小川洋子の偏愛短篇箱
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小川洋子の偏愛短篇箱の感想・レビュー(150)
まさしく「偏愛」だなあ。おおっぴらにすきとは言えない、言いたくない短篇ばかり。自分だけの宝箱にいれて、こっそり何度も見たくなるものばかり。いくつか知ってるものがあったけれど、それが入ってるのがとても嬉しいような悔しいようなそんな気持ちになった。
怖かったなぁ。『兎』がいちばん印象的でした。『博士の愛した数式』から小川さんの作品に入った僕は、続いて他の作品を読んで、おどろおどろしくてちょっと意外に感じたけれど、むしろ『博士』みたいなほうが小川さんの作品の中では少ないんですね。この本を読んで、改めて実感です。
小川さんの本はこれで二冊めです。 一冊目は、連作短編の「人質の朗読会」でした。 短編が基本的に好きなので、この本を見つけたときは非常に期待して購入しました。 最近忙しかった事もあり、少しずつ読み進めましたが、読み終えた今、これほど迄に期待を裏切らない本もなかなか無いと思いました。 全ての短編を面白く読む事が出来ました。 今まで読んだ事のない作家が多かったので、今後の読書の参考にもなります。
小川洋子編纂の短編集。彼女の偏愛するものを、わたしもすき、とおもえてちょっとうれしい。ぜんぶいいとおもったけど、一番さいごの「お供え」いいなあ、こわくて、でもどことなく滑稽なかんじ。川上弘美さんの書いたものから感じられる不思議さにすこし似ているように、わたしはおもったのだけど。つぎ図書館に行くたのしみがふえました、にやにや。
小川洋子さんを読んだことがないのに、なぜか手に取ってしまった…。でも好きな雰囲気の話が多かったです。小川さんにも、短編を書いた作家さんたちにも興味を持てました。良い読書案内になりそう。
小川洋子自らがお気に入りの短編を選んだこの短編集。すべてに共通するのは少し難解な言葉遣いと読後に訪れる深い落ち着きである。刺激的な作品がないというわけではない。ラストシーンに戦慄を覚える「みのむし」や男女の情愛を描いた「雪の降るまで」など多彩な作品が選ばれている。 だがそれらはどれもどこか暖かく、まるで懐かしい夏の思い出のように私たちに郷愁を抱かせる。これらの作品の先に、あの小川洋子がいると思うと、読書は人の血となり骨となり、間違いなく人を作っていることがよくわかる。
小川洋子さんが何に心を惹かれるか、なんとなく分かったような、珠玉の短編たちでした。思いのほか自分が既読したものも多かったけど、時間を経て読み返すと新しい発見があり、小川さんの解説があるというお得感にも嬉しくなりました。 「件」、「兎」、「春は馬車に乗って」・・・歪で人の業だったり悲しさも感じるのだけれど、やっぱり私にとって心惹かれる作品です。
小川洋子さんが大事だと思われた短編小説16作品。件(くだん) は読んだことあったけど、これも小川さんのお勧めですで読んだと思う。いずれも不思議な作品ばかり。お供えされる側から書かれた「お供え」が面白い。
夜、寝る前に読むと必ず短編が夢に出てくる。本読んでいる続きか現実か分からなくなってしまって怖かった。なるほど、小川さんが好きなものがぎゅっと詰っていると納得。
作家が選ぶ、アンソロジー本というものです。 自分が好きな小説家が好む小説とはどんなものか?という興味から読んでみました。 やっぱり独特ですね。ミステリアスなものが多くて、わりとなるほど!という感じを受けました。
2月4日開始~7日読了。短編を読もうと思ったけど自分では選ぶのに迷ってしまうので。「奇」「幻」「凄」「彗」と区分された16編の小説が収録されていた。人が選ぶ作品を読むのはその人の傾向が分かる時と分からない時とがあって、それが楽しいんだと思う。小説自体もこれは苦手かなと思う作品でも小川さんの解説エッセイを読むと視点が変化するというかそういうおもしろさもあるんだなーと気付けたりするので好みに合う合わずは関係なく楽しめるアンソロジーだと思った。お気に入りは「風媒結婚」「雪の降るまで」
「懐中電灯の光があの星へ届くころ、この自分は死んでいるんだと思うと、日ごろのゴタゴタした気持ちも、つまらないことのように思えて、死がいとも簡単に迎えに来てくれるようで、気軽になりました。」
好きな小説家の好きな小説は、わたしにとっても好きな小説であるのか?結果としては、ビビっときた小説もあれば、そうでない小説もあったりしたけれど、どのしょうせつも、たしかに小川さんが好きそうな雰囲気が伝わってくるものだった。 いろいろな境目が曖昧な小説が好きなのかなとも思いました。
