チエちゃんと私 (文春文庫)
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チエちゃんと私の感想・レビュー(219)
女性として歳を重ねていくことには、世間や周りの眼と自分の願望のすり合わせが行われていると思うのだけど、自分を肯定するものの見方ができていればどんな生き方だって楽しめる。そういう大人でありたいと思える。
自分に、だいすきなひとがいるということ、その人たちさえ側にいてくれたのならば、それほど幸福なことはない、と思えるということ、それが自分自身の豊かさに繋がる、よしもとばななの本を読むと、何度もそう実感できる。
篠田さんとの出逢い、機内でのキスのあたりがとてもよかったなぁ。登場人物はみんな地上から2ミリほど浮いているような印象、自分の「立ち位置」がはっきりし過ぎているのに「自分」ばぼやけているような感じ。ほんわかした気分にはなれるけど、眩しいほどの希望はないような。。。
すぐそばにありそうな幸せと綺麗さであふれた素敵な一冊。ゆるやかだけどちょっとずつ変わっていく日常が、噛み締めるように描かれている。登場人物はみんな私よりもだいぶ年上だが、この小説の彼らはとても楽しそうなので、年をとるのがあまり怖くなくなった。
再読。一年くらい前に読んだときも大好きな本だったけど、そのときとまた違うところに感動しながら読めた気がするのでなんだか新鮮。何も変わってないようでいて自分だって変わっていってるんだな、同じ1日はないんだな、と改めて思った。日々を大切に生きよう!と、前向きにさせてくれる一冊。またしばらく寝かせて読みたい。
おばさん2人とおじさん1人の物語。おばさんが2人でいると少女たちみたいだけど、周辺の人物によってやっぱりおばさんになる。登場人物の年齢が離れているとあまり親近感を持てないなあわたしは。
読んだばかりの林真理子小説の主人公と、同じ年代の主人公で、同じような仕事をしている、だけどまるきり違うストーリー。人生は人によって何通りもある。これを読むと、何が正しく、何のために生きるかは自分で決めていいという気持ちになれる。
ばななさんの小説に出てくる人は、育ちがいいというか何というか、あまり汗水流さなくても暮らしていける人が多くて、それがうらやましい。(下世話な感想。笑)食べ物も日々の生活も無理してなくて、自然なことしか求めていなくて、こんな人生を送れたらどんなにいいかと思う。
一見不思議な同居生活だけど、お互いに一番居心地がいい。42歳とか35歳とか未知の領域だけど、こんな感じなのかなあ。年を感じさせないなあ。ばななさんがそっちの年齢になってきたから、今からこれくらいの年代の話が増えてくるのかな。篠田さんとはドラマチックだわ〜。もう少し2人の行方を見ていたかったな。
よしもとばななさんの本は空気感が優しくて“美味しいお菓子”を食べているイメージなのだけれど、よく噛みしめて、味を何度も確かめながら食べていかないと大切なものを見落としてしまうような気がする。ひとつひとつの言葉が私にとって大切だから、さらっと読めずに時間がかかる。
チエちゃんと私の関係性は周りからは理解しづらい。二人の住む世界は、周りの人たちがいる世界でない世界を見ているから。その世界は二人にとって一番しっくりするものできらきらしているのだけれども、流れる時間が静かで、少しの悲しさも存在しているように感じ
初よしもとばななさん。このページ数の中にたくさんたくさんメッセージがあって少々混乱(笑)最後に、「簡単にわからせはしない。」と言っているように、私には理解できない部分がたくさんあった。チエちゃんのどこが変わっているのかとか、篠田さんのどこがダメっぽいのかとか。「自分の殻を自分で割ることができなくなってしまった。」「流れに任せて生きること」はなるほどと思う。登場人物達が幸せなのか私にはわからない。でもそれでよいと思う。
ヒロインが語ることにいちいちうなずき、そうだったのかあと気づかされることも。『人生って勉強する科目は決まっていて、どの時期にそうくるかはわからない。』 ちょっと。。。かなり変わった内容の小説だけど大切なことが書いてありました。
強烈にイタリアに行きたくなりました。男の人には分かりにくいかもしれないけど、女の人はこうやって感覚的な部分が行動を決める指針になっていることは多々あるなぁと思った。今までと違う幸せな小説でした。
自分は箱に閉じ込められてた。行く道も見えない真っ暗闇。ぶち壊すしか光はなかった。文章はちょっと気持ち悪いぐらいだったけれど、広い世界に、知らない今に、自然に、あたしのそのまんま、生きていきたいなぁと思った。
なんか外国の物語って感じがした。日本ではないどこかに住む2人の女性の物語。あまりにも現実感がなくて捉え処のない感じが読み終わった後もぼんやりと残るような感じの本でした。不幸な発想の喩がスラスラ出てくるということは、心の奥底にそういう気持ちがあるのかもしれないが、比較的そういうことがない。自分のことにしか関心がないということだ。みたいな一文にすごく納得した。分かる!!
