夢を与える
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夢を与えるの感想・レビュー(761)
〈図書館本〉子役で大成すると大人になってからは…とはよく言いますね。赤ちゃんの頃からモデルと活躍して子役、女優と進んでいくなかで、ある時スキャンダルが発覚して転落していく話。芸能界という特殊な世界のなかで、人々に「夢を与える」職業につき、それと平行して親の浮気問題に振り回され学業との両立など苦悩と葛藤がうかがえる。救いのないラストは少し後味悪いものが残っている。
夢を「与える」という表現について言及する夕子が良かった。芸能界で活躍する人たちは、夢を与えている反面、自分自身はとてつもないプレッシャーに耐えているのかな…
夕子が常に不安を感じていたように、こういった文学系の本は常にページをめくる度に緊張感があります。きっと夢を崩す挫折的出来事が起こる、そういう方向にいくんだろうなぁって不安。そして、まぁそのとおりに進む展開。文章として引きこまれて読むから、合ってる文章なんだと思うけど、すっきり夢を感じさせてくれないものかと、文学系全般で思ったりします。でも、夢ってなんだろと思うとそう簡単にほのぼのと進めないのも考えたりもするし、結局難しい。
赤ちゃんモデルとして芸能界デビュー、高校生でブレイクするも、ある出来事で転落していく「夕子」の話。みんなの夢であることは、一体なんなのか。芸能界という特殊な世界と、周囲の大人に翻弄されながら、真面目に考えながら生きる夕子。しかし、その人生は、本当は誰のものなのであろう・・・?夢を「与える」と、高飛車な言い方が許されるのは、その言葉を発した人には、「夢であり続ける重い責任」があるからである。震災以降「夢を与えたい」という言葉を時折耳にする。実は、そんなに簡単で、暖かなことばかりではないんだ、と気付かされた。
まじ夢を与えられない話 夢を与えるということ についての話だからだろうけど 綿矢さんやっぱすごいとは思うけどわたしあんまりこれ好きじゃなかったよー だって登場人物誰も好きになれない 20110825
言葉の選び方が いつも面白いなぁって思う。 タイトルや表紙から感じるような ほのぼのとした感じは あまりなくて、えげつない話。でも、痛いところをグイグイと突いてくる。途中で出てくる「///////☆」は、何を表しているのだろう?
夢を与えるっていうタイトルいいなw作中でもこの「夢を与える」っていう表現に言及しててお米を作ってるひとが「米を与える」ってはいわないには笑ったけどwアイドルはいろいろ大変だ。
3冊目で明らかに変わってた。ホントに綿矢さん!?と思ったくらい。それが親近感湧く綿矢さんらしさ皆無で寂しい。確かに20代前半で、これだけ描けることは単純に凄い。3年以上かけたのも納得。ただ余分な情景描写やらで分厚くなった本という印象。全体的に退屈で何度も残りページ数を見て萎えた。万人からすれば羨ましいけど、選ばれた人間にしかできないことって大変だ。若い内に大成すると危険ってよく言うよね…また夕子と多摩が会えたらいいな。
三人称で書かれた作品で、蹴りたい背中から三年半が経過している。随分とイメージがいい意味で変わった印象を受けました。芸能界でよくあるアイドルの恋愛と仕事の兼ね合いを書いた作品。綿矢さんの新たな可能性を感じました。
喜怒哀楽がなく抑揚のない文章にちょっと疲れて、最後の後味の悪さになんかこうもやもやするというか、そういう作品です。けして悪くはないんだけどね。淡々と物語が進むのでこちらも無感動のままページを進めていくのですが、とある事件のところで「あぁ!」と思わず声を出しました(笑)。多摩の家へ自転車を走らせる場面が一番切なかったな。芸能界にいる人は一般人のはるか遠く、はるか先に行ってると思いきや、実は中学ぐらいで立ち止まってるのかもしれないですね。
綿矢りさは“イタイ”女の子を書くのがうまい。幼い頃から芸能界で生きてきた少女がブレイクし、転落するまでの物語。こう書くとなんか陳腐だけど、十代で芥川賞を受賞し文壇に躍り出た著者自身を重ねてしまうのは穿った見方だろうか?その芥川賞受賞から数年たってようやく出た本作が「インストール」や「蹴りたい背中」と全く趣を異にすることにも驚く。前2作で感じられた言葉のきらめきがなりをひそめてしまったのは、彼女が大人になったからか?書くことへの苦悩と迷いすら感じてしまう。そして、そうやって読むとなおさら夕子はイタイ。(続く
bunnykcim44
周りの大人にお膳立てをされ生きてきた少女が、ようやく自分でつかみたいと思ったものが、つかめないことの悲しさ。夕子の行為を愚かだと言ってしまうのは簡単だけど、「これが私に下された罰だとしたら、私の犯した罪はなんなのだろうか」「夢を与える側は夢を見てはいけない」という夕子の言葉はあまりに痛い。自分で望んで入った世界ではないから尚更。真相はわからないけど、それでも正晃を信じる夕子がイタすぎて、読んでる私だけでも信じてあげたいと思ってしまった。
ナイス!
