ドラママチ (文春文庫)
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ドラママチの感想・レビュー(362)
それぞれの待っているもののお話。自分より少し年上の女性たちの、日常と非日常。表題作と、ワカレマチが印象的。あたしは何かを待っているのかなぁ。
心打たれてしまった。待つこと、女のこと、押し引きが激しい心の波と、変わらず走り抜ける電車と、喫茶店という静かな場所がなんか淡くて素敵だった。
何かを待ち続けている女たちの話。普段表には出さないような女性のもやもやっとした感情を、角田光代は的確な言葉で顕わにしていく。隠していたものを容赦なく暴き出していくその手腕に、ゾクゾク。
35~40歳の女性がそれぞれ主人公の短編集。 今の自分には「角田光代」だ!と思って手に取ったけれど、この本はまだフェーズが早かったかもしれない。 まぁ 数年後はこうやって達観できるのかも、とか 今ここでこうしないと、数年後こうなってしまうのか・・・、とか 色々考えるきっかけにはなったな。
夫の恋人をつけまわしながら『コドモマチ』不倫しながら『ヤルキマチ』取り巻きをつれて『ワタシマチ』など、何かを待つ女性たちを描いた短編集。私は何を待ってるかな、と考えながら読んでたら表題の『ドラママチ』で自分のこと描かれてんのかと思うほど共感した。最後がほんのり幸せそうでよかった。喫茶店がよく出てくるから喫茶店で読みたくなった。雰囲気のある街の喫茶店って感じの店で。
日ごろなじみのある中央線が舞台になってるのと、八日目の蝉が素晴らしかったので購入。短編集って もの自体いままであまり読んでこなかったけど、この本には短い一話一話の中に人間の喜怒哀楽が凝縮されてる感じがしてとても面白かった。喫茶店イイネ!
短編集。ひとつひとつの話の長さがちょうどよく、読みやすい。後半2つが好きだ。喫茶店が全部の話に出てくる。それからたまに出てくる料理の献立、その描き方がすごくおいしそう~!
アラサー・アラフォー世代の独身既婚女性の心の内を実に見事に表現していると思う。「そうそう」「こんな事あるよね」と共感する箇所多数! 角田さんの小説はほんとに好きだな~❤
オトナになれば素敵な出会いが待っていて必ずシアワセになれると思っていた。そんな幼い思い込みに冷水ぶっかけられる様なお話。女性の生き方って窮屈だけど柔軟性に富んでいるのでは?
西荻窪の印象がすごく強かったのですが、改めて読み返してみると一話ごとにメインの駅は違うのですね。後半にいくにつれて明るく風通しのよい印象の残る話が増えてゆくのですが、やっぱり個人的にはワカレマチが大好き。次がツウカマチ。念願かなって中央線に揺られながらの再読でした。物数奇も行ってきてしまった。すごい雰囲気でした。隣の古本屋さんもすごかった。
いろんなことを待っている女性の8つの物語。「マチ」というのは「町」ではなく「待ち」の意味で、それぞれの物語のタイトルを意識して読むと読みやすかったと、後で思いました。今月最初の角田さん作品。
つらい女の物語。角田光代さんは悲しいけど強く生きていく女性を書いたらうまいと思う。勝手な妄想でタイトルの「マチ」は「町」かと思ってた。「待ち」の方。
2011-57 出てくる街がぜんぶ身近ならいもあり、いまこの街で起きてるひとつの話、みたいに楽しく読めた。でもこの雰囲気わからないと、魅力半減かも。
☆2つ。 何かを「待つ」、8人の女性を描く短編集。彼女たちは現状に満たされずに何かを待ち続ける。理想とは違う人生、何かを変えたいと願っているけれど積極的にはなれない、だから何かを「待つ」女性たちのの心理がよく描かれていた。
前半は「で!?それからどうなるの!?」みたいな終わり方が多くて、ちょっと不完全燃焼気味だったけど、後半に進むにつれだんだん共感できたり色々感じる事ができた。めっきり少なくなってしまった昔ながらの「喫茶店」にちょっとひとりで行ってみたくなった。
少女マンガを読まなくなった元・少女たちが、その後どのような人生を歩むのか――角田さんの作品にはそんな趣を感じます。登場人物は、いついかなるときも夕飯の献立を考えていて、女は(結婚してようがしてまいが)死ぬまでメシと縁が切れないのだなあと、しばし苦笑。
