顔 FACE (徳間文庫)
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顔 FACEの感想・レビュー(552)
久々に女性が主人公の警察小説を読みました。刑事じゃなくて内勤の婦警さんが主人公っていう設定がからして面白い。今回の短編の中で特に良かったのが「心の銃口」かな。短い文章の中に婦警さんの悩みや警官の不祥事等々色々詰め込まれていて面白かったです。
これが警察の裏の顔だというのか、読んでいくうちに男というだけで敵に見えてくるから凄い。ふとした無意識での悪意を描くのが上手で、女性差別される婦警目線で読める。
主人公が、上司や先輩に当たり前に怒鳴られたり舌打ちされたり、読んでて暗くなりました。それだけシビアに書かれていました。 それぞれの短編は面白くて読みやすかったです。 人間て誰かが頑張っている姿に勇気をもらうなんて嘘。頑張っている人が失敗したり挫折したりする姿に安心をおぼえる。というようなセリフがあったんですが、その通りでとても印象的でした。
「陰の季節」収録の「黒い線」に登場した平野瑞樹を主役にした連作短編集。横山秀夫らしく、警察内部にかかわる事件を女性警官の問題と絡めて上手に扱っている。ただ、女性が主役だからなのか、他の作品より軽やかで華やかな感じがする。そういう見方が女性差別につながるんだろうな(^_^;)瑞樹のキャラがいい感じで動いていたんで、もうちょっと彼女の活躍を読みたい気がする。
★★☆☆☆この人の作品は短編でも、『謎が解けた』と思って油断したあとにもうひとつ『真相』がでてくる。船は二隻あった!バァーン!つって。婦警が主人公。署内は『だから女は使えない』の文化。当然だれも主人公のことはあてにしていない。しかし似顔絵を書く仕事柄洞察力が優れており、そこから事件解決の糸口を見つける。短編ながら小技がちりばめられ、設定もうまいです。作者はあいかわらず警察内部情報に詳しいですが、作品スタンスは婦警という職業に悩みながらがんばる女性の物語。脳内で仲間由紀恵再生される。
裏表紙読んで、どんなに胸の悪くなる話だろうとビクビクして読み始めたけど、そんなでもなく普通に面白く読めました。
あまり内部のドロドロとかのかかれていないただただかっこいい警察小説が読みたいなあ。ハードボイルドなの抜きで。
警察の中ってこんな男女差別なんですかー。あぁ、恐ろしい。なんで警察官なのに、スカート、それもタイトに3,4cmヒール履いてるんだろうっていっつも思ってはいたけれども・・・。あまり楽しめなかったな。
ある短編集の中の1つの話しの続き。 婦警さんって、ホントにこんな扱いなんでしょうか・・・。 それはともかく、これは婦警さんが主役の話し。とんとん拍子に解決してくんでは無く、失敗ありきで解決してくトコなんかは 良い意味で期待を裏切られ大変面白かったです。 しかしこの人(>著者)、なんでこんなに女性心理がわかるんでしょう? ・・・・つか、これを女性心理と思ってる自分が既に男性目線の女性心理なのでしょうか? 、、、何言ってるかわかんなくなってきた・・・。
連作集。短篇集『陰の季節』に収録されていた「黒の線」の平野瑞穂が再登場。男女雇用均等法とは名ばかり。「どうせまた都合よく使われるだけだから」という婦警の仕事。人不足だと色々な部署にたらい回しにされ、男たちに「使えない」と言われ悔しい思いをしようと、心が折れそうになろうと、失敗しようと葛藤しながら成長していく。「心の銃口」は秀逸。ミステリー要素もあり、瑞穂の奮闘っぷりに好感が持てる。いつもの男性目線の作品とは違う温かな読後感。
『陰の季節』の一編「黒い線」で登場した平野瑞穂巡査が主人公の連作短編集。復職し鑑識班に戻る事を熱望する。しかし願いは叶わず、他の部署を転々とする。大きく心を揺さぶる事件に何度も遭遇しながらも、もう平野巡査は下を向きません。男尊女卑が深く根付く警察という組織でも、婦警としての居場所を必死で探し続ける巡査の姿は、かっこよくて美しかったです。彼女のそんな姿を見ていて、回り道が悪いことばかりではないと感じました。警察小説では異色作ですが、女性警察官の地位が向上して、いつか異色と呼ばれなくなる日が来ると良いですね。
似顔絵婦警を主人公にした連作短編。 横山秀夫の連作短編は大好きなのだけれど、この作品に限っては、ドキドキ感やワクワク感は、あまり無かったな。 普通に楽しめるけど、横山秀夫にはもっと心震えるような話を期待しています!