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12/26 10:59
周りの大人にお膳立てをされ生きてきた少女が、ようやく自分でつかみたいと思ったものが、つかめないことの悲しさ。夕子の行為を愚かだと言ってしまうのは簡単だけど、「これが私に下された罰だとしたら、私の犯した罪はなんなのだろうか」「夢を与える側は夢を見てはいけない」という夕子の言葉はあまりに痛い。自分で望んで入った世界ではないから尚更。真相はわからないけど、それでも正晃を信じる夕子がイタすぎて、読んでる私だけでも信じてあげたいと思ってしまった。
ナイス!
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12/26 10:59
当たり前のように世間の人々から得ていた信頼がどれだけ貴重なものだったか。空を飛び続けられる鳥などいない。不安は蓄積するとどこか祈りに似てきて、その祈りに似た不安は想像以上に残酷な形で叶うということ。これだけひどい目にあってやっと気がついたこと。夕子目線ではなく、親目線で読んでしまったため、「この子はどうしてこんなバカなことを・・・」と思ってしまい、なかなかの不快度指数でした。
芸能界に入った少女が成功し転落するまでのお話。恋愛での失敗の代償は大きく、夕子は多くのことを知る。夢を与えずともよいので、今後は夕子自身の人生を生きてくれれば、とつい願ってしまった。
夕子には親に押し付けられた仕事しか夢中になれることがなく、また仕事の人としか人間関係を結んでこなかった。成長するにつれ、夕子はスターチーズのCMにも嫌気さし、そんな中、正晃と出会う。正晃が夕子につれなくてもすがるのは、夕子がそれだけ飢餓状態にあったということだったんだと思った。それを利用するかのような正晃の仕打ちは、私は許せない。
感情表現が成長につれて色濃くなるんですが、自然体であることを強いられる苦悩や、人に同調したり、本当の自分の感情に反してステレオタイプを維持させる自分が発する言葉への違和感...ひとつの出逢いをきっかけに、急展開し、そのまま一気に壮絶な物語と変貌します! 文藝のインタビューによると、『ホヴァリー夫人』に触発されて書いたらしいですが、恋愛に溺れて破滅していく救いようのない展開に唖然としながら、不快な描写と会話が継続する後半は、冒険的だけど、挑戦的です!
ストーリー展開としては、オーソドックスでやや稚拙な印象を受けるが、「アイドル」という特殊な職業にスポットを当て、その背景を描くことは、試みとしては面白いように思う。感想からは逸れるが、女性アイドルグループのメンバーの生い立ちや葛藤を群像劇としてそれぞれの視点から描いた小説を読んでみたいと思った。大勢いると、仕事に対する熱意や向上心、性格も様々で、それを俯瞰して見ると非常に興味深い。
チャイドルとして栄華を極めその後転落していく少女のお話。救いのないラストに読後ずどーんと来た。芸能界なんて所詮は人を商品としか思ってなくて幾らでも代わりがいるんだよなぁ…って思うとほんと芸能界は怖い。花の命は短い。綿矢りさの文章はなんか好きかも知れない。2011/507
最近綿矢りさ作品を読み進めてます。相性がいいー。後半にかけて、展開が進むにつれ、読むスピードが上がりました。/みんながみんな片思い、みたいな、一方通行・ばらんばらんだった、という印象を受けました。空回りとか空洞とかいう単語も思い浮かびます。みんなの阿部夕子を阿部夕子本人が作りはじめた辺りからの空回りなのかしら。報われないラストも◎多摩はどこにいるんだろう。
"夢を与えるとは、他人の夢であり続けることなのだ。だから夢を与える側は夢を見てはいけない。"小さい時からテレビに出ているアイドルの人たちのことを思い浮かべながら読んだ。女性アイドルの方が男性アイドルよりも、多くの幻想を押し付けられる。普通の人にはできない仕事で、たくさんの子どもたちがスポイルされる。|文章に綿矢さんらしさがなくて、どんどん追い詰められていく感じが読んでいて苦しかった。
