モノレールねこ (文春文庫)
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モノレールねこの感想・レビュー(689)
泣きはしなかったんですけど、面白く読みました。泣ける類のいいお話ぞろいなんですけど、あざとさはあまりなく、淡々と、そして毒っ気をちょっと混ぜてるのが、好みでした。ほとんどの話に「死」が出てきます。でも泣かせるための「死」ではなくて、「繋ぐ」ための「死」なんですね。こうやって哀しい「死」ということの先に、何かに繋がっていく希望を見せてくれるお話を読むと、ちょっと安心できたりします。そんなお話を、表紙のようにやわらかいタッチと色使いで、あたたかく描いてくれています。
日常生活における軽くはないが、時々重たく、読後が清々しくなる8編の短編集。「マイ・フーリッシュ・アンクル」「セイムタイム・ネクストイヤー」「ポトスの樹」「バルタン最期の日」が印象的…って、半分もあげちゃってるよ、私。かけ違えたボタンを簡単に直すようにはいかないけど、人は奥の方に何かあるし、支えてくれる人もいるんだなーと、しみじみ。
。デブ猫「モノレールねこ」の首輪に挟んだ手紙から始まる僕とタカキの友情カキの友情。家族の悩みを救うザリガニ「バルタン最期の日」等日常に関りあう人々との絆の物語8編・・・ せつなくなる物語があったり、どきどきがあったり。でも、それぞれに登場する人物または生き物は抜けてるけど憎めなくて心根が全く人間的で、そこが又胸きゅんで、ほっこりして泣かされました。
猫やザリガニなどのほんわかしたモチーフの物語なのに胸をえぐる感じは何なんだろう。なぜか懐かしく感じる雰囲気を醸し出す小説たち。お茶でも飲みながらゆっくり読みたい。
短編集の見本のような作品集。加納さんはミステリー作品よりも、本作や「少年少女飛行倶楽部」のような作品の方がずっと良いと思うんだけど。やっぱりザリガニに泣かされちゃいました(T_T)
タイトルに惹かれてひょいと手に取ったら大正解。今、こういう本を読みたかったんだよな、という感じ。人々の持つ傷をやさしくおもしろく包み込むすてきなお話ばかり。説教臭くもなく、どこか漫画チックな展開もわくわく楽しめる。いかにもお涙頂戴!ではないふりをしつつ、涙腺を刺激してくる絶妙なポイントが上手く用意されていて、まんまと泣かされました。でもどちらかといえば、くすりと笑える一冊。思わずほころんじゃうやさしさが詰まってる!お気に入りは『〜アンクル』『ポトスの樹』。ダメ男の本音がイイ!表題作と『バルタン〜』も好き。
日常を、こんなふうに優しく語れればよいなと思う。
加納朋子の話が前から好きで、久しぶりに読んでみた。最後の『バルタンせの最期』というザリガニの話に、思わず泣いてしまった。
読み始めたのは結構前だけど、途中放置していたので読了がいまごろに。病院で診察待ちの間に軽く読もうと持っていったら、3話目を読み終えられずに閉じました。だめだ、これは人前で読んではいけない。無理無理無理。目の前がにじんで文字が追えない。でも決して悲しい涙じゃなく、よしがんばろうと前向きに思えるあたたかい涙なのが加納朋子の加納朋子たる所以だよねえ。帯に「ザリガニの話で泣くなんて思いもしなかった」とあって、いやいやそれはないでしょwとか思った読む前の自分ちょっと体育館裏に来いって感じです。
読友さんのレビューで読んでみました!泣けるお話集です(ノ∀;`)表題作で心をつかまれ、最終話のバルタンまで一気読みでした!!ところどころ笑わせてくれるのもいいですね~。「ちょうちょう」と「ポトスの樹」が好きでした。ダメ親父をポリシーのある男に持っていく感じがツボりました。10年周期くらいで読み返したくなる本です(何回読めるか・・・)
誰かを傷つけたり押し退けて掴み取った幸せよりも、自分が傷ついたり失いながらもその手の中に残った小さな幸せの方が、もっとずっとあたたかい。こぼれ落ちた日々、ノラ猫が繋ぐ見知らぬ文通相手、行き違った親子の気持ち、届かない片想い、大切な家族との永遠の別れ。不器用で、痛いと、つらいと、涙を見せることさえ下手くそで、それでも信じた道をまっすぐに進む彼らに訪れる新しい明日。幸せはちょっと形を変えて、大きくなって帰ってくる。頑張りをきっと誰かが見守っている。モノレールみたいなデブ猫や、世界一男前なザリガニの姿をして。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(6)
- 01/19
ちはや@灯れ松明の火(文さんに協賛!)
