08:rinkoko
あまり澁澤龍彦のエッセイは読んだことがありませんが、この本は大すきです。もっとこの人の現代が舞台の小説が読みたかった・・・

04/03:ヴァニユ
03/20:Kimura
11/10:由比良 倖
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澁澤龍彦初期小説集の 評価:56 感想・レビュー:16
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