蹴りたい背中
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蹴りたい背中の感想・レビュー(2352)
「半開きの口からつゅんと熱い唾が溢れて、あわてて上向いて喉だけひくつかせて、どうにか飲み込んだ。」ここが好きだ。 表現が中々に緻密で、イメージしやすかった。軽く読めて良い。
、比喩表現多すぎ。嫌いじゃないけど。読中感は良かったけど、もうちょっと良い終わり方もできたんじゃないかと。表現力は圧巻。僕も、堀北真希ちゃん。あそこまではいかないけどなりそうで怖いねす。
テーマは重い感じなのに、スーッと一気に読めました。モデルのファンのにな川に関する描写も、もっとドロドロとした感じにもできたのでしょうけれど、そのようには感じませんでした。
再読。大学生だった当時、同年代の人が賞をとってる!と、思わず食いついた一冊でした。驚くほどさらっと読めます。クラスの中での人間関係に対するハツの気持ちが分かるなあと思って、なんか、ちくちくする。だけども全体的に軽やかというか。表現力がすごいのだなあ。
学生時代の記憶が呼び起こされる。同い年とはいえ、無作為に選ばれたような集団の中で過ごす息苦しさは自分を惨めにする。これを読んだ後に『けいおん!』とか観るとマジでふぁんたじーな世界だと分かる。もう女子高生の日常系アニメとか観れないわ。
すらっと読める本。現代風で19歳という若さゆえの、世界観を感じた。共感する部分もあり、学生時代のやるせない人間関係を思い出した。ただ、恋愛小説というのはいまいち納得がいかないかな。
『さびしさは鳴る』にグッと引き込まれ、半日で読み終わってしまった。芥川賞・・・よく理解できない作品が多い中で、すんなり体に入ってくる感じ。友だちがいない中で、それを素直に受け入れられずに、自分が友だちを選んでいるだけ。と言い切ってしまうハツ。痛い感じだが、こんな子いるいる~!と思いながら読みました。気になる男の子の背中を蹴りたくなる感情はちょっと理解出来ないけれど、なかなか面白い視点ですね。
前々から読みたかった作品。主人公がとにかく、ひねくれてる!!笑 高校生にしては子供っぽいかなーと思ったけど、私もそんなカンジだったのかな?ハツの気持ちはわかるけど、真似できないなあ。彼女はそれを貫き通しててある意味カッコ良かった。
「さびしさは鳴る。」たった7文字なのに印象的な書き出し。この作品のハツにしろ「インストール」の朝子にしろ、どこか冷めた目線で世界を捉えている女子高生が青く、青く感じられました。ハツのにな川に対して抱く感情を絹代は恋だと言うけれど、ハツはそんなことでオリちゃんに負けたくないし、むしろにな川を「蹴りたい」。ハツのひねくれた言動がむずがゆかったです。ただこの小説で描かれるような感覚は歳を取れば取るほど離れていっちゃうんだろうなあ。
全く気持ちが乗らず流し読みしかできず。単に年取りすぎて女子高生モノに拒否反応か?それとも雑誌で読んだからあの二段になっているのが読みにくかっただけか?しかしそれにしてもこれが芥川賞か…。わからん。
いきなり凄い臨場感に引き込まれてラストまで一気に読めた。温度、音、臭気、風・・・五感の全てを感じ取りながら読める傑作。当時10代の作者の描写に改めて感服した。純粋に“文学”を楽しめた一冊だった。
「好き」という感情を相手に対して持っていることを自分では気付いてない もどかしさ そんな簡単なものじゃない、という愛の深さ。理解できるような、できないような曖昧な気持ちのまま読み終えてしまったが、この作品は すぐに読み終えることが出来、読みやすかったです。
綿谷さんの作品の多くがそうなんだけど、タイトルが秀逸。コミュニケーションと五感、この2つの関係性とベクトルがわかりやすく描かれている。
「葉緑体?オオカナダモ?ハッ。ていうこのスタンス。…」主人公のハツが自分に似すぎてて笑った。上から目線、自意識もろもろ。愛しいよりも、いじめたいよりも もっと乱暴な、この気持ち。にな川に対する説明しがたい気持ちとか、やばい。永遠にループして読みつづけたいくらい面白い本。
インストールの時より、文章がかなり上手くなっていた。デビュー後、作品が書けなくて悩んでいたとテレビで言っていた。多感な時期の女の子の気持ちは分からないけど、そのあたりを上手く表現しているのでしょう!
