打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫)
打ちのめされるようなすごい本を読んだ人はこんな本も読んでいます
打ちのめされるようなすごい本を追加
打ちのめされるようなすごい本の感想・レビュー(146)
★★★気になる本が載ったページを折り込みながら読んでいたら、折り込みだらけになっちゃった。彼女が生きていたら、3.11後の世界をどのように読み、書いていたのだろう。本当に早すぎる死が惜しまれる。
著者の膨大な読書量と知識に圧倒された。この本オススメの本にこれはと思うものがたくさんあって付箋がいっぱいついたので、また本を大量に買いそう。
古い本から新しい本まで、日本の本から外国の本まで、この本なくしては出会えなかった本と出会わせてくれる。素晴らしい 書評も血が通っていると感じるし、きっと紹介される本も血が通っているんだろうと確信している。娯楽本?のイン・ザ・プールや空中ブランコが 紹介されていて嬉しかった。この本を読むと、知らなかった知識を教えてもらう快感が溢れている。書評をよむと書評された本が読みたくなる。 南京大虐殺や健康志向のナチスなど。そんな政治的な話だけじゃなくて、笑える本泣ける本考えさせれる本など多彩です。
昔から米原さんのエッセイのファンだったので、亡くなったときはショックだったなあ。通訳ができる最低限の能力は「その国の言葉で小説を楽しめること。もちろん母国語でも」に納得。「こういうのを書評というんだな」と日頃の自分を反省しました。珠玉の言葉がちりばめられた一冊。
とにかく面白い書評集。2006年までの内容だが、1冊で時事ネタ、ロシア文学史、ロシア現代史、日中関係、などなど切り口が多彩。なによりも、著者が本をどれだけ楽しく読んでいるのかがわかり、読者を更に読書の世界に引っ張って行く。残念なのは著者が2006年に無くなっており、今後同様の本が出版されない事だ。この本から自分の読書の幅が更に広まったのは間違いない。
職業柄、ロシア関係や国際政治等やや硬めの本が中心で、現在では書店での入手が困難な図書館本も多い。しかしこの書評集には単なる情報提供を遥かに越えたものがある。身辺雑記のように始まり、きちんと書評として終わる。日記をつければ読書録になり、書評を書けば自分史となる。そして書評掲載日を確認しながら読めば当時の世相が浮かび上がる。本好きなら誰もが夢見る理想の形がここにある。闘病生活の中、死の直前まで書き綴った著者の遺言とも言える1文1文を哀惜の念をもって読む。本を置き、本書には決して出てこない著者のロシア本を想う。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 10/17
読書日記と書評集。優れた書評とは、文字数ではないというのが痛感できます。例えばこれ「表紙に愕然とした・・略・・店頭で手にしてレジに行く勇気は持てない。レモン色の表紙、赤地に星模様のパンツを丸出しにした女。パンツから陰毛らしきものがはみ出している。」更に続く「著者はこういうどうでもいいことに血道をあげることにかけては日本でも第一人者ではないだろうか」これ「パンツが見える」という朝日選書の本の紹介。私は速攻で本屋に走りましたとも。まさに書評の力。読みたい本が増えていきます。(笑)
書評集。紹介されている本は100冊は下らないが、米原万里らしい彼女が好きそうなジャンルが中心。近現代歴史、戦争、文化人類学、ペット、癌、下ネタ、小説など。本書を読みながら気になる本はどんどんAmazonでポチっていったので、新しい良書ともたくさん出会うことが出来た。そして、米原さんに絶賛された本に今のところハズレ無し。ちなみに、タイトルになっている「打ちのめされるようなすごい本」とは、丸谷才一の『笹まくら』のこと。私も先日読了したが、このような新しい読書体験も本書のお陰です。
