猛スピードで母は (文春文庫)
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猛スピードで母はの感想・レビュー(460)
好きなのは『サイドカーに犬』。舞台になってる年代は分からんけど、自分の年齢が作者に近いからか懐かしい気持ちで読んだ。ノーパン喫茶とかガンプラとか懐かしいなぁ。でも、最後の1行は理解出来んかった。 『猛スピードで母は』は自分には文章の美しさとか表現力とか分からないので感想を書くのが難しい話でした。でも、息子の慎はええ子やし、母親からは表に現れない慎への愛情を感じたので読後は優しい気持ちになれました。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(17)
- 02/08
2作品ともとてもいい味わいでした。子供ゴコロを思い出させるようなノスタルジックな印象。どちらの女性もカッコよくて、どちらの子供も強くて、憧れのようなものを感じながら読み終えました。「サイドカーに犬」は映画化されているみたいだけど、両作品とも映画が似合いそう。巻末の解説が面倒くさい文章で、きれいな後味がちょっと濁ってしまったのが残念。これから長嶋作品もっと読もう。★★★★★
「サイドカーに犬」と表題作の二作品が入っている。「サイドカーに犬」の洋子さんの奔放さにかっこいい、と思いつつ、子ども目線での複雑な大人模様、というのがテンポよく語られていく。表題作の母も、ちょっとかっこいい感じ。サバサバっとしているのだ、どちらも。子どもの中にある、心の裏側の機微、みたいなものを(もしかしたら大人側から見た、想像によってつくろわれた機微、なのかもしれないけれども)うまく描き出しているように思う。麦チョコに興奮する姉弟であったり、「飼われている」感覚に安住する感覚であったり。
とても繊細な小説でした。一見変わっていないように見えて、けれど、本当は少しだけ変わっている、というような。ページ数も多くなく、読み易いので、普段本を読まない方にもオススメしたいなぁと思いました。本は、こんな機微を生み出す事もできるんだ、と、知って欲しいのです。
比喩が少なく、かわりに眼差しがあります。平熱で見据える、少し乾いた眼差しです。長嶋有という人の文章です。一人称で書かれた「サイドカーに犬」の方が僕には素敵に思われました。たいていの優れた純文学は、僕らに何度でもそのページをめくらせます。そして実際めくる度、我々読み手の視界は広がり、物語は、そこにある滋養を少しずつ僕らの舌に滴らせます。が、例外でしょう。本小説においてはぜひ一回目を大切にしてほしい。二回目からは聞こえにくくなるものがある。感情の針の微かな振れにしんと耳を傾ける、その種の小説のように思いました
『サイドカーに犬』は大分前に読んでいたが、『猛スピードで母は』は今日読み終ったので、今日を読了日とする。まず、題名が良い。猛スピードで母は、「老ける」のか? 「(車などで)走る」のか? と想像させられたが、冒頭の数行で「車でだな」と分かる。全般的にさりげなさと懐かしさで出来ている小説。文体もとても簡素で、よくいえば読みやすいし悪くいえば物足りない。二つとも親の(多少いびつな)結婚についてだった。ので、他の著作が同じものばかり扱っていないといいな、と思った。『サイドカーに犬』の女性視点はとても上手。
おもしろかった。古典ばかり読んで、思想のない現代小説を敬遠していた自分だったけど、この二編を読んでこういう形のおもしろさがあるのか、と素直に驚いた。具体的には寂しい物語を平易に語る感じ、平易な語りの裏にある複雑な心情。ぜひ他の作品も読んでみたい。
好みで言うと、3ヶ月後には忘れてるだろう内容なので好きではない。起伏は特にないけど洗練されたオシャレというのだろうか、そうかだから私にはしっくりこなくて当然だ。
デビュー作と芥川賞作の二編。平易で淡々とした語り口でさらっと読めるのだけど、物語というものを掴ませないしたたかさというか、「こういう話です」と簡単にまとめさせない個性がどこかしら感じられる。容易に書かれたような軽さもありながら、きっと実によく練られて編まれた小説なのだろうと思った。女性視点、子ども視点がとてもうまい。
不思議な読後感の作品でした。単純におもしろいとか、おもしろくないとか表現できる感じではなかった。それぞれの親子のその後を知りたいような、知らなくてもいいような…なんだか割り切れない気持ちが浮いているような感じです。
表題作の、主人公がお母さんとタイヤを交換するシーンだけで、なんとなくお母さんがどんな人かが浮かび上がってきた。お互い多くを語らず、これといった動きもないのに。「サイドカーに犬」のムギーチョコとムーギチョコの違いを真剣に食べ比べるくだりも、小さいころが思い出されて懐かしかった。今まで読んだことのない、さらっとしているけど後味がしっかり残るタッチ!ほかの本も読んでみたい。
ここ最近、長嶋作品にはまってる。どこというオチがあるわけじゃないんだけど、ふと流れる日常の中の人々の言葉や行動にドキッとさせられる。それと芥川賞というととっつきにくい雰囲気なんだけど、長嶋作品はさくっとよめるところが大好き。
表題作と「サイドカーに犬」の二編。どちらも小学生高学年の目線で家庭で起きた事を不安を抱えながらも冷静に捉える。「こんなの嫌だ。」と喚いたり泣いたりする程幼くなく、かと言って事情が全て飲み込める程年齢が達していない。その微妙な子供達の感性が上手く書かれていると思う。「サイドカーに犬」は、映画化されているらしいので観てみたい。
