ぼくと1ルピーの神様 (ランダムハウス講談社文庫)
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ぼくと1ルピーの神様の感想・レビュー(322)
(ややネタバレ含)
映画「スラムドッグミリオネア」の原作小説。ちょっと話が出来すぎているような感じもするけど、苦渋を舐め続けてきた主人公が最後には大逆転できるサクセスストーリーは読んでいて気持ち良かったです。それにしてもトーマスの行動力は凄いですね。幸せになれて良かったね(o^∀^o)
映画「スラムドッグミリオネア」の原作。インドのスラムからクイズ番組に参加した青年が10億ルピーを手に入れる話。孤児で学校にもまともに通ったことのなかった彼が、なぜ、12問連続で正解を出せたのか?/青年は地を這うような人生の中で、たまたま、クイズの答えを得るような経験をしていた。各章がクイズ一問ずつの答えに対する、彼の人生の一時期を切り取っていて、年代順にはなっていない構成がうまい。最後につながった時の意表を突くどんでん返しも衝撃的。何より、インドの底辺で生きる人たちの悲惨さと、逞しさの対比が良い。
【ネタバレ含む】「名言力」という本でこの本の一節が紹介されていて、その名言(ラスト2行)が気になったので購入。映画は観てなかったので、展開が気になりながら読み進めることに。終盤になるにつれて物語が絡み合っていき、1億ルピーの話はその長さも気にならず読めるほど惹きこまれた。そして最終盤は驚きの連続。個人的な好み上、ニータやグディアと幸せになってほしいと思っていたので、ラストではほっと胸をなでおろすことができた。そのおかげか読後の気分も悪くなかったので、文句なしに買ってよかったと思えた。余談だが、訳がうまい。
凄まじい人生を送ってきたトーマス。そのエピソードがクイズにつながっていく。クイズに応募した理由にも驚いたし、幸運のコインのことも驚かされた。
再読。年代順じゃなくてクイズ順なので、初めて聞く名前が当然のように出てきて、それが後から明るみになる、という話の構成が好きです。読むごとにワクワクします。なんの違和感もなく盗みをしたり人を陥れたりしなくてはならない社会がすごく悲しいですね。
インドの少年ラムがクイズ番組で賞金を勝ち取るまでの話。インドが抱える様々な問題も知らしめつつも、主人公が運命を切り開き、運を手繰り寄せてゆく物語の構成は素晴らしい。読者もクイズに参加できるようになっていて、しっかり読んでいないと何問か誤答することも(笑)行き詰まった時に読みたいハートフルな一冊。
クイズ番組で史上最高額の賞金を勝ち取った少年ラムは不正の疑いで逮捕されてしまう。しかし、彼は人生の中でそのクイズの答えを知っていたのだ。ラムの生きてきた世界は日本では考えられないような世界で、死と隣り合わせのような生活は読んでいて読んでいて辛いと思うところもあったけれど、それ以上にラムの生き抜く力の強さに力づけられた気がしました。ラストの「運は自分が作り出すものだってわかったんだ」の言葉、いいなぁ。幸運のコインを使っていても、それは本当は自分の意思なんだと思いました。映画も見よう。
映画もおもしろかったけど、こっちのほうがおもしろかった!ラムや彼のまわりの人たちのつながり、コインの秘密などなど…最後の数ページは興奮しました!もう一度読みたい!
インドにおける貧困層の青年の物語。クイズ番組で全問正解し、莫大な賞金を手に入れる筈だったにも関わらず、制作会社の勝手極まりない都合で、警察に引きずり出され、遂には自白を強要されてしまう運命にあった彼の口から語られる過去の話は救いようがないくらい暗いけれども、どんな立場におかれていようと、知識は限られた人の為に存在するものでは無いと前向きに教えてくれるように思った。いやはや。主人公のこれからの幸せを、ここまで素直に祝福できる作品ってそうそう無いんじゃなかろうかと少し感動してしまった。
構成のアイデアが面白い。複数の物語を同時進行させるのが流行りだけれど、あえて断片をシャッフルしてクイズの順番に並べていく。市井の人々の暮らしぶり を描写したくだりは外交官の性なのか、外国の読者に対して「インドはこんな国なんです」という主張が感じられた。最近ハッピーエンドの物語を読んでいなかったので最後はほっとした。
クイズ番組に出場し全13問見事正解、賞金1億ルピーを獲得したラム・ムハンマド・トーマス。学校へ通ったことも無い無学な彼がなぜ答えられたのか。それを知るためにこれまでを振り返る。教科書を読む暇なんて無い。寝る場所、食べるもの、仕事を探すのに忙しいから。読んでいくと彼の得た知識は過酷な日々を生き抜いてきた証だと気づく。彼は運が良かったのか、賢かったのか。私は強く優しかったから答えを出せたのだと思う。彼のように地を這うような生活をしながら他人に手を差し伸べる優しさと強さを持っているだろうか。