○「子どもを作ることは、不要な別れをひとつ作りだすようなことに思えた。それでもいいような気がした。その子どもが成長し大人になったいつか、ともに入った喫茶店の光景を一瞬でも思い出してくれるなら、それでいいような気がした。」──『ワカレマチ』より
表題作が素晴らしいです。正直、待ち続けておちていってる感じが漂いまくっている前半の作品は読むのにも体力使って疲れてしまって苦手でしたが、表題作はすごく良かった!管理人のおばあさんが、良すぎます。なんて豊かで押し付けがましくないんだろう。読んでるうちに、涙が出た。
8人の30代~40代の女性を描いた短編小説。 孤独や葛藤を上手く表現しているな~と思いました。 『デートは買出しになり、ディナーは夕ごはんになり、王子さまは蛙になり、、 きっとそれが私のドラマなんだろう。 起承転結の承をずっとリフレインするような、そんなドラマなんだろう。』 孤独とは家族や恋人の有無に関わらず、他者を受け入れられない人間の背負う心。なのですね。
私たちはテレビや映画でドラマをしじゅう見ている。ドラマの中では「ドラマチック」=絵空事?な出来事が起きる。この短編集の主人公たちの日常にはそのような出来事は起きない。起きない中で、彼女たちは必死に生きて行く。その姿に私たちは感動する。逆説的な見方だが、彼女たちは、退屈な日常生活に飽き飽きして、変った行動に走り、思ったことを口に出し、感情をむき出しにして、むしろ思いきり「ドラマチック」に人生を生きている、と言えるのではないか、と感じた。中央線沿線の街の独特の風景にも心惹かれるものがあった。
「街」と「待ち」。街で待つ女たちの8つの物語。どの話もそれぞれ好みであった。どの「待つ」も共感できる。共感したくないのに共感してしまう。そんな不思議な関係なのだ、最近、私と角田作品は。。。。待っているのか?いや、待ってない。待ってないはずだ。ドラマなんか。。。。
30~40代の女性のお話が短編形式でいくつか書かれてる。その女性達それぞれの“待つ”という行為や姿勢が妙にリアルに書かれていてちょっと驚いた。ドラマなんてそう簡単に起こるものじゃないですよね。各話の読後感は個人的にはイマイチ。最後の「ショウカマチ」は話としては好きだけど、読後感は微妙なところ。全体的に重い終わりが多く、読み終えてもイマイチすっきりしなかった。
主人公達の待つ姿勢がリアルで、読んでると「嫌だな〜」と思う部分が多々あるけど、自分自身にも似たような部分があるから余計に不快に思うんだろうな、と納得。こうはなりたくないなぁと、反面教師にしたい小説。
テーマは『待つ女』の短編集。後半と前半では読後感がまったく違います。どうしようもない私という個体、焦燥感、孤独感が漂いっぱなしだが、後半はそれもいいかという『光』が見えてくる。登場人物の描写がリアル。最後の「ショウカマチ」が好き。結局は帰りたくなる、いつもの家。
やはり「対岸の彼女」以前・以後がくっきりしている。前も書いたが、以後は、語り手が自身に対して受容を持っているなぁ…と、以前・以後をまたぐ作品集を読むにつけ、感じてしまう。以前で言えば「ワタシマチ」の一篇が、それを象徴している。あるがままの自分を受け入れられないまま妙齢に達する怖さがある。以後では、表題作と「ショウカマチ」が好き。「ワカレマチ」の出だしの上手さには引き込まれる。全作にキーワードのように喫茶店が登場するが、そのディテールの細かさに、裏テーマを見た(気がする)。喫茶店巡りは、本読みには極上の娯楽
あるシーンで涙が出た。泣ける小説では決してないけれど、この著者の生み出すリアリティは、自分の記憶との境目が霞んでしまうほど。なんでもない平凡な日常を繰り返し、ドラマを待ち続けているのは自分自身であり、同じ目線だからこそ、つまらないと感じる短編も含まれており。
over30の8人の待つ女たちの焦燥感にも似たイライラ感がリアルで、自分の中の見たくない部分を無理矢理見せられたようで不快なのに読んでしまう。「待ち望んでいたもの」は手に入らないかもしれないけれど、待ち方を変えた彼女たちには新しいドラマが来る。来て欲しい。
ドラママチの
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