怖い絵
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怖い絵の感想・レビュー(803)
久しぶりに面白い!と夢中になった本。2日で3冊読みました。 中世、近代、宗教画に人物画、ジャンルも様々な絵にまつわる「怖い話」を交えて解説。 一口に「怖い」と言っても、単純なホラーストーリーではなく、画が描かれた当時の習慣や、不遇の人生を送った作者の話など・・・ 単調な構成でなく様々な角度から語られる画にまつわる話で、作者のセンスの良さを感じました。文体も良かったです。 1ページ、もしくは見開きで絵画のページがあり、カラーなのも良かったです。 あらためて、「絵画を鑑賞するのに知識は必ずしも必要ではない
読もうと思ってずっとamazonの欲しいもんリストに入れっぱなしになってた本。図書館で借りてみたけど、いいねー。血が飛び散ったり、ほんまの意味のグロテスクさとは別の、絵に描かれた、もしくは隠された事実や意図。そこに本当の怖さがある。絵を描くのも鑑賞するのも人間だということか! つい、何度も絵を見に戻ったりしたので、時間もかかる本だけど、著者の意図もずばっときて、とてもよかった。
中野京子氏の文章が饒舌で小気味よい。怖いもの見たさでどんどん読めてしまう。『イーゼンハイム祭壇画』の凄惨なキリスト磔刑像は聖アントニウス病という病気の患者の癒しのために描かれたという背景が、当時の患者の立場から描かれていて、初めて納得できた。実物を見たとき、ちっともわかっていなかった。
1枚の絵画にこれだけの意味を込めてあることに驚いたわ。大抵雇われ画家なんで、好きな作品を書けない時代に、少しでも思い通りに書こうと、抵抗なのか、自我なのかが見え隠れするのが面白い。正直、神話や宗教の絵画はそれほど好みに合わないが、生活や文化が見え隠れする『~舞台の踊り子』や『いかさま師』なんかは背景が分かれば分かるだけ、長々とその絵を見てしまう。
その絵が描かれた背景を知れば知るほど、深い闇に放り込まれる感じ。子供の時に百科事典でみたドガの「エトワール、または舞台の踊り子」言葉に出来ないけれど不気味だなあという印象は、あながち間違いでもなかったんだと思いました。
ほかの本で「愛の寓意」が解説されていた時は怖いなんて少しも思わなかったけれど、見方(考え方)を少し変えるだけで怖い絵に変わってしまうんですね。面白いな~。
絵そのものが怖いというより、作品や作者の人生、あるいは絵が描かれた時代背景にまつわる「怖い」裏話を集めた解説本という趣。中世ヨーロッパなんかは暗黒時代と言われるだけあって、ペストなどの死病や支配階級からの搾取等々の試練に直面する庶民は普通に生き延びること自体が難事であったわけで、今の我々の感覚からすると恐怖を覚えて当然ではある。また、作品にこめられた寓意を読み解くには相応の知識と教養が必要であり、当時のヨーロッパにおける芸術は特権階級のためのものであったことがよくわかる。このシリーズ、おもしろい。
おもしろかった。怖い怖くないというよりは、興味深い、という感じ。美術館にいくのはけっこう好きなのだけれど、いかんせん絵画の知識がなさすぎて損をしているような気がしていた。その点、時代背景や神話知識、作者の人となりを知る絵画の入門書としてよい本だと思う。多少作者の主観が入っているものの、造りがドラマチックで読みやすい。問題の絵画がもう少し印刷状態が良いとよりよかったのだけれど。予算の問題か。
京極堂シリーズで、絵解きの面白さは知っていたけど、これも中々。メインは、時代時代で異なる価値観を絵を解く過程から再構築していくという所。解説を読んでから絵を見直すと引力(?)が増している気さえするのだから、筆者の解説はかなり巧みである(イメージを断定的に言い切ってしまうのは、ここでは芸として許されるだろう)。続編は是非読みたい。絵のサイズを横目で追っていくと、実寸で見たら自分はどうなってしまうんだろうという作品もあり、もどかしくもあった。
怖いという感情は、誰しもが持つ本能であると思います。だから、こんなに人を惹きつけるのでしょうか。1枚の絵画に込められた意味や感情にゾッとしながら、ページをめくる手が止まりませんでした。特に怖かったのは、「イワン雷帝とその息子」です。雷帝の行為は、己を追い込むものだったと全てが終わってから思い知るその怖さたるや。
絵画は、作者が意図するしないに関わらず、その時代の空気を切り取ってここにあるのだ、という事に少なからず感動を覚えた。絵そのものより、その背景に書かれている歴史という名の物語がとても興味深い。インノケンティウス十世像はページを捲って目に入る度にゾっとする。
*今まで何とも思っていなかった絵が、描かれた背景を知れば恐ろしくなる。この本に取り上げられたもの全てを怖いと思ったわけではないけれど、今後の鑑賞の仕方は確実に変わったな。話しとしてはジェリコーの『首や手足のデッサン』が一番怖かった。絵はラ・トゥールの女性の横目が怖い!