いえいえ、遠慮なくどうぞ。こちらも面白そうな本をチェックさせていただきます。そして読みたい本・積読本がまた増えちゃうってわけですな。
ナイス!
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01/22 17:36
いえいえ、遠慮なくどうぞ。こちらも面白そうな本をチェックさせていただきます。そして読みたい本・積読本がまた増えちゃうってわけですな。
ナイス!
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01/22 17:36
バルタン最期の日で泣きそうになった!なんか1番好きだった。バルタンの声とか、家族の気持ちとかの表現が最高。私も誰にも言えない悩みって、猫に話しちゃうけど家族みんなもそうなのかなぁとか考えちゃいました。なんかおもしろ哀しいお話し(T_T) 他の7話も読みやすかったです。家族に関するお話しが多かったと思います。改めていろいろなことを考えました…。加納朋子さんの本は初めてですが、ささらさやとかも読んでみたくなりました。
軽やかに綴られていく短編集。モノレールねこは可愛いお話でしたし、なかでも好きだったのは、カスミとおじさんのお話です。とても心がほぐれました。
失くしたものを取り戻して、また歩き出す人々を描いた優しく切ない短編集。最も印象深かったのが「バルタン最期の日」。よもやザリガニに感動させられる日が来るとは……。3人と1匹の不器用な生き方が愛しいです。何度読んでもヤマ場のモノローグで涙が込み上げてきます。あと「シンデレラのお城」のラストが捉えようによってはホラーで、ゾクッとしてしまいました。
心温まる大切な人との絆を描いた8つの短編集。表題作の「モノレールねこ」もお薦めですが、僕のお気に入りは「バルタン最期の日」です。まさかのザリガニが主人公になる斬新な物語。それだけで心惹かれてしまいました。話も素敵で、でもちょっぴり切なく、また温かい。最後は感動のクライマックスが待ち受けています。その他の物語もほのぼのしていて、幸せな気持ちにさせてくれる作品ばかりです。実際読んでみて、皆さんが手もとに置きたい一冊に選ぶ気持ちがわかりました。
予備知識なしに購入しましたが、この短編集はヤバいです!じわじわと涙が溢れそうになってビックリ。どうしてこんなにも悲しくて優しい話が書けるんですか?と作者の加納さんに聞きたいぐらい良かった!特に「バルタンの最期の日」は文句なしに傑作だと思います!この本に出会えて幸せです。この作品を世に送り出してくれた加納さんに感謝します。
短編だと短くて物足りない!というくらい、どの話ももっと読んでいたかった。ただ、フーリッシュの叔父とポトスのダメ親父だけは受け付けない。ああいう男が家族だったらストレスがハンパ無い。ザリガニは健気でほろりときた。
作者も知らずにタイトルだけでなんとなく手にとって、まず解説を開いたらそこでやられました。これはきっと好きな本だろうと確信して読み切って大満足! 少し変わった絆が色んな形で納められた短編集ですが、どの話も、笑えて泣けて驚けて、けれど温かい読後感なのは一緒です。特に表題作がお気に入りです。
なんつーか…評価に困る本w個人的には「シンデレラの城」が一番面白かった。「ほっこり」とか「温かい気持ち」とかをこれでもかと追求してるなーと思っていただけに、この話でいきなりゾクッとさせられたのは、「それだけの作家だと思うなよ」という牽制にさえ思えた。他の話はまずまず。展開の強引さとかは、プロットじゃねーんだよ!という意気込みさえ感じていっそすがすがしい。ただ、表題だけは友情モノにしてほしかった。伏線が良かっただけに、一気にラノベくさくなってペラッペラに感じた。なんにせよ、他作品も手に取ろうと思う。
バルターン!!!いやバルタン星人ではなく(笑)加納さんの本は昔「コッペリア」を読んだくらいだったけど、この短編集も一癖二癖ある話ばっかでしたー。どれも面白かったです!お気に入りは「シンデレラのお城」と「バルタン最期の日」かな!シンデレラ〜の方は不思議なテイストのお話で、歪だけど素敵な恋の話だなぁと思いました(*´∀`*)
タイトルに惹かれて購入。どの話もなにか大切なものを失った人が出てきて、悲しい設定だけど、読み終わると涙ぐみつつもほっこり。
8編全部良かったです。他の加納さんの本も読んでみたい!