小川洋子が好きだ。だから彼女がどういうお話が好き(しかも偏愛)なのかどきどきしながら読んだ。好きな人が好きなものは私も好きに違いない!短編集はどれも小川さんの好きなエッセンスが詰め込まれていて、「偏愛短編箱」のタイトルはぴったりだと思った。小川さんによる解説も素敵で、これによってより作品たちの良さが際立っていた。
この作品たちが小川洋子さんの書かれる作品の根底にあるのだと思うと、とても不思議な気持ちになった。小川さんの作品と同様、どの作品にも切なさや影が潜んでいた。しかし知らず知らずのうちに心が奪われてしまっていた。
これらの作品に出会うために、いったい何冊の本を読めばいいんだろう・・・・。そんなことを考えるとすご~くお得なアンソロジーだと思います。
難しくてよく分からないのもあったけれど、どれも小川さんを感じれる短篇だった。小川さんの作品が好きだから、合うのは本当に合う。だからどれが一番よかったとか決められない。件も兎も風媒結婚も好き。押絵と〜は久しぶりに読んだけど、こんなに押絵を覗きこんでるシーン短かったっけと思った。
小川さんが偏愛してる短編はどれも愛すべき変わり者のオンパレード。書き手はみんな違うのに、どれも読んだ後、胸に石ころを投げ込まれた感じがどうしようもなくする。解説がまたエッセイみたいで楽しめた。
小川さんの短編だと思ってたら、小川さんの好きな作家さんの短編集だった。初めて読む作家さんがほとんどで、面白かった。特に「兎」 「春は馬車に乗って」が良かった。横光利一、違う本も探してみよう。森茉莉は、やっぱりすごい。小川さんも言っているが、この人の言葉は、本当に宝石だと思う。
小川洋子の短編かと思っていたが、編集だった。1話目から内田百閒という奇抜ぶり。どの話も「ああ、小川洋子すきそう!」って感じ。ひとつづつついている解説エッセイがまた素晴らしい。
なんとも贅沢な時間を味わえた。個々の短篇の素晴らしさはもちろんだけれど、これらを読むことによって、小川さんを形づくる欠片の一部に触れることができたような気持ちになれた。いびつで偏っている愛こそ、おぞましく美しいのだと思う。
いろいろな作家の物語を一気に読めてお得な感じ。「風媒結婚」が好き。わたしにとって、こういうふうに大切に思える短篇はなんだろうと考えて、思いついたのは川上弘美の『神様』なんだが、でももっと、印象的な短篇があったはず・・・。
小川洋子が、自分の好きな短篇を集めたアンソロジー。ほとんどが高名な作家の作品ですが、その作品を読むのは初めて、なものが多かったです。粒の揃い具合が素晴らしかった。小川洋子自身の選出された作品に寄せたエッセイも楽しむことが出来ますが、まずは、読み応えのある短篇たちに心おきなく酔えばいいのでは。小説を書くということが、並々ならぬ才能を要すること、言葉を紡ぐことによってあらわすことが出来る世界の豊かさにまで思いを馳せることができる、芳醇な世界がここには広がっています。
「こおろぎ嬢」までは、「趣味あわないなー」という感じだったけど、「兎」以降はすごく好きだった。「春は馬車に乗って」を何故だか翻訳作品だと思いこんでいたけど、覚え違いだった。
ひとつひとつ、時間をかけて味わうように読んだ。どれも質が高くて、なにか欠落していて、ものすごく怖いなにかが潜んでいそうだったり、濃密なものがぎゅっとつまっていたり。各短篇についてる小川氏の短いコメントがまた素晴らしかった。図書館本だけど、手元に置きたくなる本。
内田百閒、江戸川乱歩、谷崎潤一郎、川端康成、森茉莉、宮本輝、田辺聖子…気になりつつ踏み出せなかった人たちの作品を読めてよかった。読書の世界、広がるかしら。それにしても短編集なのに読了までに時間かかったなぁ…。秋の夜長、雪の降る季節、そんな感じがよく似合う短篇箱でした。
内田百閒、江戸川乱歩、尾崎翠、金井美恵子、谷崎潤一郎、川端康成、横光利一、森茉莉、武田百合子、島尾伸三、向田邦子、三浦哲郎、宮本輝、田辺聖子、吉田知子、16人の作家の16の短編集。何度も読んだものもあれば初読のものもあった。金井美恵子の『兎』が一番良かった。収められた作品はどれも小川洋子好みな事よなぁ、と読後感じたくらい、小川洋子の小説になんだか似ていた。
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感想・レビュー:62件














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