二人道成寺 (文春文庫)
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二人道成寺の感想・レビュー(112)
たおやか、とかはんなり、とかそういうのがよく似合う世界が文字できちんと示されている。
ミステリ色が濃いというか、ミステリ。
もの悲しさ。
求めても、手に入らないものについて。
歌舞伎の世界・梨園を描いたミステリー。女形役者の妻が火事により意識不明で入院。なぜその事件は起こったのか。外からは煌やかな世界であるが、内部は家柄とかも絡むドロドロの女(の格好をした男たち)の世界!
地味にシェパードとテリアが登場してるのが和むポイント。
しかし、個人的には、あとがきで記されている、近藤先生が学生時代からの熱狂的な歌舞伎ファンで、東京まで驚きのアルバイトで通っていたという出来事w
「今泉探偵シリーズ」のつもりで読んでるけど、違うようだ。これも今泉の影薄い薄い。歌舞伎界の深淵をちょっとのぞける気がして、その部分は興味深いのだけど、やっぱりどーも小菊に感情移入できないよう。ううう。面白くないわけでは無いのだけど・・。なんだかいつもこのシリーズは歯切れ悪くなってしまう私。しかし、小菊のお師匠さんはとても粋でかっこいい!!ので、この方には付いていきたい。
事件のオチが割りと最初のほうでわかってしまったので、ミステリーとしては面白みはない。とにかく、梨園の世界が描きたいんだなあと。どうもこのシリーズの女性たちが好きになれないのはなぜだろう・・・。
探偵今泉シリーズ5作目。あとがきにもあるが、近藤さんの歌舞伎への愛を一番感じる作品かも、と思います。特に女形の登場人物描写が丁寧で、それぞれの背景、持ち味、円熟度にあわせて芸風が目に見えるようです。美咲の心は途中でなんとなく読めてしまい、ミステリーとしてはどうかな・・・という感想。私としては、どうしても要の今泉が掴めず、それが原因でこのシリーズにはあまりのめり込めません。実際に歌舞伎をご覧になられてる方であれば、もう少し違う楽しみ方もあるのかもしれません。
再読。私の探し方が悪いのか、近藤作品はシリーズ毎に集めにくい。初見時、ガーデン未読。それでもおもしろかったと記憶しているが、今回改めて山本君とハチに切なくなった。作者が大好きなものを題材にすると、付いていけなかったり、説明文になることがある。しかし近藤作品はすんなりその世界に入っていける。むしろ全く興味がなかった歌舞伎が見たくなる。そこがすごい。
事件の真相らしきものは、割とすぐに見えてしまうので、推理的な面白さは薄いのだけれど。事件を追う過程の描写が、何気ないのに巧みで、サラリと読めた。丁寧に綴られる登場人物達の言葉・心情の随所に、息を飲むような美しさと激しさが垣間見えるのは、梨園という舞台のせいか。
歌舞伎なんて全く知らないけど大丈夫かな、という心配は杞憂だった。「名題下」とか判らない単語もあったけどそこは一旦スルー。歌舞伎も結構おもしろそう、見てみたいかも。。。と思わせてくれた。最初は噂でしか聞くことのない芙蓉と国蔵の人物像が、次第に明らかになっていくところがすごく巧みで楽しめた。シリーズものらしいけど、この話を最初に読んでも全く違和感はない。あと、本筋には関係ないけど、ちょっとイラッとしたこと。「みのりは」のところを「じつは」と何度か読み違えてしまった。ルビ振ってくれ。てゆうか名前変えてくれ。
サクリファイスシリーズしか知らなかったので梨園という舞台にびっくり。そしたらあとがきに歌舞伎が好き、と書いてあった。だからなのか、物語全体にはりつめる凛とした空気感と、そこからフっと緊張が解けるような瞬間を書くのがとても巧い。サクリファイスにも同じような空気があった気がする。面白い。これ、とても好き。
文章は淡々としているけど、ものすごく繊細で、優しい。するすると読み終わったけど、じんわりと切なさが染みてきて、心地よい余韻が残った。
このシリーズ、大好きです。ミステリー色はとても薄いけど、登場人物の描写が細かくて、解決にたどり着くまでが本当にドラマチックで惹かれてしまいます。歌舞伎の女形という独特で閉鎖的な部分が、よりこの雰囲気に拍車をかけているようです。すぐにストーリーに入り込んでしまえました。
歌舞伎シリーズも、快調に回数が進む。 小菊と師匠、今泉探偵等、同じみのメンバーで、登場人物の性格などがわかっていると更に楽しめる。 巻末の作者へのインタビュー、他作品の解説にもなっていて、近藤作品の指南に役立つ。
