犬はいつも足元にいて
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犬はいつも足元にいての感想・レビュー(256)
酷評されているようですが、芥川賞ノミネート作品の割にはストーリーもしっかりしているし、緩急もあって読みやすい作品だと思います。 肉はいったい何だったんでしょうね?まぁ~そのあたりも含めて個人的には十分楽しめました。 サダのお母さん良いですね。 助演女優賞を差し上げたいです。(笑)
なんとも微妙な不快感の残る小説。ところどころ引き付けられる部分もあるが、全体的な読後感は「再読はしたくない」という感じ。思春期の残酷さ、衝動と上位感、箱庭のような中学生の世界の描き方は上手いと思うけど、新鮮さはあまりないかも。
兄弟で書いていると知って読んでみたかった。思春期の中学生の男の子の暗い感じ、毎日一緒にいる一風変わった気味の悪い友達。 面白くなかったのは、犬をいじめるひどいシーンが度々出たためか。
「僕はしゃがんだまま、膝の間に頭を挟んだ。そうしていると、ひび割れたコンクリートしか見えなかった。ひび割れの中にうごめきを感じて、目を凝らすと、小さな生き物がチロチロと動いていた。それは虫で、表面を覆う黒い殻が、わずかな街灯の光を照り返していた。」
意外に面白かった。この人物間の関係でここまで引っ張るかと妙な意味で感心させられた。比喩は村上春樹的なものが散見された。どの程度、自覚的かは分からないが。無難といえば、無難な小説。新しさはあるかな? 今どきの若者らしい小説。良くも悪くも。ラストの終わり方、主人公のいきなりのプラス志向もお約束と言えばお約束な展開。その意味ではエンタテイメント系過ぎる気がする。伊坂幸太郎の方がよっぽど「純文学」してるよ。
中途半端な不快感が残る小説だった。めちゃくちゃ気持ち悪いわけでもないところが余計読了感を悪くしている気がする。サダの母親はなんとなく好き。ただ、全ての登場人物にキャラをつけ過ぎているような。犬を蹴りたくなる気持ちは分からなくもない。
なんともいえない奇妙な後味の悪さは一体なんだろう?主人公の行動も考えも理解できない・・・伊坂作品もだけど、現代の若者小説を読むには、私は歳をとりすぎたのかも。。。
なんだろ、この読後感。道尾秀介もそうだけど、子供を主人公にした最近の小説って、なんでこうも行動主体で気持ち悪いんだろ。この大森兄弟がリアルの追求だ、とかいって、実物の腐肉を前にしてあれこれ言い合っている様子が浮かんでしまってもはや変態。結局肉はなんだったのだろうか、といろいろ考えてみるが、結局わからないし、それらしい伏線もあったのかなかったのか、ナンバーセブンとサダが絡んでいるのは確かなのだろうが、やっぱりわからない。そもそも何が言いたいのかわからない。芥川賞の選評も小川洋子以外酷評。No.608
ウソばかりの友達におカネをせびられる主人公に同情していたら、主人公まで父親からおカネを騙し取るなんて。同情の余地ナシ。という本ですか?意味不明。賞?やっぱり意味不明。
兄弟合作って事で紹介されていて興味が湧いたので読んでみた。動物を無下に扱う作品は好きじゃない。一体この本を通して何を伝えたかったのか理解出来ない。
主人公の僕は日常生活にて感情の発露が少ない。だがその少なさゆえに、そこに悪意を添えられた感情は非常に黒々とした闇のような色を持つ。しかもその悪意は主人公自身が悪であるという自覚があるのがいっそう性質の悪い戦慄させる黒さを見せたと思う。
まず、実の兄弟でこの世界観を共有していることが気持ち悪い。例えば、十代後半とか二十代前半の人が"一人"でこの作品を書いたのなら「ふ~ん、まあ、文藝賞っぽいよね」と思うだけだったかもしれない(上から目線ですみません)。だけど、この作品は兄弟二人で書いたことがある意味売りなわけで、巻末の著者近影を見ると余りにも普通な兄弟が載っているわけで、そうするともうこちらとしても「気持ち悪いなあ…」としか思えない。てか、動物をこういう風に扱う作品が生理的に嫌いなのです。読んだ自分が悪かった。ということで。
期待以上に面白かった。日常の中に潜む不安というか、誰もが持ちうる漠然とした陰湿な暗いものを見せられた気がした。犬の散歩、ジョギング、子供たち、ゲートボール。だけどじわじわと薄ら恐ろしい。この後どうなるんだろう?