オチがない!っと思った私は読み方が間違ってると思われる、登場人物の細やかな心情を淡々と描いてる本。たぶんいつ読むかによって感じ方が全く違ったんだろうな。
表題作は、タイトルからふざけた内容だと思ってたんだけど、母子家庭の話でじっとり重い感じ。芥川賞受賞作だし、当たり前か。サイドカーに犬は語り口が作文っぽいから簡単にかけそうな気もするけど、書けないものだよなー。
変なことをしている大人がいても、近しく思える人だったら子どもはわりと受け入れてしまうことはある。その描写と独特の空気感に驚いた。登場する人の顔までは見えてこないんだけど魅力を感じた。
子供って、周囲の大人が思うよりも大人だし、子供自身が思うよりも子供なんだよね。そういう微妙な時期の精神的な変化(つまりは成長)を淡々と描いた小説。読後になんとも不思議な後味が残りました。でもそれは決して不快じゃない。
表題作よりもサイドカーに犬のほうが好きでした。こういう素性不明な「おねえさん」ものは大好きです。子供のころのあやふやな記憶って、兄弟とかで確認したりすると面白いですよね。
なんだか初めて、こんな感じの小説。なんというかまさに「小説」、これが文学っていうのか、という感覚だった。激しい感情に押し流されそうになったり、不幸から這い上がろうと必死でもがいたりするわけでもなく、ただ淡々と時が流れる。いろんな出来事がバタバタと起こるようなうるさい小説ではない。日々の孤独感、不器用な生き方、だけどそこに垣間見える愛情。そんなものが丁寧に描かれている作品だと思う。表題作の母は、私個人は全く好感は持てないのだけれど、作者は男性でありながらよくここまで女性の不器用さが描けるものだと感心した。
感想書きづらい。両作とも日常系とでも言おうか、物語性には乏しく、やたら繊細。かと言って、退屈はしないし、読後感は何かしらある、それが何なのか上手く言えないのは自分の表現力が無いからだろう。読解力も足りないか。不思議な小説。
個人的にはサイドカーより猛スピード◎傍らには不思議な、でも地に足がしっかりついた大人。彼等と暮らした日々は薫にも慎にも人生の財産となるんだろうナ。
メモ:長嶋有の語り手は、ほとんど諦念にあるようだ。母親が家出をしてもしかたがない。再婚すると言っても、そうなんだ、ぐらいの反応しかない。 これは、どう考えればいいのだろう。
表題作よりもサイドカーに犬の方が好みだった。
子供のころは何も感じなかったことが、大きくなって改めて分かってしまう経験は誰にでもあるはず。
そういう微妙な感覚に共感できた。
ゆっくりとした主人公と、我が道を勝手な速さで進んでいる周りの人たち。穏やかな日々のようにみえてしまうけど、じっくり考えてみるとだいぶ奇抜。不思議な感覚。でも、そんなに彼らは奇抜なのだろうか?何が奇抜?なぜ奇抜?勝手に線を引いている自分がみえた。---「生きていると、どんなことでもそうだよ」---大人が選ぶのはいつもバニラ味だ。
表題作より同時収録の「サイドカーに犬」のほうが好き。ラストがいい。でも正直、どちらもいまいちピンと来ませんでした。読解力と好みの問題だけれど、ちょっと残念です。
良くわからなかった(笑)。ハジメマシテさん。著者は(名前から)男性だと信じて疑わなかったのだけれど、読んでいくうちにわからなくなったし、どちらの作品も主人公が男の子なのか女の子なのか途中までわからなかった。主題もよくわからないし、(わたしにとっては)物語として読まなくてもいいほどありきたりの内容だし(現実とかけ離れた物語が好き)。でも、嫌いではないんだけどな。何が描きたかったんだろう?(貶しているわけではなく、素朴な疑問)
問題を顕在化(例えばネグレクトという言葉を使うことで)させる過程で覆い隠されてしまうような密かな感情のひだを、子どもの目線で描き出す二篇。どちらも、根深くて失せることはないものの、遠くから響いてくるような鈍痛…のような読後感を憶えた。表題作では、濃霧に視界を覆われつつドライブするシーンが何度か出てくるが、この白い闇の中を疾走する描写は、実に象徴的だと感じる。
面白かった。子供の目から見た描写が淡々としているがリアリティがあって、文章が好みだった。この作者の小説を読んだのは初めてなので他のものも読んでみたい。
私は権威に弱いのだろうか?意外と面白かった。もっとつまんないと思ってたんだけど。洋子、可愛いし、猛スピードの母も可愛いと思う。私が独身なら慎のお父さんになってもいいと思うくらい。かな?『サイドカーに犬』はたぶん映画になっているような気がする。竹内結子がそうか!洋子なんだ!ってちょっと違う気もする。もっと背が大きい、誰だっけ、そんな人の方が合っているような気がするんだけど。芥川賞ってなんだか最近権威が無くなっているような気がするのは気のせいだろうか?(最近って言っても9年前だけど)今度はどれ読もうか?
どちらの作品も、グレーがかった濃いブルー。コントラスト強い。夜中なのにあたりははっきり見える。国立もだいたいわかるけど、北海道フリークとしては表題作がよかった。この感覚で書ける男性に感動と羨望を感じました。
文章はさらっとしてるけど、表現しているものは濃いという感じ。猛スピードで走る母が求めたものはなんだったのか。時間をおいて読み直したら分かるかな。
猛スピードで母はの
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感想・レビュー:131件
















