シリーズ4作目。「二人道成寺」といえば、最近では玉三郎と菊之助の共演が話題になったが、96年9月歌舞伎座の時蔵と福助の競演もずいぶん話題になった。某掲示板では「喧嘩道成寺」なんて書かれていた。当人同士はそう思っていなくても、とかく「あの役者とこの役者は仲が悪い」といううわさの多い歌舞伎の世界。岩井芙蓉が福助で中村国蔵が時蔵?などと思いつつ読み進める。このシリーズは謎解きがメインではなく、芝居の情景や台詞を現代風に読み解きながら、歌舞伎の舞台裏の人間模様を描くことに重点が置かれている。
上梓順がわからないまま“小菊&今泉”シリーズを読んでます。 「桜姫」もそうだったけど、このシリーズ、ネタがほとんどすぐ分かってしまうので、最後まで読むのがキツかったりも。どうも事件に関わる人たちの執着のありようが重すぎてキツイ。それでも読んでおこうと思うのは、お芝居が好きで、師匠が好きな小菊さんの目線が可愛らしいから。ほかがドロドロしてても、そこですっ....とする。本作では、主要の事件に関わる役者さん二人が、いい感じに書かれていたので、「イメージはあの人かな?この人かな?」とあてて読むのも楽しかった。
☆☆☆ 『桜姫』の方が先だったのかしら。順番が分からないけど、毎回男女のドロドロが主題なのね。相変わらず影の薄い探偵小泉。(図)
近藤史恵作品十冊目。探偵今泉&小菊の梨園物。女形の新進若手のサラブレッドと叩き上げとでも言えばいいのでしょうか?もっと二人がぶつかり合うような一触即発であればよかったのですが…奥様の恋路の行方と玉手の情念の行き先。ラストにひっかかりがあるのがこの今泉シリーズと言う感じでしょうかね?ただ真相に迫るミステリは最初のほうですでにヒントが出ているのかも。それよりもこのシリーズは不器用な人たちの物語なのだと改めて実感。まぁまぁ面白かったですよ~
装丁が良し。
デビュー2作目だそうで、しかしさすがの作風。
現在と過去、他者と当事者(これも第三者だけど)語られるきれぎれのエピソードから、ひとつの終焉がうかぶ。
歌舞伎の演目ともキレイに結び、切なくやりきれないラストが余韻にのこる。
歌舞伎が物語の舞台との事で、あれこれ想像して期待したのだが、想像よりは歌舞伎が全面に出ていなかった。ひとつのモチーフにはなっているけれど飽く迄モチーフ。梨園スキャンダルと云ったらそれでお仕舞いだけれど簡潔にこの作品を説明するならそうならざるを得ない。結果的に歌舞伎役者が出てこなければならない必然性はなくキャラクターとしての歌舞伎役者と云えるのではないか。美咲が苦手で大して見向きもせずにいたので事件の真相と動機が明かされた時は拍子抜けしてしまった。これは私の落ち度。やはり『サクリファイス』に期待。複雑だ…。
歌舞伎の素養があったほうが楽しめるが純粋にミステリとして読んでもOK.でも芯は恋愛(愛情)小説なのだよね。歌舞伎が見たくなりました。
あんまりミステリという感じはしなかった…。でも繊細で丁寧な心理描写に引き込まれます。常々女形とは不思議な存在だと思っておりましたが、芙蓉が菊花に女形について語るところでそういう考え方もあるのかと納得。歌舞伎の演目に触れた場面は、勝手に役者さんを当てはめて想像しながら読んでしまいました。
純粋なミステリとしてみれば、今泉は特になにかをしたわけでもなく、ただ事実を積み上げるのみ。でも、その中で、美咲、国蔵、芙蓉の3人、そして、語り部である小菊、実の心理描写が丁寧に綴られて読後に満足感が得られた。今作の場合、美咲が恋した相手とは誰なのか? という、物語の焦点も絞られていたので、非常に読みやすかった、というのも大きいように思う
図書館;眠り続ける眠り姫をめくるふたりの王子さまの物語。梨園−特殊な世界という思い込み?既成概念?(ぴったりな言葉が当てはまらない)に頼りすぎかな? それにしても近藤作品に描かれる梨園の若妻はヘンな女ばかりなんだろ。貶してるわけではありませんので、念のため
二人の役者の成長に必要な事件だったんだなぁと。今泉は調査はしても、推理はほとんどしてないみたい。このシリーズ、心理描写の冴えとミステリ度が比例したら文句なし、なんだけどな。
【図書館】歌舞伎を舞台にしたミステリ。人物の心理描写がしっかりとしていたり全体的に綺麗な文章なのでサクサクと読めました。読みやすかった。
今月は元禄忠臣蔵の方だけどテンション上げのために再読。 結末を知ってから読む最初のメールはなんとも切なかった。すごく歌舞伎が観たくなるし、内容的も本書が一番気に入ってる。
二人道成寺の
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感想・レビュー:49件














ナイス!
