警察社会の中で奮闘する婦警の話。くじけ、悩みながらも自分の意志を貫こうとする主人公がどうなっていくか楽しみに読んだ。だが、男女の差別をされたくない気持ちが女性側に強すぎたような気もした。気にしなくてもいいような男性からの発言を全部受けとめていて、読んでてちょっと疲れてしまった。
「陰の季節」の短編で登場した似顔絵婦警をヒロインに据えた読み切り形式のストーリー。男の論理で動く警察組織に身を置く彼女の心情はやりきれない。「だから女は使えねえ」と言われながらも、ほとばしる正義感で突っ走る彼女にはすがすがしさを感じる。実際に警察がこんな厳しい環境であるなら、生半可な気持ちでは到底続けることのできない仕事だ。絵心のない自分には目撃者の証言から本人そっくりに似顔絵を描いていしまう彼女が本当に才能豊かにみえる。エピローグでのまぶしい姿は眼前に浮かんでくるようだった。ぜひ女性に読んでほしい一冊。
お気に入りは「共犯者」。 横山作品では異色となる、女性視点での物語の生々しさ。 腹に一物持つ男達がみんな悪意を潜ませているように見えてしまうのは、気のせいではあるまい。 また、明かされる真相とやるせなさもじわじわとくる。 エピローグに悩みつつも折れない意思がしめされているのが救い。
「陰の季節」の「黒い線」で登場した平野瑞穂巡査のその後のお話。これまた短編集。犯罪とは直接の被害者だけでなく、思いも寄らないところにまで不幸の波紋を広げ、多くの大切なものを踏みにじる(共犯者)。この言葉は印象的だったな。
若き正義ある婦人警官のおはなし。横山秀夫独特の男臭さは女性主人公のためか控えめ。読みやすい読み切り形式で一気に読み抜けるオススメの一作
警察という純然たる男社会の中で、もがき苦しみ一度は挫折しながらも、それでもなお前を向いて進もうとする主人公。読んでいて応援したくなった。 その他にも男社会の中で奮闘する女性が多く登場するが、辞めていく者、迎合する者、対等になろうと努力する者、その生き方はさまざま。働く女性はきっと誰かに共感出来るだろう。 ずっと主人公視点だったのに、最後だけ別の人の視点になったのがやや違和感。 瑞穂と板垣の関係がもっと密接だったら納得出来たのだけど……「蔭の季節」を読んだら納得出来るのかな。
婦警・平野瑞穂を主人公とした連作短編集。それぞれの作品のクオリティもなかなかだが、本書の魅力は何といっても主役の平野瑞穂。警察という男社会の中で何かと虐げられる女性警察官。そんな状況に憤りを感じ、時には苦しみ、時には反発する。しかし、彼女はいつでも原点を忘れない。彼女は「女性警察官」になりたかったのではなく、「婦警」になりたかったのだ。正確に言うなら「ふけいさん」に。そんな「ふけいさんは、すごーくかっこいいです。」
久々の横山作品。やはり読み応えがある。女性が主人公なので、いつもよりは柔らかく感じるのも偏見か?挫折を乗り越えて婦警としての誇りと正義感を持ち続けるヒロインに共感した。
女性警察官の小説で思い浮かぶのは、乃南アサの『音道貴子シリーズ』だが、音道は刑事としてバリバリ働いてる中での女性としての悩み。それに反して、この作品はモロに女性蔑視というか、女性を下に描かれている。頑張ってる女性もいる中、仕事を結婚までの腰掛けと割り切ってる女性が居る事も又事実としてあり、そういった実績が仕事をしてる女性の立場を弱くしてる部分があるのかなと思いました。
疎ましい程の正義感を持った主人公だけども、それほど疎ましく思わないのは周りの嫌な奴らが真の悪人というわけでは無く人間味溢れる普通の嫌な奴だからだと思う。たまに婦警の立場が弱すぎて腹立たしく悲しくなるけど謎が解けていく一話一話が面白い。
「男の世界」の名手が女性を描く。それだけで充分ジレンマに充ちてて、それが人物の葛藤に綺麗にフィードバックされてるのが凄い。続編があるなら読んでみたい。
組織につぶされた主人公が再び誇りを取り戻す話。お人よしで可愛らしい婦警さんとかという言葉が本当に似合う女性。警察ものの女性って超人的で違和感があるけど、この主人公は自分の出来る範囲で頑張る姿が良いと思う。好きな女性かと言われると別にだけど。女性のもつ計算高さがないので良い子ちゃんにしか見えませんね。ミステリとしては楽しい。ミスリードすらね。
トリックや話の内容はさすがだと思った。似顔絵を通して見えてくる犯人像や事件の様子は、ちょっと昔の安楽椅子探偵的な要素が含まれていてとても面白かった。でも子供のお母さんがピアスをしないとか、男性の思い込みを入れるのは気をつけたほうが良いのではないかしら?若い女性のブレイン、いないのかしら??
瑞穂の、与えられた仕事を一生懸命やるという姿勢は、頷ける。組織の中で男女の差や、同性でも立場の違い(先輩・後輩や正規・非正規など)から、理不尽なことはたくさんあると思う。その中で前向きに頑張っているのは分かる。が、どうも共感できない。七尾も含めて、できすぎじゃないか?と思ってしまう。自分が歪んでいるんだろうなぁとは思うものの、どうも良い人過ぎだと感じてしまう。むしろ他の女性陣の方に人間味を感じる。
婦警さんが男性社会の警察組織の中で、気持ちを奮い立たせて、男性と肩を並べようとする姿が印象的でした。七尾係長みたいな部下思いな上司に憧れます。
真面目に一生懸命やっているからって全て報われたり認められる訳じゃない。けど信念のある人の強さを感じることのできる作品集だった。
「強要されて信念を曲げてしまった後、どうやって誇りを取り戻すか」を考えさせられる。短編だけども、ちゃんと「転」が存在するので、ミステリーっぽくていいと思う。
実は初めて読む横山秀夫。カタルシスがないのは、そういう作風だからでしょうか?似顔絵を描くのが、なぜ婦警ばかりなのかイマイチ分からなかった。
いつもの深みのある横山節。でも、若い女性が主人公というだけでなんだか違和感が・・・いい小説なんだけど、終始居心地の悪い感じがしました。
顔 FACEの
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