全体的に展開が早くて一人の少女がアイドルとなり恋愛にのめり込んで破滅していく物語。芸能界の描写などはどこまで取材したのかが不明であるが作者自身が若くして芥川賞をとり物語の主人公のようにアイドル化されていくさまは、現実の綿矢りさを思わせる。「夢を与える側は夢を見てはいけない、常に他人の夢であり続けなければいけない。」虚構のアイドルは自分の物語を犠牲にしてこそ存在する。その虚構が崩れた時に空っぽの痩せっぽっちな私が残るだけ。
帯の、わたしは他の女の子たちよりもはやく老けるだろう という言葉のいみがなんとなくわかった気がする。夕子は大人の世界に早く呑まれ過ぎたのだ。感受性豊かな、人格が形成される前に大人の世界に居たらいろいろなものを分かってしまって、賢くなりすぎる。話は興味深かったからページを捲る手は後半にかけてどんどん早くなった。でも読んでいて痛々しくて苦かった。救いがない。そんなところが実にリアルでひとりの少女の人生が崩れている様が生々しく、ほんとのところ、ひとがこわれてしまう時ってこんなんなんだろうと思った。
読み終わってはぁ…(>_<)とため息。何だか気持ちが重くなる作品でした。子供を持つ親として、エゴは押し付けたらいけないとσ(^◇^;)芸能界って少なからず、こういった後ろ暗いものがあるのかしら?
綿矢節をあまり感じられなかったけど、芸能界という興味を誘うテーマで面白かった。ただ夢を与えるとはどういうことか、一人の少女の転落人生を通して描いていて後味は悪かったな。
芸能界ではよくありそうな話ですが、それを少女の成長の目線に合わせて一つの物語として描き切った力量がすごい。作者の綿矢さんがこの作品を連載したのは20台前半ですが、淡々とストーリーが展開し、無理がありません。それだけに、主人公に最後まで「救い」が無かったのが哀しいです。
特に後半ぐいぐい引き込まれて読んだ。ちやほやされてる時って商品としての価値なんだよね。心を開ける本当に自分をわかってくれる人にめぐりあわなきゃね。
読み進めながら、「あ、うまい」と思わずにいられないきれいな筆致。表現に凝っているのにちっとも嫌味にならないセンスのよさに圧倒された。内容はシンプルで「週刊誌的イメージの子役の物語」、なのにすべてが作者の等身大で描かれているようで全く無理がない。気持ち良い。
【図書館】今人気の子役は、10年後、どうなっているのでしょう。ただ可愛いだけのアイドルは、若くなくなったらどうなるのでしょう。1度賞をとったくらいのダンサーは、その後どこへ消えるのでしょう。『ここはハチが多いから違うところへ行こう』、答えはそんな単純なことなのかもしれません。でも、痛手を負った人間を芸能界は守らないのかもしれないけれど、作家の世界なら、それを武器として振りかざせるのかなあ、とふと思いました。
長編。今までの綿矢さんのイメージとは真逆。笑える要素は一切なし。無理やり手に入れられた愛によって生まれた夕子が、最後には愛によって破滅する。「無理やり手に入れたものは、いつか離れていく。」 字際はどうなのか分からないが、芸能人の生命ってあまりにも周囲によって削られすぎて、すごく脆くなっているのじゃないか、と思った。現在、子役でキラキラしているあの子とか、モデルでキラキラしているあの子とかが思わず頭に浮かんだ。
長かった。読みやすいのに長かった。少女の堕ちる様が重さとなってこの本のそのまま重さになっているみたいだ。相変わらず綿矢りさは部分的にいい所が多い。「夢を与えるとは、他人の夢であり続けることなのだ。だから夢を与える側は夢を見てはいけない。」という最後にはズドンと来た。あと、性行為の描写とかも感情が生々しくて気持ち悪くて引き込まれる。ありきたりな設定だけれども、作者なりのメッセージを織り交ぜた結果できた物語ではあると思う。もう一回読みたい気がするが、読み返すと失望感でページをめくるのが億劫になるかもしれない。
夢を与えるの
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感想・レビュー:210件











