様々な方向性の怖さを持った絵について、あまり詳しくない人間にも共感できるような文章で説明してくれるのでわかりやすく楽しめて好奇心も刺激される。自分は続編の方から読んだのですが、この本で紹介された絵画と関連のある絵もいくつか取り上げられているので、絵に描かれているモチーフや人物に興味を持った方は続きにちょっと目を通してみると興味深いものが見つかるかも知れないです。
絵の描かれた時代、社会、作者の背景を知らずに絵を見た気になっていることが、一番怖いってことなのかな。 作者の時代、作者の世界の常識と、鑑賞するものの常識とは違って当たり前なのに、それに気が付かずにさらっと流してきていること、とても多いんだろうと思う。
全部が全部怖いってこともないけれど、こんなに絵にはドラマがあるのかー!と感心。マリーアントワネットのスケッチも良かったけど、やはり表紙を飾るいかさま師の横目遣いはすごい!
まるで推理小説の謎解きを読んでいるような面白さでした。この解釈が一番正しいのかどうか素人の私にはわかりませんが、早く先を読みたい衝動にかられて一気読み。美術の知識がなくても楽しめます。
やっぱり絵画を読む知識が欲しいです。ドガ、去年見に行ったのに、ボヘーとして鑑賞してただけなんてショックだ。日本画でも広く浅く説明?してくれる本があったらいいな。
とっても面白かったです。美術館や博物館が大好きなので、画家や作品、時代背景が明らかになってくると、絵画の理解が深まってきて新しい視点を持って鑑賞できます。悔やまれるのは学生時代にもっと世界史を勉強しておけばよかったということ。この知識があれば作品をもっと味わえただろうなぁ。。今からでも少しずつ読んでいければいいか。このシリーズの続編は絶対読みたいですね。
「怖い」という新しいくくりで絵画を鑑賞し直す本。絵そのものではルドンの「キュクロプス」が一番ゾッとした。あの「見たいものを見たいようにしか見ない」「小児的な一つ目」に似た目を最近よく見かける気がする。自分は大丈夫か、不安になった。
タイトル読み。絵画について知識はありませんが、歴史的背景や神話、画家の生い立ち、心情の解説を読みながら絵画の楽しみ方を学べました。解説を読む前と後では印象は逆転し、怖ろしい絵ばかりで満足です。つい何度も見てしまうのがレーピン『イワン雷帝とその息子』。とんでもない人だけど、この絶望と恐怖は想像を絶する。
見た目からして明らかに怖い絵から、画家の生い立ちや絵が描かれた時代背景を知ることによって初めてぞくりとするものまでいろいろな絵を取り上げていて興味深い内容だった。それにしてもゴヤの『我が子を喰らうサトゥルヌス』は何度見てもびくっとしてしまう。怖い絵と言われるといちばんにこの絵を思い浮かべてしまいます。
《私‐図書館》気になっていた本。シリーズ化してたんですね。まだ観たことがない作品がほとんどで、趣味が、絵画鑑賞と書くの止めます。(;^_^A
怖い絵シリーズを順不同ながら3巻読んだ。 ほかにもシリーズが出ているようなのでうれしい。 絵に隠された背景や、表現を読み解くことによって、その絵の持つ意味ががらんと変わってしまう。 しかし、昔の画家たちは本当にそんなことを考えながら描いていたのか? 考えながら、計算しながら描いているとは思わないが、いいたいこと、描きたいことというのは自ずと絵に現れる、それが表現力なのだなあと思わされた。
シリーズ最初の作品だけど最後に読んでしまった。でも中野さんの他作で既読だった作品が何点かあったので初読みの恐怖感はないだろう、と思ったけどやっぱり怖かった。絵も、時代背景も、画家の心情も全てが怖い。なのにページをめくる手が止まらず一気読み出来た自分のタフさが一番怖いかも。[図書館本]
特にぞっとしたのは『見捨てられた街』に『ヘンリー八世像』。ぱっと見怖さを感じない絵が、その画家の出生、時代背景を知ることで、こんなに怖く感じてしまう…
絵を観ては文章を読み、読んでは絵を観、という読み方にちょっと疲れてしまいました。(ま、しかたないんですけど…) 肝心の絵が2ページまたがりのものも多く、閉じ部分がよく見えなかったり、参考で載っている絵は小さくてモノクロだったりするところは、非常に残念だと思いました。
本物見たことがあるのは最後の二点だけという事実が、ああ、もどかしい…
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(3)
- 09/19
その絵が描かれた時代背景や、画家のエピソードなどが読みやすく解説されていて、ゾクっとする本でした。面白かったです。実物を観てみたいな。。本のサイズや印刷の都合で厳しいのでしょうが、つぶれて見えない絵画もいくつかありました。ちょっと画集見てくる!
絵をじっと眺めるのが好きだ。見た目から怖い絵もあれば、描かれた背景を知ることではじめてぞっとする絵もある。後者のほうがより怖い。
★★★★ 読みやすく丁寧な絵の解説書で、興味深く読める。怖い絵に限定しなくても良い気もするが、「怖い」とつくとインパクトある。
以前、ポール・デルヴォー目当てに観に行ったベルギー絵画の展覧会で、予想外に心惹かれたのがフェルナン・クノップフの作品だったのだけれど、この本で制作背景を読んで激しく納得した。これまでフランスやイタリアの華やかな絵に目を奪われていたけれど、スペインやオランダやベルギーの絵って、じわじわとくるものがあってよいなあ。
怖い絵の
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感想・レビュー:271件









