大好きな物書きの一人米原万里との出会いは、丸谷才一を激賞してる書評家だった事がきっかけでした。だから、通訳、コメンテーター、エッセイスト、小説家というよりも、僕には書評家という印象が強い。井上ひさしと丸谷才一の解説で彼女の書評がいかに優れているか、どれだけ本が好きだったかがわかる。興味のないジャンルの本でも、彼女の書評で絶賛されていれば読みたくなる。景気の良い誉めっぷりは気持ち良い。興味の幅を広げてくれる本。書評それ自体が文学だと確認できる本。
同時通訳、作家、エッセイスト、書評家・・・さまざまな顔を持つ米原さんの基底は一つ。この本は書評家としての全仕事。徹底した正義感と優しさを持った人物。鋭い批判はあるが偏見など皆無。癌で早世されているが、癌に関する書物を実体験を元に評価されているのは哀しい。ユーモアと大人の下ネタの展開も見事。他の作品も読んでみよう。
2009年初版。著者による読書日記と書評集。仕事の関係からかロシア関係が多いが、病気になって以降は、普段なら絶対に目もくれない本にまで手を伸ばしているところが少しつらい・・・。考古学関係の本も読んでいて、佐原真の本が多い。何も関係ないと思うが、両者ともにがんで亡くなっている。合掌。
米原万里さんのエッセーの痛快さは他の著書で味わってきたが、書評についても同じような痛快さ、爽快さがあって楽しめた。どんな本にも全力で向き合う姿勢とか、本たちと共鳴して喜怒哀楽をストレートに表現することとか、「本読み」としての在り方についても理想型を示してくれているような気がする。知的好奇心と人間愛に満ち溢れた米原さんが、本を通じて世界を眺める視線は鋭くて温かく、諧謔に溢れている。以前から本当に惜しい人を亡くしたと思ってきたこともあり、自らの病と闘う様を綴る下りは胸が痛む。
これはやばい! 読みたくなった本と、読んでないのに読んだ気になってしまった本…どちらも非常に危険だと思う…。紹介されている本はいったい何冊になるのやら…。(昨秋リフォームの折、積読の山を処分したばかりだと言うのに)
色々な顔を持つ、ロシア育ちならではのユーモアとウィットで世間を渡り歩いてきた米原万里。亡くなってもうこんなに時間が経過した。はじめて彼女の著書、嘘つきアーニャと真っ赤な真実を読んだ時の衝撃は忘れられない。読書を糧として実り豊かな人生を生きた彼女が、安らかに眠っていますように。
読書日記と書評の二部構成。自分でも読んでみようというより、筆者の歯切れいい文体と、ものごとをみる目が好き。
しかし、癌関係の本を読み漁り、藁にも縋るような病院巡りが、見える部分は胸が痛んだ。我が身で確かめた結果の書評は理性的にまとめているので、尚更。
惜しい人をなくした。
本当に打ちのめされるような本にまだ出会っていない自分にとっては羨ましすぎる。しかし、その読書量とスピードのすごさ、そして良い意味での批判的コメントは深く、脱帽です。
自分がいかに表面しか見ていないか痛感させられた。その一方で頭のいい人はわかってしまいそれゆえに批判してしまうという構図も見え、趣味で気楽に本が読める自分にほっとした。米原さん、たくさんのおすすめ本ありがとう。まだまだ本が読みたいという悔しい思いが伝わってきて無念でならなかった。
彼女こそ博覧強記。この本のお陰で、海外の文学・政治・歴史の本に興味を持てた。海外の作品をその国の言葉で読めたら、それはそれは楽しいんだろうなぁ…。
各誌に連載された米原万里による書評を集めた本。紹介される数およそ350. 「きりがないから」と自重したけれど、それでもあちこちに『読みたい本』付箋が張ってある。通訳という職業柄国際情勢関連の本が多い、だけではなく、抱腹絶倒の本から軽い文学まで様々な取り揃え。米原万里とはうちのめされるようなすごい人だ。「人間が一生に使うエネルギー量は誰も皆同じくらいで、違いはそれをどのくらいのペースで、どのように使うか」という言葉を、無責任にも思い出した。これも書評として挟まれる、淡々として壮絶な癌との闘病記も圧巻。