つつましくてゆるやかな日々。でもおんなじ日は二度とはやってこなくて、人もモノも何もかもが少しずつ変わっていく。その変化を受け入れて自分のスパイスも入れて、朝顔みたいにぐんぐん伸びる。その生き方の難しさと素敵さ。また恋に至る気持ちの動き。自分らしい楽しみと一緒に歩きたいと素直に思えた。
カオリもチエちゃんも中年の女性のはずなのに、なんだか篠田さんが言うように少女のようだ。あたたかくて切なくてさみしくて、でも幸福な感じがして私はとても好き。
年を取るってのは、一体全体どういうことなんだろうな、と近頃よく思うんだけど、コレ読んでて、やっぱりわかんね。ってなった。
肉体が衰えたり、物わかりが良くなったり、知っていることが増えたり、まあ、いろいろに経験値を上げてるっていうか、年を取ったのだな、と思う機会はあるんだけど、でも、別に若い娘さんたちと大差ないといえば大差ない。
いや、あるんだが、でも、ない。
私の10年来の友人に「チエちゃん」が居るので即座に購入。しかし主人公とチエちゃんの年齢が想像より高くて焦ってしまった。「私もこんな風になってしまったらどうしよう」と。焦りを感じるのは、物語が円満に終わってもやはり登場人物達がしあわせそうには感じられなかったからだろう。この視点からしあわせは何かと考えると、自己満足だくではなく複数(なるべく多く)の他者からの共感が必要なのではないかと感じた。
ばななさんの描く女性同士が好き。TSUGUMIとか、海のふたとか。色々難しいんだけど、距離感や折り合いのつけ方が絶妙。これはむしろファンタジィ。みんながだいたい素直で、ちょっとだけ無口で偏屈で、あったかい。すごくいい、すごく、いい感じがする。
チエちゃんが30代に読めないし、カオリちゃんが40代に読めない。リアリティがたりないわけではない、考えてることも言葉遣いも、それなのにその年代に読めないのが不思議な感じ。篠田さんの登場はあまりにもあまりにも、だけど、いいなあ。終わりを見ずに恋をすることが出来ない年齢なんだよねー。って、出来ていないけどね。。。
「その人にとっての真実」を言葉で表現しているんだなぁ、と思う。多分、言葉では表現しきれないから、沢山の言葉で表現してる。「あ」と感じる部分が、読む度に異なるだろうな、と思う。
よしもと ばなな はすごい領域にいる人だよなあ。人の受け入れ方、自分への分析力、人生の流れにのるということを300P前後でいつも指し示してくれる。いつも同音異曲の物語かもしれないけれどそれでもこの作家は読む価値がある。
よしもとばなな独特の浮遊感のある言葉から描かれる情景と心理。その一方で、今の社会における人々の生き方に対する疑問点を鋭く、そして、そっと投げかけてくれる。思わずハッとする。読み終わった頃には、すっきりして優しい気持ちになれる本。
恒例のばなな。三万円を握らせるくだりに「あ、自分には出来ないな」みたいな少女漫画のニオイをかぎとり、読んだ意義になった感アリ。飛行機で…のくだりに既視感を覚えたけど、なんだかそういうフェティシズムのようなものがあるんだろうかなんて邪推してしまう。嫌いじゃない。あと、登場人物がふと見せるきらきらしたもの(彼女風に言うなら)っていうのは嘘っぽくもあるけど、胸をあたためる。おばさんやチエちゃんの、ちょっとした何か。
チエちゃんと私の
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感想・レビュー:41件














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