涙を流すつもりなんて全くなく、軽い気持ちで読み始めると、いつの間にか鼻をすすり目頭を熱くしている自分に気づく。とりたてて特別な話でも何でもないのにどうしてなんだろう。何が自分の琴線に触れているのだろう。お酒を飲みながらリラックスした気分で読んだからだろうか。
重たい話を読んだ後で癒されたくて読友さんからお借りしました。どれも結構悲しい設定だったり、残酷な部分もあるのに不思議と悲しい気持ちになりませんでした。「いい話し」としての座り所がいいのかな。☆代表作「モノレールねこ」は猫好きにはアレっ?て感じ(笑)☆ザリガニ同じ様に釣ったけ…☆ダメダメ叔父さんやろくでなし親父、ちょっと格好いいぞ!好きになっちゃいました!!
あったかいココアを飲んでいるような気持ちになりました。死が絡んでいるストーリーにもが多いにもかかわらず、じんわり人の優しさが伝わってくるお勧めの短編集だと思います。タイトルのモノレールねこも好きですが、ポトスの樹やマイフーリッシュアンクルみたいにちょっと情けない登場人物たちにじんわりと感動したり、まさかまさかで、ザリガニのバルタンに涙を誘われたり。表紙のネコのイラストは本当に不細工!でもなんだか憎めないですね。
表題作を含む八つの物語からなる短編集。どの話もちょっと物悲しところもあり、それでいてほんのり暖かさを感じるのは加納朋子の作風ゆえか。どれも甲乙付けがたいけど、「セイムタイム・ネクストイヤー」は幻想的な雰囲気と謎解きが上手い具合に融合し、しっとりとした余韻があり一番好きかな。後は、話自体はちょっと切ないけど、でぶで不細工なモノレールねこや、ザリガニのバルタンの擬人化などコミカルな描写にニヤリとさせてもらった。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 09/21
とても素敵な短編集でした。穏やかなのに切ないストーリーが多く、途中でん?となっても最後まで読むと泣かされるような話ばかりでした。文章は全体的に女性が好みそうです。
さりげない日常を描いた、心暖まる短編集。お気に入りは『シンデレラのお城』スズさんの考え方が自分と被り過ぎていて、とても他人とは思えなかった。『セイムタイム・ネクストイヤー』もよかった。きっと奇跡は起こるはず。ただ、いい話だらけのなか、ダメ男が出てくる2つの話は、あまりのダメっぷりに終始イライラ。なぜそうなのか、という理由がわかってからも、「だからといって、そんなダメ男でいることが認められるとでも?」と思ってしまった。こういう人はホント生理的にムリです。
温かくて、心が優しくなる物語たちだった。お気入りは表題作の「モノレールねこ」猫好きの私としては堪らない話だった。猫は太っている方が可愛いという私の持論に沿うような猫の描写にはニヤニヤしっぱなしだった。「バルダン最期の日」もとても好きな話。ひねくれ者のザリガニとちょっと変わった家族の交流と共同生活。最初は偉そうで毒舌なザリガニがその家族に心開いていく過程は眩しくて微笑ましかった。動物目線での人間観察をする作風は『吾輩は猫である』を思わせる。だが、内容や読後感は全く違うけどね。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 08/19
4.5点 これはオススメ
読メのつぶやきで知って読んだ。どの話も死が絡んでるのかなぁと思ったけど、そうか誰かを、何かを失くした人たち、か。「モノレールねこ」と「シンデレラのお城」と「バルタン最期の日」が好き。シンデレラのお城は、そっかぁー…って切なくなった。バルタン最高過ぎる。やたら頭に残っちゃった。あたしも脱皮する。んでたくさん家族笑わす、家族と笑う。昔釣った我が家のザリガニもバルタンみたいなこと考えたりしたのかな、なぁんて。
ほんのりと心地よい暖かさがあるのに、読んでいるうちにはらはらと涙が零れている。この、温かい涙と不思議な後読感はなんだろうと思ったら、なるほど、解説ですっきりとした。それにしても本当、“ザリガニの話で泣くなんて”って思うよね。でもこの話が一番好き。「セイムタイム・ネクストイヤー」もいいな。どうしてこうも皆優しいのか。そして、自分はこんなにも優しさに飢えていたのかと思わずにいられなかった。真っ直ぐで不器用な優しさにやられてしまったのは、きっと自分だけではないはずだと、そう信じたい。
サクッと。ちょっと毒あり。 唐突に向田邦子、有吉佐和子がまた読みたくなった。
積読本の山に文庫が積んであったので、解説読みたさに引っ張り出してきて結局全編再読してしまった。解説の吉田伸子さん曰く「一読めより二読め、二読目より三読め、とどんどん味わいが深まる」はい、その通りだと身をもって実感。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 07/09
モノレールねこの
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感想・レビュー:275件


















