再読。色々な経験をしてそれを自分の知識にしている主人公の強さ賢さ。インドの貧困や宗教など衝撃を受ける部分もあった。幸せのコインは改めて読むとこういう時に使ってたんだ!と思った。
今年インドに行ったことがきっかけで読むことに。しかし私が見たインドはキレイな部分でしかなかったと痛感。カーストという制度は日本人の私からすると無意味な差別にしか見えないけれど、インドの人々にとってはそれが歴史であり、生活であり、自分なのだ。インドを知るには、まだまだ自分は青いと思った。
たぶん、ミステリ。でもノンフィクションぽくもあり、世界的に売れたのもうなずける。ただ、物語慣れした人間にはオチが見えるので、万人に薦められる本ではない。普段、本を読まない人向け。
先に映画を見たので展開が異なることに多少とまどったものの、こちらも希望に満ちた内容だったのでとても楽しめた。同時にインド社会の抱える問題に身震いもしたが・・・
弁護士の家庭に育った外交官作家の処女作。しかも何の気なしに書き始めた作品とは全く信じられない凄さ。自分は先に映画「スラムドッグ$ミリオネア」を見ていたのですが、映画も面白かったし、この原作はその上をいく面白さ。こうして読むと映画はかなりアレンジしていた事が分かり興味深い。映画→原作の順番で読んで良かったなーと。原作の方がより主人公の「ラム・ムハンマド・トーマス」の数奇で過酷な人生と、彼の人間臭さと優しさが直球的に描かれていて、より一層感情を持っていかれる。インドが内包するカオスな情勢も、煽ることなく割と淡
インドの雑踏と実情とこれを生き抜く少年の奇跡の軌跡。物語パターン秀逸。読後感良し。翻訳も良し。クイズで賞金を獲得した少年が、突然警察に捕まり、なぜ正解できたかを吐露。インドで生きていく事(腐敗、貧困、格差、虐待、売春、宗教)を1問ずつ物語っていくのだが、少年の逆境と周辺の死と、そして運を感じながらも、プラス「どんな問題が出題されるのか?」を想像してしまう。このパターン絶妙。伏線も気持ちよく回収されて綺麗に終わる。アカデミー作品賞の原作。良作。1ルピーの硬貨にハッとさせられた。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(3)
- 10/17
映画を観た後に原作があるのを知って読みました。インドの現状?とそれに負けず生き延びた主人公の人生がクイズの答えに出てきたんですね。まだ海外旅行はしたことがないんですが、インドに行ってみたくなりました。
映画スラムドッグミリオネアの原作。インドスラムの少年がクイズ番組で全問正解し、10億ルピーの賞金を獲得。何の教育も受けていない少年が奇跡的に次々と正解していくワケは彼の歩んできた数奇な人生の中に答えがあったから。 この作品はホント構成勝ち。内容はまぁまぁだけれども、読者をひきつける構成・シナリオが秀逸。あとインドの文化についてもよく描写されている作品
インド社会の現実を描写しつつ、主人公の成り立ちを追っていく中盤までと、微妙に張ってある伏線が一気に回収される終盤の速度にちょっと戸惑いましたがとても面白かったです。この物語がどうやって終わるのか不安でしたが、それぞれの人生、それぞれに意味があるみたいな巧いまとめ方で後味のよい終わり方で安心しました。
史上最高額の賞金を手にした青年が不正を疑われて逮捕され、スラム出身の彼が何故全問正解を果たしかが、彼の人生を追体験しながら紐解かれるのだが、全問正解した理由を知ったからではなく、過酷な運命を背負い懸命に生きる姿に心を揺さぶられる。大団円に至る終盤は圧巻の一言で、1ルピーに込められた意志が明らかになるラストも素晴らしく、設定の魅力に物語の深みが重なった傑作。
現在形で書かれているからか、テンポ感が非常によかった。読み終わり、この人生を経ているのが子供なのだということに改めて衝撃を受ける。貧富の差がある国の数々の問題を知ると共に、主人公のたくましさに励まされた。コインの秘密に胸打たれる。
賢さもさることながら、インドの厳しい現実に暮らしながら、優しく勇敢な主人公が魅力的で一気に読んだ。1問1章、読みやすい長さでした。映画も見てみたいです。
インドの普通(貧困、窃盗、虐待、殺人・・・)の中を生きている少年の話。ストーリーが巧妙に組み立てられてて読後感が爽快っ!幸せのコインってよくある話だけど欲しくなりましたw
ぼくと1ルピーの神様の
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感想・レビュー:120件










































