耳をふさいで夜を走る
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耳をふさいで夜を走るの感想・レビュー(241)
表紙のあらすじとは想像が違いました。(少しずつ標的を殺していく途中に邪魔が入るのだと思っていました) 確かに石持さんの作品では異色。 「覚醒」とあったので何かいけない人体実験でもしたのかと思っていました。 悪魔は最小限しか手を下さず、またそれを気にも留めない、と。おそろしや。
出だしはひきつけられたけど、途中同じような話が何度も出てきて飛ばしてしまいました。後半はただただ殺人の嵐で「う~ん…」という感じ。殺人でももう少し理由があればよかったのかと。
確かに石持浅海作品としては異色。猟奇殺人物が書きたかったのかな?実にあかぬけない。でも逆にそこが特徴的かも。普通っぽい主人公視点による殺人手記は妙に生々しかったです。エロシーンは多すぎ!っていうか殺す&殺されてる以外はほとんどそんな行為ばっかりなんじゃないか(笑)アルラウネの説明は面白かったけれど、殺人の動機に至るほどの説得力がないし、生成過程はブラックボックスで消化不良気味。へんなモノ読んだ感は少し満たされました。
一線を越える人の「成長」を描いたミステリー。石持さんらしい超論理により殺人の正当性。倫理観を持って殺人を起こせる人間は「正義」。倫理観を失って殺人を起こせる人間は「悪魔」。グロイが疾走感があり、読みやすい作品。
最初は凄く引き込まれて行ったけど、だんだんどうでも良くなってかなり跳ばし読み。超能力に目覚める話だと思ったのですがね。一度殺人を犯した者は慣れる、という事?それで済んだら殺人者だらけになっちゃうじゃん。作者の2冊目も変化球だったのかしら。次を読みたいと思わせる物は無かったけど。
「有資格者」「覚醒」「アルラウネ」なんて表現から特殊能力めいた話なのかと思ったんだけど、そうでもなかったんだ。並木があれだけ恐れた「覚醒」がイマイチ伝わらないのがネックなのか?あの彼ももっと手強いのかと思ったのに案外あっさりの敗北で。少なくとも私には「戦慄」というほどでもなかった。「あちら」と「こちら」という辺りは面白くなりそうな気がしたんだけど。
冒頭で急に殺されかける主人公。最初は事件の背景が隠されていて、どうして殺さなくてはいけないのかが見えず、面白かった。読み進めていくうちに、どんどん描写がエログロな感じになり、読むのに耐えられなくなった。読み終わったときの後味はかなり悪い。
★★★短時間のストーリーを1冊にしちゃうのは『扉は閉ざされたまま』の衝撃に近かったです。エロな装丁が良いですね。主人公が結構ハンサムなのに、やたら勃起するのは笑うしかないです。覚醒って、そういうことだったのね、もっと凄いもの期待してたのになぁ。
なかなか挑戦的と言うべきか。従来の石持作品とは趣が異なり、強引な展開が引っ掛かる。アルラウネや覚醒のような独特の表現や全くもって理解に苦しむ主人公の言動、そこが著者の狙いなのだろうが、かえってストーリーの破綻を招いてしまったような印象が否めない。計算高く狡猾な殺人犯と探偵同士の駆け引きこそ石持ミステリの醍醐味。無謀にも突っ走る並木にはその要素が欠片もなかった。スピーディーな展開は読みやすいが内容があまりにも浅すぎた気がする。 3点/10
いまひとつ・・・かな。医療小説の殺人シーン読んだ直後のせいか、うすっぺら印象。でもなんだかんだで一気に読んでしまったのは確かなのだけど。主人公が四苦八苦して連続殺人に突っ走っていく心理が、理解できないまでも妙にリアルな気はした。
一言で言えば、かなり無理がある設定を主人公が先走って引き返せないところまでにいってしまうというストーリー。破綻しつつもスピーディーな展開でおもしろい。あれ、この勢いだけで押してしまう似た様な本があったな、と思ったら同じ作者さんの「月の扉」でしたー!かなり酷評が多いようですが、個人的にはokでした。ただし、エログロシーンが多すぎるので年齢レーティング+16ぐらいでお願いします。
序章でいきなり引き込まれた。一気に読めるが内容の奥行きは浅いかも?伝説の存在アルラウネまたはマンドレイクが絡んできたので期待したけど…。もうちょっとあのハリーポッターに出てきた気持ち悪い赤ちゃん植物?マンドレイクを生かして覚醒へ持って行って欲しかったなあ〜と勝手なことを思ってます。
