火天の城 (文春文庫)
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火天の城の感想・レビュー(311)
安土城築城にかける棟梁父子とプロ集団の物語。信長が命じる七重天守や様々な奇想を大工の技量と意地にかけて実現していく過程に息を呑む。膨大な資材と莫大な人員を投入して完成する空前絶後の城。現存しないことが残念だが、だからこその物語なのかもしれない。
安土城築城に全身全霊を掛けて臨む番匠親子の話。プロジェクトX+プロフェッショナル仕事の流儀+和風総本家的内容で読み応え満点だった。『利休~』といい専門的な事をよくここまで綿密に力強く書けるなあと感心しきり。綿密といえば本筋に関係ない濡場まで力入っててちょっと困惑した。そんな熱っぽく描かなくてもいいんじゃないの…w
映画を見てから原作を読了。あつい!あっついぜ匠達よ!!原作では、溢れんばかりに匠達の魂・気骨が詰め込まれてる。こういう自分の生業に揺るぎない自信と直向きさを持つオヤジ、大好きだ!!『柱は気骨で建つ』という言葉の剛さに、読んでるこっちまで鼻息が荒くなる。 自分の仕事に全てを注ぎ込む匠達の生き様、心意気に煽られた。仕事で消沈したときに読みたい作品。
著書のインタビュー記事を読んで、半端じゃない調査のすごさを知り、本書を手に取りました。ここまで詳細に書けるのかと圧倒されました。ただ、ドラマ部分が弱く感じられ、120ページ辺りで挫折しました。残念・・・。
★★★★☆ 「安土城を作る大工の棟梁の話」って言われたら「それオモロい?」と疑うだろう。ところが、オモロいのだよこれが。傑作ってわけじゃないが、一気読みするだけの面白さは十分にある。ここんとこ駄作ばかりを掴んでてショボくれてたが、そんなオレの読書欲を再び刺激してくれた。しかも3部作の最初だなんてウレシイじゃあーりませんか。
自分の仕事に対する誇りと情熱は誰にも負けない男気溢れる漢の話
こんなに真面目に無骨にぶつかれるのは職人だからではなく生き方を象徴するなにかではないかと思うほどの魂の篭った男達でした。
山本兼一は三作品目ですがまったく外れない…素晴らしい
安土城の築城物語。旦那が安土城が大好きなのと、最近織田信長が出てくる演劇を見たので興味深く読みました。大工が私たちは武士に生まれなくて何かを作る仕事で幸せだといっているのが印象的でした。
★☆☆ 希代の英雄の周りには、あらゆる階層にその道の英雄がいたんだなと、改めて実感させられた。岡部又右衛門の妥協を許さない職人の姿勢は、全く心地よく、とてつもなく存在感がある。親子の葛藤もよかった。ただ結末はなんというか、あっけない。全く何だったんだと思いたくなるほどに…。安土城の末路とあえて重なり合うようにしたのではないかと、そんな風に感じた。
「人を使う」「人を育てる」という点で、現代人にも通じるものを感じた。話の伏線がやや多めな気もしたが、久々に面白くて一気読みしてしまう小説に出会えたと思う。
安土城建築を小説にするとは・・・ まず題材だけでおもしろい。 職人達の知恵と技術と情熱の結晶が安土城として組み上がっていく物語。この物語を知ると焼失したことが実に惜しい。しかし、主人の最期に寄り添って殉死したものと思えば、乙なもの。
やっぱ築城は面白い。城からは景色だけでなく、天下の情勢まで見てとれる。多くの人の技術や思い、命によって組まれた梁のきしむ音を一度でいいから聞いてみたい。
織田信長に安土城の築城を命じられた宮大工棟梁が持てる技術の全てをもって命に当たる、男臭い小説。中盤までの話しの展開の骨太さに比べ、最後は驚くほどあっけない。もう少し余韻を引く終わりを期待してたのだが…
築城という滅多に触れることのないことを知れる面白さと、それにまつわる人間ドラマのダイナミックさに非常に引き込まれた。とても興味深く面白かったです。
安土城築城を描いた、異色歴史小説。日本人の職人気質とはまさしくこういうことなんだと、思わせる一冊。こういった人たちの血が受け継がれて今があるんだなーと感慨深い。とても面白かったです。 信長の最後があまりにもあっけなかったけど、信長はあくまでも脇役なのでまあしかたないか。
信長の下、安土城建設に職人としての全身全霊をかけて取り組んだ男達の物語。メインの岡部又右衛門率いる大工集団も凄いの一言に尽きるのだが、それ以外の石工、木挽師それぞれの専門の職人達がまた凄い!木曾檜の川下り、蛇目石の運搬作業等々、大迫力のシーンの目白押し。本当に一大スペクタクル巨編と言い切れる作品です。