読書日記や書評と行った文章をこれだけの量纏めると、どんなテーマでもスーッと読ませながらも密度濃く飽きさせない、その圧倒的な力量を維持し貫き続けていることに唸らされた。そのスタンスは、再発した癌に立ち向かい様々な治療法を試す自身の姿をも活写する。すがる思いの治療が徒労に終わるたび、どれだけガッカリし、時には取り乱されただろう。死の一週間前に、こんなに凛とした文章はおろか、気を確かに持つことだって自分にはできないかもしれない。「効く人もいるのだろうが、私には逆効果だった。」壮絶。
ロシア・旧ソ連の話は面白いんだけど、イラク戦から自分の癌との戦いに行くにつれて読む本とその感想が電波っぽくなっているのが気になる。本を読むのにも体力が必要なんですね。
米原さんの本を読むたびに打ちのめされたような気がしているのですが、米原さんを打ちのめしてしまったすごい本ってどんな本なのかと、興味津々で読みました。この本を読まなかったら、たぶん自分では選ばなかった本が多かったので、自分の読書の幅が広がって嬉しい。読むのが楽しみだ。
スゴイ人だった。一日に7冊のペースで読んでいたらしい。とても叶わない。でもそれだけのインプットがあったからこそ、各所であれだけのアウトプットをできたのですよね。見習わなければ。また、がんと宣告されてからも自分を曲げず、そして生きることを諦めず、医者の言うことを鵜呑みにすることなく、自分で納得がいくまで闘い続けたことが伝わってきます。本当に、もっと長生きしていただきたかった。
解説によるとゴルバチョフやエリツィンに指名される程のロシア語同時通訳第一人者。「いい通訳の条件はその国の小説を自在に読めること、そして自国の小説もちゃんと読めること」を持論とする。本好きでなければできない書評家の仕事もこなす。日本、ロシア文学に通じた彼女の数々の書評、凛、斬、策、笑、涙、読みたい本に追加したのは数知れず。好きな犬猫の関連図書も多数。そしてガンと闘う為の書の紹介もある。2006年逝去。本書は彼女の生きた証だった。
ドシドシと付箋を付け、気づいたら本が太っていた。ロシア語通訳の第一人者だった米原氏による書評を集めた本だ。読む本とそのスピード、そしてどんな本も「面白そう」と読みたくさせてしまう文章力。甘さはないけどケレン味もなくてサッパリとした米原さんの文が、もう読めないなんて残念すぎる。
ロシア語会議通訳の仕事をしながらこれだけの読書量、書評にまず驚きます。そして挙げられている本は多岐に渡りただただすごいの一言。まさに「打ちのめされる」がぴったり。本にもだけど、米原さんに打ちのめされました・・・紹介される本は著者の職業柄ロシア関連ものが多かったりで自分の興味以外の本もけっこうあったのですが、それ以上に気になるものがたくさんありました。付線では全く追いつかず、ページをメモするのにも疲れ・・・購入することにします(笑)
書評ってこんなにおもしろかったんだ。米原さんのファンになった。それにしても惜しい人を亡くしてしまった。死の直前まで書かれた読書日記。特に最後の日記は壮絶。米原さんのようにユーモアのある文章の方も、最後の日記は、死に対する恐怖、悔しさがひしひしと伝わってきた。こんなに読書家で、批評力のある方でも、最後は何かを信じてすがったんだ。この医者を恨めしく思った。
★★★★☆ ロシア語通訳者であり多読者であった(1日6,7冊読んでいたらしい)著者の書評集。著者の書評自体に引き込まれ、読んでみたいと思う本多数、。是非打ちのめされたい。
打ちのめされるようなすごい本の
%
感想・レビュー:54件















