はじめて石持さんの作品を読んだ。割と良作の多い作家さんだと思っていたが、この作品に関してはイマイチだな・・・・・・。一晩に三人の女を殺すことになった男=連続殺人鬼を描いていくというストーリーなのだが、確かに連続殺人鬼を全体を通して描ききった作品としては移植の作品になっていると思うのだが、個人的には盛り上がりに欠ける印象が残った。「覚醒」や「アルラウネ」といったものを出してきた辺りには個性を感じたのだが、その部分にはあまりのれなかった。本当に連続殺人鬼ってこんな感じなの?という疑問も残った。
あれ? もしかしたら、石持作品の中で一番好きかもしれない、と思ってしまった。サイコキラーものというより、バトルロイヤル形式にした石持小説といったほうがしっくりくる。なんかすごいことになってるなぁ、と読みながらずっと思った。
目次から結末は大方想像がつくのだが、それを超越した着地だった。浅海さんが覚醒したんじゃないの。とても後味の悪いお話で、就寝前に読むのは勧められない。(笑)
結局、アルラウネってそこまで脅威的なものだったのか? という疑問はさておき。殺人小説としてはアリかと。地味だが堅実な仕事をする主人公。(清)
これは作者が「覚醒」してしまったのではないかと思った。でもシリアルキラーの話だと思えばそれほど突飛なものではない様な気がする。後味の悪さがすさまじいの一言。
女性を3人殺さなければならないと言う冒頭と、表紙から窺えるように今回はダーク系の話と思っていたら、なんだかムフフな事に、そしたら今度はもののたとえではない修羅場に、のっけから物語に引き込む力はさすが石持さん、「覚醒」という意味深な言葉を使い、どんな展開を迎えるのかドキドキしながら、主人公と一緒に夜を走りぬきました。
わりあい石持作品に対してよくある動機が突飛過ぎて納得がいかないという批判、主人公のロジカルだがいささか独善的な思考法に感じた違和感などが、本作の場合、主人公の身勝手さを浮き彫りにし、冷静なようでいても狂気に蝕まれていく姿を冷ややかに描き出すことに貢献している。自身の持ち味を活かして新生面を切り開いていく心意気を感じた作品だった。
再読。誰も彼も恐ろしく(メカニカルに)頭が良い上にどう考えても異常としか思えない登場人物たちがゴロゴロしている世界はあまりに異様。妄想推理による状況判断や倒叙ふうの冷徹な思考はそれまでの石持作品にも見られるところだが、それをそのまま投げ出した上に性的なギミックを大量にまぶしてお届け。並の人類には早すぎる作品だろう。(稲)
並木は決意した。三人の美女を殺さなければならないと。…その動機に納得できず、もやもやとしたものが残ってしまう。もうひと捻りあるのかな、と思っていたので。この動機の説得力のなさが、殺人の現実味溢れる描写の持つ力を殺してしまっている。ただ不快感だけが残り、その不快感も殺人より作者の性的なものの扱い方によるものが大きい。
石持さんは初めて読んだのですが、表紙もアルラウネというテーマ?もシリアルキラーミステリーというあおりもとても好みで期待してました。ですがなんだか…くどくどとしたわりにはあっけなく、だからなんなのかしら?という感じすら。少なくともシリアルキラーではなかったかと。期待しすぎました。残念。
どうしても3人の女性を殺さなければならない。彼女たちに罪があるわけではない。 そんな「なぜ?」からはじまる石持さん得意の倒叙型のミステリーに見せかけて、うーん、いつもにもまして物語の進行役のくどさが肌に合いません。 人の行為の不整合さや、善悪に対する石持さんの考え方は見えるのですが、シリアルキラー・ミステリーと銘打った作品に合わなかった気がします。
かなり怖かった。なんだかざくざく人が殺されてしまって。もっと「殺さなければならない理由」みたいなのがしっかりあった方がすんなり納得できたかも。
笑ってしまいました。残念ながら3人の女性の異常性が薄い。防御じゃなく偽善性が高じているだけとしか…。こういう考え方の人は普通にいると思います。題材が合っていないんじゃないかなぁ?勿体ない。
三人の女を一晩で殺さねばならない主人公があれこれ画策しながら殺していく話。殺す動機がイマイチしっかり伝わってこなかったのは自分だけ?作者はただ、殺していくシーンが書きたかっただけでは…?と思うような作品。
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