タンノイのエジンバラ (文春文庫 (な47-2))
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タンノイのエジンバラの感想・レビュー(155)
淡々と過ぎていく毎日に対しての、どこか置きどころのない気持ち。不思議な雰囲気ですね。なんとなく夜の中でぼんやりとしているような。「バルセロナの印象」に出てきた、幼い頃眠れない夜に姉の部屋を訪ねたという描写が印象的でした。
ちょっと見ひょうひょうとしているようで実は途方に暮れている…という感じを上手く伝えるなあと毎度思います。
大きな事件がおきるわけでもなく、日常にありそうなお話。でも自分は絶対に経験する事のない世界だな~と思いなんかモヤモヤ。読後感は切なかった。時折ニヤッとしてしまう固有名詞の使い方も上手い。これからも読んでいきたい作家さんです。
それはハンカチではなくてジーンズの丈をあわせたときの余り布だった…長嶋サン大好き!タンノイ隣人コンビ、夜あぐら姉弟、三十歳秋子・安藤◎
最近、長嶋さんの本(ほかのひとでもよくあるけど)の主人公がぜんぶ自分に見える。なんだかよくわからないけどひっぱられる。やっぱり長嶋さんはそんな感じ。「三十歳」は今日の雨になんだか合うはなしでした。「遊んでいるつもりもないのだ。ではなんのつもりかというと、なんのつもりでもない。」 うなってしまうな。
面白かった。日常の出来事のはずなんだけど、長嶋さんの手にかかると、なんとも少し不思議な面白い話に感じてしまう。その秘密は多元的視点と、世界定義、ストーリーからは予知できない意外な答えにあるように思う。
長嶋作品を読むのはこれで二作目だけど、デビュー時から作品のスタイルが確立している人なんだと再確認。「夜のあぐら」はちょっと既視感を覚えつつも泣かされてしまって、やっぱりこの人の作品は肌に合うと思いました。
表題作はピンとこなかったんですけど、他は面白かったです。解説の「居心地の悪さ」にはなるほど。なお、『バルセロナの印象』にはクイズ問題を作るシーンがあります!
読者から見れば心が傷ついていると思うけど、そんなそぶりを見せない主人公たちが織りなす4つの物語。それに人との関わり方も不思議なバランスだ。ストーリー性を追うのじゃなくて、淡々とした心の綾を追っているから、ふと自分自身を見つめ直すときに読むと良いかな。
タイトルは意味不明の短編集。これ好きだわ。何のストーリーというわけでもなく、淡々と進んでいきます。なんだろう。この人間関係の微妙な距離感と、登場人物の投げやり感、と突然溢れ出す感情。のあたりかな。 ぜひ他の作品も読んでみたい。
昔作家というものはお爺さんお婆さん、おじさんおばさん、もしくは故人だった。いつのまにか同年代の作家がたくさん出てきて、年とったなあって感じ。おかげで長嶋有の小説に出てくる固有名詞にやけに共感できるけど。
やっぱり長嶋有が好きだ、と思える作品集。どれもとても好みだ。主人公たちの、人との距離を少し遠めに、周囲の人のことも自分のことも他人事のように観察する姿勢が好き。なんだか少し疲れているところが好き。ヤル気がないところが好き。巻き込まれ体質なところがすごく好き。
どの短編をとっても近いのに遠い微妙な人間関係。そっとそれを肯定してくれる。あと、表紙の色合いがすてきすぎて、電車内でめちゃくちゃみせびらかした。解説もよかった!!
当初、女性作家だと思っていたので、男性の思考がよくわかっているなぁ、と思いましたが、実は男性だったんですね。とすると今度は女性の思考がよくわかっているなぁ、となるわけですが。いずれにせよ、人間の心情の細かな動きの描写が上手で、4編とも素晴らしかった。自分は特に「バルセロナの印象」が気に入りました。
シチュエイションだったり、比喩だったり、どってことない表現なのにうまい。「あるある、この感じわかるわー」感の演出がすごい人だ。中では「夜のあぐら」が一番好きだった。この解りあえなさときたら!
気持ちいいほどスラスラ読めた。 テンポがすごく心地よい。 どの話しも家族・・・といっても全うな家族ではなく、普通ではないが、の物語。 作者は女性か?と思いきや男性なのにビックリ!
男性作家が描く女性1人称なのによいのよね(昔は女流作家だと思ってた)。力の抜け方とか、女子が女子を見る視点とか、とくに姉妹のこうなんとも表現できない独特の世界とか、うまいねぇ
タンノイのエジンバラの
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感想・レビュー:45件














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