黙々と肉を掘り起こす犬と、主人公の苛立と、人間たちの悪意の物語。予想を裏切られた内容だった(いい意味で)。もっと救いのない物語だったらさらに引き締まったと思う。兄弟で小説書くって言うことに関しては、薄気味悪いとしか言いようがないけど。
兄弟で書いたってことが話題になりすぎて、イマイチ内容に乗り切れなかったなぁ。。。というか、理解が出来なくて・・・私がおバカさんなのでしょうか・・・(-- ;)シュン…
題名と表紙の爽やかな印象とは打って変わって、卑屈な人間たちの悪意と腐臭が漂う物語。不気味で訳のわからない色を出そうとしているところに計算を感じてしまって、どうも入り込めなかった。ジャングル…ここでジャングル出してくるか…。作者が全ての答えを書き込む必要はないし、読者が答えを想像する余地を残すのも作者の技量だとは思う。でも、この作者(たち)は答えを用意しているけど書いていないというより、最初から答えなんか無いんじゃ?と勘ぐりたくなる。一番不気味なのは、兄弟でこの世界観を共有しちゃっているところかも。
中学生ののほほんとした日常のようでいて、見栄とか嘘とか悪意なんかが溶け出している感じがや、従順な犬にだけど訳のわからない悪臭を放つ肉に執着する本能的なものという、相反するものを併せ持つところで不気味さが強調されてる。肉ってなんだよ・・・。
タイトルや表紙と内容とにギャップのある一冊。父と母は離婚し、母のもとで暮らす男子中学生。賢い犬を買うけど、どうもその犬を好きに慣れない。仕方なくツルむ奇妙な同級生サダは、なぜか毎朝の犬の散歩のとき、主人公を待ち伏せるようになる。犬は公園に埋められた謎の臭い肉に夢中だし・・・というような小説(どんなだ)。とにかく不穏で後味が悪い一冊。わかりづらい感情や気持ちの悪さみたいなものを味あわせたいのだろうけど、それにしたらちょっと色々欠けているような。うーむ。
【★★】タイトルなどから想像していた内容とは異なっていた。結局、“肉”の正体はなんだったのだろうか。読み終わったあと、裏表紙を見て「あっ」となりました。
ものすごく感触を感じる作品だった。匂いとか、触った感じとか・・・。あまりいい感触ではないけど、結構現実的な感じもした。子供は残酷なくせに繊細だったりする。物語が終わりに近づくとともにたんたんと状況を語っている主人公のその向こうの不安定な部分が見えてくるような気もした。最後のところ、極限までいってしまった主人公は心が飽和してしまったのかな。
男子中学生という人種は、きっと一生かかっても理解できないと思った。兄弟でこの本を書き上げたって言うのはやはり少し不気味だ。サダの母親は好きな感じだった。
タイトルから想像した内容とまったく違って、主人公が思春期の年代ということを差し引いても、気持ち良い話ではない。★★☆☆☆2
丁寧に丁寧に不気味さを積み上げていく。本当はどこにでもいる人たちなのだろうけど、感覚の鋭い中学生の主人公から見ると、こんなふうにいびつさが際立って見えるのだ、と思わせる一人称の妙。面白かった。もう誰かが死ぬしかないくらいに追い詰めといて、最後に希望を見せる。文章もよかった。また他の作品も読みたい。
犬はいつも足元にいての
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