ネットで一つ一つの用語を画像検索しながら読みました。安土城版・プロジェクトXかな?それぞれの持ち場においてプライドを賭けた職人の話であり、父と子の物語でもある。
安土城が出来上がるまでの話。情景が目に浮かぶようで、その壮大さに心が動かされました。棟梁親子の関わり合いがとてもよい。城の最後もきちんと丁寧に描かれていてよかったなぁ。映画は残念でしたけど・・
とにかく熱い。安土城を建てたのは誰?織田信長?いやいや大工です。安土城が出来上がるまでの大工の苦悩や熱い想いが非常に丁寧に描かれており感情移入できる。安土城の炎上シーンでは目頭が熱くなること間違いなし。
すごい!檜の大木が木曽川を下る場面、蛇石が登る場面の迫力。番匠が千年後も残るようにと心を砕くところが哀しい。安土城見たかったな。
織田信長と天下一の棟梁の話。未だかつてない壮大な城(安土城)を建てるための、艱難辛苦の話。城のために集められた木曽の巨木、邪悪な蛇石、そして何万もの人びとなど、数多の命が重ね合わされて落成した、城という生き物が生み出され滅びる話。
戦国物は戦いがメインの読み物だけど、この本は城を立てる大工さんの話。モノづくりの視点で織田信長を見るとまた違った面白さがあります。大工さんの技巧もさることながら、壮大なプロジェクトを成し遂げるプロジェクトマネジメントに相通じるものがある。下手なビジネス本よりずっと役に立つ必見の書。
映画で見た『火天の城』よりも本のほうが数倍良かった。このお話を2時間程度にするにはどうしても端折らなければならない事が出てくるのはしょうがない。岡部又右衛門も息子の以俊も良い味出してます。山本さんはお話つくりがとっても巧いですねえ。又右衛門の息子に対する思いとか、以俊と女性の乱波との関係とか。結構専門的な事も丁寧に書いてくれてると思います。仕上げ材の重量で梁がきしむところとか。男は仕事が第一・・・だよねえ。『利休に尋ねよ』も良かったけど、これもお勧めの一冊だと思います。次は何を読もうか?
職人の矜持と誇り。日本人の本質的な気質が表れているような気がするのですが。。スケール感、スピード感のある展開で一気読みです。映画化されているというのは知りませんでしたが、壮大な迫力が出ていたのでしょうか?
安土城が織田信長の城であり、絢爛豪華でありながら、築城後すぐに焼けてしまった、といった程度の知識しかなかった。その城を建てる男達を描いたドラマ。大プロジェクトを進めるためのビジネス書にもなりそうな、重厚な人間ドラマが魅力であり、築城を通してその時代を見るといった、支店が面白い。良作
主人公の岡部又右衛門は、熱田の宮大工。彼は織田信長の命令で、安土に巨大な城を建設することになった。まさに戦国のプロジェクトX。築城に関わった名も無い職人たちを生き生きと描いている。
生き様、みせてくれました!職人さん、かっこいい…。そして、山本兼一さんすごい!少しの資料から、これだけの物語を引き出すなんて!てか、これはもう真実でしょう!と思わせてくれるような臨場感に現実感。面白かった…最近『忍びの国』を読んだから、タイミングもよかったかも。
気骨があればこそ。格好良い職人達の人間ドラマ。三年で焼失してしまったのがあまりに残念。これは映画が気になるけどどうだろう…
岡部又右衛門、その名はかつて聞いたことがある。司馬遼太郎の国盗り物語、斉藤道三が金華城の設計を頼む場面、「儂は一代で終わるがそなたの、仕事は永代」との場面、この本は幻の安土城を描く、精緻な描写で築城を描く。日本の中心、岐阜から始まった戦国時代、信長がその近い滋賀に安土城を築き、その後、天下分け目の関ヶ原(日本の東と西)で時代が決まったことはとても興味深い。
★4.5。 巨大な安土城築城を命じられた岡部又右衛門と以俊は、無理難題を形にするため前代未聞の大プロジェクトに挑む・・・。 『利休にたずねよ』以来、久しぶりに読んだ山本さんの本。やっぱり好きだなぁ。 もともと信長が好きだし、番匠の目線から描かれているのが新鮮でとても面白かった。 築城に使う木や石の職人たちの、材料を敬う気持ちが素敵だった。 他の作品を読んでみます。
映画化されたのが納得できる本。読んでいるのに、映像がどんどん目に浮かぶ。これがこの作者の文章力なんだろうな。檜のかおり、瓦の朱赤、石の重み、人の血、汗、火、どんどん色として香として五感にとびこんでくる。
火天の城の
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