うーん、最後まで感情移入も共感もないまま終わってしまった。この本を読むには自分は歳を取りすぎたてしまったのかもしれない。女性のほうが共感する点は多いかも。
休憩時間ごと、我先にと連れだってトイレに行く女子共が気持ち悪くて段々離れていき、本を読むか男子とゲームの話をしていることが多かった自分の高校時代を思い出す。お弁当を食べる場所を考えるなんて切ない場面まで出てきて思わず苦笑い。誰にでも痛い時代ってのはあるもんだ。でも、絹代にばかり頼らないで、居場所は自分で作らなきゃね、ハツ。
ハツって普通か普通より少し上くらいの容姿をしているんではないかなあというイメージでした。 にな川の自分にもオリチャン以外にも感心がないところが、ハツを惹き付けるんではないかなあと思った。というより蹴りたくなるんだろうな…。 今ハツと同じ年ですが、やっぱり共感してしまいます。でも初めて読んだ小学生か中学生のときのほうがハツには共感していたな。今の環境のおかげだと思うけれど…。高校生でも、全員が全員共感できるわけでもない気がする。あと思ったのがネットやケータイの描写があまりなかったことです。
冒頭の心の動きが繊細に描かれていたので、読もうと思った。でもいじめられて孤立しているのではなくて、自分でみんなから離れて行っている。少しも妥協できずに感受性だけが研ぎ澄まされてますます他者との距離が出来て、そして孤立の辛さに傷ついている。読んでいるとだんだん辛くなっていった。
最後まで一気に読めました。全体的な感想としては、理解出来そうで出来ない・・・。といった感じでした。友人関係におけるハツの考え、絹代の考え、両方に共感する部分がありました。
芥川賞受賞時に文芸誌で読んだので実質再読。綿矢りさの文章はところどころ感性に鋭角に刺さる。高校生の微妙な階層の違いを鋭い視点で紡いでいる。10代でこれだけのものを書いたというのはやはり凄い才能。2011/580
ハツの教室の中で一線を引いてしまうのは分かる気がする。でもあの上から目線の一言は痛いね(笑)読みやすくてすぐに終わってしまったけど、ハツと絹代とにな川の一晩明けたあとの気まずい感じ(になるであろう姿)は、ちょっと気になる…。
読んでて暗くなってしまった。高校生ってみんなこんななのかなとか想像してしまったりする。でも、一気に読んじゃったし、読みやすかったと思う。にな川の独特の雰囲気にちょっと引き込まれそうだった。
最後まで一気に"読まされた"っていうのが一番にきました。これが才能ってやつですかね。そうして、これが若者の感覚なのかと言えば、そうとも言えるような、言えないような。恋愛小説かと言えば、そうとも言えるような、言えないような…浅いようで、深い。作者の意図するところをくむ必要は全くないはずなんだけど、なんだかイロイロ想像してしまいます。
偉い人はそれを社会的欲求と呼ぶ。でも、今それに直面している者にとっては言葉以上にもっと切実で大きな問題なのです。過剰過ぎる自意識過剰が自分を苦しめること。自分は他とは違うという思いが強ければ強い程、人からの評価が気になってしょうがない。そんな矛盾にもがく姿が克明に表現されている気がしました。昔の恥ずかしい自分を思い出しながら、グイグイ読んでしまいました(笑)
この作品が書かれた当時、じぶんも高校生だったが、主人公の高校生活にあまり共感できなくてなぜこの作品が芥川賞をとれたのかがわからなかった。審査員の方々の考える現代高校生の像というのはこういうものなのだろうか。
ハツの高校生活が自分の中学時代と重なり、共感するところが多かった。人物の心情がリアルに描かれた、でもどこか非現実的で不思議な作品。ハツの衝動には正直「?」だったけれど。オリチャンの切り抜きと体の写真をくっつけて作られた物を見つけた場面で、何かなんとも言い難いぞわぞわした気持ちになった。読後感がこのぞわぞわのままなのは何故だろうか。例の事件の後、にな川は現実に戻って来たのだろう。
ハツの思考に共感してしまうところが多かったです。特に「人にしてほしいことばかりなんだ。」というところなど。全体的にさらっと読めましたが、読後は少し切なくなりました。
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